概要
黒ずくめの組織の幹部の一人と思われる男性メンバー。
コードネーム(Calvados)は、現在のフランス共和国のカルバドス県で生産されるリンゴを原料としたアップルブランデーに由来する。
キャンティやコルンらと同じく、組織内でも優れたスナイパーである。
愛用品は米国レミントン社製のショットガンで、作中ではこの他にも狙撃用のライフルや3丁の拳銃も所持。
元メンバーのライことFBIの潜入捜査官の赤井秀一からは、「武器商人」と呼ばれていた。
素顔や性格は原作とテレビアニメ版345話『黒の組織と真っ向勝負』では明かされなかったが、アニメ版425話『ブラックインパクト』においてコルンの回想シーンに登場。
黒い帽子を被りサングラスを着用した二枚目風の男として描かれている。
後述で触れるが、味方であるベルモットに銃撃されても何も反論しなかった事から、かなり無口な性格であると思われる。
その一方で組織への忠誠心は強く、劇中の様子からも自らが逃げられないと判断すれば命を絶つ事も厭わない姿勢の持ち主であった。
コルンによるとどうやらベルモットに惚れていたらしく、それが自身の命取りに繋がってしまう事になる。
作中での動向
宮野厚司の友人である出島壮平が殺害された事件の後、ベルモットに依頼される形で彼女が独断で行った計画に参加すべく来日する。
海岸の倉庫街において、ベルモットと対峙していたFBI捜査官ジョディ・スターリングの腹部をライフルで狙撃。
しかしジョディの車のトランクに隠れていて飛び出した毛利蘭も狙おうとした際に、過去の出来事で彼女に恩義のあるベルモットに銃撃されて遮られる。
その直後に現場に潜んでいた赤井に背後を取られて両足を折られ、所持していた武器の大半も奪われてしまう。
そして重傷を負って窮地に陥ったベルモットにも自身を見捨てる形で逃げられてしまい、追い詰められたカルバドスは隠し持っていた拳銃で自決する末路を迎えた。
ベルモットは最初からカルバドスを見捨てる算段であったらしく、彼と狙撃手仲間であったキャンティとコルンの2人はこれを機にベルモットを激しく恨むようになった。
キャンティに至っては、「あの女があの方のお気に入りじゃなければとっくに弾丸をブチ込んでいる」と公言している。
その他
FBIはベルモットに対して「腐った林檎」という標的名を付けており、「カルバドス」がリンゴの蒸留酒である事と絡めて赤井は「腐った林檎の相棒にはお似合い」と口にしていた。
また劇中では負傷時のうめき声を除けば一言も台詞を発しておらず、アニメ版でも担当声優のキャスティングはされていない。