なんて、愛おしいのでしょう。英雄(あなた)たちは
プロフィール
真名 | ブリュンヒルデ |
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クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 172cm |
体重 | 52kg |
サーヴァント階位 | 第四位 |
出典 | 北欧神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・善・天 |
好きなもの | なし |
嫌いなもの | なし |
設定作成 | 桜井光 |
ILLUST | 中原(蒼銀)、三輪士郎(FGO) |
CV | 能登麻美子 |
概要
『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するランサークラスのサーヴァント。
マスターはナイジェル・セイワード。サーヴァント階位は第四位。
巨大な槍を携え、炎を操る鎧を纏った女性。
大槍を軽々と扱う荒々しさに反して、その口調と物腰には気品を漂わせる。
マスターからは「各サーヴァントと一度は前哨戦を行なえ」と命じられており、また「最大の難敵と定めた相手の前で"ある霊薬"を飲む」事を令呪で強制されている。
深夜の池袋、サンシャイン60の麓においてセイバーと対決した際、「彼こそが最強の敵となる」と確信し、躊躇いながらも令呪の指示通り霊薬を飲み、その後撤退。その他にも、玲瓏館邸における対バーサーカー戦や東京湾上の大神殿での対ライダー戦にも参加している。
シリーズ歴代二人目となる女性のランサー(初代はこちら)。
真名
戦乙女ワルキューレの1人にして、北欧神話屈指の悲劇の女、「ブリュンヒルデ」。
『ヴォルスンガ・サガ』において大英雄シグルドの運命の相手であるシグルドリーヴァと同一視される戦乙女であり、古エッダ『シグルドリーヴァの歌』『ブリュンヒルドの冥府への旅』でも同様にシグルドと恋に落ちるワルキューレとして語られている。
ワルキューレの長姉として神霊の身であった頃には自我の薄い「人形」のように振る舞っていたものの、父たる大神の怒りに触れて地へ落とされてから後、シグルドとの邂逅を以て人間の性質と人格を有するようになった。英雄シグルドのことを誰よりも愛して止まなかったものの、呪われた悲劇の運命の果てに殺意の炎を抱き、彼を殺し、我が身をも灼き尽くすことになってしまった。
『蒼銀のフラグメンツ』1巻から登場済みのキャラクターではあったが、長らくその真名は明らかにされていなかった。ただし「大槍」「炎」「薄幸」「女性」等のキーワードから、その正体は別の作品に登場していたあるキャラクターの元ネタの1つではないか?との推測はされていた。
本来は女神であり真っ当な召喚の対象外なのだが、ある理由から彼と同様に伝承において神性を失っている為、抜け道が生じて召喚可能となった模様。加えて『蒼銀のフラグメンツ』では愛歌の「亡びゆく筈のブリテンを救う」という悪夢への処方箋、『Fate/Grand Order』ではソロモンによる人類史焼却という緊急事態も、彼女の召喚を後押ししたと思われる。
人物
一人称は「私(わたし)」。
物静かで献身的。穏やかな微笑みに寂しさが混ざる、薄幸の戦乙女。
慈悲深く、愛情豊かで、好きになった相手にはとことん尽くす。
悲劇さえなければ良妻として一生を終えたはずの女性。
英霊となった現在でも、初恋の勇士のことを深く愛している。
それでも、万が一にも目の前に彼が召喚されたならば自動的に槍を向けるだろう。英霊として形作られた彼女自身が「想い人を殺すモノ」として宝具と共に定義付けられてしまっているためだ。
その出自から、強い者、気高い精神を持つ者に強く惹かれる傾向にあり、そのような"英雄らしい"人物に惹かれると愛おしさ故に殺しにかかってしまうので、「……困ります」という癖がある。
ある意味ヤンデレ。ただ厳密には普通のヤンデレとは違い、自分の愛の異常さを理解しているので若干異なる。また普通のヤンデレは互いに愛し合うとごく普通(?)のカップルだが、彼女の場合"愛してしまうと殺されてしまう"という真逆の部分も持つ。
献身的で謙虚な一方、一度思い込むと是が非でも行動を全うしようとする。自らの霊基に刻まれた狂愛を間違いだと理解していても止められず、自身の英霊としての定義も加速装置となって後押ししてしまうため、行くところまで行くともはやどうにも止まらない。夜空の冴えを感じさせる藍さ、雪の儚さを思わせる白さに対し、本質は烈火の如く情熱的な愛を秘めた女性。
彼女の愛とは是即ち“煉愛”。触れるもの、手を伸ばすものすべてを灼き焦がす魔性の篝火。
「全てのサーヴァントとの前哨戦」「令呪による強制」「薄幸感」「槍の宝具が真価を発揮できない」など、『stay night』のランサーを彷彿させる一方で、「荒々しさと気品を併せ持つ女性」という点では『Apocrypha』の赤のアーチャーに通じる。
後頭部から回り込むように頭を覆っている羽根飾りの様なものは、彼女の妹達を見る限り、頭から直接生えている翼であるらしい。なお、取り外すことも出来るようである。
能力
戦闘では、原初のルーンとミスリル製の大槍を用いた遠近両用の戦いを主体とする。
至高のワルキューレとして作られただけあって、神性が下がっても強さは衰えない。
『FGO』では、大槍に蒼炎を纏わせた槍術を用いる。頭上から串刺しにしたり、高速旋回させて斬り裂いたり、錐揉み回転しながら刺突したりする他、掌から火炎を放射したりもする。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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ナイジェル・セイワード | B+ | A | A | C | E | A |
藤丸立香 | B+ | A | A | C | E | A |
真名でわかる通り幸運がとびぬけて低い。その低さは彼女を材料として作られた人工英霊ですら幸運E表記になるほど。もはやここまでくると不幸どころか呪いとも言える。
保有スキル
対魔力(B) | 詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法であっても殆どダメージを受けない。 |
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騎乗(A) | ワルキューレとして天馬に騎乗した逸話から。神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操れる。逸話通りであればA+スキルとなるところ、ランサーとして召喚されたことから低下している。ライダーで召喚されるとA+となる。 |
神性(E) | 神霊としての適性は一応あるものの、ごく低い。かつては大神オーディンの娘である戦乙女ワルキューレの一員だったが、大神オーディンに逆らった罰として、彼から『神性』を剥奪された。 |
魔力放出(炎)(B) | 炎に包まれた館の中で眠りに就いた逸話がスキルとなったもの。情念が深まるごとに炎は強くなり、魔力を元にして燃え盛る。 |
ルーン(B) | 北欧の魔術刻印であるルーンを有している。愛するシグルドに対してルーン魔術を教えたとされる彼女は、自分自身も一流の魔術師でもある。本来は父たる大神から授かった「原初のルーン」を示すスキルであるが、普段は力を抑制されている。Aランク以上の『神性』スキルを所持していない状態でスキルの真価を発揮してしまった場合、宝具の使用に制限を受ける上に霊核へと深刻なダメージが入り、やがてブリュンヒルデは消滅する。 |
原初のルーン(−) | スカサハやクー・フーリンと同名のスキル。その威力は第三の宝具とも称されるらしい。使用すると「わたしだけの冥府への旅」が封印される。 |
英雄の介添(C→C++) | 『FGO』で追加。英雄を勝利に導くワルキューレとしての性質がスキルとなった。魔力を同調させ、対象が行うあらゆる判定にプラス補正を付与。 |
大神刻印・原型励起
他の姉妹機のワルキューレには搭載されていない、最初に最も神々に近い形で作り上げられたブリュンヒルデ固有の力。第三宝具に等しい力と称される原初のルーンの本格化稼働を可能にする。
宝具
死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:2〜40
- 最大補足:1人
「特別、ですよ……?」
「好き。嫌い。好き。嫌い。好き。好き。好き、好き、好き……『死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)』!!」
大盾と見紛うほどの巨刃が付いた魔銀(ミスリル)の大槍。
彼女の心に燃える「愛」が高まるほどに槍の性能が強化され、重量とサイズが増大すると言う特性を持つ。初戦時でも100kgを超える重量を持つ。なお、彼女はその超重量の得物を片手で軽々と振り回し、まるで不可視の指先で引き裂いているかのような五連撃を繰り出せる。
詳細は該当記事を参照。
わたしだけの冥府への旅(ブリュンヒルデ・コメーディア)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
詳細不明。広域破壊能力を有するらしい。原初のルーン使用時は使用が制限される。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
2016年2月3日より500万DL突破記念の期間限定ガチャで実装された。レアリティは☆5。
同時に体験クエストも開催されたが、そこでは主人公にルーン魔術をかけて、自身をマシュと誤認させている。また、期間限定イベント『ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊』ではジャンヌ・オルタ配下の贋作英霊の1人として登場。
ここまでに登場した贋作英霊の傾向から「1人くらい同性のフランクな友人が欲しい」という役割に関しては予想出来た人も多いだろうが、そこに彼女をぶっ込むという人選と「製作者の事をマスターではなくご主人様やお姉さまと呼んでべたべたとくっついてくるドMなテケテケ女」というぶっ飛んだ方向性はさすがに想像出来なかっただろう。
しかしながら、ぶっ飛んでいながらも消滅寸前に見せた献身的な在り方や、贋作英霊故に「愛した人を殺してしまう」という性質が無くなったことによるジャンヌ・オルタの関係性は一定の人気があり、『FGO』以外の作品でも両者は共演をすることとなる。
なお、エネミーとしてのクラスはバーサーカー。ぶっちゃけいつもと変わらない。
2017年の『ネロ祭 再び』のストーリーでは、ある人物に唆され、今度は主人公ばかりかカルデアの英霊たちをまとめてヴァルハラへと招聘すべく暴走する。しかし事態を見通した参謀勢サーヴァントによって先手を打たれ、また主人公や多くのサーヴァントの説得、自身の兄に通じる英霊であるアルテラからの言葉で思いとどまり、最後は戦って衝動を沈めてもらい未遂に終わった。
第2部2章『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』でも登場。汎人類史側のサーヴァントであり、伝承と同様に炎の館で封印されていたが、敵側にいるシグルドへ対抗するために呼び起こされる。
また、これに伴って宝具モーションなどもリニューアルされた。
ゲーム上での性能
最大ATK | 11432 |
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最大HP | 14825 |
カード配分 | Q2・A1・B2 |
スキル1 | 魔力放出(炎)<B> / 自身のBusterカード性能をアップ&自身の宝具威力をアップ(各1T) |
スキル2 | 原初のルーン / 敵単体のクリティカル発生率をダウン(3T)&宝具威力をダウン(1T) |
スキル2(強化後) | 原初のルーン / ↑+自身のNPを増やす(20~30%) |
スキル3 | 英雄の介添<C> / 味方単体のスター集中度をアップ(3T)&味方単体のHPを回復(1000~3000) |
スキル3(強化後) | 英雄の介添<C++> / ↑+スター集中度上昇&クリティカル威力アップが追加(各3T) |
アペンド3 | 対ランサー攻撃適性 |
宝具 | Buster / 敵単体に超強力な〔愛する者〕特攻攻撃<オーバーチャージで特攻威力アップ>&味方全体のスター発生率をアップ(3T) |
宝具(強化後) | 基礎威力とスター発生率が上昇 |
ランサークラスの典型でArtsは1枚だけだが、クラススキル「騎乗(A)」が乗ったQuickとExtra Attackが多段ヒットする上で元からNP回収率も高いため、スター稼ぎも宝具解放も苦手ではない。
「英雄の介添」は初めて登場した「自分以外にも使用可能なスター集中度操作スキル」。2023年時点でも同様のスキルを持つ者は希少であり、さらに幕間の物語2のクリアで得られる強化によって、誰でもクリティカルアタッカーとして起用できる汎用性を獲得した。
宝具は〔愛する者〕特性を持つ者に対する特攻攻撃。特攻対象にはかなりの倍率のダメージが入るため、クラスの壁を越えた強烈な一撃をお見舞いすることが出来る。ただ特攻対象外の相手にはあと少し物足りないということもあり、特に宝具の性質ゆえ対サーヴァント戦でない大型ボス等が相手では、多少強力なダメージ程度で終わってしまうことも。
総じて、アタッカーとサポーターをバランスよく兼任できるマルチタイプ。育ち切れば大抵の編成に組み込んでも器用に立ち回ってくれる、敏腕マネージャー的な働きをしてくれる。
ただ無敵・回避・ガッツ(一度だけ戦闘不能から復帰)といった防御系能力が「原初のルーン」の敵宝具威力ダウンしかないため、その辺りを味方やマスターにサポートしてもらう必要はある。
育成に関しても、多数のサーヴァントが要求する「世界樹の種」と「鳳凰の羽根」を50以上消費するので、アタッカー運用がメインなら「魔力放出(炎)」、サポーター運用がメインなら「英雄の介添」を優先して上げていくといいだろう。
概念礼装は基本何でも使いこなせるが、特にスター獲得&カード性能アップ系とは抜群の相性を見せてくれる。競合相手に玉藻ちゃんサマーという強敵がいるものの、タッグを組ませるとかなり相性がいいため、W運用で大暴れさせるのも面白い。
バリエーション
黒化英霊
『Fate/Prototype』の時間軸にて沙条愛歌の手で黒化し蘇った姿。
愛の霊薬に似た黒い霊薬を首筋に流し込まれて復活、愛歌を討つ目的で派遣された英霊の筈が下僕となってしまった。シグルドの面影を見たプロトセイバーと戦うことが示唆されている。
2020年水着イベント『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて、水着に着替えた姿。クラスは本当にバーサーカー。武器は槍から大剣に変わり、夫とお揃いのメガネをかけている。ランサー時代から頭バーサーカーなサーヴァントとして扱われることが多かったが、本当にそうなってしまった。
関連人物
生前
生前、最も愛した人物。
聖杯への願いは彼との再会だが、出会えたとしても衝動を抑えきれず“自動的に”殺害しようとするという。『FGO』第2部2章『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』にて遂に再会を果たし、両者の関係の実態が明らかになる。そして『蒼銀のフラグメンツ』特典小説では生前2人の相思相愛な関係が描かれている。最恐のヤンデレを受け止めるは最強の素直クールである。
ワルキューレ達の幕間の物語では、マスターの影響故かある程度抑える事は出来るようになった様子だが、彼のイケメン振りを目にするとやっぱり殺したくなってしまう。
グンナル
シグルドの親友であり、かつての夫。
自身をモノにするために策を労し、挙句シグルドを己の替え玉にして詐欺を働いた経緯から、「卑劣な男」「彼が自分を愛していることすら許せない」と憎悪を向けている。
グットルム
夫の弟。純粋な性格に付けいり、彼を唆してシグルドを殺させてしまった。
グズルーン
シグルドの妻、憎悪の恋敵。
シグルド恋しさに彼から自身の記憶を奪ってまで手篭めする身勝手さ(ただし、記憶を奪ったのは彼女の母親で、彼女自身は何も知らなかった)から、彼女の一族郎党に至るまで殺戮している。余談だが、彼女と『ニーベルンゲンの歌』に登場するクリームヒルトは起源を同じくする別人、本人がいたらまず間違いなく殺し合いになっていたとこぼしている。
世に広く「戦乙女」と呼ばれるオーディンにより造られた半神半人の娘たち。
先んじて造られたブリュンヒルデは彼女たちから見て「姉」にあたり、『FGO』では「お姉様」と呼ばれ親しまれている。彼女達の幕間では、人間の感情(とりわけ恋愛関係)について悩む3人のため、シグルドとマスターに協力する。
『ヴォルスンガ・サガ』などにおいて、彼女の姉「アトリ王」とされる破壊の大王。
アルテラの幕間の物語にてアルテラへの抑止力として呼び出され、「軍神の剣」の出力上限の解放を阻害しようとしたと見られる。ブリュンヒルデの幕間の物語Ⅱでは、サンタクロースに再度霊基を変化させ、不調に見舞われたブリュンヒルデを「アトリ姉様」として𠮟咤激励している。
どうやら、ブリュンヒルデ達ワルキューレは空から落ちた巨いなる何かの欠片を参考にオーディンが作り出した模様。その意味では「姉妹」にあたる。
子孫。気高き魂の持ち主として彼を高く評価している。
シグルドとの間に生まれた愛娘。だが、上記の顛末から面識は得られていない。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
契約したマスター。
彼女に「愛の霊薬」を服用するよう令呪で命じた張本人。
人間性が薄く、ランサーからも気味悪がられていたが、沙条愛歌の妄執には断固として戦った。
これは執筆担当の桜井光氏曰く、「ランサーと関わって英雄の素質が開花した結果」と語られた。
緒戦の対戦者。
聖杯戦争最大の標的である沙条愛歌のサーヴァント。
その武勇と誠実さを称えつつ、彼を最大の敵と看做したマスターの命で霊薬を服用して彼の虜となる。物語が進むにつれ霊薬の作用で倒錯していき、ついにはシグルドと判別できなくなった。
『FGO』で再会した際も、優しくされると困ってしまう関係。
対ライダー戦の同盟相手。
その壮健さと武勇ゆえ、セイバーほどではないがヴァルハラへ連れ帰りたい衝動に駆られていた。
敵対者であり、当戦争の難関としてたちはだかる。
そのため、セイバー・アーチャーと共同戦線を結んだ。
対戦し、勝利した相手。
マスターを失ってなお、三騎士を相手に奮戦したその姿に「エイリークに並ぶ魂」と賛辞した。
なお、『蒼銀』で相まみえた男性サーヴァントは全員勇士認定しているものの、カルデア式召喚でクラスが変わった彼の場合は表の人格のみ認めている。
マスターの敵。そして自分が召喚された理由。
自身の異常さを知覚するランサーさえ、彼女のセイバーへの妄愛には嫌悪感を催して「悪竜(ドラッヒェン)」という通称で呼んでおり、積極的に討伐対象としている。
使命を全うすべく立ち向かうも、その規格外すぎる能力に加え、自身の宝具の性質さえ災いし……
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。
彼/彼女に眠る「英雄の素質」を感じ取り、シグルドと混同して殺害衝動に駆られてしまう。
そのため「戦乙女だった頃の自分」の記録を再生し、強制的にクールダウンしているとか。
なお、シグルド本人が来てからは精神が安定したのか見分けがつくようになったようで、水着霊基の際に彼/彼女の情操教育を心配するなど接し方が母親じみてきた。
主人公の相棒を務める少女であり、彼/彼女と唯一本契約を交わすデミ・サーヴァント。
体験イベントと『ネロ祭 再び』では最も親しい相手であることを利用し、原初のルーンで主人公に催眠術をかけ、自身をマシュだと誤認させた。
カルデアの3代目所長。
ヘタレだが責任感は強いため、「困るような困らないような曖昧な印象」を覚える。
生前の最愛の人と起源を同じくする英雄。
同根の大本がよく似ているため、殺害衝動が疼いてしまう。彼のためにスキルの黄金律を上げたことも。この為、向こうからも色々と心配されている。因みに後に彼の心臓を持つ者が実装されたが、悪竜でもある彼をどう思っているのかは現時点で不明(宝具の特攻には含まれていない)。
憎き恋敵と同じ起源のジークフリートの妻。
名前は似ているが、ブリュンヒルデは完全に別人であると分かっている為、彼女に対する憎悪の感情は抱いていない。寧ろ、興味津々であり友達になりたいと思っている程。
イベント『カルデア妖精騎士杯』にて同じ「竜殺しの大英雄の愛妻」として共演。
プロローグでは夫達と同じように、2人での交流が見られた。
余談だが、彼女が幕間にて自分がアルテラを襲った原因(クリームヒルトはシグルドと同一起源の英雄であるジークフリートの妻、愛した人が死後に復讐のため二番目の夫としたのがアルテラ)。
その悲しげな背中が、かつての夫を思い起こさせるらしい。
相変わらず女性絡みで苦労が絶えない人である。
一応彼には殺害衝動はまだ起こっていないが、勇士としては認められている。
彼の幕間の物語にて、シミュレーターのデータとして彼の前に現れた。
フェルグスの口説きに対し、「ありがとう。殺しますね」と返した。
彼女としては最上級の返答だが、叔父貴からすればたまったものではなかった……
『ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊』にて、ジャンヌ・オルタが抱く「同性の友達」という役割を持って彼女の贋作英霊が造られた……が、明らかに友情以上のなにかを抱いており、決戦前のシリアス空間を一撃で破砕、ブリュジャンという一大派閥を作ってしまった。
のちに最終決戦でもタッグを組んで登場し、主人公の援軍として駆け付ける。
とはいえ、本物のブリュンヒルデには当然そのような記憶がある筈もなく、マテリアル本によるとオルタの言動に対して終始「……?」となっている模様。
上記人物たちとは真逆で、まったく殺害衝動に駆られない英雄。
勇士であることは認めているが、ナンパな性格から話せば話すほど槍が軽くなる……つまり嫌悪の対象になるという悲惨な状態になるんだとか。ゲーム上でも特攻の対象から外れるが、本来の在り方の場合は彼女が愛するに足る勇士として認められる(=特攻の対象になる)。
『ネロ祭 再び』にて自分を唆して暴走の原因を作った。
彼の性格上、平時のブリュンヒルデからすれば「槍が軽くなる」相手に違いない。
第2部2章で味方として共演した皇帝。妻帯者でありながら既に別の女性にプロポーズをしているにもかかわらず、自分に愛を囁いてくる困った皇帝。ただまぎれもない勇士である上、オリオンと真逆に情熱的かつ紳士的に口説いてくるのでとても困る。
彼女のエッセンスを取り込んだハイ・サーヴァント。
パッションリップの幸運Eはブリュンヒルデが原因。
同じくパッションリップに取り込まれた女神たち。
余談
CV関連のあれこれ
真名のみならず姿も長らく不明のままだったが、『蒼銀のフラグメンツ』本編に先駆けムック『TYPE-MOONエース』において、『FGO』参戦アナウンスと共にカラーイラストが公表。その際担当声優が既にアルテラやスカサハも担当している能登麻美子と明かされた。スカサハはともかく、ブリュンヒルデとアルテラを共に能登女史が担当するのは、2騎のルーツのせいだろうか。
ジークフリートとの関わり
『Apocrypha』に登場したジークフリートは彼女の夫であるシグルドと同一視される存在だが、型月の世界観においては「宝具の原典などで関わりはあるものの、全くの別人」と言う設定に落ち着いた。ただ、彼の姿を見るとシグルドを思い出すらしく、愛しさの余り殺したくなるらしい。
因みに『ヴォルスンガ・サガ』、古エッダの『グズルーンの唄』『シグルズの短い歌』等ではアッティラ王の妹とされており、幕間Ⅱの関係はこれが元になっている。
『FGO』では絆が深まれば深まるほどプレイヤーを愛してくる。つまり、命の危機が迫ってくる。
その性格や宝具の特性から、『FGO』プレイヤーからはメンヘランサーと呼ばれることも。
彼女の幕間の物語もこの特性にスポットを当ている。
「愛する者」の基準
彼女の宝具の特性「愛する者に対して威力が加速する」特性だが、彼女の御眼鏡に叶う基準については曖昧なところが多い。これについては奈須きのこが一回インタビューで基準を明らかにしており、「ブリュンヒルデから見た正義の人。全体としての正義ではなく、あくまでも彼女個人が考える正義であり勇士」こそが「愛する者」にあたるんだとか。
ちなみに幕間において、戦乙女時代にオーディンの命令により「自らが傷つこうとも誰かの為に戦える者」を勇士としてヴァルハラに連れて行っていたことが語られたが、こちらがブリュンヒルデの「愛する者」と一致しているかは不明。
関連イラスト
投稿の際には本記事よりも真名のブリュンヒルデ(Fate)タグが多く用いられている。
関連タグ
Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ Fate/GrandOrder
シグブリュ:シグルドとの夫婦カップリングタグ。
北欧一家:娘夫婦や妹達が加わったグループタグ。