ギルガメッシュ(キャスター)
けんおうぎるがめっしゅ
今こそ原初の神を否定し、我らは人の時代を始める!心せよ、我が精鋭たちよ!
これは神との真なる決別の戦い!その命、王に捧げよ!
最後の一命まで、後の世に、我らウルクの栄光を伝えるために!
プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
英雄王ギルガメッシュがキャスターとして現界した姿。
以前から最高位の魔術師が持つ「千里眼」の能力を持っていることが判明しており、「キャスターとしての適性もあるのではないか?」と『Fateシリーズ』のファンの間では僅かに噂されていた。
メインシナリオ第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』に登場しており、同シナリオの実装と共に参戦。魔獣によって蹂躙されつつあるバビロニアの大地をまとめ上げ、賢王として統治している。
真名
エルキドゥの死後、不老不死を求める旅から帰還した後のFate世界の『ギルガメッシュ』。
自らの不在で荒れ果てていたウルクを建て直した賢王。
暴君ではなく、王として成長を果たした賢王故か、属性もセイバー等を初めとする正統派の王と同じ物に変わっており、ある意味で子ギルが正しく成長した姿と言えるかもしれない。ただし言動は相変わらず。
イシュタル曰く、「スイッチを切り替えているだけ」らしい。
表には滅多に出さないが、未だに杉の森には行きたがらないなど、エルキドゥの死は尾を引いているとのこと。
人物
一人称は「我(オレ)」。
不老不死の旅より帰還した、至高の賢王。伝説において「すべてをみたひと」と語られる。
時に冷酷に、時に人情を認め、厳しくも民を導く偉大なるウルクの王。
ソロモンの人理焼却によってウルクに三女神同盟が現れ、戦に出る英雄王として戦えばウルクは滅びると判断し国を栄えさせる賢王として魔術師に徹している(本人曰く、『真似事』らしい)。過労死しかねないほどにオーバーワークをしている。尤も一時期、本当にそうなった(?)が。
英霊召喚の術式を知り、それを元にサーヴァント達を召喚したが、グランドキャスターの資格保有者であるマーリンと絶対魔獣戦線の最前線にいる兵士達を鍛えるのに適材であるレオニダス一世を除いては何故か日本出身で固まっている。これが意図したものかどうかは明言されておらず不明。
後の世に召喚された彼の事を考えれば、ある意味日本と関係が深いのは納得ではある。
あるいは、千里眼で見た敵の正体から、この地に関わりのある英霊ではそれと戦えないと判断し、ウルクと関係のない場所で、宗教観も全く違う英霊をピックアップしたのかもしれない。
また、呼んだ英霊には「不利な戦況でも決して諦めず戦い続けた」という共通点がある。
ロマンからは冠位の資格を有する魔術師の例として、ソロモン及びマーリンと並んで挙げられている。
能力
『王の財宝』からの財宝の投射は封印しており、『王の財宝』から使用しているのは魔杖のみ。英雄王としての時より背後を護ろうとする為、それをも細かく丁寧に扱っている(具体的には、魔杖の先端だけを出し、そこから魔術を撃つという感じ)。
それ以外にもカルデアの通信機能を真似て見せたり、自ら城塞など建造物の設計を至ったりするなど、意外にもキャスタークラスに相応しい有能性を見せている(本人曰く、「魔術師の真似事」だとか)。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | D | C | B | A | EX |
保有スキル
道具作成(偽)(A) | 『道具作成』の変種スキル。魔力を帯びた器具を作成できる。本来魔術師ではないギルガメッシュはこのスキルを持ち得ないが、宝具『王の財宝』の存在によってこのスキルと同等の能力を得ている。作り出される(宝具から取り出される)道具は全て「バビロンの宝物庫に在るモノ」である。このスキルにより、彼は様々な魔術の道具や霊薬などを使用することが可能。 |
---|---|
陣地作成(A) | キャスターのクラス特性。魔術師として道具を作成するばかりか、建築すらやってのける。そもそもウルクの城塞はギルガメッシュによるデザインである。粘土と石の建築では限界があるため、木材を欲しているが、エルキドゥの一件が尾を引いて杉の森には行きたがらない王であった。 |
神性(B) | 神霊適正を持つかどうか。3分の2が神という出自から本来はA+ランク相当だが、ギルガメッシュ自身が神を嫌っているためランクダウンしている。 |
王の帰還(A) | 不老不死の旅から帰ってきた賢王。王として成長している。 |
カリスマ(A+) | 人を率いる才能。最も優れた王であったというギルガメッシュの、賢王としての『カリスマ』。ここまで来ると既に魔力・呪いの類である。 |
魔杖の支配者(EX) | 魔杖を始めとした多彩な魔術礼装を操る、キャスターとしてのギルガメッシュの在り方を示すスキル。自身の魔術系の攻撃にボーナスが付与される。気を使って戦えば道具を優しく扱える。そんな王様であった。 |
王の号砲(メラム・ディンギル)
- ランク:B→B+
- 種別:対軍/対城宝具
- レンジ:99
- 最大補足:700人
「我が声を聞け……全砲門解錠!」
「矢を構えよ、我が許す!至高の財を以ってウルクの守りを見せるがいい!大地を濡らすは我が決意!『王の号砲(メラム・ディンギル)』!!」
ウルク城塞からの遠距離爆撃。
ギルガメッシュのみならず、神代を生きたウルクの民の総力までもが結集された驚異の砲撃。
ギルガメッシュは断腸の思いで自らのコレクションを弩に装填し、これを兵たちに任せている。
詳細は該当記事を参照。
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- ランク:E〜A++
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:−
アーチャー時の宝具と原理的には同一。
ただし、キャスター時の場合は無数の魔杖・礼装を取り出して魔術を行使する。魔杖・礼装には神代の大魔術が込められており、使用者の魔力を殆ど消費せずに発動・効果を表すため、非常にコストパフォーマンスに優れる。
詳細は該当記事を参照。
全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大補足:1人
常時発動型の宝具。
星の輝きの如く地上の隅々へと行き渡り、すべてを見通す、最古の英雄・英雄王ギルガメッシュの精神性が宝具として昇華されたモノ。
相手の真名や宝具はおろか、幾重に隠された真実さえも一瞥で見通してみせる。
実は常時発動している状態なのだが、『FGO』では真名開放は行われない。
ゲーム上での性能
現在9騎も存在する激戦区である☆4キャスターで、ステータスはその中でもHP・ATK共に中間辺り。
カード構成はキャスターらしく《Quick:1/Arts:3/Buster:1》のArts三枚型。
Quickこそ2ヒットでNP回収能力も低いが、その反面Busterは6ヒット、Artsも5ヒットと優秀である。
スキルは、味方全体のスター発生率を最大で二倍に引き上げる「王の帰還(A)」、味方全体の攻撃力を上げる「カリスマ(A+)」、味方全体のArts性能と弱体付与成功率を上げる「魔杖の支配者(EX)」と全体支援に特化した構成で、いずれも3ターンの間継続する。
宝具効果は個別記事を参照。こちらも味方に対する補助が主だが、各スキル効果と合わせる事で火力を補強しつつ、大量のスターを稼ぎ出す。
総じて、優秀なサポーターであり、主にアーツパやクリティカルパなどで役に立つ。
反面、スキルが攻撃バフに特化している事から耐久性に難があり、頼みのバフもCTが長めのものが多い(その上CTがバラバラでタイミングも合わない)為、長期戦になると息切れしてしまう。おじいちゃんか。おじいちゃんだった。
タイミングよく宝具を撃てば多少難局をしのげるが、基本的に長期戦に向かないタイプなので、これぞという編成を組んで一気呵成に攻め立てたい所。
また、スキル育成では8→9に上げる際に第1部7章の素材「万死の毒針」が48個も必要になるため、オールMAXまで育てようとすると結構な労力がかかる点にも注意。
関連人物
生前
唯一にして絶対のただ一人の存在。
しかし……「我にエルキドゥと話す自由はない」と語り、距離を置こうとしている。
エルキドゥの死をもって、人の王に成長した彼にとって、それは許されざることであると見なしているのかもしれない。
エルキドゥも「自分はただのシステムであるべき」だと、彼に迷惑をかけない為にも「会いたい」という本音とは裏腹に遠慮していて、互いにかなり拗らせているようだ。
イシュタルによると「エルキドゥが会いたがれば、冥界だろうが座からだろうが、どこへでもすぐに顔を出す」らしい。
マテリアル本によると、エルキドゥから度々「休んで。」と言われているらしく、明らかにエルキドゥと会話をしているような節もある。
現在のところ、カルデアでどのような交流を果たしているのかは、ユーザーの想像に委ねられている模様。
旧知のイシュタルが「アンタらしくない顔」と言う表情を軽々しく見ることはできないものなのだろう。
冷たい態度をとっているように見えるが、実はエルキドゥを「贔屓して何が悪い?」とのこと。
アニメでエルキドゥの夢を見ている姿が描かれていて、彼にとってエルキドゥは心の支えになっているのが感じられ、その存在の大きさが窺える。
ドラマCDによると、生前のエルキドゥの様子を事細かに書き記した粘土板が宝物庫の奥深くにあるらしい。
ウルク市の祭祀長であり、補佐官(臣下/部下)。
補佐官として、王とエルキドゥの日々を見守り、二人からも信頼されていた。
ウルクを訪れた主人公一行の世話役でもあった。
ウルクの民
ウルクの民として相応しき在り方だと王から高く評価され、導くに値すると認められた人々。
『strange Fake』でウルクの民として相応しき在り方なのは「生まれの貴賤ではなく、自ら荒野を切り拓く意志を抱いた者たち」だと王は語っていて、実際にバビロニア特異点でウルクが危機に晒されても、けして諦めずに戦い立ち向かった人々であった。
かつてギルガメッシュに求婚し断られた女神。
彼らは殺伐とした関係だが、依代としている人物の影響でイシュタルの性格が軟化しているため、現在はとりあえずは様子を見ることにしている。
実はイシュタルはマシュに「エルキドゥといた若い頃はちょっとかっこよかったのよ」と告白。
第1部7章章終盤で女神は「最後まで眼中になしか。ちょっと悔しいわね、私。」とまだ彼に未練があるかのような独り言を漏らしており、依り代としている人物は女神に慰めとも取れる言葉をかけている。
イシュタルと同じ依代により現界した女神で、彼女の姉神であり、冥界の主人。
術の方を「落ち着いた方」と評している。
エルキドゥの死後、その遺体を冥界に埋葬する事を許可した為なのか、特異点での貸しの他にも貸しがあるようで、そのお礼に術の方のギルガメッシュからディナークルーズを用意してもらおうと考えているようだ。
かつてエルキドゥと共に退治した巨大な爪を持つ恐ろしい怪物でレバノン杉の森の番人。
ギルガメッシュにとってトラウマな存在で、クラススキル「陣地作成」の説明欄に道具作成や城塞や建物の建築のために「もっと木材がほしい。杉の森に行かねばならんか……」と呟くも、エルキドゥとの一件が尾を引いて杉の森には行きたがらない王であった。と記載されている。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
傲岸不遜で唯我独尊、傍若無人な態度は変わらないが、若い頃より何割かは話が分かるようになっており、最初から彼なりに目をかけている。
だが、マテリアル本に英雄王の方よりこちらの方がマスターに対して厳しいのではないか、という意見がカルデア職員たちの間では優勢である。と記載されている。
現代までなお、生き続けているので本来は英霊にはなれないが、ギルガメッシュの時代はマーリンがまだ生まれていない時代であるため、逆説的に死んでいると解釈するという荒業によってサーヴァントとして召喚された。
主人公らがウルクに来訪した時点での残存サーヴァント。
奈須きのこ氏によると千里眼を持つ者同士は、職場の同僚のような気楽さがあるらしい。
英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントの一騎。
主人公らがウルクに来訪した時点での残存サーヴァント。
ゴルゴーン戦の前に千里眼を持つギルガメッシュ王から忠告されていたようだが、それでもゴルゴーンと戦った勇敢な英雄。
英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントの一騎。
牛若丸の忠臣で、主人公らがウルクに来訪した時点での残存サーヴァント。
英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントの一騎。
主人公らがウルクに来訪した時点での残存サーヴァント。
絶対魔獣戦線の最前線である北壁の兵士たちの指揮官として配置されており、彼に鍛えられたウルク兵は魔獣に負けないほどの屈強さを得ていた。
英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントの一騎。
人と別の魔性の混ざりもの。
彼女が指揮官クラスの知性を持った魔獣「ギルタブリル」と相討ちとなったことで、主人公らが訪れるまでにどうにかウルクを維持することができた。
葛飾北斎の体験クエストでは「金さん」という役を与えられたギルガメッシュの用心棒の役を与えられていた。
ウルクを守るために英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントたち。
三女神同盟の侵攻の1つである熱帯雨林の侵蝕に対する調査に出させたが、未帰還で行方不明となった。
幕間の物語によれば、理屈が通用しない獣にトラウマになるまでボコられたらしい。
英霊召喚を用いて召喚したサーヴァントの一騎。
召喚したが、牛若丸と揉めて脅された挙句「盗賊団を結成する」との捨て台詞と共に逃走される。
主人公が「この特異点で会うことは無いだろう」と言うギルガメッシュの言葉の通り、第1部7章のシナリオには一切登場しない。
しかし、7章クリア後に挑戦できる1回限りのクエストにおいて、結成したと思われる盗賊団の残党と共にちゃっかり登場し、後に実装された坂田金時の幕間の物語「金時の鬼退治」にて、彼女の動向が語られた。
茨木童子の幕間にて、バビロニア特異点が修正された事でとある敵による被害がなかった事になり、ある人物の生存が確認された。
バビロニア特異点では三女神同盟の一柱だった南米の太陽神。
バビロニア特異点での戦いでとある敵の侵攻を命をかけて食い止めた彼女の働きを知り、女神に良い印象を持たないギルガメッシュが女神にもマシなのはいるのだなと、彼女を高く評価し褒めていた。
一様女神?らしい南米の誇り高き獣。
主人公達から彼女との戦いの話を聞いてギルガメッシュは愉快そうにゲラゲラ笑っていた。
直接の関係は無いが、月の聖杯戦争でのとある事件がトラウマとなっており、マイルームボイスで、その事件について愚痴っている。
やらかしたのは弓兵の(AUO)の方なのだが、あっちの方は、第一再臨・第二再臨の姿では鎧を脱がないからなのか、標準で上半身ほぼ裸である術の方宛にマイルームボイスがある。
2017年こそ、黒サンタを出迎えてやろうと、正体不明の熱波と熱病に壊滅寸前のカルデアを救うべく痩せ我慢全開で立ち上がり、主人公を事件解決に送り出すのだが、黒サンタの方はスルーする気満々だった。クラス相性的に見ても余計に不利な関係になっている。
2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル』でボディガード兼秘書として雇った。
中性的で金髪碧眼セイバーのところがツボにきたのか「見目麗しいメイド騎士」と絶賛してボディガード兼秘書として面接に来たサーヴァントの中から抜擢し採用した。
ちなみに彼と共に面接に来たアストルフォは不採用だったことから男の娘には興味がないということなのか。と一部のマスターから囁かれたが、単純に仕事に対して真面目な術ギルなので、見た目がどうというよりかは、仕事が出来る真面目さを見抜いて彼を採用し、仕事が出来なさそうだと見抜かれたアストルフォは不採用だっただけなのかもしれない。
2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負』で秘書兼バーテンダーに抜擢した。
芯が強く雇い主にも臆する事がなく、真面目に働く点はいいが、その結果、融通がきかないところを気にしている。
コスモギルガメス
BOXガチャイベント『バトル・イン・ニューヨーク 2022』にて初登場した恐らくユニヴァース時空のギルガメッシュ。
見た目は賢王のギルガメッシュと同じで名前がコスモ+ギリシャ名となっている。英雄王の方のギルガメッシュと意気投合し、BOXガチャイベントの運営を共に取り仕切っていた。
別世界とはいえ、同一人物のため互いに見えないし認識はできないはずなのだが、なぜか英雄王の方はコスモギルガメスを認識できていた。賢王の方はコスモギルガメスを認識できるのかは現状では不明である。
浪費の華やかさや甘やかさは良いとは思ってはいても、彼女の浪費癖に「たまには貯めよ!」とマテリアル本にて忠告をしている。
その忠告を聞いた彼女からは自身の蔵をアテにして良いと勘違いされ、それに対して若干引いて断っている。
アルターエゴたち
どのアルターエゴたちのことなのかは不明だが、アルターエゴたちに対して「…………まったく。」と呆れているかのようなコメントがマテリアル本に記載されている。
現時点ではあくまで推測だが、異星の神の使徒達に対してのコメントなのかもしれない。
カルデアの最高責任者。
彼の正体や事情をすでに知っていたのか、彼のギルガメッシュへの雑な物言いや扱いに対してまんざらでもない態度を示している。
術ギルの幕間では過労気味のロマニを休ませようと手を尽くし、仕事ばかりして休まない彼をさり気なく休ませていた。
マーリンと合わせて千里眼トリオと呼ばれることもあり、三人揃ってのグッズが作られたりする。
術ギルの嫌いなものが「此度の状況を招いた輩」ということからその嫌いなものに含まれている人物なのだろう。
マテリアル本でのコメントでは、「フン。」と一言という意味深なもの。
上記に記載した情報やマイルームボイスでの本人からの発言、そしてある人物のコメントからギルガメッシュがキャスタークラスになっているのは魔術王への当て付けなのだと考えられる。
全盛期の自分。
両者がカルデア内で鉢合わせた場合、互いの「ああ、貴様はいま、その事柄を優先しているのか」という愚かさを鼻で笑い合った末に立ち去るため、互いに干渉はしないとのこと。
余談
ファンからの愛称は今まで登場したクラスとは別クラスで召喚された他のサーヴァントの例にならって『キャスギル』、更にストーリー内でウルクを守るべく激務をこなし、今まであった暴君イメージを吹き飛ばした名君っぷりから一部では『賢王』と呼ばれている。
尤も、あくまで第七特異点の戦いがギルガメッシュ1人が強ければ良いという戦いではないのを自覚した上での采配とオーバーワークっぷりであり、根っこの部分は今までのギルガメッシュと変わるわけでは無い。
「民は王の為に生きるべし、王は己の歓びの為に生きるもの」というポリシーの元、ギルガメッシュの歓び=人の営みを観る為の支配であり、民の為を思って君臨しているわけでは無く、弱者の類はわりと容赦なく置いてきぼりにされると指摘されている。
ある意味で名君と暴君は表裏一体というのを体現している人物であろう。
尤も、三回目の『ネロ祭』では「電力の供給が未だカツカツ」「職員の賃金が相応しいレベルまで上がっていない」「祭りはいいが無駄遣いがある」とまるで第三者委員会の査察官の如き苦言を漏らしていることからそもそも名君としての素養は十分にあったのだろう。性格が噛み合っていないだけで。
現代的なプログラムにも精通しているらしく、第2部開始直前、カルデアから全サーヴァントが退去するギリギリまで残って仕事をしており、カルデアシステムに侵入した「内通者」の幻術を「粘土板」でウイルスバスターよろしく一掃していたのがエルキドゥの幕間Ⅱで知ることができる。これにはダ・ヴィンチちゃんも「なにあのチート」と驚いていた。
ちなみに、劇中では「物陰に隠れ呼吸を止め瞑想に浸り気配遮断EX」という何気にトンデモ発言をかましているのだが、神代の技能故にそこまで至れるのか、それとも見栄なのかは不明。
何はともあれ、彼がアサシンクラスで無くともおおよそ高ランクと思わしき『気配遮断』が出来得るのは事実なのだろう……
また、後に他のクラスにも適性があることを示準する発言もしている(ただしランサーについては「ランサーだけは、まあ、話は別とするが」と曖昧に言葉を濁していた)。
なおブリュンヒルデの『愛する者特攻』だが、アーチャーのギルガメッシュは対象外だがキャスターのギルガメッシュは特攻対象となる。
見た目はかなり若々しいが、第1部7章での彼は実はかなりの高齢者。具体的にどれくらいの年齢なのかは不明だが、シュメール王名表を考慮するならば、100歳は優に超えている。それ故なのか、戦闘時の台詞はどことなく「老人っぽい」ものになっている。
初期の頃の立ち位置から180度変わった頼れる味方として描かれているが、初期段階から構想していた性格という訳ではない。
奈須きのこは『EXTRA CCC』で味方視点のギルガメッシュは出し尽くしたような状態であり、それを超えられるかが少し心配であれこれ考えていたところ、「不老不死の旅を終えた後のギルは何者になるのだろう?」という部分を突き詰めた結果、新しく賢王ギルガメッシュが生み出された。
作中で「本来は冷酷」「本質は変わらない」というフォローが度々入れられており、『stay night』の悪役として描かれたギルガメッシュを否定する設定というよりは、あくまでこういう一面もあるという扱いである。
2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』において、霊衣開放『エスタブリッシュメント』の実装と共に登場。
黄金律の効果で地元ベンチャー企業のオーナー、ゴージャスPとして活躍していたが、何故か記憶を失っており、尊大な態度こそいつものままだが、極稀に敬語が会話に混じるなど言動にズレを生じさせている。
またこの霊衣の際には、戦闘立ち絵で普段持っている魔本のような粘土板が、黄金のタブレットになっているのだが、これは現実でも実物がある。(外部サイト関連リンク)
イベントストーリーの終盤に水着邪ンヌが描いた同人誌を読んだことで己が何者なのかを思い出し、失っていた記憶を取り戻していた。
更に、イベント開始前に公開されたCMにおいて、水場で濡れながら艶めかしい表情で横たわる姿が、他の女性サーヴァント達よりも遥かに色っぽいと話題になった。
アニメ版『絶対魔獣戦線 バビロニア』にてマシュとアナとの戦闘シーン中、一瞬だが作画ミスにより下履きと肌の色が入れ替わってしまい、パンツ半ずり状態になっているところがある。
当然の事ながらこの場面を見たマスターからは「賢王でも慢心しちゃったかぁ?」と思われてしまった。
また、アニメ『バビロニア』の第5話では、関智一氏のある三文字の演技のすさまじさに、アフレコ室がざわめいたという逸話がある。⇒その演技とは
放送回数とストーリー進行の兼ね合いで、クリスマスと年越しを冥界で過ごすことになった。
なお、前半EDテーマ『星が降るユメ』の歌詞はギルガメッシュをイメージしたもの。後半EDテーマ『Prover』は映像がギルガメッシュ中心であり、奈須きのこ氏と話し合いながら作ったこだわりの作。
19話では、ギルでもギルガメッシュでもなく「ギルガメッシュ王」がトレンド入りした。
前述のとおりエルキドゥと会う(話す)自由はないと宣言しているが、度々エルキドゥから「休め休め」と言われており、遠くから千里眼でエルキドゥの様子を視ているらしい。また2020年アイアイエー島では、エネミーとしてエルキドゥが「漂流者捜索隊Lv.30」、ギルガメッシュは「漂流しているではないか、我──!Lv.80」として登場。どういう事なんです?
原作ではサンタ役として登場することはなかったが、『ちびちゅき!』ではサンタ役として子供達にプレゼントを施す為に、入念なリサーチをして回るが、プリヤ組に防犯ブザーを鳴らされたり、黄金の鉛筆を子供達にプレゼントしようとしたらバトエンやロケット鉛筆がいいと言われてカルチャーショックを受けたり(※)、キングゥに子供たちの要求するプレゼントが王の宝物庫にない事を毒づかれたりするという憂き目に遭う。
ちなみに、プレイヤーが気になっていたであろう部下のシドゥリの年齢を弄る場面も見られたが、結局正確な年齢は分からずじまいであった。
※ 「ばとる……ろけっと……?最近の子供は鉛筆で戦うのか?」とロケット鉛筆すらもバトルするものだと勘違いしている節がある…しかし、我々の時代から見てもロケット鉛筆やバトエンはブームが過ぎ去ったものであり、「最近」の定義からは大きく外れる。尤も、それらを欲しがったのは『Fate/Zero』時代(1990年代)の『stay night』勢なのだから仕方のない話である。