介人「スーパーチェンジ全開!」
カーイジュウ……カーイジュウ……
スーパー!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!超!ゼンカーイ!
「秘密のパワーアップ!スーパーゼンカイザー!」
概要
第19カイ!にて登場するゼンカイザーの強化形態。
ギアトリンガーに新たなセンタイギアであるゼンカイジュウギアをセットし、スーパーチェンジ全開することで変身する。
他メンバー同様にゼンカイジュウギアによる巨大化も可能となっており、スーパーツーカイザーSDと合体して、ゼンカイジュウオーへ、ジュランティラノと合体してスーパーゼンカイオージュランへとそれぞれ変化する。
スペック
身長 | 210cm(等身大) / 50.0m(巨大) |
---|---|
全幅 | 28.0m(巨大) |
胸厚 | 14.7m(巨大) |
体重 | 410kg(等身大) / 2500t(巨大) |
スピード | 120km/h(等身大) / 2000km/h(巨大) |
パワー | 2000馬力(等身大) |
出力 | 1100万馬力(巨大) |
強化前から体重が一気に300kg近く増量している。
能力面ではパワーが大きく上昇しているのが特徴であり、外見に反して、スピード(走力)もやや上昇している。
容姿
メインカラーは銀。
人型であったゼンカイザーの全身に恐竜戦隊ジュウレンジャーのドラゴンシーザーを模した重厚な鎧が装着され、剛龍神に似た他メンバーと同様のロボ型へと変貌した。
これにより、ゼンカイジャーでは唯一巨大ロボモチーフではないゼンカイザーも巨大ロボ要素が正式に加わったことになり、さらにゼンカイザーの虹色である緑はこれまではどのゼンカイジャーも担当していなかったがスーパーゼンカイザーのモチーフであるシーザーのパートナーであるドラゴンレンジャーが緑であることを踏まえるとスーパーゼンカイザーが緑を担ったといえる。
歴代の強化形態の中でもその変化ぶりは凄まじいが兜の口部分から覗く顔により、辛うじて、ゼンカイザーの面影は残している。
追加形態というコンセプトからか各部パーツまでモチーフの要素が再現されているのも特徴。
ただし、胸と脚は剛龍神ではなく、ドラゴンシーザー寄りの外観で剛龍神の両膝にある「Z」と書かれた緑の大型パーツは両肩に用いられている等、完コピではないアレンジが加えられている。
東映オフィシャルサイトによれば両肩の「Z」の文字には以下の複数の意味が含まれている。
1.ゼンカイジャー(Zenkaiger)およびゼンカイザー(Zenkaizer)の「Z」
2.ドラゴンシーザーのボディに刻印されているZyuranger の「Z」
3.スーパー戦隊シリーズを海外向けリメイクした作品「パワーレンジャー」の記念すべき1作目「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」で登場する「Dragon Zord」 の「Z」
この作品の守護獣及び後の『パワーレンジャー』における巨大戦力はほぼ全て「Zord」で統一されている。
戦闘スタイル
使用武器として強化前からギアトリンガーを引き続き使用するほか、剛龍神の剛龍槍ドラゴンアントラーを模した、長さ2.8mにも及ぶ大型突撃槍「ゼンカイテンランス」が固有装備として追加される。
ゼンカイブルーンより大きく上昇したパワーと防御力を頼りに敵の攻撃を受け止めつつ豊富な武器で敵のリーチ外から攻撃を加える戦法を得意としており、介人の直線的かつ猪突猛進な戦闘スタイルと相性が良い仕様となっている。
第31カイ!からはゼンリョクゼンカイキャノンを駆使して戦う。
一方で引き続きワルドのルールには従わないといけない為、ワルドのルール次第では手も足も出ないケースがある(これはスーパーツーカイザーやゼンカイジュウオーも同様)
また、スーパーツーカイザーが不在だったり、共闘出来なくなった場合はそのまま巨大化して戦うこともある。
必殺技
- 超ゼンカイスーパーバスター
- ゼンカイテンランスをギアトリンガーの強力な砲撃に乗せて撃ち出す。
- スーパーゼンカイキック
- 第45カイ!から使用。ゼンカイテンランスを投げ、それを勢い良く蹴り出して敵を貫く。
恐竜繋がり
モチーフは上記のとおり、『ジュウレンジャー』に登場するドラゴンシーザーと剛龍神)だがジュランが変身するゼンカイジュランのモチーフである(大獣神)とモチーフ戦隊が丸被りしてしまった…のだが
・モチーフがモチーフだけに「その内、ゼンカイジュランと合体でもしそう」
・ゼンカイジュウオーの両手が「ブイレックスロボの右手であるリボルバーミサイルを2分割した様な形状」であることから「(リボルバーミサイルが分割して配置されているのが)イマイチしっくり来ない」
・玩具のプレイバリューを鑑みて「強化した2人が巨大化して、ゼンカイジュウオーに合体して、ハイ終わりwwwとは到底思えない」
などと被ったことは逆に重大な意味があり、さらなる展開を期待するファンも少なくなかった。
そして、その考察はその後の第23カイ!にてスーパーゼンカイオージュランとして、結実することになった。
初陣
- 通常、パワーアップフォームは強敵との戦いの中で追い詰められたヒーローがその強敵を打破する新たな力として獲得するものだが、このフォームの場合、強敵こそ出現し、窮地に追いやられてこそいたものの、強敵と戦っていたのは追加戦士のツーカイザーの方であり、窮地はゼンカイザー自身が独力で克服していると言う絶妙に強化フォームの登場パターンから外れた初登場をしている。
- …という印象を抱かれがちなのだが一応、スーパーゼンカイザーの初戦の相手であるカブトムシワルドは直前にゼンカイザーをパワーで圧倒しており、決して弱いわけではない。しかし、ビートルトルーズでの洗脳やスーパーゼンカイザーの活躍シーンに尺を割かれ、ゼンカイザーが苦戦するシーンが短かったこと、カブトムシワルドが戦闘力の本領を発揮するのがよりにもよって、スーパーゼンカイザーへの変身後であり、しかもその際に全てが無効化されてしまったことがこのような印象を抱かれがちな理由であろう。因みにこの次の回にはスーパーツーカイザーの初登場回なのだがこちらも強化形態の初登場回としてはズレている。
- 尚第19カイ!の戦闘においてはアクション監督の福沢博文氏がモンスターハンターから着想を得たことにより、同シリーズのモンスターハンターライズにおけるライトボウガンの鉄蟲糸技・旋回移動を模した縦横無尽のワイヤーアクションを披露している。
余談
- 外見のインパクトから東映オフィシャルサイトで「ゴジハムくんとかご当地キティとか、ドンキに売ってる被りモノ(実際は伏字がなされている)」とネタにされている。とはいえ、『ゼンカイジャー』という企画そのものが〝ロボを等身大ヒーローとして活躍させる〟というものである為、これも当然の帰結といえ、同作がスーパー戦隊におけるエポックメイキング的な立ち位置にあることも理由であると思われる。
- ゼンカイザーのモチーフであるアカレンジャーとスーパーゼンカイザーのモチーフであるドラゴンシーザーと剛龍神の繫がりはアカレンジャーはスーパー戦隊戦士第1号で剛龍神の基本形態とも呼べるシーザーはパートナーのドラゴンレンジャーがスーパー戦隊最初の正式な追加6人目と最初の戦士繫がりが見られるもののスーパーツーカイザーのモチーフ繫がりと違って、そこまで深くはない。
- とはいえ、初の6人目の戦士関連ロボを強化フォームとしたことで1号ロボがモチーフの仲間たちと上手く差別化できたといえる。
- 巨大化も可能としている点だが歴代番外・追加戦士の例を見てみるとバンドーラの魔力でモチーフ元であるドラゴンシーザーのパートナーであるドラゴンレンジャーや魔法でマジマザーがそのままの姿で巨大化した例がある。一方で巨大化してロボットのパーツになるという例では黒騎士(→重騎士)の例がある(敵陣営時代を含めるならばバリキオンと合体する魔導騎士ウルザードもか)
関連タグ
ゴーキラメイジャー←スーパーゼンカイザー/スーパーツーカイザー→ゴールドンモモタロウ/ゴールドンオニシスター
アームドティラノレンジャー、アバレマックス、キョウリュウレッド・カーニバル、マックスリュウソウレッド:歴代恐竜スーパー戦隊における強化フォーム。
ビーロボカブタック:初登場時の敵怪人がカブトムシワルドであり、変身時の掛け声が「スーパーチェンジ全開!」であった為、SNSではこの作品を連想した視聴者が居たとか。