吾は止まらぬ。 自らが飽くまで止まらぬ。吾らというモノは即ち、“生き汚さの極致”。
他者の生《死》を喰らい続けるが故の生の権化!
それが――鬼なのだッッ!
プロフィール
真名 | 茨木童子 |
---|---|
クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 147cm |
体重 | 50kg |
出典 | 『御伽草子』など |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 酒呑童子 |
嫌いなもの | 毒入りの酒、卑劣な武者 |
設定担当 | 桜井光、奈須きのこ |
ILLUST | 左 |
CV | 東山奈央 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
2016年5月31日からの期間限定高難易度イベント『鬼哭酔夢魔京 羅生門』のボスとして登場。日本の平安時代に現界して特異点を作り上げ、京の都一帯を混沌に陥れている。何故か嘗ての頭首である酒呑童子を捕縛しており、下剋上を敢行した。この時点では敵サーヴァントとしてのみであったが、2016年7月11日からの『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて味方サーヴァントとして登場する。
イベントに初登場し、2016年12月までの登場サーヴァント一斉登場だった、第1部終章『冠位時間神殿 ソロモン』に一度登場した後は、第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京 轟雷一閃』に登場する。
愛称は「ばらきー」。長らくユーザー間でのみ使用されていたが、後に公式本編内でもこの呼称が用いられた。一部では「イバちゃん」って言い方もある。
真名
大江山の鬼、「茨木童子」。
日本の古代・平安時代に酒呑童子と共に鬼を従え、天下に横行した鬼の頭目の一人。本来、大江山は茨木の所領であり、酒呑童子の四天王も彼女の配下であった。しかし、伊吹山から上ってきた酒呑の“圧倒的な鬼としての気質”に惚れ込み、彼女を食客として招き入れて崇敬するようになった。
人物
一人称は「吾(われ)」。
享楽的な酒呑童子とは反対に高圧的にして傲慢で攻撃的。
鬼らしい絶大な力を振るう、その苛烈で退廃的な姿はまさに鬼のそれだといえる。実は、そういった姿は彼女が母親から聞き及んでいるイメージを演じ努力し続けてきた結果、純粋に心から鬼として悪としての人生を謳歌するまでに至った賜物によるものであり、実際の彼女は違う。
本来の彼女は伊達や酔狂に生きることを良しとする鬼とは反対に律儀で真面目、かつ保守的で臆病者なヘタレ。酒呑童子と一緒のころはよくその後ろに隠れていたとか。それはどんな状況でも必ず生きて逃げ延びるために手段や矜持を問わないという、生き意地の汚さとしても現れている。一方で自然の摂理を大事とし、欲望にかられて奪うことや無駄な殺生を良しとしないところもある。そんな大よそ鬼に向いていない性格の彼女が鬼らしい姿を取るのは、母親の「鬼が傲慢に振る舞わなくして、誰が傲慢に振る舞うのか」という教えを律儀に守っているというのがきっかけである。同時に彼女自身はそんな「自分が鬼らしくない」「人間より」な部分にコンプレックスを抱いており、それが酒呑童子への過度な憧憬へも繋がっている。
基本的に精神年齢は見た目通り幼く、甘いものが大好きで、特にハロウィンイベントではチョコレートやマカロンなど洋菓子にハマる姿を見せていた。外来語などカタカナ言葉に当て字を用いる癖があり、しかもセンスがバイクでブイブイいわしてる系な感じ。そんな彼女を知る坂田金時からは「酒呑と比べると鬼としての器が小さい」、「受けか責めかで言えば受け側」と評されている。
聖杯にかける願いは「酒呑童子とまた一緒に暴れたい」というもの。
ただし羅生門の事件では聖杯もどきの叶える願いが「歪む」という性質を持っていたため、「酒呑童子の力と共に暴れる」という形に成ってしまった。加えて彼女も聖杯もどきの酒に当てられていたようだ。一方羅生門事件の後ではカルデアで酒呑童子と楽しくやっているためか、聖杯への願いも「酒吞の笑顔を見る」という純粋なものへと変化している。
最初こそ強大な敵と恐れられていたが、余裕がなくなってくるほどにじみ出てくるヘタレな面が逆にプレイヤー達の人気を集めたが、同時に一種の「イジメてオーラ」のようなものもあったらしくイラストの中には彼女をイジメているものもいくらかある。
最近ではすっかり一部のマスターたちに「愛されキャラ」に認定され、某攻略wikiでは妹か娘を見るような温かい視線を向けられている。ある意味でこのロリキャスターとは対応が真逆といえる。
しかしぽんこつ属性でも、そこは大江山の鬼の首魁。本能の赴くままに自分勝手に暴れていた鬼たちを「このままではいつか人間の集団に滅ぼされてしまう」と危惧してまとめ上げ、鬼としては異例の組織を立ち上げただけ有り、集団の統率理論や、頭目としての責任問題には一家言を持っており、まだまだ執政者として未熟なアイドルランサーとは一線を画すカリスマ性を発揮することも。
本人はその事業すべては母親の指示によるものとしているが、実際に組織し、指揮をして導いたのは間違いなく彼女である。だがそういった働きが「鬼らしくない」「人間臭い」と考えており、それが彼女のコンプレックスを加速させている。また、根っからの在り方は鬼そのものであり、人を害し、人を喰らい、血を好む存在である事に違いはない。甘味に惹かれる童女のような様子を見せていたとしても、軽い気持ちで近づいた者は高確率で餌と化す危険性を持ち合わせている。
なお戦闘開始のセリフから、自分の小柄な体格を気にしている上に、それをからかうとキレることも判明している。スキル解説によれば大鬼になることを目指しているが……
2017年5月31日より『鬼哭酔夢魔京 羅生門』の復刻ショート版が開催された。また彼女の悲鳴と嗚咽が(当時と比較してマスターたちの戦力にも大いに厚みが生まれているので当時以上に)京の町中に響き渡ることに……合掌。因みに初日は以前と同じく3兆のHPで現れたが、僅か三時間弱で削りきられると言うどこかで見たような珍事が発生し、以降は10兆で現れるようになった。
なお、属性自体は「混沌・悪」ではあるが、同時に「正義の者」としても扱われている。純然たる鬼である以上人間にとっては悪であることに変わりはない。だが、鬼でありながらも自然の摂理に反する行い、無駄な殺生を良しとしないという真っ当な考えも持ち合わせている上に、実際に本能任せに暴れていた鬼たちをまとめ上げ組織を立ち上げて見せた。その「あくまで自然の一部として振る舞う」性質と、「同胞を守るために組織を立ち上げた」偉業が評価されているのだろう。
能力
武器の無銘の骨刀と火炎を操り戦う。当人曰く、骨刀の素材は「鬼種の骨」であり、鉄よりも強靭で地獄の業火よりも強い炎で数百年鍛えられた大業物とのこと。
また、渡辺綱に腕を斬られて尚、自らは命からがらながらも逃げ延びることに成功し、後に斬られた腕も取り返して見せた逸話が「仕切り直し」のスキルとして昇華されている。そのおかげで、「打倒されても捕まることなく逃げることが出来る」という持久戦向けの性質を持っているため、イベント内では何回戦っても一向に取り押さえることが出来なかった。
モーション中では、骨刀による剣術と両手の爪による斬撃を主体とした接近戦を行い、刀身や爪先に炎を纏わせたり、大ジャンプからの回転斬りを食らわせたりもしている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B | A+ | C | C | B | C |
保有スキル
狂化(B) | 理性を代償としてパラメータを上昇させる。理性の大半を奪われる。クラス別スキルであると同時に鬼としての種族特性とも合わさったモノでもあるため、例外的に制御が可能。 制御中は理性が存在し、落ち着いて会話もできる。 |
---|---|
鬼種の魔(A) | 鬼の異能および魔性を表すスキル。天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキルだが、本作では効果に調整が施されている。 魔力放出の形態は「熱」にまつわる例が多い。茨木の場合は「炎」。高い筋力パラメーター及び怪力Aと魔力放出Aの合わせ技による魔の一撃は、驚異的な破壊力となって対象を破壊する。 |
仕切り直し(A) | 戦闘から離脱するスキル。また不利な戦況を初期化することが出来る。 渡辺綱との戦いで名刀「髭切り」によって腕を切り落とされた際、見事に戦闘離脱を果たした逸話から。 |
大江の鬼あばれ(A+) | 「仕切り直し(A)」が変化したスキル。詳細不明。 |
変化(A) | 姿を自在に変形させる。子供や巨漢などに体型ごと変化する事も可能。 本人の基本骨格はこれ以上成長しないため、茨木童子はこの変化を極めて、誰もが畏れる大鬼になろうと日々精進している。客人の鬼には「性に合わんコトは止めときや~」と忠告されている。 |
宝具
羅生門大怨起(らしょうもんだいえんぎ)
- ランク:B
- 種別:対人、対軍宝具
- レンジ:1〜50
- 最大補足:1〜100人
「真なる鬼の姿、見せてやろう!」
「くっははは……姦計にて断たれ、戻りし身の右腕は怪異と成った!走れ、叢原火!『羅生門大怨起(らしょうもんだいえんぎ)』ィィーーーッ!!」
渡辺綱の刀・髭切によって腕を切断され、その後取り戻したという逸話を具現化した宝具。もはや金時曰く「ロケットなパンチ」となっている。いくら腕を斬られたからって……既視感を感じるのは気のせいではないだろう。切り離された腕は真っ赤に燃える怨念の鬼火を纏って巨大化、猛烈な速度で相手を捕縛し握り潰す。この炎はただの火炎ではなく、“叢原火”――即ち怨念の猛火であり、相手サーヴァントに掛かる一切の加護を焼き払い、無効化する呪怨の力を持つ。
詳細は該当記事を参照。
大江山大炎起(おおえやまだいえんぎ)
- ランク:B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜50
- 最大補足:1〜3人
「十を数えて骨となれ――『大江山大炎起(おおえやまだいえんぎ)』!!」
“叢原火”を対人用に特化させたものであり、攻撃対象完膚なきまでに砕き焼き尽くす、灼熱の十連撃。『天魔御伽草子 鬼ヶ島』のシナリオ中にて、敵対したカルデア陣営に向けて放ち、盾役として立ちはだかった弁慶を戦闘不能寸前まで追い込んだ。「羅生門大怨起」はステータス欄の宝具ランクと異なっている上に明らかに後付されたものであるため、こちらが彼女本来の宝具だと思われるが、マテリアルに詳しい記載は見当たらなかった。
ゲーム上での性能
期間限定イベントのボスとして
イベントのレイドボスとして登場した際は10万や20万では済まない3兆(最終日では10兆)と言う前代未聞のHP値を見せつけてプレイヤー達を驚愕させた。
クエストの形式上前哨戦が短すぎるためにNPチャージがやりづらく、上手いこと立ち回らないと宝具を発動出来る様になる前に敵の宝具やチャージ攻撃が飛んできて戦線をかき乱される。
茨木本人以外に彼女の右腕と左腕(部下ではなく彼女自身の両腕)がそれぞれ独立した子機として出現する上に、何もしないと3ターン目から順番に宝具やチャージ攻撃が飛んでくるため極力速攻をかけるか、或いは徹底した耐久パーティでなければ勝利できない。一応子機となっている腕は独立した敵扱いなので撃破可能なのだが、そうすると茨木本人が二回攻撃するようになるため考えなしに落とすと返り討ちにあってしまう。逆に両腕については無視しても構わない。
茨城本人を撃破するか、15ターン耐え忍べば勝利扱いとなる。
なお、与えたダメージは全国の全てのプレイヤー達の分が合計される仕様になっており、たとえ敗退したとしても与えたダメージは保持される。但し、ダメージポイントという個別のスコアは敗退すると加算されない(復刻ショート版では敗退時もダメージポイントが入手可能になっている)。ちなみにこのクエストは仕様上コンティニューができないので、全滅覚悟で高難易度に無理矢理出向く意味はほぼ無い。むしろ無理せずに勝てる難易度を何度も周回することが最適解である。
召喚サーヴァントとして
ステータスは同格のタマモキャットとフランケンシュタインの中間で、最終的にHPは11,000の手前、ATKも9,600代まで伸びる。カードもバーサーカーらしく《Quick:1/Arts:1/Buster:3》とBuster偏重だが、意外にもNP回収効率は悪くなく、立ち回りや他のサーヴァントとのArtsチェイン、サーヴァント・マスターからのNP獲得スキルでの支援を受けられれば、即行で2発目を狙っていけるレベルである。単独でもQuickの性能が割と良好なこともありArtsを初手に据えてQuickを交えたBraveチェインを発生させれば概念礼装などによる支援抜きでも30%以上自前でチャージ可能。
スキルは、味方全体の攻撃UPと自身の宝具威力UPを兼ねた「鬼種の魔(A)」、体力を回復しつつ弱体状態を解除する「仕切り直し(A)」、自身の防御力を3ターンUPしたうえでさらに重ねて1ターン大幅に防御UPさせる「変化(A)」。スキルの独自性が見かけこそ尻すぼみになっていくが、どのスキルもAランク級と性能が良く、決して腐らないもので統一されている。
特に「仕切り直し」はLv10(MAX)でHPを2,500回復させ、さらにそこに「変化」での耐久バフが加わるため、並のバーサーカーにはないタフネスぶりを発揮することが可能。
また「鬼種の魔」で味方全体をフォローできるという独自性も持ち合わせている。
現在は強化クエストのクリアにて「仕切り直し(A)」が「大江の鬼あばれ(A+)」へと強化。
1ターン限定とはいえ自らにクリティカル強化まで付与できるようになった。
このスキルになると「酒呑童子が現在の戦闘メンバーにいると追加効果が発動する」というオマケも追加され、条件を満たすと自身のNPを固定で20%増加し、酒呑童子に対して3ターンの間30%の攻撃力アップを与える。
狙うには少々難しいが、高めのバフ値で相棒を強化できるためコンビ運用をするのもアリ……かもしれない。
宝具については上記の通り。流石に同じ効果の宝具を持つメディアやディルムッドと比べてしまうとNP効率で負けてしまうものの、自前でバフが使える上に、バーサーカーとしてクラスを選ばず大ダメージを叩きつけることが可能という特性がある。
一見するとトリッキーなオマケ効果も込みで捻くれていそうだが、使うとかなり素直な性能をしているという、当人の性格を反映したような仕上がりとなっている。また、生存力が各スキルのレベルに依存するため、主力として使う場合は八連双晶や虚影の塵の収集に奔走する事になる。戦況を選ばずアタッカーとサポーターを兼任できるため、マスターとして上手く活躍の場を与えてやりたい。
関連人物
生前
伊吹山の鬼。あくまで鬼としての格は同じなのだが、彼女の「鬼としての気質」に惚れ込み、食客として招いて崇拝した。ただ、その実態はパワハラ上司とその部下といった関係であり、彼女のことを心底尊敬していると同時に、恐れており頭が上がらない。彼女からも気に入られていると同時に、茨木童子の「弄られ気質」を楽しんでいる。
星熊童子、金熊童子、虎熊童子、熊童子
大江山での配下の鬼達。またの名を大江山四天王。
第2部5.5章にてエネミーとして登場した。
自分の腕を切った因縁の相手。
後に”ある姿”に化けて彼の目の前に現れたことで綱が動揺し、その一瞬の隙を突いて腕の奪還に成功している。サーヴァント化してからも、狂いそうなほどの殺意を抱くくらい嫌いに嫌っているが、その一方で刃を交えず言葉を交わしてみたいという純然たる興味も抱いており、その相反する内心に些か戸惑っている模様。
尊敬する酒呑童子を手にかけた宿敵。
ただし、どちらかと言えば「大好きな酒呑に目をかけられている敵対勢力の鉄砲玉」扱いで、嫉妬はあるが恨んではおらず、寧ろ首謀者の方に恨み骨髄。生前は顔を合わせたら即戦いになる程度の関係だったが、彼からは茨木のもつ鬼らしからぬ律儀さを買われていた。
基本的に嫌っていると豪語しているものの、ライダークラス版の鋼鉄の馬には興味津々。
酒呑童子を屠った直接の仇敵に当たり、嫌いなものに「毒入りの酒を使う卑劣な武者」とほぼ名指しで挙げるほど嫌っている。しかし、怖いので酒呑のようにストレートに敵意を示すことはない。
三度殺しても飽き足らない嫌いな相手。
大化生のまま人界に溶け込む彼女のことを一周回って怖いと思っている。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
絆を深めると「友」と認め、大江山の宴に誘ってくる。
礼儀正しく、尚且つ優等生な部分に自身とシンパシーを感じていたのか、人間嫌いの彼女にしては珍しく「いい匂い」「名前に魔と酒が入っている」と評し、ハロウィンイベントで彼女からの救援を断った際にちゃんと理由も説明しているなど、彼女のことを好意的に思っている。
2016年ハロウィンイベントで共演。大抵は『緑の人』と呼ぶ。
以前に『鬼哭酔夢魔京 羅生門』で、多くのプレイヤーがロビンの「祈りの弓」で茨木の理不尽なHPに対抗した経緯から、公式にその縁を拾われ“顔見知り”関係となった。茨木をあやす為に節分代わりのカカオ豆を投げつけられ、口八丁でパーティーに参入させられる。餌付けの効果で懐いており、また村八分にされていた彼の境遇に同情的なので、好感度は高い。
カルデア帰還後も三人の関係は続いているようである。
第1部7章にてウルクを守る為の戦力として彼に召喚された。
しかし、牛若丸と揉めて脅された挙句に逃走し、「オオエヤマ盗賊団」を作ったりと割とやりたい放題していた。同章クリア後のフリークエストで逃走した後の彼女と戦闘をすることが可能。
なお、坂田金時の幕間の物語『大江の山、金時の鬼退治』にて、この件について触れられており、ウルクに召喚された彼女の心情を窺い知る事が出来る。また、茨木の幕間の物語にて、茨木に連れられ再びウルクに訪れた際に、バビロニア特異点が修正された事でとある敵による被害がなかった事になった為、ある人物の生存が確認された。しかし、主人公達はその事を知らない。プレイヤーのみが知っている構図になっている。ギルガメッシュは茨木を「獣」だと評して宝を盗もうとしたり、逃げた事に対して怒りながらも自由にさせたようだ。対して、茨木はギルガメッシュからの怒りを感じた際に自身の母上を思い出すと恐れていた。
第1部7章ことバビロニア特異点でウルクに召喚されたサーヴァントの一騎。純血ではないが鬼という共通点を持つ。
生前から面識があったという訳ではなく、ウルクでの戦いも茨木が逃走した為、同じ戦線に立ってはいなかったが、すべてが終わった後の茨木の幕間の物語にて、再度ウルクを訪れた際に燻っていた巴御前の残留思念に対し、鬼の頭領として引導を渡す。
後のイベントに登場した色々な部分で似通ったサーヴァント。
『ネロ祭 再び』にて「ダーク・フェアリー・テイル」としてチームを結成。
争い事自体は好んでいるものの、実際に参加するかどうかはナーサリーの意思判断に委ねており、無理強いはしなかった。また、会話の流れから普段から仲良く遊んでいた事が窺える。
本来縁もゆかりもない地獄の鬼であるサーヴァント。しかし彼女側のマイルームボイスで茨木童子について言及があり、そこでは自分と同じ元人間の匂いがすると言われている。実際、茨木童子にはそういう説があるにはあるものの、現在出ている設定では純粋な鬼とされているのだが……2020年2月の幕間の物語キャンペーンで紅閻魔のエピソードが公開されたのだが、内容は「紅閻魔の『えんま帳』を盗み、そのパワーで暴走したばらきーとの対決」と、実質的に茨木童子の幕間と言える内容だった。さらにオチとして酒呑童子が「(渡辺)綱が召喚されて出会えばあの子は壊れてしまうかもしれない」と、非情に不穏且つ重大なことを陰でぼやいている。
余談
『天魔御伽草子 鬼ヶ島』では、酒呑の命令もあって「妖怪酒飲ませ」となり、2016年ハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!』では「妖怪お菓子くれ」になると、飲み食いに縁がある。
特に後者は本家ハラペコヒロインを出し抜いて、“もぐもぐ”のグラフィック差分まで実装された。
なにこのかわいい生き物……あとイバラギイン。
『プリズマ☆イリヤ』コラボイベントでは彼女の偽サーヴァントが「魔法の童女I☆BARA☆KI」として登場。そのネーミングはイリヤ曰く「高架下のラクガキのような迫力」とのことだが、寧ろとある日本神道系魔法少女のお供の鬼神の方みたいな響きである。本物そっくりの生真面目さ・ポンコツから、一部のファンに「むしろ本物じゃね?」と思われたり、ぐだーずのセクハラによって虎柄の褌を履いていることを暴露された……なにやってんだ主人公。
出る度にぽんこつ属性が増していくが、それに反比例するようにウナギ登りで人気を得ている。
『ハロウィン・カムバック!』で登場した際には、動向や上記のもぐもぐ差分も加わってそれまで縁のなかったマスター達まで軒並み萌え殺すというとんでもない破壊力を発揮。某攻略wikiではシナリオ解放時の書き込みの半数が茨木童子のページに集中する非常事態となった。
2019年6月にはアーケード版でも実装され、3Dの姿とパンツを拝めるようになった。
現在はアプデによるボイス追加によって、スキル3「変化(A)」使用時に専用セリフを発するようになっている。
文字通り別人になり済ませる程の高精度な変身が出来る彼女らしく、「見破ってみせるがよい!」と相手を挑発する。
余談
一部のファンの間では、「茨木童子には本当の真名があるのではないか」と推測されていた。
茨木童子の伝説で有名な「一条戻橋の鬼退治」であるが、実は茨木童子以外にもこの逸話に該当する存在が一つだけ思い当たる。渡辺綱に腕を斬られ、安倍晴明と浅からぬ縁を持つ人物。顔には朱をさし体には丹を塗っているという容姿に探求する文面もあり、茨木童子の外見にそれらしいものが見受けられるのもこの説を後押しする一因でもある。
鬼の生まれ方にはおおよそ3つあり、一つは怨憎や恐怖などの陰気が凝り固まり生まれる自然発生型、古い神が祀られなくなり妖魔へと失墜する堕落型、そして怨憎の一念で呪術に邁進した末に自身が怨憎の化身に生まれ変わる生成り(なまなり)である。宇治の橋姫は失恋で怨の一字に囚われる彼女を憐れんだ貴船神社の祭神が神託し、それに従い鬼へと転生した生成りの代表例である。
このため、あまりにも逸話の類似性が高いせいか、彼女の本当の真名は「宇治の橋姫」ではないかという考察が行われている。もしも、これが真実の場合、「綱が召喚されて出会えばあの子は壊れてしまうかもしれない」という酒吞童子の言葉の意味とは……
また、『地獄界曼荼羅』のCMに登場しており、最後の方に登場した謎の鬼らしき人物が、宇治の橋姫としての本性を現した茨木童子ではないかという噂も……と思ったら相方の方の別側面だった。
元々ごく一部のファンの間でのみ囁かれていた説ではあったが、『地獄界曼荼羅』でこの説と関連するような描写は特に無く、それよりももっと壮絶な因縁の描写で話題が持ち切りとなったため、現在ではかなり下火な説となってしまっている。
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Fate/GrandOrder バーサーカー(Fate) サーヴァント