スペック
機体名 | シールドライガー |
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番号 | RPZ-02(旧) RZ-007(新) |
所属 | ヘリック共和国(バトルストーリー) チーム・ブリッツ(ゾイド新世紀スラッシュゼロ) |
分類 | ライオン型 |
全長 | 21.6m |
全高 | 9.0m |
重量 | 92t |
最高速度 | 250km/h |
乗員人数 | 1~2名 |
武装(旧) |
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武装(新) |
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概要
シールドライガーは、タカラトミーから販売されているプラモデル・玩具・アニメシリーズ『ゾイド』に登場する架空の戦闘兵器・金属生命体の名称である。
機体解説
旧ゼネバス帝国の開発した高速戦闘機械獣サーベルタイガーに苦戦したヘリック共和国が対抗機としてコマンドウルフと共に開発。
設計者はヨハン・エリクソン大佐。
サーベルタイガーを研究して作っているので所々に似通った作りをしているが、コアは中央大陸のライオン型グループに属するライガー型に変更されている。
武装を収納式にすることで空力効果を増して機体速度が上がり、Eシールドともにライバルであったサーベルタイガーに対して優位性を持った。
それから50年以上後の西方大陸戦争時代ではEシールドのアップデートを施し再びデビュー。
コアが養殖物なため出力は落ちているが技術の進歩により全体的には昔よりもパワーアップしている。
武装
AMD2連装20mmビーム砲/展開式ミサイルポッド
背中や胴体に装備されている武器。高速走行の際は空気抵抗を低減するために格納される。
ビーム砲は全方位に発射が可能であり、HMM版の設定では「火球砲」とも表記されている。
ミサイルポッドは、Mk-ⅡやDCSなどのバリエーションでは装備されている箇所が異なる。
対ゾイド3連衝撃砲
腹部に装備されている。媒体によって設定が異なり、衝撃波またはエネルギー弾を発射して相手を攻撃するが射程が短い。
レーザーサーベル
要するにシールドライガーの牙。
レーザー加熱で噛んだ相手を焼き切る、ザクのヒートホークみたいなもの。
ストライククロー
シールドライガーの四肢の爪。電磁場を帯びさせて攻撃する事も可能。
連装ビーム砲
尻尾の先端に装備している。
バンの機体は紛失している。
HMM版では、Mk-ⅡやDCSなどのバリエーションでは改良が施されているとされる。
エネルギーシールド
タテガミに内蔵されたバリア。エネルギーを大量に消費する為、長時間の使用は不可能。
主にビーム攻撃に対してプラズマ弾性の力で防ぐ。
ある意味では「ゾイド版のIフィールド」であり、メディアによって描写や効果は異なったりする。本来の設定ではビームやレーザーしか防げないが、アニメでは実弾や落石なども防いだり、レイブンとの闘いではセイバータイガーがEシールドによって死亡している。
キャノンビーム砲
Mk-ⅡやDCSなどのバリエーションに装備されるメイン武装。エネルギータンクも付随している。見た目の割に軽量であるとされる。
HMM版の設定では、ビームの収束率を可変させることが可能であり、ショットガンの様に使用することもできるとされる。
作中の活躍
小学館刊「機獣新世紀ZOIDS 公式ファンブック」内のバトルストーリーでは共和国軍独立第2高速大隊長エル・ジー・ハルフォード中佐(アニメ第二期の同姓の人物とは苗字と階級が同じだけの別人)が搭乗。
コマンドウルフに乗った部下達を率いてオリンポス山のガイロス帝国軍基地に接近し、基地を守るステファン・スコルツェニーのセイバータイガーを紙一重で撃破してオリンポス山頂の基地に突入。基地内ではガイロス軍がデスザウラーの復活のための研究を行っており、敵の存在を察知して暴走を起こした荷電粒子砲を食らい半身が融解する大打撃を受けるも、渾身の力を振り絞った捨て身の活躍で自らの命と引き換えにする形でデスザウラー(コア剥き出しの未完成品)を撃破した。
機体バリエーション
シールドライガーMk-Ⅱ
シールドライガーにビームキャノンを装備させて遠距離砲撃戦に対応させたバリエーション。
少し遅くなってしまったが、ウルトラザウルスを隊長機とするMk-Ⅱ部隊で運用され中央大陸戦争後半を戦い抜いた。
シールドライガーDCS(ダブルキャノンスペシャル)
西方大陸戦争時代のシールドライガーに上のMk-Ⅱと同じ装備をさせたもの。白く塗り替えられたMk-Ⅱとは違い、青いままである。
バトルストーリーでは本土防衛隊部隊所属の銀色の機体が第2次全面開戦で敗走する帝国軍を追撃し、ライトニングサイクスやジェノザウラーと言った次世代機と渡り合ったが、暴走したデススティンガーには為す術無く全滅させられている。
シールドライガーDCS-J(ジェット)
シールドライガーDCSのジェネレーターに手を加えて素のシールドライガー以上の運動性を得た機体。格闘に優れた通常ライガー射撃に優れたDCSの性能を単機で実現すると言うコンセプトだったが、無茶な改造だったせいか乗りこなせるパイロットがおらず7機で生産中止。「レオマスター」と呼ばれる一部のエースパイロットに回されるのみとなった。
バトルストーリーではレイ・グレックの機体のみが登場。しかし目に見える戦果はシンカーの撃破くらいで、本格的に登場したニクシー基地の戦いでは、不意打ちかつ機体性能に差があったとは言え悲しい目をした男の試作型ゾイドに瞬殺されてしまった。
「J」はジェット(黒玉)の略で機体が黒く塗られていることから。
シールドライガーBS(バンスペシャル)
「シールドライガーバン仕様」、「バン・フライハイト仕様」等とも呼ばれる。
TVアニメ第一期前半のバンの乗機として登場。20年前の戦争時に遺棄されていた機体で、そこにオーガノイドのジークが乗り移る事で復活し、バンの愛機として各地で旅を続けていく。
序盤は機体性能に依る運動性の高さと砲撃のみで戦っていたが、途中からシールドを展開できるようになった。レイヴンのセイバータイガーと激突を繰り返していく中で、シールドの強靭さを利用して相手に体当たりする、いわゆる「シールドチャージ」を必殺技にするようになる(放送当時のゲームでは「シールドアタック」と呼ばれる固有技扱いだった)。
最期はレイヴンの駆るジェノザウラーの荷電粒子砲を受けて石化(活動停止)するが、後にフィーネとジークが一時的に融合してブレードライガーへと進化している。
尚、劇中ではタンデム仕様の複座となっており、前席にバン、後席にフィーネが搭乗していた。
漫画『機獣新世紀 ZOIDS』ではバンの乗機となる「シーザー」が登場。
元々はムンベイの兄、ジャッドが主人であり、死後は「シャドーキー」と彼の墓を守っていた。
ジャッド以外に心を開こうとせず、ジークを介した合体も拒否していたが、レールガンの直撃により大破、自身を救おうとするバンに心を開き、融合を果たすことに成功した。
こちらもアニメと同様に後にブレードライガーへと進化を果たす。
余談
- ファミコンゲームの「中央大陸の戦い」にも登場するものの、主人公の階級が大尉以上にならないと仲間になってくれない。その際のシールドライガーの台詞はあまりにも有名。
「なに わしは しーるどらいがーだぞ しかも ちゅうい(中尉)だ。 たいい(大尉)にもならぬおまえなどに ついてゆけるか。」
- 「Concept Art」シリーズおよびそれをモデルにした「threezero」や「マテリアルハンター」版では、別デザインの機体も出てきたりする。これらのバージョンには、新規のパーツとそこに付属した火器が追加されている(この新規パーツと火器の構図は、何年も前にクァッドライガーのデザイナーが自身のウェブサイトで公開していたが、関連性があるのかは不明である)。なお、これらのモデルは従来の商品と同じ縮尺サイズでありながら、従来品よりも大きいため、大きさの個体差を表現しているのではないかという指摘もある。
- 初代アニメの企画段階では、市販のプラモデルよりも大幅にリファインして野生的な姿にさせることを企画したが、当時のCG技術により動きが再現できずに断念したとされる。つまり、後年に発売された HMM などでの姿がより痩せているのはこの影響ともとれる。
関連イラスト
関連タグ
ゾイド ヘリック共和国 バン フィーネ ジーク ライオン ライガー 哺乳類
後継機:キングライガー ライガーエアロ ブレードライガー シールドライガーブロックス レオブレイズとその系統
ライガー系:ライガーゼロ系 トリニティライガー系 クァッドライガー セイバリオン ビクトリーライガー系 ムラサメライガー系 ワイルドライガー ビーストライガーなど
僚機:コマンドウルフ