タウラス・ゾディアーツ
たうらすぞでぃあーつ
詳細
天ノ川学園高校の3年生で、生徒会会長代行を務める杉浦雄太がタウラススイッチで変身した幹部ゾディアーツで、ホロスコープスの1人。牡牛座の力を持つ。
見た目通り巨体と怪力による接近戦も得意としており、人間態でも並外れた身体能力を誇る。
牡牛座の怪人らしくパワータイプの怪人ではあるが、ジャイアントフットの三次元攻撃を全てかわしきったり、メテオがメテオストームへの変身の最中の隙に高速移動で攻撃する等、身のこなしやスピードは見た目によらず意外と高い。
牡牛座はタロット(大アルカナ)における「法王」に位置している為か、相手を支配し縛る能力に優れており、手にした杖・グアンナによって予め誓約を交わした相手を自らの思い通りに操れる。
契約書の名前は偽名や仇名であっても有効な模様。恐らく契約書にサインしたと言う事実が有効なのだと思われる。
その為、タウラス自身が契約を破ってもデメリットは皆無で、最悪誓約を交わさずとも強引に相手の魂を抜く(ライダーにも有効)事で、自らの操り人形に出来てしまう。
ゴルフにおいても、怪人の身体能力に加え、杉浦自身が全国ジュニア大会で上位に入る腕前の為か、「簡単に勝負が決まってしまうとつまらない」と言う理由で、ウォーターハザードしそうになったメテオのゴルフボールに自分のボールをピンポイントで当てるという人間離れした腕前を持つ。
学園法度なる生徒の人権を無視した規律を定め、従わない者は風紀委員に取り締まらせ洗脳、或いはその生徒の特技で勝負し「自らが負けたら法度は撤回するが、勝ったら生徒会に従う」と誓約をさせ、杉浦の姿で勝った後タウラスに変身して相手を屈服させ、生徒達の行動を制限していた。
劇中での活躍
※第40話のネタバレを含む為、記事の閲覧には注意
能力でフォーゼを完全に無力化した後、戦闘でも仮面ライダーメテオを追い詰める。
しかし、ヴァルゴ・ゾディアーツの介入を受け、法度の撤回を賭けてメテオとゴルフ対決をする事になり、得意の競技の為余裕を持って試合を進めるが、メテオストームによって敗北してしまう。
だが、既にスイッチによって侵されており、約束を破りメテオを無理矢理洗脳し配下にする形で、勝負を無意味な茶番に終わらせてしまった。
そのまま止める者なく、成果を挙げられない風紀委員も含めた粛正に暴れ回るが、弦太朗と不良に成り済ました生徒会長の作戦によって誘い出され、彼等の説得を受けてグアンナを破棄し生徒達の洗脳を解く。
しかし、それを良しとしないヴァルゴに反抗し、攻撃するも敗北しダークネビュラに送られてしまった(スイッチはヴァルゴに回収)。
タウラス・ダミー
劇場版『みんなで宇宙キターッ!』では複製個体が登場。しかし契約が無い為かさりとて強敵でもなく、フォーゼエレキステイツのライダースタンパーキックで怯んだところを、ジャイアントフットで押し潰されて爆死してしまった。
備考
前作にも目的が似たような怪人が登場していた。
牛をモチーフとしたキャラクターはタイホウバッファローやバイソンヤミーなどのようにパワータイプが多いためか脳筋のキャラクターが多いが、その中でもタウラスは珍しく知的、策略的な面や能力が目立つ珍しい怪人となっている。
裏モチーフは仮面ライダーストロンガーの幹部怪人・ドクロ少佐と、仮面ライダーG及び仮面ライダーディケイドの怪人・フィロキセラワームとされていたが、デマであることが判明した。
上記の通りメテオとタウラスがゴルフで勝負する展開となっているのだが、ニチアサ視聴者においてゴルフは全米オープンゴルフの放送のニチアサ放送休止イメージが強く、「ゴルフの世界」「ゴルフ怪人」などとネタにされる事が多かった為、幼児誌バレでタウラスとメテオのゴルフ対決が明らかになった際「公式ゴルフネタ」「ゴルフゾディアーツ」とネタにされた。
更にタウラスが登場した第39話の翌週は全米オープンゴルフの放送による休止となっており、ニチアサ視聴者は2週に渡ってゴルフ対決を見るという展開になった(公式が確信犯)。
また、彼の持つ杖『グアンナ』はメソポタミア神話のエピソード『ギルガメッシュ叙事詩』に登場するグガランナに由来する。また、グガランナはイシュタルの求婚を断ったギルガメッシュに怒った彼女が差し向けた牡牛なのだが、別の説では『クサリク』という人面牛がこの役割を務めており、ギルガメッシュに敗れたクサリクこそ地上に引き下ろされた牡牛座であると言われている。
裸眼とコアによる目許のアシンメトリーから、極一部のファンからは「剣豪の柳生十兵衛がモチーフ(柳生と野牛に掛けている)にあるのでは?」と言われている。