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秋華賞の編集履歴

2024-11-22 21:52:52 バージョン

秋華賞

しゅうかしょう

JRA(日本中央競馬会)が京都競馬場で開催するGⅠ芝競走で、3歳牝馬三冠レースの3戦目。

基本データ

コース京都競馬場2,000m
格付GⅠ
開催時期10月中旬
出走資格サラブレッド系3歳牝馬 フルゲート16頭
負担重量馬齢55kg
備考地方競馬所属馬・外国調教馬出走可能。未勝利馬出走不可。

本競走の優先出走権が付与されるトライアルレース

競走名格付競馬場距離必要な着順
紫苑ステークスGⅡ中山競馬場芝2,000m3着以内
ローズステークスGⅡ阪神競馬場芝1,800m3着以内

概要

1996年、桜花賞優駿牝馬(副称オークス)と共に長くJRAの現3歳牝馬三冠の一角となっていたエリザベス女王杯がこの年より4歳以上の古馬の出走も開放。

本競走は3戦目の後継という形で創設され、現在まで秋季の3歳牝馬中距離王者決定戦として位置付けられている。


なお「牝馬限定の三冠目のレース」は国際的にも特殊とされている。

芝レース中心の欧州競馬においては、仏国の牝馬三冠の三冠目であるヴェルメイユ賞(古馬混合・2,400m)ぐらいしかなく、近代競馬の発祥地英国では3歳の牡馬・牝馬三冠路線と牝馬限定三冠路線の最終戦が同じ「セントレジャーステークス」という、日本の菊花賞と同じ約3,000mの牡馬混合戦である。


ダートでは「牝馬と牡馬の差が露骨に出る」とされ、ダートを中心に行われる米国競馬では、牡馬混合戦の「トリプルクラウン」の他に牝馬限定戦の「エイコーンステークス」、「コーチングクラブアメリカンオークス」(CCAオークス)、「アラバマステークス」の「トリプルティアラ」が整備。

同じくほとんどがダート戦である日本地方競馬における各三冠競走も同様で、牝馬限定と牡馬混合それぞれで分けられている。


現在のJRAの3歳馬限定重賞体系は英国を手本として整備されてきた歴史がある事から、厳密には秋華賞はJRAが定める「クラシック競走」には該当しない。

ただし、マスコミなどでは秋華賞もクラシック競走としてみなされる事が多く、俗に「牝馬クラシック三冠」と呼ばれることもある。

また桜花賞と優駿牝馬とは異なり、創設当時より外国産馬の出走が可能であった。


歴代優勝馬

馬の太字は最優秀3(4)歳牝馬受賞馬。

☆は牝馬三冠達成

★は二冠達成(「桜」は桜花賞との二冠、「樫」は優駿牝馬との二冠を表す)

馬名     騎手   備考
平成
第1回1996年ファビラスラフイン松永幹夫記念すべき初代勝ち馬。1.58.1の基準タイムは長らく破られなかった。
第2回1997年メジロドーベル★(樫)吉田豊桜花賞馬キョウエイマーチとの接戦。
第3回1998年ファレノプシス★(桜)武豊
第4回1999年ブゼンキャンドル安田康彦
第5回2000年ティコティコタック武幸四郎
第6回2001年テイエムオーシャン★(桜)本田優
第7回2002年ファインモーション武豊最大着差勝利。本レースまで無敗。
第8回2003年スティルインラブ幸英明メジロラモーヌ以来2頭目、かつ牝馬三冠最終戦が秋華賞に変更後初の牝馬三冠馬。2着はすべてアドマイヤグルーヴ
第9回2004年スイープトウショウ池添謙一スイープトウショウ
第10回2005年エアメサイア武豊桜花賞馬ラインクラフトとの接戦。馬連配当は最低記録。
第11回2006年カワカミプリンセス★(樫)本田優結果的にこれが最後の勝利となる。
第12回2007年ダイワスカーレット★(桜)安藤勝己ダービー馬ウオッカを破る。
第13回2008年ブラックエンブレム岩田康誠ブラックエンブレムと岩田騎手。
第14回2009年レッドディザイア四位洋文二冠牝馬ブエナビスタを破る。管理する松永幹夫師は騎手・調教師いずれでも勝利。
第15回2010年アパパネ蛯名正義史上3頭目の牝馬三冠馬。
牝馬三冠 アパパネ牝馬3冠アパパネ号
第16回2011年アヴェンチュラ岩田康誠
第17回2012年ジェンティルドンナ岩田康誠史上4頭目の牝馬三冠馬で、鞍上の岩田は史上初の秋華賞連覇。ヴィルシーナは本戦も含めて史上初の三冠全2着。顕彰馬
第18回2013年メイショウマンボ★(樫)武幸四郎
第19回2014年ショウナンパンドラ浜中俊レコードタイム1.57.0
第20回2015年ミッキークイーン★(樫)浜中俊現在のレコードタイム1.56.9。鞍上の浜中は史上2人目の秋華賞連覇。
第21回2016年ヴィブロス福永祐一全姉ヴィルシーナ・半兄シュヴァルグランに続く三兄姉妹GⅠ勝ち。
第22回2017年ディアドラC.ルメール
第23回2018年アーモンドアイC.ルメール史上5頭目の牝馬三冠馬。鞍上のルメールは史上3人目の連覇。顕彰馬
令和
第24回2019年クロノジェネシス北村友一
第25回2020年デアリングタクト松山弘平史上6頭目の牝馬三冠かつ、初の無敗で達成。
第26回2021年アカイトリノムスメ戸崎圭太第15回優勝のアパパネ産駒で初の母娘制覇。京都競馬場大改修工事のため阪神競馬場にて開催。
第27回2022年スタニングローズ坂井瑠星スターズオンアースの三冠を阻止。昨年同様阪神競馬場にて開催。鞍上の坂井はGⅠ初制覇。
第28回2023年リバティアイランド川田将雅史上7頭目の牝馬三冠馬。2020年以来3年ぶりの京都競馬場での開催。
第29回2024年チェルヴィニア★(樫)C・ルメール本年度の『GⅠジョッキーが別の騎手』の連続記録を14でストップ。

その他

架空の競走馬をテーマにした動物漫画みどりのマキバオー』でも本競走が描かれる。

第1回の1996年度でアンカルジアが、第2回の1997年度ではマキバコが優勝している。


関連項目

競馬 JRA 重賞 GⅠ 京都競馬場


エリザベス女王杯

:本レースの出走馬の陣営が次走として選択するケースが多い。


(JRA)3歳牝馬三冠

桜花賞 優駿牝馬(オークス) 秋華賞


(JRA)クラシック(3歳牡馬・牝馬)三冠

皐月賞 東京優駿(日本ダービー) 菊花賞

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