「潮風に あてられても けなげに 咲く お花!」
「なんて…… かけがえが ないんだい!」
概要
ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の登場人物。
キャッチコピーは『激流料理人』。
みずタイプのジムリーダーで、大ベテランのコックにして中華レストラン「ハイダイ倶楽部」の店主。
見た目は超大柄で、荒波を思わせるような豪快な眉と髭を持つスキンヘッドで長身の中年男性。前掛けも波を模していて、胸部に描かれているマークは海藻がモデル。
一人称は『オイラ』で、やや気性の荒い江戸っ子口調で話す。口癖は名前通り「〇〇だい!」。
そんな厳つい風貌とは裏腹に、結構お茶目で愛嬌のある性格。意外とドジなのか、競りに遅刻して慌てるあまり財布を忘れることまである。ちなみに当の財布はコンパン柄のものを愛用している。
見た目通りに体力は凄まじいレベルで、マリナードタウンの市場へ食材の仕入れを目的に、砂嵐すら吹きすさぶ時期はおろか夜は氷点下、昼間は熱砂の大砂漠を徒歩で越えて毎日行き来している。
親分肌な気質で面倒見が良く、ジムトレーナーは勿論、街の住民達にも老若男女問わず慕われており、ジムバトルが始まればあちこちから住民達が観戦しようと駆けつける。
それゆえ町の運営にも口を出せる影響力を持ち、数年前カラフの全体的なカラーを青色に塗り替える提案を行い、結果観光客を増やす事に成功した模様。
そんな愛されぶりに反して、マップの紹介文によればジムテストは厳しめにされているという。
彼に財布を届ける道中の近くに、レジェンドルートの1つがあるのだが、難易度の差が段違いなので「ついでにこっちもやるか」と軽い気持ちで向かって痛い目にあうことも。
ちなみに街の反対側出口のすぐ近くにはスター団あく組のアジトもあり、街に通じる道が彼らによって封鎖されている。
マリナードタウンでハイダイに財布を渡そうとすると彼の弟子・ミズキに「忙しいハイダイの邪魔をした」と因縁を付けられ、バトルする羽目になる。彼の手持ちのは後述するハイダイの手持ちと概ね同レベルなので、スター団を倒した流れで挑んだ場合はレベルが足りず痛い目を見る(道中のポケモンがそれでも何とかなるレベルのため、割とあり得る)。幸い選択肢で引き下がれるので、相性とレベルを整えてから挑もう。
ミズキを倒してハイダイに財布を渡すと、ジムテスト代わりの試練として市場の競りを任せられ、目当ての食材を限られた資金(60000円)で競り落とすように頼んでくる。余った資金はお小遣いとして貰えるので、安く落札出来るよう頑張ってみよう。
また、財布を届けるイベント中にマリナードタウンのポケモンセンター手前の三叉路へ行くと冒頭のセリフが聞けるハイダイの魅力が詰まったショートイベントが起こるのだが、三叉路を通らないルートで行くとスルーできてしまう。先に市場の競りイベントを起こしてしまうと二度と見れなくなるので要注意。
また、セルクルタウンシムリーダーのカエデをかつて弟子にとっていたということが彼女との再戦時に判明する……と言ってもポケモンバトルではなく料理の弟子らしいが。
しかも現在パティシエである彼女に料理人であるハイダイが料理について教えていたという、すんなり呑み込めそうで呑み込めない中々不思議な関係性。
一応ハイダイの店にはドウファーという品名のスイーツがあり、どうやらお菓子作りの心得もある模様。
なお、財布が何故かコンパン柄、という点に関してはむしタイプ使いの彼女からのプレゼントである可能性が高い。
名前の由来はおそらく、中国語で昆布を表す「海带(ハイダイ)」からだと思われる。
使用ポケモン
1戦目/カラフジム
「売った 買ったは 市の競り 切った 張ったは ジムの競り」
「技と かけ引き 渦巻く 海原!」
「みずのポケモン フルコース! さあさあ ドドンと 召し上がれえ!」
彼が繰り出すみずタイプポケモンは低レベルだと一撃で沈められる猛者ばかりである。
ミガルーサはついばむでくさタイプに対抗してくるし、ウミトリオはほぼ先手を取りながらずつきでひるみを狙ってくる。
そしてエースはケケンカニ。
よってノーマルタイプを複合しているオリーニョはくさタイプであってもほぼ役に立たない。
エースのケケンカニはテラスタルによって隙の一つである弱点の多さを解消しつつ、この時点では破格の攻撃力から威力100のクラブハンマーを放ってくるので要注意。
なお、どうやらこのケケンカニは氷タイプの技を習得していないらしく、また重量級の陸ガニ故に技マシンで多彩な地面技も習得するのだがこちらも採用されていない。他のジムにそういう傾向があることもあって、一見すると草や電気に対するメタとして採用しているようにも見えるがそう言った心配はないので、高い攻撃力に気をつけて冷静に対処すれば然程苦も無く攻略できるだろう。
なお、地域上ジム戦中に砂嵐が起こる可能性もあるので、砂嵐ダメージおよびエンコ殺しに注意。雨が降ってみずタイプ技が強化される可能性もなくはない。
ポケモンのタイプ自体はみず単タイプで固められているので、タイカイデンなどウミトリオ以上のすばやさを持ちつつ弱点を突けるポケモンを連れていきたいところ。
くさタイプならアノホラグサを連れて行けばウミトリオのずつきもケケンカニの格闘技も効かないので有利。
ミガルーサを他のポケモンに倒してもらったらくさわけやタネマシンガンを叩き込みまくってやろう。
2戦目/カラフジム(クリア後)
「……川は流れ 海となり 雲へのぼり また雨となる」
「千変万化の 激流ハイダイ! その身をもって 測ってみてくれい!」
「素材そのまま とくと 味わえ これが 本当のハイダイだい!」
2体目のペリッパーは、特性「あめふらし」で強制的に雨を振らせてくる。
砂嵐が起こっている時にあめふらしが発動すると、強制終了する場合があるという報告があるため、砂嵐が収まってから再戦する方が望ましい。ケケンガニは1戦目とは異なり、こおり技のアイスハンマーを使ってくるのでアノホラグサを使う時は注意。
なお「ヘイ ラッシャイ」が口癖なのにこいつやこいつは手持ちにいなかったりする。
余談
彼の副業は料理人であり、これはズミに続いて二人目。しかも同じみずタイプである。
ただしハイダイは中華料理で、ズミはフランス料理なので棲み分けられている。
体形や街の人から慕われている部分は、同じみずタイプ使いであるマキシマム仮面を彷彿とさせる。
ジムテストの「競り」で競り落とす食材は「ホウエン産の幻のワカメ」なのだが、このワードである有名な「ポケモン」を思い出した人もいるかもしれない…。
マリナードタウンでハイダイに付き従っている一番弟子のミズキは話も聞かずに主人公を追い払おうとした訳だが、彼のセリフはバトル後の「ハ ハイダイの大将! じつは この子供が……」が最後で、誤解していた事についてはハイダイから謝罪してくる。ハイダイを慕っての行動とはいえ、ミズキ自身の口から謝罪されなかったことにモヤモヤする人もいる模様。
かつてのマリナードタウンは喧嘩が絶えない荒くれ者の町だったらしく、ミズキもそんな荒々しい気風を残した人物ということだろうか。
勘違いされがちだが、主人公のジムテストは飽くまで「財布を届けたお礼として免除」という扱いであり、事実上のテストである競りはハイダイがその場で決めたもの。本来の厳しいジムテストというのが何なのかは明かされていない。(料理人ということでサンドウィッチ作りが有力視されている)
相手トレーナーがテラスタルを発動する際、風圧によって険しい顔をするか表情が変わらないかのどちらかの場合がほとんどなのだが、彼のみ顔をしかめるどころか豪快に笑う姿を見せており、一部でネタにされている。
関連イラスト
関連タグ
ジュン(トレーナー):彼にも本編にて忘れ物を届けるイベントがある。ちなみに彼はフローゼルを連れているが、ハイダイの弟子・ミズキもフローゼルを連れている。
ヘイラッシャ:料理人モチーフのみずポケモン。一部ではハイダイはヘイラッシャの擬人化とネタにされているが、ハイダイはヘイラッシャを手持ちに入れていない。
他のみずタイプの使い手
カスミ(トレーナー) ミクリ(トレーナー) アダン(トレーナー) マキシ(ポケモン) コーン(トレーナー) シズイ ズミ スイレン(トレーナー) ルリナ
このうち、コーンとズミは彼同様料理人である。
料理人・パティシエトレーナーリンク
デント ポッド(トレーナー) コーン(トレーナー) ズミ マオ(トレーナー) ムベ(ポケモン) ペパー(トレーナー) カエデ(トレーナー)