敵だろうが味方だろうが、破滅しかもたらさないわよ。
惨たらしく死にたいなら、どうぞご勝手に……
プロフィール
真名 | クリームヒルト |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
出典 | ニーベルンゲンの歌 |
地域 | ドイツ |
属性 | 混沌・中庸・地 |
好きなもの |
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嫌いなもの |
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ILLUST | 近衛乙嗣 |
CV | 古賀葵 |
愛した者が死んだ後が全盛期なので、基本的に病みきっている。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』にて初登場し、シナリオクリア後にストーリー召喚枠に追加される。復讐界域の首魁として汎人類史への叛逆を宣言し、他の界域と抗争を繰り広げる。
資料集『Fate/complete material IV』にて彼女について語られており、『Fate/Apocrypha』2巻と『Fate/Apocrypha Material』でも言及されている。『FGO』の初期ではジークフリートに纏わるイベントおよび幕間の物語で時おり名前が登場していた(こちらにもちょっとだけ出ている)。また『Fate/Grand Order Material』ではジークフリートの人物欄でも言及されている。
2019年水着イベントではブリュンヒルデと名を並べる形で紹介され、『Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ』でもシグルド夫妻と並び亜種二連聖杯戦争などでは相性の悪い夫婦と言われるなど、存在が度々言及されており、近々実装されるのではないかと予想されていた。
真名
叙事詩『ニーベルンゲンの歌』のヒロインで、主人公ジークフリートの妻、「クリームヒルト」。
ジークフリートが仕えていた主君・グンターの妹にあたる美女と謳われたブルグントの姫君。夫を死に追いやった全てに復讐を誓い、あらゆる策と執念でそれを成し遂げた、高貴かつ可憐な王妃にして残忍な復讐者でもある。また北欧神話『詩のエッダ』と『ヴォルスンガ・サガ』に登場するシグルズ(シグルド)の妻「グズルーン」と同一起源である(同一人物ではない)。
「ニーベルンゲンの歌の主人公は?」と問われれば当然ジークフリートが挙げられるが、彼が死んだ後に物語の主軸となるのは、クリームヒルトである。つまり彼女こそもう一人の主人公なのだ。
原典においては、彼女の美貌の噂を聞き付けたジークフリートが求婚に出向いた所、実兄グンター王が実力を試す名目でブルグント王妃と婚姻するための手伝いをする事になり、その報酬として彼と結婚した。ちなみにジークフリートは結婚前にクリームヒルトと面会する権利を要求した事があるのだが、いざ2人きりになると予想以上の美しさに気後れしてしまい、結局一度も言葉を交わさないまま逃げ帰るように去ってしまったとか……彼女からすれば婚姻そのものは半ば強制的に行われ選択の余地は無いに等しかったが、夫の事は本気で愛しており、事実彼亡き後は13年間も喪服を脱ぐことなく、日がな一日部屋の片隅で泣き腫らしながら過ごしていたという。
『Fate』シリーズでは、ひたすら「無欲な皆の英雄」である事を望んでいた当のジークフリートは「一人の人間」として彼女が向けてくれていた愛情に終ぞ気付くことはなく、このすれ違いが自身の死後「復讐」という形で悲劇を起こしてしまう。更に復讐が終わった後にも悲劇が……
人物
一人称は「私(わたし)」。
黒い喪服のようなドレスに身を包んだ、暗い目付きの物静かな女性。
極めて執念深い性分で、一度受けた恨みは絶対に忘れず、周囲を巻き込んででも報復を仕掛ける。
最愛の夫ジークフリートの仇討ちのためだけに大乱を引き起こし、他の全てを使い潰した挙げ句、本来なら持てるはずの無い魔剣すら屈服させ、仇の首を落とした苛烈な復讐鬼。
原典では実に二十年あまりの時間を費やしているが、復讐そのものを諦めることは決してなかった。その強すぎる意思はまさしく稀代の「怪物」であり、英霊として座に登録されるレベル。
夫を亡くした後が全盛期で、その状態で召喚されているので基本的に病みきって捻くれているが、仮にも王女であったため礼節はきちんとわきまえており、因縁の相手以外には真摯に対応する。
ブリュンヒルデ(北欧神話の方)に対して気を遣ったり、ジークに対しては行く末を心配するような発言をしたり、イベントに向かうマスターの背中を押してくれるなど、本質的な面では決して悪党・悪人の類ではない。それどころか、夏のブリュンヒルデの毎晩シグルドをぶっ刺す性癖に引いたり、罪のない親族を復讐に巻き込んでしまった事を後悔しているなど、バーサーカーにしては結構まともな感覚をしており(怒る理由も妻としては割と真っ当である)、はっきり言って根本的には常識人の部類。そんな性格からか、意外にも属性は「混沌・中庸」に収まっている。
嫌いなものを聞かれると、復讐の関係者の事を次々と挙げてヒートアップしていく一方、好きなモノを聞かれると、動揺しながら「期待されるような人」とか言ってる時点で全く隠せていない。
また「英雄」という人種、ことさら「待っている人を顧みずに何かを救って満足して死ぬ」タイプが地雷である模様。彼女にとってはそれは残される人の事を考えていないエゴでしかないのだ。
なお、聖杯に対しては特に望みはないようである。仮に復讐を聖杯任せにしていたら「ここまで捻くれてなかったと思う」と自らコメントしているが「そういう自分が案外好きだったりする」とも語っており、復讐に狂った過去や現在の捻くれた性格を嫌っているわけではない様子。
能力
バーサーカーとして召喚されているものの、元が武芸の経験のない箱入りのお姫様なので、狂化の影響を加味してもステータスは軒並み低い。生前の逸話により「バルムンク」こそ持ってきてはいるが、身の丈以上もある大きさと重さに加え(実際、宝具モーションでは引きずっている)、剣術に関しては全くの素人であるため、基礎体力の低さも相まって十全に使いこなせていない。
しかし、彼女の真の恐ろしさは戦闘能力よりも、復讐計画を完遂させた、常人離れした知性と執念、洞察力にある。存命中に本懐を果たしているためか、夫とは真逆に幸運値も非常に高い。
劇中でも、復讐界域を率いて最大勢力にまで成長させ、復権界域と王道界域の戦争に適確に介入する手腕を見せている。張角という参謀の存在もあるにせよ、指揮能力も高いことは間違いない。
叛逆特異点では聖杯2つのバックアップによりトップサーヴァントの領域まで格上げされており、カドック曰く「ただ言葉を発するだけで空気が帯電した」「おそらくスペックはジークフリート以上」とまで評される程になり、バトルにおいて主人公達を大いに苦しめる事となる。
モーション中では、バルムンクを用いた剣撃を振るって戦い、怨念のエネルギーを放出する、地面から呪詛の柱を湧き上がらせる、敵の心臓を素手でぶっこ抜く、上空からブーストをかけた刺突をする、怨念の爪で引き裂く、バルムンクの目玉の宝玉で拘束しつつ攻撃するなどしている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C++ | D | C | A | EX | A |
保有スキル
狂化(EX) ※ | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。幸運と魔力を除くステータスが上昇するが、高ランクな程、精神に影響を及ぼす。規格外のEXランクだが、会話は一応可能である。 |
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復讐計画(狂奔)(B++) | クリームヒルトは夫・ジークフリートが死んだ事を嘆き悲しむと共に、復讐の妄念に囚われた。フン族の王(アッティラと同一視される)と婚姻を結び、更には唆して実の兄・グンターへ戦争を仕掛けたと言われている。 |
殺戮応酬(A) | 陣営同士の紛争が自身の「狂化」ランクに応じて自然と激化する。彼女の復讐計画に巻き込まれれば、血を見ずに済む事はまず無いであろう。 |
位高き乙女の愛(EX) | 高貴なる乙女の愛こそ、中世の騎士が追い求めたもの。英霊クリームヒルトをバーサーカーたらしめる、狂気の根源ともなっているスキル。 |
※ 狂化ランクはEXだが、人物の項で前述した通り通常時の思考はバーサーカーにしてはかなり良識的であり、マスターや他のサーヴァントとの意思疎通は問題なく行える。特定の人物への好意や愛情が拗れていて、その人物に害をなす(害をなした)人物に異常なまでの殺意を向けるタイプの狂い方をしており、経緯や愛の形に違いはあるが源頼光の異常性に近いものとなっている。
宝具
流離魔剣・聖妃失墜(バルムンク・クリームヒルト)
- ランク:A+
- 種別:対人宝具
- レンジ:0〜3
- 最大補足:1人
「バルムンク、お願いね……」
「邪悪なる竜は地を這い、我が憎悪は炎の如く!『流離魔剣・聖妃失墜(バルムンク・クリームヒルト)』!!アッハハハ!最悪に楽しいわ!!」
バルムンクの持つ魔剣としての要素を抽出して放つ邪悪の斬撃。魔剣となったバルムンクは手にした者すらも傷つけるが、ひとりの対象を殺害するという一点に於いては凄絶な働きを見せる。見た目も漆黒の剣に魔物を思わせる不気味な瞳が着いている、禍々しく恐ろしい造形となっている。
禍々しい魔剣へと変貌した本来は扱え無いというバルムンクを、敵への憎悪をまき散らしながら引き摺りつつ接近、最後には一刀のもとに敵を斬首する(止めの前には魔力で拘束する)。
ただ目の前の相手を殺せればそれで良い、という絶殺の一撃。
詳細は該当記事を参照。
我が声を聞け、灼熱にして復讐の神々よ(ヘールト・グルート・ラッヘゲッター)
- ランク:D+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜5
- 最大捕捉:30人
自らの策略で復讐の関係者を焼き討ちで一網打尽にした逸話を具現化した宝具。
策略そのものはハーゲンの助言によってわずかな犠牲で済んだため、適切な対策を講じられると被害を抑えられてしまう。そのため決して強いカードとは言えず、宝具そのもののランクも低い。
だがこの宝具の本質は「死ぬなら戦場で死ぬ」と考えている歴戦の勇士のプライドが、クリームヒルトにとっては全くの無価値で無意味であるという点にある。そのため、生前と同じような奸計や騙し討ち等の非英雄的な手段で用いればより一層殺傷力が増すこととなる。
ゲーム上の性能
最大HP | 9922 |
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最大ATK | 10400 |
スキル1 | 復讐計画(狂奔)<B++> / 敵全体のチャージ減少(確率100%)&防御力ダウン(3T/10〜20%)&クリ発生率ダウン(3T/10〜20%) |
スキル2 | 殺戮応酬<A> / 自身のアーツ性能アップ(3T/20〜30%)&バスター性能アップ(3T/20〜30%)&混沌特攻を付与(3T/30〜50%) |
スキル3 | 位高き乙女の愛<EX> / 味方単体にターゲット集中を付与(1T)+自身のNPをチャージ(30〜50%)&HP回復(1000〜3000) |
宝具 | 流離魔剣・聖妃失墜 / 敵単体の防御強化解除&超強力な竜特攻攻撃(150%)&アーツ耐性ダウン(3T/OC:20〜40%) |
ステータスは攻撃偏重型。スキルは耐久向けでありながらかなり攻撃的なラインナップとなっており、最大の特徴は第3スキルのNP50%チャージ。純粋な攻撃宝具持ちでこのスキルを持つ☆4バーサーカーは彼女が初であり、☆5よりも低コストで運用できるのがウリ。さらに第2スキルには主力となるアーツ・バスター性能を高めつつ混沌属性に対する特攻を付与できるため、宝具の竜特攻と合わせて幅広い相手(中には最愛の夫まで)に強力な一撃を叩き込めるセールスポイントがある。
さらに第3スキルには真っ黒外道や外道元帥が持つ「スケープゴート」と同じ効果が付随しており、大型ボス相手でなければ防御の高い味方を盾にしつつ、おまけの回復で立て直しが可能という器用な立ち回りができる点も◎。スキル1と絡めればさらに頼もしいことこの上ない。
宝具「流離魔剣・聖妃失墜」には固定で150%というなかなか高めの竜特攻が付いており、先述の混沌特攻も噛み合えばかの天秤お嬢に匹敵する超火力をたたき出せると言えばどれだけすごいかよくわかるだろう。しかも鬼のチアガールよろしく攻撃前に敵の防御強化状態(無敵・回避・ダメカ等)を引っぺがしてくれるため、ほぼ確実に痛打が入れられるのも美味しいところ。
弱点としては宝具の竜特攻倍率が固定である点が挙げられる。
夫や彼そっくりのメガネ竜殺しと違ってオーバーチャージでの倍率変化はなく、その2人や他の特攻宝具持ち鯖と比べるとイマイチ火力を伸ばしにくい部分は否めない。
また爽やかド腐れ神父同様敵に回ると厄介な点もある。彼と同じく宝具には(防御)強化解除が付随しているため、対策を怠るとあっという間にパーティを半壊されてしまう危険性があるからだ。その上『位高き乙女の愛』でこちらも彼と同じようにチャージ加速を行ってくる時があるので対処のタイミングをずらされる場合がある。幸い2024年現在ではサンタ婦長やぐっちゃんラヴァーなどの入手し易い「強化解除耐性スキル」を持った鯖がいるため、ストーリーやイベントでの対峙時には彼らの力を借りよう(因みに某ビブリオフィリアであれば強化解除耐性に加えて宝具封印も所持しているため対策にはうってつけ。期間限定ではあるが)。
関連人物
生前
説明不要の最愛の夫。初対面時から彼のことを心底愛しており、彼の仇を取るためならば逸話の通り全てを踏みにじる事さえ躊躇わず、その愛は座に召し上げられてなお揺るがない。
しかし、同時に人の気も知らず自分を一人置いて英雄的な死に方をしたジークフリートの事を「結局私なんてどうでも良い存在だったのだ……」と思い、復讐対象達と同じく許せなくなってしまっていた。一方、彼女は誤解していたがジークフリートもとある理由で言葉にこそしなかっただけで妻を無視していたつもりはなく、彼もまた「一人の女性」としてクリームヒルトを本心から愛しており、自分がいなくなっても彼女は強いから立ち上がって生きていける筈だと考えていたが、その強さを全て復讐に使う、とは考えもしなかった。こうして致命的なすれ違いを抱えた二人は叛逆特異点にて壮絶な戦いを演じることとなってしまうのだが、この後ジークフリートは普段の彼ならば決してしないある衝撃的な行動に出ることになる。カルデアに召喚されてもこの感情の拗れは解消されておらず、マイルームでは震えながら早口でジークフリートをひねた言葉で突っ放したかと思えばちゃんと話してみたいと言ったり、彼が関わるとひどく情緒不安定になる。
実装から一週間後には第2部6.5章クリア後限定のボイスが追加。叛逆特異点でのジークフリートとの戦いの記録を見てしまった(当然だがサーヴァントの召喚法則上、カルデアにいる本人にその時の記憶はない)ようで、ジークフリートに対してツンデレっぽくも幸せオーラを全く隠せない台詞を吐きまくっている。以降のイベントでも、概ねこのテンションで接している。おまけに第三再臨では彼の戦装束に似た鎧姿の衣装に着替え出し、惚気ここに極まれりと言った有様になった。
またバレンタインのチョコ受け取りシーンも、まずは主人公に夫へのプレゼント用をどうするかで相談しており(もちろん濃厚なお可愛い姿を夫婦で見せてくれる)、主人公には手伝ってくれたお礼として後日渡してくれる、という形になっている。
ジークフリートの親友。にも拘らず最愛の夫を亡き者にした怨敵のため、彼女の復讐劇における最大のターゲットとなっている。だが、その果てに彼からジークフリートが何を考えていたかを洗いざらいぶちまけられ、自分の後半生とやった事には何の意味もなかったことを思い知らされてしまい、更には「ジークフリートの愛」への不信感と憎しみを募らせる結果となった。曰く「人を騙してまで夫の弱点を聞き出して殺したくせに『お前に何が分かる』って言いたげだった嫌味男」。
今でも彼を強く憎悪しており、戦闘前のセリフでも彼の名前を叫んだりでそれが窺える。
生前の二番目の夫で、同盟を組んだフン族の王。
なお『Fate』シリーズではジークフリートの死後、復讐のために再婚した「エッツェル」なる人物と同一視されており、アルテラ本人もエッツェルは自分であると認識しているが、互いに記憶が曖昧で結婚したことをあまり覚えておらず『FGO』のワンジナイベントでは、気まずさなどはなく普通に会話をしている。本人達があまり覚えていないため、実際の関係は不明でアルテラ的には政略結婚は何度かあったが関心はなかった為よく覚えていないとのこと。クリームヒルトの方もジークフリート一筋な上に「復讐の足がかりかつ兄達を欺くためのカムフラージュの手段として政略結婚したからまぁいっかー」という感覚だと他人事のような発言をしており、互いに会ったかどうかも曖昧とのこと(流石に結婚相手が同性だったら記憶に残っているはずとも語っているが)。
もしかすると、影武者と引き合わされたという線もあるかも知れないとも言っている。
実の兄にして、ブルグントの王。
どの程度反映されているかは不明だが、原典ではジークフリートが妹に相応しい相手かどうかを試す名目で、幾多の戦争やブリュンヒルトとの勝負の際にこっそり助力してもらったり、婚姻の夜の翌日に自身に化けてもらい嫁を屈服させてもらったりと散々彼に頼りまくっていたのだが、結果としてその凡庸さが夫を死に追いやる原因となったため、ハーゲン同様に今もなお嫌っている。
因縁深い兄嫁。少女の様なうら若き見た目に反して傲慢を鼻に掛けた性格。婚約者たちに「自分と戦い勝ったなら結婚してやるが、負けたらお前ら全員即殺す」と通告し、婚姻の夜にグンターを縛り上げて吊るすなど過激な言動が目立つ美貌の女傑。武芸・知恵ともに凡庸な兄は彼女を妃とするために、彼に変装したジークフリートに色々と頼っていた。相当仲が悪かったらしく、本人がいたらまず間違いなく殺し合いになっていたとこぼしている。ハーゲン同様、今もなお嫌っている。
原典ではどちらの夫が優れているかでさんざん口論した末、クリームヒルトが婚姻を決める勝負も婚姻の夜の翌日に組み伏せたグンターも全て自分の夫だったと暴露してしまったことが悲劇のきっかけとなったのだが、『FGO』ではこの部分は曖昧な描写になっている。
ギーゼルヘア
実の弟にして、ブルグントの王子。
頑張り屋な苦労人であり、原典でのクリームヒルトは面会を要求されるまでグンターから顔出しを禁じられていたため、その間ジークフリートとの仲を取り持つべく彼が奔走していた(初対面時ジークフリートが気後れから回れ右しそうになったのを必死に引き止めたのもこの子である)。
誠実な彼を巻き込んで、結果的に死なせてしまったことは今も悔やんでいる。
Fate/Grand Order
英霊ジークフリートに命を救われたホムンクルス。
関係者っぽい気配や名前に対して思うところがあるらしく、今すぐ改名するよう迫り(ドイツで一般的な名前である「ハンス」とか「シュミット」で妥協しろとのこと)、終いには「さもないと何か英雄っぽい行動をとって満足して死ぬハメになる」とまで警告(脅迫?)する。
だが元いた世界で既に一種の自己犠牲&自己満足的な行い(具体的には「同胞や大切な人達を救うために聖杯大戦に参戦する」「聖人の完璧な救済を阻止するために世界から大聖杯を遠ざけるために邪竜になる≒人間としての生を捨てる」など)をしていたジークはつい目を逸らしてしまったため、正座させた上で何をしたのか聞きだそうとしていた。その光景はさながら「息子を叱る母親」のようでもあり、ジークは恩人の妻という事もあって頭が上がらなくなっていた。
上記の憎き兄嫁と同一起源を持った別人。
因縁が因縁なだけに初対面では暴走しかけたが、自分が知る(つまり『ニーベルンゲンの歌』に登場する)ブリュンヒルトとは姿も人格も雰囲気も声すらも何もかもが違うため、思わず「いや待って!?」とノリツッコミ。そして旦那をその手で殺した末路を知ってドン引きし、結局何だかんだで通じるものを感じたのかお茶に誘うことにした。その後は何だかんだ良好な関係性な模様。
セイントグラフでの武器の持ち方がよく似ている。
槍が変化したチェーンソーに惚れ込み、バルムンクにも似たようなギミックを欲しがっている。
それはそうと、旦那を夜な夜な突き殺すのは(貞節的な意味でも)いかがなものかと思っている。
夫と同一起源を持った別人で、上記のブリュンヒルデの夫。
曰く「なんだか腹立つ」との感想を抱き、英雄ならどうせ死なないだろうと首を刎ねようとする。
契約したマスター。
本編では特に絡みはなかったが、復讐対象ではないためか召喚後は割とすぐ打ち解けている。
最初はつんけんしているが、絆レベルが上がっていくと好きなものを打ち明けたり、拗れた想いにちゃんと向き合うために協力を頼んだりと、徐々に信頼を寄せるようになる。
主従関係に関しては、自身の復讐劇の「共犯者」同士という認識らしい。
なおプロフィールによればクリームヒルトはマスターと絆を深めていくと、ある時から弟を思い出す悔恨から急に冷遇する態度を取り出すらしいのだが、藤丸とはまだそこまで絆が深まっていないのか、別の聖杯戦争などで喚ばれた場合なのかは不明。
叛逆特異点において、自陣営の副官を務めたサーヴァント。
胡散臭い彼を信用はしておらず、彼の方も最終的には裏切りを視野に入れていたが、彼を重用しつつ適切な距離感を保っていたためかそれなりに上手くいっており、結果的に裏切られる前に張角が退場することになった。また、張角も彼女の指揮官としての器を評価していたこともあってか関係性はそれなりに良好であり、ストーリー中に本格的に決裂することは無かった。
2022年水着イベント『アークティック・サマーワールド!』で共演。
奸計が得意な女性王族繋がりということでいずれも波長が合うようだ。
イアソンの幕間の物語において、自分以外にアルゴー号の新しい船長に立候補した他の2人。
当然ながら張り詰めた空気となり、イアソンの「誰が船長になるかはそっちで勝手に決めてくれ」の一言で互いに足を引っ張りながらの対決となった(結果、平船員にはなれた)。
イベント『ワンジナ・ワールドツアー!』にて同行サーヴァントとして共演した。
大人同士ではあるが、自由人な彼に「ヒル子さん」呼びされるなど終始翻弄されていた。
カルデアの所長。彼にはお世話になっている。
また、あちらからはジークフリートとは夫婦仲良くするように言われた。
余談ではあるが、彼の父親は別の世界線でジークフリートのマスターとなっており、彼に対して色々と無体を働いている(最終的な引き金を引いたのは別の人なのだが……)。
自身のクラスの有力候補だった、復讐者のエクストラクラス。
クリームヒルトはこのクラスで召喚されない理由が提示されているという、珍しいサーヴァント。
まぁセイバーでしか召喚されないと当初言われていたアルトリアが現在ああなので今後次第な気もするが。
普段は落ち着いている、バーサーカークラスの女性王族繋がり。
クリームヒルトがアヴェンジャーになれない理由は彼女にも当てはまる、似た者同士。
2024年バレンタインイベントで共演した、夫が模範的な英雄で自身は王女で夫の事が大好きな嫁繋がり。
あえて違う所を指すならクリームヒルトの夫は「施しの英雄」で、アンドロメダの夫であるペルセウスは「授かりの英雄」という所だろう。
余談
かねてより『FGO』での登場が期待されていたサーヴァントの1騎。
またバルムンクには「持ち主によって聖剣にも魔剣にもなる」という特性があり、トラオムに登場予定のサーヴァントのシルエットに禍々しい剣を携えた姿があったことから「こいつがクリームヒルトじゃないか?」という声も多く見られており、結果見事に的中する事となった。
その一方で、仮に実装された場合はその原典での逸話的にアヴェンジャーとして呼ばれるであろうという予想が根強かったが、実際には上記の通りバーサーカーであった。
アヴェンジャーでないのは、原典と『Fate』シリーズの最大の相違点がジークフリートの死因であり、政敵による暗殺ではなく彼自身の提案による結果だったため、彼女の復讐生涯には何の意味も無かったから、という理由からであり、彼女も自認していることがモノローグにて窺える。
なお、詳細はアヴェンジャーの項目で書いてあるがクラスの定義上「『Fate』シリーズのジークフリートの死は自殺のためどう足掻いても彼女をアヴェンジャーとして召喚するのは不可能」と言える。またゴルゴーンは「本気で復讐を望んでいる者はアヴェンジャーですらない本物の怪物」と発言しており、その点でも本心から復讐に身を捧げている彼女は適応しないのである。
演じた古賀女史はかつて劇場版『Heaven's Feel』のⅠ・Ⅱ章にて子供の役で出演している。また古賀女史が演じたキャラを知るマイルームでのジークフリートへの拗らせたコメントを見たマスターの感想はお可愛いことであろう。
ちなみに古賀女史本人もクリームヒルトのことをかわいいと思っている。
実装からひと月も経たないうちにpixivisionで特集が組まれた(外部リンク参照)。
さらに約ひと月後、今度は初登場シナリオの『死想顕現界域 トラオム』が特集された。
関連イラスト
関連タグ
ジククリ:ジークフリートとの夫婦カップリングタグ
バルムンク一家:ジーク君も加わったトリオタグ
繰丘椿:『Fate』シリーズの中の人繋がり
大佛:繋がりのある(衣服が黒い、公式ボイコミのCV担当が古賀葵)別作品キャラ。