概要
1996年創設。この年からエリザベス女王杯が古馬に開放され、牝馬三冠レース3戦目を引き継ぐ形で新設された。
実は牝馬限定の三冠目のレース、というのは世界的にも非常に特殊。
競馬の本場イギリスでも牝馬の三冠目は混合レースのセントレジャーステークスで、このレースは牡馬クラシックの三冠目でもあり、日本で言うなら菊花賞にあたる。(つまり日本に置き換えると、本来の牝馬三冠路線は桜花賞・オークス・菊花賞という事になる。実際にエリザベス女王杯が創設される1976年以前は菊花賞が三冠目だった。)
上記のような事情があり、本レースのみ「クラシック競走」には該当しない。そのため、桜花賞、優駿牝馬と異なり創設当時から外国産馬の出走が可能であった。
ちなみに「みどりのマキバオー」では、第1回の1996年にアンカルジアが、第2回の1997年にマキバコが優勝している。
競走条件
出走資格:サラ系3歳牝馬(出走可能頭数:最大16頭)
JRA所属馬(外国産馬含む)
地方競馬所属馬(後述)
外国調教馬(優先出走)
未出走馬・未勝利馬は出走できない。
負担重量:馬齢(55kg)
出馬投票を行った馬のうち、優先出走権をもっている馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の総計が多い順に出走できる(残る1枠が複数の同収得金額馬だった場合は抽選で出走馬が決まる)。
トライアルレース
秋華賞への優先出走権が付与されるレースは以下の通り。
歴代優勝馬
☆は牝馬三冠達成
★は二冠達成(「桜」は桜花賞との二冠、「樫」はオークスとの二冠を表す)
回 | 年 | 馬名 | 冠 | 備考 |
---|---|---|---|---|
平成時代 | ||||
第1回 | 1996年 | ファビラスラフイン | ||
第2回 | 1997年 | メジロドーベル | ★(樫) | |
第3回 | 1998年 | ファレノプシス | ★(桜) | |
第4回 | 1999年 | ブゼンキャンドル | ||
第5回 | 2000年 | ティコティコタック | ||
第6回 | 2001年 | テイエムオーシャン | ★(桜) | |
第7回 | 2002年 | ファインモーション | ||
第8回 | 2003年 | スティルインラブ | ☆ | |
第9回 | 2004年 | スイープトウショウ | ||
第10回 | 2005年 | エアメサイア | ||
第11回 | 2006年 | カワカミプリンセス | ★(樫) | |
第12回 | 2007年 | ダイワスカーレット | ★(桜) | |
第13回 | 2008年 | ブラックエンブレム | ||
第14回 | 2009年 | レッドディザイア | ||
第15回 | 2010年 | アパパネ | ☆ | |
第16回 | 2011年 | アヴェンチュラ | ||
第17回 | 2012年 | ジェンティルドンナ | ☆ | 2着:ヴィルシーナ史上初三冠全て2着 |
第18回 | 2013年 | メイショウマンボ | ★(樫) | |
第19回 | 2014年 | ショウナンパンドラ | ||
第20回 | 2015年 | ミッキークイーン | ★(樫) | |
第21回 | 2016年 | ヴィブロス | ||
第22回 | 2017年 | ディアドラ | ||
第23回 | 2018年 | アーモンドアイ | ☆ | |
令和時代 | ||||
第24回 | 2019年 | クロノジェネシス | ||
第25回 | 2020年 | デアリングタクト | ☆ | |
第26回 | 2021年 | アカイトリノムスメ | ※母アパパネとの母娘制覇。阪神競馬場にて開催。 | |
第27回 | 2022年 | スタニングローズ | スターズオンアースの三冠を阻止。阪神競馬場にて開催。 |
関連項目
菊花賞 3歳クラシック三冠レースの3戦目