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E3系の編集履歴

2022-05-18 18:21:51 バージョン

E3系

いーすりーけいまたはいーさんけい

JR東日本の新幹線直行特急用電車。

鉄道車両の形式の一つ。


JR東日本 E3系新幹線電車

JR東日本が設計・製造した新幹線直行特急用の電車1997年3月秋田新幹線こまち」として運用開始。1999年12月には山形新幹線つばさ」の新庄駅延伸開業対応で1000番台が、2008年には山形新幹線400系の置き換え用として2000番台がそれぞれ増備された。こまち用R編成は6両編成、つばさ用L編成は7両編成。

普通の新幹線車両より車体幅が小さいことにより東北新幹線区間ではホームとの間に隙間ができることからドア下に可動ステップを装備されている。


400系撤退後はJR東日本を走るミニ新幹線(新幹線直行特急)の全営業列車が本系列で運行されていたが、後継車両となるE6系が開発され、2014年3月には「こまち」の全運用をE6系に明け渡した。


基本仕様については「E2系のミニ新幹線対応版」と考えて差し支えない。制御装置や主電動機などの電気部品はE2系に近いものを使用している。このためE2系との併結時は性能の調整などは特に行っていない(E5系との併結時は相手側がE3系の走行性能に調整する)。座席はとれいゆ現美新幹線を除いて普通車・グリーン車共に4列配置となっている。


番台別区分

0番台

秋田新幹線向けに製造されたグループ。R1編成~R26編成が存在した。最高速度は275km/h。

車体は白をベースとし、灰色とピンクで塗装されており、また前面はブラックフェイスとなっている。・・・白・灰色・ピンク、そして前面に黒いアクセント・・・?なんかどっかの大乱闘ゲームで、スピード狂のアイツのカラーチェンジにこんなカラーリングがあったような・・・。


Thank you Series E3 Formation R1秋田新幹線「こまち」

また、量産先行車(左)と量産車(右)は前面形状(特に灯火具)に差がある。

量産車は時にTGVユーロスターに似ていると言われるような、横長のコンビランプを採用しているが、量産先行車(R1編成)は400系のように前面上部に4灯の前照灯と標識灯を配置し、また前面中央部にも前照灯を設けている。

普通車のうち自由席車のシートピッチは910mm(国鉄特急形の普通席と同じ数値)と、かなり詰めた仕様となっている。2002年12月にこまちが全席指定となってもシートピッチは変わらなかった。

長時間走行する上に車両が小さいことから、ゴミ箱には圧縮機能がついている。

5両編成でデビューしたが、利用客の増加に伴い1年もしないうちに6両化されている。


秋田新幹線開業当初に配備されたのはR1~R16編成で初期車と呼ばれている。制御装置はE2系0番台と同じGTO素子を使用していた。この初期車は400系と同様にJRではない会社(秋田新幹線車両保有(株))が所有していたが、2010年にJR東日本に譲渡されJR東日本の所属となった。

2002年、やまびこなすのの16両編成化のために増備されたR17~R26編成は後期車とよばれている。座席が変わり、制御装置はIGBT素子使用となった。こちらは当初からJR東日本の所属である。

初期車はワイパーが1本、後期車は2本となっている。


最期の冬

2014年、0番代の秋田新幹線運用が終了した。このうち初期車とR20編成は廃車となり、後期製造分に関しては、0番台4編成(R23~R26)は山形新幹線向け1000番台2編成へ改造・転属。0番台2編成(R18・R19)は観光列車に改造された(⇒700番台)。


この時点で残っている0番台2編成(R21・R22)は、こまちのロゴを消したうえで東北新幹線内でE5系の増結用として「やまびこ」・「なすの」として運用(常時2編成運用であるため、検査時はE6系が代走)。2019年3月16日付で秋田車両センターから仙台の新幹線総合車両センターへ転属し、秋田新幹線区間を不定期回送される姿は見られなくなった。


2017年3月26日には、団体臨時列車秋田新幹線開業20周年記念号」が秋田—上野間1往復で運転、R21編成が充当された。


2020年10月31日に、COVID-19感染拡大に伴う利用者減少のため、定期運用を離脱。

運用離脱期間については「当面の間」とされ、2編成とも新幹線総合車両センター(仙台)に留置されていたが、2021年9月から10月に掛けて、R21編成が廃車・解体された。

R22編成については2021年11月25日をもって除籍、廃車となり、新幹線総合車両センターの解体線へ入線した。

#2


1000番台

E3系 1000番台

山形新幹線用の車両。1999年の山形新幹線新庄延伸開業時にL51・L52編成を、2005年にL53編成を投入。その後、2015年までにL51・L52編成が引退となり、入れ替わる形で0番台後期製造分(2003~2005年製)の編成が改造により1000番台へ編入されている。

登場時、車体は銀メタリックだった400系とは違い、車体上部を白、下部を銀、境界線部分に緑の帯が配され、このカラーリングは後に400系にも施された。現在の塗装は後述。なお、L54編成とL55編成は登場時より新塗装となっている。


当初400系と共通運用だったため最高速度は240km/hに抑えられていたが、後述の2000番台投入により400系が置き換えられたことと、東北新幹線での併結相手がE4系からE2系に置換えられたことで最高速度が275km/hに引き上げられた。

400系や0番台と異なりこちらは配備当初からJR東日本の所属。現在はL53編成~L55編成の3本が運用中である。


2000番台

銀弾のつばさは3盆地を貫き結ぶ

1000番台と同じく山形新幹線用の車両。老朽化した400系の置き換えのために投入された。L61編成~L72編成の12本が在籍。

1000番台との主な違いは、

  • 灯火具の形状の変更
  • 自由席車のシートピッチを(流石に不評だったのか)910mmから980mmに拡大
  • 最高速度を275km/hに引き上げ
  • アクティブ・サスペンション(11・17号車はフルアクティブサスペンション、その他の車両はセミアクティブサスペンション)の追加
  • 座席にPC電源用コンセントを追加 テーブルサイズの拡大
  • 空気清浄機の搭載

が挙げられる。


1000番台・2000番台の塗装変更

翼賢宮ほたるくん

山形県知事の吉村美栄子の強い要望により、退役するL51・L52編成を除く全13編成と0番台から編入される2編成を紫を基調とした塗装(メイン画像)に順次変更がされ、2016年秋のL63編成の塗装変更をもって新塗装化が完了した。新たなデザインは山形県出身の工業デザイナー奥村清行が担当している。しかし、今までのイメージとはかけ離れた紫を基調にしたド派手なデザイン、とれいゆが従来のつばさの塗装である緑を基調とした落ち着いたデザインから、ファンの間では「とれいゆと塗装を交換しろ」とか「紫のパンツを被った変態仮面」と言われてしまっている。これはひどい

なお、この塗装は山形新幹線後継車両のE8系にも受け継がれる予定だが、こちらは車体形状から「ナス」と言われている。


700番台

秋田新幹線で運用されていた6両編成の0番台のうち、ジョイフルトレインに改造された編成。

R18編成が山形新幹線「とれいゆ」、R19編成が上越新幹線「現美新幹線」。


詳細はとれいゆ現美新幹線の記事を参照


なお、現美新幹線は2020年12月に、とれいゆは2022年3月に引退し、廃車・解体された。

なお、700番台の引退を持ってR編成は全廃となった。


今後の予定

残存する山形新幹線向け1000番台・2000番台は、2024年〜2026年を目処に新型車両E8系に順次置き換えられる予定。


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とれいゆつばさちゃんとれいゆつばさ
700番台(R19編成・上越新幹線/現美新幹線)
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関連タグ

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