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南海高野線の編集履歴

2023/02/01 14:29:11 版

編集者:なっく

編集内容:重言を省略。

南海高野線

なんかいこうやせん

南海電気鉄道の路線。戸籍上は汐見橋~極楽橋だが、現在の運転系統としては難波~極楽橋間となる。

概要

大阪府大阪市の難波から大阪府南東部、和歌山県北東部を結ぶ路線で、橋本から南は高野山を登っていく。

路線性格としては難波~橋本間が通勤・通学路線として機能する典型的な郊外電車であるのに対し、橋本~極楽橋間は最大50パーミルもの急勾配と急カーブが連続する山岳ローカル路線となっている。

本来は汐見橋が起点で同駅から岸里玉出が高野線であるが、現在は汐見橋~岸里玉出は通称「汐見橋線」と呼ばれている。逆に、極楽橋~高野山間はケーブルカーの別路線「鋼索線」だが、高野線の一部として案内されている。

「田舎臭いイメージを変えたい」と理由で、当時の社長川勝泰司(南海ホークスの事実上最後のオーナーでもあった川勝傳の長男)により1995年から難波~橋本間は「りんかんサンライン」の愛称が付けられた(むしろさらに田舎の三セク路線感があるような気もするが…)。例によって定着せず2009年3月20日の阪神なんば線の開業とともに消滅した。

それに入れ替わる形で、後述の「天空」の導入に伴い、橋本~高野山間に「こうや花鉄道」の愛称がつけられた。こちらは専用の駅名標の導入をはじめ、一部駅の設備に観光要素の導入などを行っている。

本線に比べて乗り換え路線が豊富で、河内長野駅近鉄長野線中百舌鳥駅で地下鉄御堂筋線三国ヶ丘駅でJR阪和線天下茶屋駅で地下鉄堺筋線(を介して阪急京都線にも。)、新今宮駅でJR大阪環状線大和路線阪和線で乗り換えられるので、難波駅まで行かなくても大阪都心部に出られる路線でもある。一方、中百舌鳥駅三国ヶ丘駅での乗り換えによる乗客流出を防ぐ為、その2駅を優等列車が通過するダイヤになっている。

途中の中百舌鳥からは泉北高速鉄道・和泉中央方面へ相互直通運転を行う列車が設定されている。

路線性格の違いで17m・2扉車両と20m・4扉車両が混在し、4扉車両は橋本以北のみで運行となっている。

  • 17m車は「ズームカー」という愛称が付けられている。
  • 20m車は日本初の20m級4扉ステンレス車両である6000系が1962年に投入。高野線は当時の南海本線と比べて踏切の数が少なかったため、ステンレス車がその黎明期から積極的に導入されていた。

車両形式の一覧については南海電気鉄道泉北高速鉄道の記事を参照。

停車駅一覧

難波からの電車で極楽橋まで行くものは特急以外では1日数往復程度であり、それ以外は橋本で乗り換えとなっている。

●=停車、▲=「こうや」・「りんかん」は停車し「泉北ライナー」は通過、◆=橋本~極楽橋間の「天空」のみ停車、レ=通過。

駅番号駅名読み準急区急急行快急特急乗り換え
NK01難波なんば
  1. 地下鉄御堂筋線(M20)・四つ橋線(S16)・千日前線(Y15)
  2. 近鉄奈良線(A01)
  3. 阪神なんば線(HS41)
  4. JR大和路線
NK02今宮戎いまみやえびす-
NK03新今宮しんいまみや
  1. JR大阪環状線関西本線(大和路線)
  2. 阪堺電気軌道阪堺線(HN52)
  3. 地下鉄堺筋線(動物園前駅、K19)
NK04萩ノ茶屋はぎのちゃや-
NK05天下茶屋てんがちゃや
  1. 南海本線
  2. 地下鉄堺筋線(K20)
NK06岸里玉出きしのさとたまで汐見橋線
NK51帝塚山てづかやま-
NK52住吉東すみよしひがし阪堺電気軌道上町線(神ノ木停留場、HN09)
NK53沢ノ町さわのちょう-
NK54我孫子前あびこまえ-
NK55浅香山あさかやま-
NK56堺東さかいひがし-
NK57三国ヶ丘みくにがおかJR阪和線
NK58百舌鳥八幡もずはちまん-
NK59中百舌鳥なかもず
  1. 泉北高速鉄道(SB01)
  2. 地下鉄御堂筋線(M30)
一部列車は泉北高速鉄道方面へ直通
NK60白鷺しらさぎ-
NK61初芝はつしば-
NK62萩原天神はぎはらてんじん-
NK63北野田きたのだ-
NK64狭山さやま-
NK65大阪狭山市おおさかさやまし-
NK66金剛こんごう-
NK67滝谷たきだに-
NK68千代田ちよだ-
NK69河内長野かわちながの近鉄長野線(O23)
NK70三日市町みっかいちちょう-
NK71美加の台みかのだい-
NK72千早口ちはやぐち-
NK73天見あまみ-
NK74紀見峠きみとうげ-
NK75林間田園都市りんかんでんえんとし-
NK76御幸辻みゆきつじ-
NK77橋本はしもと
  1. 平坦区間と山岳区間の境界
  2. JR和歌山線接続
NK78紀伊清水きいしみず-
NK79学文路かむろ-
NK80九度山くどやま-
NK81高野下こうやした-
NK82下古沢しもこさわ-
NK83上古沢かみこさわ-
NK84紀伊細川きいほそかわ-
NK85紀伊神谷きいかみや-
NK86極楽橋ごくらくばし高野山行きケーブルカー(鋼索線)
NK87高野山こうやさん(鋼索線)

(汐見橋線)

駅番号駅名読み乗り換え
NK06-5汐見橋しおみばし阪神なんば線(桜川駅、HS42)・地下鉄千日前線(桜川駅、S15)
NK06-4芦原町あしはらちょう-
NK06-3木津川きづがわ-
NK06-2津守つもり-
NK06-1西天下茶屋にしてんがちゃや-
NK06岸里玉出きしのさとたまで高野線

駅ナンバリング

南海電鉄では駅ナンバーを路線毎に分けていない(子会社である泉北高速鉄道がSB、阪堺電気軌道がHNを使用するためか)。区別のために高野線は50番台から始めている(南海線は和歌山市まででNK45、次駅の和歌山港は支線のためNK45-1)。また支線は起点駅のナンバーにハイフンをつけて枝番を1から順に振る。

所属がだぶっている駅は支線の場合は親線、高野線と南海線の場合は南海線側に併せる。そのためなんば~岸里玉出までは南海線と同じ(そもそも路線自体、南海線の線増扱いであるが)01~06が、単独駅となる帝塚山から先が51となる。

南海では通称「汐見橋線」を支線扱いしておらず、あくまで高野線の一部として扱っている(乗換案内も他の支線が「~線」なのに対し、汐見橋線のみ「汐見橋方面」である)。しかし、ナンバリングでは分かりやすさを重視したため岸里玉出からの枝番となっている。

…こうしたナンバリング方式により全くの偶然だが千早口駅のナンバリングは72となった。偶然である。悪意はない。くっ。

列車種別

(※2022年5月時点)

特急

  • 特急「こうや」:全席指定。世界遺産・高野山方面へのアクセスとして運行。定期列車4往復に加えて冬季以外の土・休日ダイヤではさらに3往復が追加される。予備車がないため、検査時には一部が「りんかん」になったり運休になる。それでもどうにもならない場合は自由席特急が代走する。→こうや
  • 特急「りんかん」:全席指定。朝と夜に運行される通勤特急としての役割を持つ。運行区間は難波~橋本間。こちらも予備車がないため、点検時には泉北ライナーで使っている11000系を回して凌いでいるが(その分は南海線の12000系が代走する)、やむを得ない場合は自由席特急による代走となる。
  • 特急「泉北ライナー」:全席指定。朝と夜に運行される通勤特急としての役割を持つ。泉北高速鉄道へ直通運転を行い、運行区間は難波~和泉中央間。こうや・りんかんが停車する堺東を通過する。これも予備車がないため、所定の南海11000系が運用に入れないときや泉北12000系の検査時は南海線の12000系を使用するが、突発的な事態でやむを得ない場合は運休。→泉北ライナー
  • 観光列車「天空」:運行種別は「特急」。指定席2両+自由席2両の不定期運行。運行区間は橋本~極楽橋間。座席指定券の購入には予約が必要(空席があれば当日券を販売)。
  • 特急(全車自由席):定期列車では運行されていない。「こうや」「りんかん」の30000系・31000系が使用できない場合に代走として運行される。使用車両は2000系ズームカーで、この運用があるため特急の幕も入っている。

特急以外

汐見橋線

線路は複線であるにもかかわらず、2200系2両1編成を使用してピストン運用が行われている。終日30分間隔で、平日ダイヤと土・休日ダイヤは全く同じものになっている。ワンマン運転

山岳区間

橋本~極楽橋間は特急を除けばほとんどが山岳区間内の各駅停車ばかりで、このうち2両編成の列車についてはワンマン運転が行われている。「ズームカー」使用・2両編成または4両編成での運行。

かつては「大運転」と称して難波方面への直通列車(快速急行急行)が多数運行されていたが、運行系統の分離により難波方面への直通列車は以下の列車のみとなった。

  • 平日ダイヤ、急行2901列車:難波6:00発⇒極楽橋7:34着
  • 平日ダイヤ、快速急行1901列車:難波9:00発⇒極楽橋10:36着
  • 平日ダイヤ、快速急行1903列車:難波10:24発⇒極楽橋12:01着
  • 平日ダイヤ、急行2902列車:極楽橋10:47発⇒難波12:25着
  • 土・休日ダイヤ、急行2901列車:難波9:23発⇒極楽橋10:56着

平坦区間

  • 急行:高野線の優等列車の主流で、難波~河内長野間は主要駅に停車し、河内長野以南は各駅に停車する。日中は毎時2本の設定だが、ラッシュ時などではその本数が増加し毎時5~6本に。6両編成または8両編成での運行で、林間田園都市・橋本発着が多い。
  • 快速急行:2003年新設。千早口・天見・紀見峠の3駅を通過駅にして河内長野~橋本間も速達化させたもの。橋本にてJR和歌山線への接続も考慮に入れている。急行から快速急行への格上げ、快速急行から急行への格下げなどの変動もあり、平日ダイヤでは上り1本・下り5本に、土・休日ダイヤでは1日1往復のみとなってしまった。6両編成または8両編成での運行。
  • 区間急行(高野線区間急行):こちらも高野線の優等列車の主流。急行とは異なり北野田以南は各駅に停車する。日中は毎時2本の設定。6両編成または8両編成での運行で、三日市町・林間田園都市発着が多い。
  • 区間急行(泉北高速鉄道直通):中百舌鳥・三国ヶ丘の両駅での乗り換え客流出を防ぐために設定されたのが始まり。朝ラッシュ時の難波方面への列車が多数設定されているほか、日中は毎時4本運行で、夕方以降は設定がない。6両編成または8両編成での運行で、全列車和泉中央発着。
  • 準急(高野線準急):高野線方面の準急は平日ダイヤのみの運行で、堺東以南の区間の各駅停車の補完を担当している。設定本数は平日朝ラッシュ時に河内長野発難波行き(8両)が1本、千代田発難波行き(8両)が1本、そして平日深夜に難波発三日市町行き(6両)1本と希少。
  • 準急(泉北高速鉄道直通):泉北高速鉄道方面への同路線開業当初からある直通列車の主流。日中は毎時2本が、夕方以降は毎時5~6本が設定されている。6両編成または8両編成での運行で、全列車和泉中央発着。大半は終点まで先着だが、ごく一部の列車が堺東駅にて泉北ライナーに抜かされる列車が存在する。なお放送は「準急行」と流れている。
  • 各駅停車(各停):南海本線の「普通」にかわって高野線にて運行されている種別。南海本線との併走区間に今宮戎・萩ノ茶屋の2駅があり、その両駅に停車する「各停」と、両駅に停車しない南海本線の「普通」を区別させた。平坦区間の各停は6両編成が多いが、日中の列車の一部に4両編成で運行する列車がある。毎時4~6本が運行され、金剛・河内長野・三日市町発着列車が多い。

南海高野線の編集履歴

2023/02/01 14:29:11 版

編集者:なっく

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