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ボォォォォォグバトォォォォ!
それは熱きボーグバトラー達の戦い!
ボォォォォォグバトォォォォ!
それは人生の縮図、男のロマンである!
『行けぇ!オレのトムキャット・レッド・ビートル!!』
概要
玩具であるカブトボーグ(またはボーグマシン。以下ボーグ)とそれを使って戦うボーグバトラー(ボーガー)の、ボーグバトルの日常や葛藤を描いたアニメ作品。
原則的に一話完結型で(監督の石踊宏は「『1話完結』『毎回が最終回』『子供たちが見てワクワクする』を念頭に、徹底的に構成しています。」と話している)、毎回異様なほどテンションが高くて不条理かつ唐突な展開が多く、マドンナ(使い捨てヒロイン)が毎回登場したり、何度か世界が滅亡していたり、主人公が頻繁に犯罪行為をしたりと、今までにない斬新なアイデアが多数盛り込まれた、従来の子供向けアニメ・ホビーアニメでは考えられないシチュエーションが数多く存在する。また、キャラクター同士の噛み合わない会話(主人公の意味不明発言にツッコミしないで、スルーあるいは、全然関係ないことを言う)や特殊な言い回し(海にきたんだから海にいこうぜ、元気になったんだから元気出せよなど)や意味不明発言(笑わせていただきます、など)が多数あり、販促アニメのはずが、とんでもない内容でギャグ漫画をアニメ化したようになっている。
震撼させた内容
- 「毎週が最終回」のようなストーリー。第1話を見れば一目瞭然、あたかも序盤から最終回と思うほどの急展開。
- 同名の玩具の販促が目的のはずが、ボーグが野生に生息していたり、魚のように養殖されたりと現実の玩具としての意味をなしていない。
- さらにはボーグが一種の凶器や兵器のように扱われる描写があり、建物を壊したり、人を死に至らしめたりと本来安全性が求められる子供向け玩具のモラルとして許されざるものとなっている。また、登場人物が現実では犯罪となりうる行為を頻発したりと子供向けアニメのモラルからも逸脱しているといえる。
- 試合「ボーグバトル」が行われるが、試合のルールについて一切説明がない。さらに不公平・非合法な形式もある。
- 戦闘中はボーグと使用者が一体化してボーグが意思に連動して生き物のように自在に動く。ボーグが傷つくと使用者自身まで怪我をしてしまう描写もある。さらに第2話では...
- 他のアニメにはない支離滅裂な会話が多く、並の視聴者には到底理解できない発言もある。(例:同情なき同情を同情とは言わず...)
- 主要人物の死、世界滅亡といった重大な事態が頻発する上、そのまま終わってしまうことすらある。その際はその後の話を次回予告のナレーションで片付けてしまうという手法が取られた。
- 前述したように一話完結の方針によって、ほぼ全ての回が全く前回とは関係のない話になっている。これによって何事も無かったかのように世界は元へ戻り、亡くなった人物も復活する。ある回ではまさに続くかのような形で終わり、一話見逃したかと錯覚するほど脈絡のないエピソードが始まる、なんてことも。
- 毎回異なるゲストヒロインが登場する。必ずしも少女とは限らず、大人も登場する。また、カラーリングを変えただけで使い回された者もいる。
- 比較的王道的な展開が多いのにも拘らず、隙あらば視聴者を騙してくる。
- 登場人物の回想や前回のあらすじがでっち上げられる。
- それまで全く登場しなかった人物が突然登場し、最初からいたかのように扱われる。ましてそのことを誰一人も指摘することすらない。
- 他にもツッコミどころに関しては枚挙に暇がない。
- 当時の放送の合間のCMでは、カブトボーグのCMが一切流れなかった。
そして放送はBSジャパンとアニマックスのみとなったが、アニメ放送が始まった時には既に玩具の生産は終了していた。
シリーズ構成の大和屋暁考案による本作の結末は、登場人物の死亡が相次ぎ、しまいには地球爆発で終了という内容だったが、さすがにスポンサーからストップがかけられ変更されたらしい。
有名な話として「あまりにも脚本家が好き勝手にやったせいでテレビ東京系地上波局からは放送拒否された」というものがあるが、10周年イベントによれば全くのデマで、最初から韓国向けに製作していたという。だがプロデューサーは「ガセでも面白いから事実ってことにしていいです」と同イベントにて発言した。
上記の事から、非常に知名度が低かったが、一部でカルト的な人気を誇っている。
アニメ本放送終了後は、アニマックスにて特集番組が放送され(ナレーションに「このアニメは子供向けではない」と言われることもあった)、その後は「ニコニコ動画」にて、毎週金曜日18:00に1週間限定1話ずつ無料配信し、2011年11月4日から無料配信2週目に突入。しかしフルアニMAX閉鎖に伴い、動画も非公開となった。
こんな内容ではあるが、名目上は子供向け玩具販促アニメなので、小学館から出ている幼児向けTV雑誌『てれびくん』で紹介されたこともあった。
そして、10周年を迎える2016年、ユーネクストにて2017年2月までの全話無料配信が決定。
そして後に2019年2月16日までに延長される。
放送から12年目の2018年の12月18日にTwitterにてトレンドワード1位となる。更に世界のトレンドでは17位に食い込んだ。そしてニコニコ大百科でも急上昇ワード一位となった。
きっかけはこちらのツイートから。
このツイートが話題になったきっかけはこちらのようにかなり複雑な経緯となっている。
特に公式に動きが無かったのに突如大きな話題となったその様子はタカラトミー公式アカウントも「2018年末にカブトボーグがトレンド入りは草」と言及するレベルである。
それから時は流れて、2021年4月に深夜枠ではあるがJCOMの『アニおび』枠で放送される事が決まった。衛星放送の類ではないので、視聴環境があれば視聴が容易なのが大きい。
そのJCOMでは何と1話~12話を「寝落ちしたボーガーへ届け!」(後述のねとらぼの記事参照)という事で再放送をすることになった。JCOMの編成担当はボーガーだったらしいという事で実現したのかどうかは定かではないが、「偉い人に正気を疑われた」との事。
2021年9月25日、放送15周年の10日前に突如公式Twitterアカウントが登場した。10月5日に0となるような形でのカウントダウンを行い、カウントゼロになった10月5日には全ボーガー待望ともいえるBlu-rayBOXのリリースを2022年3月予定で発売、更にはYouTubeで人気エピソードの期間限定無料配信を行うことも発表されたのである。
2023年2月15日、タカラトミー公式Twitterから「BATTLE HOBBY PROJECT」のティザー予告映像が公開された。映像には「KB」と書かれたロゴや甲虫のような形の車輪のついた玩具の画像が読み取れることから、Twitter上ではカブトボーグの新展開であることが期待され、トレンドワード1位となった。
そして2023年2月27日、「バトル昆虫カブトボーグ」として17年ぶりにカブトボーグ復活、同年4月下旬より発売が決定した。これに合わせてタカラトミー公式YouTubeチャンネルで当作品の配信を開始したほか、公式ホームページでキャラクターデザインを担当した野田康行氏描き下ろしの成長した天野河リュウセイら令和のボーグバトラーのイラストが公開された。
ストーリー
世界大会まで開催されるほどの人気となったカブトボーグを使った戦い「ボーグバトル」。天野河リュウセイは、親友である松岡勝治や龍昇ケンと共にバトルに熱中していく。そして、次々と現れる強敵を相手に、変化に富んだ日々を戦い続ける。
脚本家スタッフ - メイン:大和屋暁/下山健人/浦沢義雄/隈沢克之/千葉克彦
登場人物
主要人物
ビッグバン・オーガニゼーション
ガルフストリーム笹本(CV:前田剛)
シャングリラ小川(CV:不明)
ビッグバンローゼス(メリーアン:藤田記子、エイミー:?、グロリア:中川里江、サダコ:石橋美佳)
その他のボーグバトラー
ジャンマイケル・マックラクラン(CV:天田真人)
ニュートン・カーティス(CV:増田裕生)
マドンナ(使い捨てヒロイン)
レベッカ・ゴールドバーグ(CV:根谷美智子)
フランシーヌ・パンナッコッタ(CV:平田絵里子)
カメーダ・カーメダの母(CV:大川朝美)
マダム・ジェニファー(CV:井関佳子)
ハードキャッシュ社受付(CV:小野涼子)
その他の人物
マダム・ジェニファー(CV:井関佳子)
各話リスト
サブタイトルは全て「〇〇(本題)!+(カタカナ名)」で統一されている。
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 親父超え!勇気のライジング・プロミネンス |
第2話 | さらば友よ!涙のメタリック・ギガトン・クラッシュ! |
第3話 | 守れ! 鉄壁のサイキック・ドラゴン・マスター |
第4話 | ライバル登場!必殺ヴァリアブル・ルルド・ウォーター |
第5話 | 目覚めろ!ボールディング・トリプル・スクリュー! |
第6話 | 魂の叫び!トワイライト・フレンドシップ・ソウル |
第7話 | 涙の素パスタ!オーバー・ザ・レインボー |
第8話 | 鎮魂歌!リビング・レジェンド・グッド・ナイト |
第9話 | 輝け!ダイヤモンド・ダイヤモンド・ダイヤモンド |
第10話 | 兄弟対決!ディープ・ギャラクシー・アタック |
第11話 | 最強の名!マッドネス・デュプティ・スクリーミング |
第12話 | 過ぎ去りし日!チャコール・グレイ・フォルクローレ |
第13話 | 夢を諦めない!フラッシュ・ドリーム・エボリューション |
第14話 | 敗北そして崩壊…ロストワールド・エンドロール |
第15話 | 開幕!トータル・ブリリアント・カリズマティック |
第16話 | 美しき!リゾート・デンジャラス・サンセット |
第17話 | 頂上決戦!クライミング・ハイリスク |
第18話 | 旅立ちの時!クライング・ロンリー・ウルフ |
第19話 | 華麗なる!ツインズ・バスト・ウエスト・ヒップ |
第20話 | 美食の殿堂!ルブラン・パセリ・グレイビーソース |
第21話 | 変わらぬ愛!フォーエバー・ライトニング・シンフォニー |
第22話 | 健康第一!ベジタブル・ジャーマン・スープレックス |
第23話 | 筋肉少年隊!スイート・マスキュラー・ペイン |
第24話 | 試練!ワンダー・ミラクル・ハート |
第25話 | 歴史は!ナイト・スリープ・モーニング |
第26話 | さらば祖国!ネヴァー・フォール・イン・ラヴ・アゲイン |
第27話 | 壁!ハイエスト・オナー・オブ・グローリー |
第28話 | 新たなる盟友!フルスペック・ワールドワイド・レスポンス |
第29話 | 危険地帯!ダークバトル・ソルジャー |
第30話 | 吠えろ!アフリカ・サバンナ・キリマンジャロ |
第31話 | 王様は絶対!スキャンダラス・マジェスティック・エゴイズム |
第32話 | 準々決勝!ランニング・バックブリーカー・ストップ |
第33話 | 栄光の!リベンジ・カムバック・ドライフラワー |
第34話 | 絆!ハンギング・アナザー・エグゼクティブディシジョン |
第35話 | 愚兄賢妹!ストロベリー・チューカ・ッテユーカ |
第36話 | 目に見えぬ敵!ロマンティック・インビジブル・ムード |
第37話 | 真夏の夜の夢!グレイト・クレイジー・カーニバル |
第38話 | 武勇伝!レジェンド・オブ・タンジェント・デスティニー |
第39話 | 墜落!?エアボーグ・ナイン・ナイン |
第40話 | 給食のおばさん!ビューティフル・ワンダフル・ストレンジャー |
第41話 | 裏切りの序曲!ノイズ・アンド・ファンタスティック・ハーモニー |
第42話 | カブト刈!バリカン・バリバリ・サンダー |
第43話 | 心!サドンリー・ズームアウト・コンチネンタル |
第44話 | 流れる大河!スカラベ・フラッシュ・ピラミッドパワー |
第45話 | 三姉妹!ゴンドラ・アルプス・フライドチキン |
第46話 | 全てを!セレクト・ユア・ファイナル・ディシジョン |
第47話 | 忍び寄る聖夜!サイレントナイト・ホーリーナイト |
第48話 | 熱暴走!エンド・オブ・サマー・バケーション |
第49話 | 哀しき熱帯!エンド・オブ・サマー・ホリデイ |
第50話 | それぞれの道!ライズ・ユア・アイアン・ウィル |
第51話 | 完全燃焼!グロウイングアップ・バーニング・スピリット |
第52話 | 永遠に!ラストマン・スタンディング・フォーエバー |
主題歌
オープニングテーマ
「Beetle Power!」
作詞・作曲 - MB / 歌 - Pinky Piglets
エンディングテーマ
「VICTORY ROAD」
作詞・作曲 - MB / 歌 - Pinky Piglets
pixivにおける再現漫画
関連タグ
ジュエルペットサンシャイン:女児向けカブトボーグと称される作品。
WIXOSS:こちらもアニメ版が逆販促アニメと言われている。しかも、メーカーはタカラトミーと言う共通点あり。
遊戯王:リュウセイ、勝治に似た容姿のキャラがいる。CV津田健次郎の社長が登場している等の理由でネタにされている。
チャージマン研!:カルト的人気のあるカオスアニメ、鬼畜ヒーロー、妹のいるケン繋がり。
星のカービィ:アニメ版がカブトボーグといい勝負だと言われる。なお、両者とも同時期にブルーレイ化されている。
関連動画
韓国のアニメ制作会社G&Gが製作に関わっており、韓国においても放映されていた。
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