『英霊』じゃねえ。俺は『神霊』だ!!ハハハハハ!
プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
事前告知CMおよび第2部OPムービーにて登場し、後にキリシュタリア・ヴォーダイムが従える3騎の神霊サーヴァントの1騎として登場。
キリシュタリアに後述の能力を買われ、各異聞帯に視察や伝達のための特使として派遣されている。
第2部5章後編『星間都市山脈 オリュンポス』開始と同時にプレイアブルキャラクターとして実装。PU以外では当該シナリオクリア後よりストーリーガチャから排出されるスト限枠となる。
2021年水着イベント『カルデア・サマーアドベンチャー!』では水着サーヴァントに抜擢され、ライダーにクラスチェンジする。
詳細はカイニス(水着)を参照。
真名
ギリシア神話における猛々しきアルゴナウタイが一員、海に愛され穢された者、無双の力を以て神と傲った僭主。
型月恒例の女体化サーヴァント……というわけではない。
元々はカイニスという名の女性。原典において「絶世の美女だったカイニスはポセイドンに乱暴され女であることを憎悪し、ポセイドンに見返りとして無敵の男性の肉体を要求、英雄カイネウスとなった」逸話を持つ。
つまり、原典において二つの性別を持つ公式女体化男体化英雄ということである。
その後はラピテース族の王となり、ケンタウロス族と幾度となく戦った。
しかし次第にその神族にさえ通用する己の実力に驕るようになって行き、神々に対して冒涜を繰り返すようになる。果てには自ら町の広場に突き立てた槍を新たな神として神々の列に加えるよう人々に命じたという。
この行為は神々の反発を招き、最後はその思想と行いを危険視したゼウスの元、彼に誘導されたケンタウロス達の手によって無残な最期を迎えたとされる。
本来、史実のカイニスは、不死の力を授かったとしか伝えられておらず、自称するほどの神性を獲得していたわけではない。
しかしサーヴァントとして召喚されるに当たり、後述したスキルや宝具の特性が合わさった結果、擬似的な神格を獲得し、神霊と同等の存在として現界を果たしている。
更にこの時、カイニスはポセイドンの三叉槍(トライデント)そのものまで武器として持ち込んでおり、第三衣装になった際にはそのことを自慢している(無論、逸話や経緯を考えれば、やや品のない誇り方ではあるのだが)。
人物
一人称は「オレ」(ごく稀に過去に立ち返った際は「私(わたし)」)。
外見は褐色の肌をもつ女性。豪快な言動の超自信家にして、筋金入りの利己主義者。己を「英霊」ではなく「神霊」であると豪語している。
天上の神々から動けぬ弱者まで、誰に対しても粋がった態度と暴を向ける事を絶やさない粗暴かつ高圧的な振る舞いが目立ち、ナポレオンからは"破壊衝動の塊"とも評された。
一方、キリシュタリアはそれを"絶対無二の誇りから来るもの"と評価している。また、正々堂々勝利した者の誓いを、神々の様にその場の都合で撤回したりもしないとされる。
カイニス自身、他人に従う事に苛立ちを感じながらも、キリシュタリアの器量もあって素直に指示を聞き、性に合わない任務をこなしていた。
本人はある出来事から、自身が悪党・暴君・愚者の類であることを自覚しているものの、振る舞いを改めてそれ以上の存在になることはできないとも理解させられており、あくまでも粗暴な悪としての己を貫き続けている。
このため、ポセイドンから巻き上げたものを自慢したり、敵を圧倒するのは好きだが窮地を楽しむ趣味はないと言い切るなど、少々在り方がチンピラくさい。
生前の出来事もあってか、オフェリアの様な男に傅く事を良しとする女性には当たりが強く、視認されることも喋りかけられることすらも嫌悪していた。
一方でカドックの様に敵意を敵意で返せる反骨心の強い者や、己のエゴに正直な者はそこまで嫌いではない模様。
生前に女でなくなったこと・男性となったことに強いこだわりを抱いているため、再び女性扱いされることは極大の地雷となる。
それは召喚時にカイネウスではなく、カイニスを真名として呼ばれたことにも、若干の不満を口にするほど。
イアソンをはじめとしたアルゴノーツメンバーはカイニスの意思を尊重して「男性」として扱っており、彼を英霊として召喚したカルデア陣営やキリシュタリアも同様のスタンスをとっている。
このあたりの事情もあってか、『FGO』で毎年行われているバレンタインイベントにおいても「男性」の括りになっている。その代わり、こちらからチョコを贈るとお返しとして手作りの「あるもの」をくれる。
しかしさすがに、日常的にカイニスと呼ばれることには、そこまで抵抗を示さない模様。
また、カイネウスではなくカイニスとしての召喚だったためか、本人も気づかないうちに女性時代の口調が漏れることもある(絆4ボイスで確認できる)。
絆5ボイスで指摘されると「もう一回言ってみろ、口開く前に首をハネてやる」と静かに言い放つが、女扱いされたのではなく、急に様子が変わった事を心配している事を悟ると「女だったときの自分がまだ残ってるんだろ」と語っている。
能力
武装は右手の槍と左手の盾。ランサークラスの優れた身体能力を主として戦い、海の権能による水流攻撃もぶっ放す。
マシュによると魔術を得意とする霊基には見えなかったらしく、事実魔力のステータス以外が平均以上の単純明快なインファイター。片手で軽々と(痛みはやせ我慢しつつも)ナポレオンの砲弾を受け止めたりもしている。
ステータス
保有スキル
対魔力(C) | 詠唱が二節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法のような大掛かりなものは防げない。 |
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狂化(EX) | 暴虐の英雄であるカイニスは、今回の現界にあたって特殊な狂化を有している。普段は十二分な理性を有しているが、怒りの蓄積が一定を超えてしまえば、一切の意思疎通を不可能とする槍の暴風となってしまう。マスターさえ殺害しかねないどころか、積極的にマスターを殺害して現界を終了させようとする傾向にある。 |
海神の神核(B) | 英霊であるカイニスは神核を本来持たないが、海神ポセイドンはその霊基に特別な恩寵を与えた。稀有な特例として、サーヴァントとして召喚されるカイニスは疑似的な神核を有し、英霊ではなく神霊サーヴァントとしての霊格を有する。 |
怪力(B+) | 一時的に筋力を増幅させる。本来は魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間はランクによる。 |
略奪の鉾(B) | 力による略奪・簒奪に執着する、僭主としての在り方を示す。 |
簒奪の鉾(A) | 「略奪の鉾(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
海神の偏愛(A) | 不死性をともなう絶対防御にして概念防御。副次効果として、海を渡る権能を行使可能。これによって異聞帯さえ渡る。本来は常時発動型の宝具だが、本作ではスキルとして表現されている。それ故、ポセイドンに関係する力を持つ物体を持っていれば、その万能の守りを無効化することが可能。 |
上記にある通り、サーヴァントでありながら『神霊』という異例的な存在であり、使用するとただでは済まない等制限があるとはいえサーヴァントでありながら権能を所持している。権能とはスキルのような『このような理屈でこういう事ができる』ものではなく、『ただ、そうする権利があるのでそうする』もの。神霊クラスのサーヴァントならば持ち得ていて然るべきものだが、神代と異なり現代で使用する場合には自己の崩壊などのリスクが必要となる。例えばゲイ・ボルクは権能一歩手前の宝具とされ、『天地乖離す開闢の星』は創造神エアの「権能」を一部再現していると言われている。
カイニスはポセイドン由来の海神の加護と祝福により、霊格が大幅に上昇した状態で霊基が構成されているため、英霊の格に収まらず神霊サーヴァントとして現界している。
宝具
飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:100人
「承った、マスター!」
「見てるかポセイドン!誰も、彼も、オレの高さには届かねえ。羽ばたくぜ!『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』ッ!!」
「カイニスが参る!」
「オレは自由だ!海も、大地も、オレを繋ぎ止めることはできぬ!見るがいい、『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』ッ!!」
己が存在そのものを宝具として昇華させた奥義。
“黄金の翼を持つ鳥”への変身を果たし、飛翔しながら突撃することで敵陣にダメージを与え、その傲慢にして純粋な果てなき上昇志向を比喩するかの如く、天高くへと羽ばたいてゆく。
詳細は該当記事を参照。
海神の偏愛(ネプチューン・ブレッシング)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:0
- 最大補足:1人
海神に純潔を奪われた後、望み通りに男へと変わった折に与えられた祝福。
不死性をともなう防御面での加護と祝福。イアソン曰く、生前はここまで桁違いな性能ではなかったとか。霊基再臨により、黄金の鎧として具現化される。
如何なる武器攻撃も無効化するが、大質量や膨大なエネルギーによる面攻撃(対城宝具以上の全体ダメージ)については無効化出来ない。また、ポセイドンに関係する力を持つ物体を持っていれば、その万能の守りを無効化することが可能。
なお、絆礼装における解説文では『海神の偏愛(ポセイドン・ブレッシング)』となっている。
ポセイドンとネプチューンの関係を踏まえると、どちらの読みでも正解なのだと思われる。
海神の三叉矛(ポセイドン・トライデント)
第3再臨でカイニスが手にしている神造兵装。
公式で読みは示されていないが、上記宝具の読み等を踏まえると再臨セリフやストーリー上にある「ポセイドン・トライデント」が読み方だと思われる。
絆礼装における本人曰く、『海神の偏愛』が防御に関する加護と祝福なのに対し、攻撃面での加護と祝福が具現化したもの。これも一種の宝具だとされる。本来は海の権能全てを行使することが可能らしいが、多用すればカイニスの神核が耐えきれず消滅しかねないとのこと。また、契約しているマスターもただでは済まない。
海の神、荒れ狂う大海嘯(ポセイドン・メイルシュトローム)
- ランク:EX
- 種別:対城/対海宝具
- レンジ:1~70
- 最大捕捉:600人
地上であろうと空中であろうと区別なく、超質量の大海流によって対象を粉砕する。
ただでさえ強力な攻撃系宝具だが、水上や水中、大量の水が近くに存在するシチュエーションであれば、攻撃威力が更に増加する。
海神ポセイドンが有する大海の権能のごく一部を限定再現したものであり、本来は対国宝具、或いはそれ以上の超大な効果範囲を有していると目される。
本作では基本的に使用されない。
関連人物
生前
彼(彼女)を愛し穢した、すべての元凶。皮肉にも宝具はその力によるものであった。その名が出るだけで全てをかなぐり捨てて即座に激昂するほどのトラウマとして刻まれている。
アルゴー船に乗っていたことがあり、彼の事は臆病者と蔑んでいる。
実力も大いに突き放しているが、敵対する事になった場合、全てを暴力と威勢で解決せんとするカイニスにとってはやや相性が悪い相手。
一方、内心では不肖不肖ながらも認めていた所もあり、イアソンもカイニスを尊重して男性として扱っている。
Fate/Grand Order
クリプター陣営のマスター。
自らを一騎討ちで下した彼の抱く「願い」に興味を抱いて契約を交わし、強い信頼関係を築く。
オリュンポスでの決戦では最初から最後まで彼の隣で戦い抜き、その結末を見届けた後も敢えて独りカルデアに挑んだ。
ファンアートではノリがよくはっちゃけるキリシュタリアに、粗暴だが感性は常識的なカイニスが振り回されるのがお約束になっている。
自らと同じくキリシュタリアに仕えるサーヴァントのうちの一騎である。
同僚といえども、関係はあまり良いものとはいえない。
彼に助けられカルデアに味方することになる。カルデアに召喚されたカイニスもその際の影響があるのかバレンタインではクロワッサンを作ってくれる。
カルデア陣営のマスター。オリュンポスでは取引を行い途中まで協力する。
敵味方という関係性を抜きにすれば、特に嫌ってはいない模様。
オリュンポスクリア後に召喚すると、そこでの記憶を保持したセリフに変わっており、あたかも彼というサーヴァントをキリシュタリアから託されたようでもある。
絆を深めると、悪態をつきながらも明確に「身内」認定している。
オリュンポスで共演した女性剣士。
基本的に「お喋りで能天気でふざけた奴」「ろくでなし」と称しながらも「気が合う」「いっぱしの英霊」と認めている。
もっともこのあたりはカイニスの自己申告の範疇であり、実際には「自分の敗北の可能性すら、高揚感に変える戦闘狂」という嗜好には、ついていけず若干引いている。
自在に男にも女にもなれ、それを喜ぶダ・ヴィンチの価値観にはやや引き気味。
彼女と二人でカルデア不良組を結託している。実装前から「相性がいいか、反発するのでは」と言われていたが、結果前者だった模様。
どこか育ちの良さというか教養が見え隠れする彼は、カルデア不良組には入れない模様。
委員長気質な彼女からは目の敵にされているらしく、カイニスの方もあまり強く出られない為、彼女を見つけるや否やすぐに逃げ出そうとしている。
同じく型月世界の多重人格者。共に男性口調であるというのも共通だが、式の場合は女性人格が死んだ男性人格を真似ているのに対し、カイニスの場合は男性人格そのままである。
ウサ耳つながりのサーヴァントたち。
もっとも彼女らと異なり、カイニスの耳は生身であるのだが。
王なら王らしくしろとシミュレーターに強引に連れ出している。
なお彼とは「生前粗暴な王だったが、英霊になってからはそれを愚かだったと認識している」という共通点がある。
それを改めた結果自己評価が低くなったマンドリカルドと暴君であることを変えられないと認識しているカイニスとでは真逆だが。
同じく☆4ランサーでヒルドの中の人が共通している。
第2部2章や2022年水着イベントではニアミスしていた。
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ランサー(Fate) サーヴァント 神代巨神海洋アトランティス 星間都市山脈オリュンポス
ミルコ(僕のヒーローアカデミア):同じく褐色&男勝り&兎耳のキャラクター。
クリプター陣営のサーヴァント
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