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ベルモット(名探偵コナン)の編集履歴

2023/07/27 19:36:39 版

編集者:クラン

編集内容:妊婦に変装した時の様子について記述しました。

「この世に神様なんているのかしら?

 本当にそんな存在があるなら…一生懸命生きている人間は誰も不幸にはならないんじゃない?

 そう…私にエンジェルは微笑みかけてはくれなかったもの…一度もね…」

CV:小山茉美

概要

黒ずくめの組織の幹部で組織のボスであるあの方のお気に入り。

秘密主義なので単独行動が多く、命令次第では他のメンバーと行動を共にする。

座右の銘は"A secret makes a woman woman." (女は秘密を着飾って美しくなる)。

愛車はハーレーダビットソンVRSC、水冷エンジンを搭載したモデル。

江戸川コナン灰原哀の正体と居場所を知りながら組織に報告していない。

人物

プラチナブロンドのロングヘアをしたミステリアスな美女。

正体は1年前に他界したとされるアメリカの大女優シャロン・ヴィンヤードであるが、表の顔はシャロンの娘で人気女優のクリス・ヴィンヤードでもあり、1年前まで一人二役を演じていた。

クリスとして来日した後に女優を休業宣言、復帰を熱望するサイトが作られている。

日本でも知られた女優のようで、黒ずくめのメンバーは「クリス・ヴィンヤード…アメリカのムービースターだ!!」とコナンが推理したとき、阿笠博士は「あの有名な二世女優の…」服部平次は「チチのでっかい、きれいで賢い姉ちゃんか!?」と驚愕していた。

なぜか年をとらない

工藤有希子に「大女優シャロン・ヴィンヤードはただの老けメイクだったなんて…」と言われて「あら…結構辛いのよ? 顔だけじゃなく普段から老けたフリをするのって…」と発言しているように、人並みに年を重ねていくシャロンの姿は演じていたもので、実際は20年前から容姿が変わっておらず、架空の娘であるクリスとしての若い姿が本物。

17年前のラムからは「最近組織に加わった若い女」と言われている。

シャロンとしての年齢は不明だが、クリスの場合は初登場時に29歳と表記あり。

お腹が大きく膨らんだ妊婦に変装した際、本物の妊婦ならば妊娠初期にしか発生しない症状である「つわり」を起こしているふりをしていたため、おそらく本人には実際に子供を妊娠して産んだような経験は無いものと思われる。

敵対者から「千の顔を持つ魔女」と呼称されるほどの男女を問わない変装の達人。この技術は黒羽盗一から学んだものであり、さまざまな人の声帯を模写できるスキルを身に付けているのは、彼女の他は怪盗キッドのみ。長期間潜入する際は、事前に対象者を調査してその人物を演じる。情報収集に攪乱工作、他人を変装させることも得意で、語学堪能(『名探偵コナンBLACK PLUS SDB』にて青山剛昌先生は「ベルモットは何ヵ国語話せるんですか?」という質問に対して「いっぱい。ありとあらゆる言葉」と答えている)。諜報活動に向いた能力を有している。

裏切りのステージ』で榎本梓に変装。予定になかった人物への変装だったことで、情報が完全に不足しており、早々とコナンに正体がバレた。もっとも、気づかれたところで彼はこの状況では何もできないと見越していて、バレていると知りながら毛利蘭の声で梓の苗字をコナンに尋ねて聞き出した。本物がしない振る舞いをしていたため蘭にも梓じゃないと勘付かれたが、それで不利益が生じたかというと全然そんな事はなかったが。

工藤優作の推理ショー』では、優作に変装した怪盗キッドのフリをしてコナンと対話したが正体に気付かれることなく、その場を後にできた(優作たちは事前に組織の潜入を予測して対策を取っていた。彼に黙っていたのは「敵を騙すにはまず味方から」という。ベルモットが彼を気に入っている事を知っている為、最悪の事態にはならないと判断したのだろう)。ちなみにキッド本人の一人称は「オレ」だが、ベルモットが変装した彼は漢字表記の「俺」になっていた。

満月の夜の二元ミステリー』で20年前、組織の情報を集めていたFBIの捜査官ジョディ・スターリングの父を殺害して組織の調査資料ごと家を焼き払っていた過去が明かされた。また、警視庁から毛利小五郎が探偵として手掛けた事件の調書を盗んだ人物が彼女だったこと、調書を処分せずに警視庁に返却したのは、FBIに自身が日本に滞在している目的が小五郎にあると思わせ、毛利探偵事務所を張り込ませてあぶり出すためだったことも判明。目論見通りに事が進み、自身が罠に仕掛けられる計画も把握、現場に張り込んでいたFBIをジョディに変装して事前に撤退させていた。『ブラックインパクト』では、キャンティカルバドスを日本に呼び出して見殺しにしたと嫌悪されて責められたが(状況を鑑みれば見捨てるのも自決するのも最適な判断ではあった)どこ吹く風で「逃げられそうになかったら弾丸ぶち込んでやる」と言われても平然とした態度で「私が関わっていたと世間にバレると色々とマズイから顔を狙って」と頼んだほど。またコルンからは、カルバドスの恋心を利用したと嫌悪されている。

ジンにはその秘密主義を理由にうんざりされており、(「悪かったな、おまえほどの女を呼んだっていうのにとんだヘマに付き合わせちまって」と言われていることから実力は買われている様子)さらに「疑わしきは罰せよ」が信条なので、あの方のお気に入りだろうと妙な動きをするなら容赦する気はなく、ベルツリー急行ではシェリーを殺すために名古屋駅に爆弾を仕掛け、彼女とバーボンが爆発の巻き添えになろうと構わないと思っていた。もっとも彼女はジンの行動を読んでいたので、ウォッカから爆弾の余りを分けてもらい、シェリーだけを爆死させようと企てていた。思惑通り爆発によって列車は近くの駅に緊急停車、名古屋駅に着くことを阻止。

組織とは無関係な人間を脅迫して無理矢理殺人を実行させる一方、キールの事故を目撃した少年の口を封じないで去る(「情報をくれたガキ、FBIに匿われているのようだが」と言うジンに対して「相手は子ども。今のところ放っておいても問題ないんじゃない?」)、ジンの大量殺人計画に巻き込まれそうになった乗客達等については、殺害を阻止するよう動くなどの配慮も見せており(「粉々になるのはシェリーだけで十分でしょ?」)無暗な殺生はしないことが示唆されている。一度ニューヨークでシャロンとして出会った蘭は「すごく素敵な方だった」と話して(蘭を特別視していない時期)好きな女優の二人の内の一人となっている。また彼女に成り代わられていた新出智明は、帝丹高校の先生や生徒の言動から「本当に…本当に…悪い人だったんですか?」と当惑。「あの女は貴方の性格を恐ろしいほど忠実にトレースした、ただそれだけよ…」とジョディは思っている(身を挺してコナンを守ったのはベルモットとしてだと認識)。

まぁ、ジョディが「笑って人を殺すような人に、いい人なんているわけないじゃない!!」と新出に言っているように、善人でもないのも確かだろう。

指令を遂行しながら組織の壊滅を望んでいるかのような言動が見受けらる。「私の胸を貫いたなら…なれるかもしれない…長い間待ち望んだ…銀の弾丸(シルバーブレット)に…」とコナンに期待を寄せ、彼の知らぬところで何度も守っている。しかし、あの方が恐れ、自身も「組織の心臓を射抜けるシルバーブレット」だと認識しているFBI捜査官赤井秀一は、1年前に殺そうとしていた。また「2発なんていらないわ…シルバーブレットは…1発あれば十分よ…」と発言。

キールがFBIに捕まる前、彼女に「コレ(スパイ)じゃないでしょうね?」と内密に問いかけ、それ以上は追及しない。組織が長きに渡って取り組んでいる研究を「愚かな研究」と評価。

ある意味あの方と同じくらいに謎が多い存在。行動の真意も非常に読みづらい。

組織の現状と目的、なんでAPTX4869を開発しているのかも青山先生に聞いて知っている櫻井武晴さんは、Febriインタビュー記事【映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』脚本・櫻井武晴が語るコナンと灰原に込めた「希望」①】にて「ベルモットはコナンの正体を知りつつ、コナンを組織から守っている唯一のメンバーですよね。なんでコナンを守っているのか、なんで歳を取らないのか、という彼女の謎こそが、組織の今を如実に表している。ベルモットにとっては、それが組織のためになるからなんですよね。やらなきゃいけないことがすごく多くて、いちばん重荷を背負っている人。いつも余裕たっぷりのスタンスですけど、組織の中でいちばん大変な人だと思う」と語っている。

両親を殺されたジョディは帝丹高校に在籍していた時期、ベルモットの標的名を聞かれて「腐った林檎(ラットゥンアップル)」と命名。赤井曰く、「大女優シャロンが脚光を浴びたのは、舞台のゴールデンアップル! あの時のままアンタは綺麗だが…中身はシワシワの腐った林檎ってな!!」

ちなみにこの回では、撃たれてアバラが三本折れた状態で車を運転しながらサイドミラー越しに後方の車のガソリンタンクを拳銃で撃ち抜き、赤井を感心させた。

交流関係

  • 工藤有希子

黒羽盗一に弟子入りした時に出会い、親しくなった。ミュージカルの観劇に愛車を暴走させてパトカーに捕まった彼女を咄嗟の変装で助け、楽屋に案内するなど親しい友人同士であり、シャロンの葬儀に有希子は参列していた。ベルツリー急行にて再会、対立する。

組織にとって邪魔となる赤井秀一を抹殺する為に、ニューヨークで日系人の通り魔に成りすましていた際、二人に助けられた。

殺そうした相手に咄嗟に手を差し伸べた蘭の行動、新一の「人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?」という言葉に強く心を打たれた。この出来事から新一を"Cool guy(クールガイ)"、蘭を"Angel (エンジェル)"と呼ぶようになったが、新一については『二元ミステリー』ラストから"Silver Bullet (シルバーブレット)"。私にもエンジェルがいたみたいこの世でたった二つの宝物だと語っている。通り魔がベルモットの変装であったことを知る由もない新一は二元ミステリー時、灰原を殺害するために自分を遠ざけた理由は有希子の子供だからと推察していた。

  • 灰原哀(シェリー)

『満月の夜の二元ミステリー』で殺害しようとするが、蘭と赤井の乱入によって失敗。

漆黒の特急』にて、再度「抹殺」を狙う。上記の回で「諦めてあげる」と交わしたコナンとの約束を反故にし「(彼女だけはこの世にいてはならないのよ…)」と独白。組織の存在に気づけば友だちを巻き添えにしないために解毒剤を服用して元の姿に戻ると考えて彼女に恐怖を与え、C-4を設置した貨物車に誘導し爆殺することを計画。だが怪盗キッドに協力を強要したコナンの策略にはまり、ジンに「貨物車ごと吹っ飛ぶ所をバーボンが見てたらしいから」と報告した。直後に生存を知るが責任を追及されかねないからか、灰原の側にいるコナンや蘭に危害が及びかねないからか黙っている。また、薬で幼児化していることをジンたちに隠しておきたい故、ベルツリー急行でシェリーは死んだとジンたちが認識している今は手を出さずにいるのかもしれない。

「組織を裏切った者は殺す」なジン並みにシェリー抹殺に固執しているが「恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を…」という発言から、組織を裏切ったとか、シェリー個人がどうこうというよりも、研究そのものが気に食わない様子。

黒鉄の魚影』では、彼女を助ける行動をとった(『余談』で後述)。

  • ジン

肉体関係を持っていたことが作中で示唆されている(たたしアニメ版ではカットされている)。単行本83巻収録の原作者インタビューによると、「ジンのことを好きだったことが、昔はあったんじゃないかなあ」で「深く付き合っていたこともあった」とのこと。秘密主義を苦々しく思われているが、一向に気にしていない。

「どうやら私はお前を自由にさせ過ぎたようだ。私の元へ帰って来ておくれベルモット」という文面のメールを送られている。前述だけなら勝手が過ぎた部下に対する物言いにも聞こえるが、後述は単なるお気に入りの部下に対する発言としては重い。青山先生は『BLACK PLUS SDB』において「ボスとベルモットの関係が知りたい!」という質問に「えええ!? そ、そうなのか…って感じです(笑)」とコメントされている。

互いに秘密主義で単独行動派だが、行動を共にすることが多い。秘密を握られている立場だが普通に接しており、協力はするが言いたいことは言う。「何があってもあの2人(コナンと蘭)に危害は加えない」と約束させているが、あまり信用していない。

「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね…まさかあなたがボスの…」

余談

原作者曰く、コンセプトは悪い方の峰不二子。いい方は有希子(笑)。2013年『週刊少年サンデー33号』特別付録で明かされて、単行本83巻に再掲載されている。

ちなみに担当声優の小山氏は風魔一族の陰謀で一度だけ峰不二子を演じたこともあり、キャスティングもルパン三世との縁を思わせる配役になっている。

  • 劇場版『黒鉄の魚影』で灰原を助けた理由。

「助けたワケ? それを探るのが貴方の仕事でしょ? シルバーブレット君?」

謎めいた彼女らしいモノローグ後にエレベーターの扉は閉まり、雑路の中でフェードアウト。

フサエブランドのブローチを帯留めとしていたことで、フサエ・キャンベル・木之下と関係がある伏線だと解釈する声が挙がり、また、灰原を助けた件については「ベルモットにとって灰原は抹殺対象。ボスや自分、コナンの秘密を守るための行動が結果的に灰原を助けることに繋がっただけ」「“ブローチを譲ってくれたお礼”と解釈するのは、映画しか見ないようなライト層。作品ファンなら考えが浅い」などの意見も挙がった。

そんな折、監督を務められた立川譲氏が「ベルモットがおばあちゃんに変装していて、ブローチを譲ってくれた灰原(哀)を助けたというエピソードは、先生が初期の頃に足してくれたアイデア。それを序盤とラストに持ってくるというのは、初めの段階から決まっていました」と明言された。(Febriインタビュー記事「興収100億突破! コナンと灰原の「感情のドラマ」を描く映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』監督・立川譲インタビュー②」)

  • 単行本の裏表紙

鍵穴キャラとしては3回、ファンブックを含めるなら4回も登場している。と言うのも、シャロンとして1回、クリスとして2回も登場しており、そのうえ榎本梓に変装した姿として登場しているためである。

  • 読者からの評価

敵側で悪いことをしていながら2012年『週刊少年サンデー』で行われた人気投票にて8位(女性に限れば3位)、2021年『緋色の総選挙』15位(女性に限れば4位)、女性キャラ限定の2022年『ハロウィンの花嫁』で4位と女性キャラクターの中では人気が高いほうである。

関連項目

名探偵コナン

江戸川コナン 工藤有希子 安室透 宮野志保

ベルモット シャロン・ヴィンヤード クリス・ヴィンヤード

シルバーブレット 黒ずくめの組織

おまえのようなババアがいるか…変装こそ得意(それこそ中年男性だったり、自身の娘という設定だったり)だが、ベルモット自身はれっきとした女性である。

ベルモット(名探偵コナン)の編集履歴

2023/07/27 19:36:39 版

編集者:クラン

編集内容:妊婦に変装した時の様子について記述しました。