あの子は必死に生きていた…… 足に障がいがあっても未来に希望を見出そうと…… そんな孝宏をよくも殺したな…… あの子の未来を返せ
CV:ヤシロこーいち
公式サイトでの解説
世良班に所属するアサシン。殺し屋専門の殺し屋と言われており、エルペタスの勧誘を断った元CODE-ELのアサシン達を粛清している。
童謡を歌いながら惨殺する狂人中の狂人。
概要
暗殺者組織「エルペタス」所属の殺し屋。『殺し屋専門の殺し屋』と言われる実力者であり、童謡を歌いながらターゲットを惨殺する。
人物
基本情報
異名 | 殺し屋専門の殺し屋 |
---|---|
本名 | 鷲尾孝徳(わしお たかのり) |
所属 | エルペタス 世良班(戦闘員) |
メインウェポン | ロングナイフ |
経歴 | 実業家→エルペタスに練習生として加入→一流の殺し屋→エルペタス 世良班 |
容姿
ダークグレーの髪色に丸眼鏡、胸上部に十字の傷が特徴的な青年。全体的にモノクロな服装をしており、これには理由があるとの事。
性格
「真顔で童謡を歌いながらターゲットを惨殺する」という独自のこだわりがあり、会話を一切せず敵対者を切り刻んでいくことから初見では会話不可能な狂人という印象を受ける人物。
しかし、実際は一般人同様に普通に会話ができる人物であり、童謡を歌うというこだわりにも一応筋の通った理由がある(詳細は後述)。
また、暗殺対象者を命懸けで守る護衛がいるなら、仮に暗殺対象者が自分の命を差し出したとしても護衛との勝負が決着するまで敢えて放置するという武人肌な一面もある。エルペタスの方針もあってか、やり合う相手がカタギもしくは暗殺対象でなければ戦闘に及ぶことはあっても、得物であるロングナイフを峰打ちで済ませて戦いに応じる等、いくらかの良心は持っている。
能力
ロングナイフでの戦闘を得意としており、『殺し屋専門の殺し屋』の異名に違わず高い実力を誇るアサシンですらも瞬殺してしまうほどの剣技を持ち合わせている。その腕前は数々の猛者を見て来た伊集院茂夫も認めるほどである。
また峰打ちで戦っても紅林二郎を終始優勢で追い詰めている。事実、紅林自身も「本気で殺す気でかかってきたら死んでいた」と戦慄するほどであり、本人の矜持で峰打ちのまま終始戦い様々なアクシデントがなければ、本当に再起不能になりそうだったほどである。
推定30代でエルペタスに入り、短期間で殺し屋とは無縁の人生から、エルペタス幹部に上り詰めた異例の経歴を持つ。
その鍛錬は教官にすら「正気の沙汰ではない」と言わしめるほどであり、執念や才能だけではなく、様々な方向で作中屈指の「努力の天才」であると思われる。
かつての稼業に関しては作中で成功を収めていたと言及されていたが、エルペタス入りを直談判した際に大丸靖公からあなた程の人と評され驚かれていた事から鬼頭丈二のように商才もあり経済界でも名も売れていたと思われる。
過去
元々鷲尾は妻子持ちの実業家として成功を収めていたほどの人物だった。しかし商売敵に恨まれとある暗殺者に息子の孝宏を殺されてしまう。
防犯カメラに微かな手掛かりが映っていたものの、警察は犯人を特定できず、仕事に一切身が入らなくなったせいで夫婦関係が成り立たなくなり妻にも愛想を尽かれてしまった。
その後、息子の仇を討つためなんと自らエルペタスへの加入を希望。加入後は担当教官がドン引きするくらいに毎日血がにじむほどの努力を重ね、ついに一流の殺し屋として世良班に加入した。なお、世良にはこの時自身の過去を話した。
その後は依頼と並行して殺し屋狩りを行うようになり、いつしか『殺し屋専門の殺し屋』という異名で恐れられる存在となった。
また、任務遂行時に童謡を葬送曲として歌うようになったのは、彼の亡き息子が童謡好きだったことに由来している。
余談だが、CODE-ELには武を極めたいという理由で武術の心得のある人間が何人か在籍しており、駒木流の藤田も元々はカタギの柔道家だったが師匠との決闘に勝って裏社会入りした。
活躍
- 2023年9月4日付の動画(状況整理)
- 2023年10月6日の動画(状況整理)
9月4日の動画にてヴィジュアルが公開され、敵対組織の殺し屋だけを狙っている特殊な殺し屋であるという情報が明かされた。
10月6日の動画では、エルペタスからの勧誘を断った元CODE-ELのアサシンたちを片っ端から暗殺しているとの情報が明かされた。
ストーリー中盤で少しだけ登場。
汚職政治家暗殺ミッションを終えた羽田という名の殺し屋を突然襲撃し、童謡「クラリネットをこわしちゃった」を歌いながら胴を切断して殺害した。
ちなみに、羽田がターゲットになった理由は「人身売買に加担していたから」らしく、羽田の雇用主に当たる人身売買組織の方は株式会社モーリーによって壊滅させられた。
「……醜い人身売買はダーメよ 」
依頼を受けた伊集院のターゲットであるファッションデザイナーの松岡が雇っていた半グレ達が殺し屋と名乗りながら薬の売買をしており、それがきっかけで壊滅のために動いていた。
半グレ達を「今日の日はさようなら」を歌いながら瞬く間に瞬殺していき、松岡を追い詰め手にかけようとした時、伊集院に止められるが、あくまで目的は半グレ組織の壊滅だったため、すんなりと松岡を伊集院に譲った。
「……拷問ソムリエ、また会う日まで 」
- 2024年1月2日付の動画(総集編)
- 2024年1月24日の動画(紅林二郎)
遂に紅林と激突した。紅林が勤務する壱世学園高等学校のOBでもある野谷議員を殺害するため学校に訪れており、護衛2人を瞬殺した後に相対する。有利な状況だったが、ボロボロの旧校舎で戦っていたためか鷲尾が立っていた場所の床が抜け落ちる。その後は体育倉庫で戦うも途中で警察が来たことにより鷲尾は撤退、紅林の心意気に思う所あったのか野谷議員を討たなかった。この戦いの最中に自身の運のなさをボヤいたり殺し屋専門のアサシンになった経緯を紅林に語っている。
またイヌワシは一般人は殺さない矜持を最後まで貫き通して峰打ちで戦っており、もし最初から殺す気で戦っていたら初撃で斬り殺されていただろうと紅林も認めるほどであり、紅林にすれば我妻京也・城ヶ崎賢志・鵺と同等かそれ以上と言っても過言ではない強敵だったと思われる。
「私はイヌワシ。殺し屋を刈り取り組織の思想に相反する代議士を両断する剣士だ」
息子を返せ エルペタス 殺し屋専門の殺し屋VS.モーリー かつての最高傑作
- 2024年4月5日の動画(瓜生龍臣)
「僕の大好きなクラリネットォ〜 パパから貰ったクラリネットォ〜……」
鶴城「なんで泣きながら歌ってるんだい?(足音がない…… 手練れだ)」
数日前に世良蓮二郎の襲撃で小さくないダメージを被った鶴城史之舞の前に突然現れた。いつもの様に童謡を口ずさみながら…しかし、落涙を隠そうともせず。
それもそのはず、鶴城の写真を見て孝宏を殺害した男の後頭部と一致していると確信したからである。
次の刹那、鶴城に襲い掛かり激しい斬り合いとなる。
鶴城「お前どっか行けよ…… 俺は平和に暮らしてるんだ」
「平和に暮らしてるだと……? 孝宏は死んだのにぃい!!」
不意を突かれて料理用の包丁しか持っておらず世良によるダメージを引きずる鶴城を防戦一方にさせるが、刃と拳を織り交ぜた連撃を捌ききれず押し出されてしまう。
鶴城「俺を狙うってことはエルペタスの人間だよね…… すごい恨んでるけど一体なに?」
「返してくれよ…… なあ悪魔…… 私の愛する息子を返してくれよ。できないならお前の身体を千遍に切り刻ませてくれ」
「殺したろう? 私の息子を…… 何の罪もない孝宏を。あの子は必死に生きていた…… 足に障がいがあっても… 未来に希望を見出そうと…… そんな孝宏をよくも殺したな…… あの子の未来を返せ」
それでも鶴城に殺意と怨嗟の籠った眼差しを向ける。
鶴城(足の障がいの子…… 殺しただろうか……? もしかしたらそういう子がいたのかも)
しかし、鶴城は何も返すことができなかった。殺人マシンとして定岡など多くの命を手にかけていた頃は、相手のことなど微塵も興味がなく、肯定も否定も出来なかったからである。
そんな鶴城に再び攻撃を仕掛け、精細を欠く鶴城の胸に深い斬撃を浴びせる。
「防犯カメラに映ったお前を…… 殺すためだけに私は生きてきた」
鶴城(防犯カメラに映るようなミスをしたのか…… でもこの手は確かに汚れている。この男の刃は俺がやってきたことの贖罪なのか。すごく怒ってる…… 家族を殺された底なしの怒りだ)
「ど…… どうしたら許してくれるんだい?」
「許すなどない…… 死んでも地獄に行ってまたお前を殺す」
反省の意を含んだ表情とともに問いを投げる鶴城を一蹴し、刃を向けるが…
鶴城「本当に申し訳ございませんでした。死んでお詫びします」
そんな自分に鶴城は心の底から詫びる。
「……っ! お前が死んでも命は返ってこないんだぁああ!!!」
鶴城「ガッ……」
そして、無抵抗の鶴城に致命傷を浴びせたが…
(なぜ無抵抗なのだ……?)
最後の最後、鶴城が抵抗しなくなったことへの疑問が拭えないままその場を去った。
ついに見つかった真犯人
- 2024年5月18日の動画(瓜生龍臣)
鶴城の抵抗がなかったことを不審に思っていたところ、鶴城が病院に入院して生き延びたことが特定されたことを受け、その病院に侵入する。
「鶴城史之舞…… あの傷で生きているとはな」
鶴城は無理やり身体を起こし臨戦態勢になるも…
鶴城「お前…… 俺を殺しに来たんじゃないのか?」
「それは質問の答えによる。正直に話せ。お前は足の不自由な子を殺した記憶はあるか?」
殺意はなく、戸惑う鶴城に改めて足の不自由な子供を殺したのかと問いかけ、鶴城は記憶にないと答える。
「なるほど…… やはりそうか。なぜそれを言わない? 違う可能性があるならば言えばいいだろう」
鶴城「俺は指示されるがままに罪なき人を多く殺してきた。あなたの刃からは激しい怒りを感じた。それは愛する家族を奪われた底なしの怒りだ…… それはきっと俺が手にかけた人たちやその家族の怒りだと思った。だからもう躱そうと…… 思えなかったんだ」
そして、鶴城の本心を聞いたことであの時の疑念は晴れるも、孝宏を殺した男の手がかりは無くなってしまった。
そんな自分に対し、鶴城は最後に手加減をしてくれた恩として、また罪滅ぼしとして、手掛かりになるかもと「凄腕の情報屋」を紹介した。
「俺に協力するというのか?」
鶴城「俺が怒りの刃を受けたようにその男も受けるべきだから」
「藁をも掴みたい…… ぜひ教えてくれ」
そして、凄腕の情報屋こと伍代千隼に接触し、怨敵は元CODE-ELの殺し屋エイジだと判明。エイジは素行の悪さからCODE-ELを追放された後、鶴城に整形して鶴城の名を騙り、暗殺稼業を請け負っていた。その際、自分が実業家だった頃の競合相手だった久遠第一商事の大野から暗殺を依頼されたが、雑な性分のエイジは自身と妻の不在時に侵入。息子の孝宏と接触したため、そのまま手にかけた(防犯カメラにエイジが映っていたのも彼の雑な性分のため)。
伍代からエイジの非道を聞かされた後、その場で嘔吐した。そして、依頼者が大野であることや、エイジのヤサの場所を教えられ、伍代の情報網に驚きと感謝を述べた。
「でんでんむしむしカタツムリ〜お前の頭はどこにある〜」
大野「な!お前は…… まさか鷲尾か!」
「……お前はその姿がしっくり来る」
まずは依頼者・大野を斬り捨てる。そして…
「孝宏ぉ…… 痛かったよねぇ? でももう少しで悪いおじさんはみーんな消えてなくなるからね……」
ついに憎き怨敵エイジに復讐の時が近付く。
一方、病室の鶴城も伍代からエイジの情報を得ていたが、表情を曇らせこう呟く。
鶴城「イヌワシさん…… あのエイジには、たぶん勝てない」
仇討ちに震える暗殺者VS.比類なき外道暗殺者 因縁の戦い……
- 2024年5月24日の動画(瓜生龍臣)
「夏も近づくぅ…… 八十八夜ぁ……」
伍代からヤサの情報を貰い、ついにエイジのヤサにたどり着いた。
「やっとこの日が来た…… 孝宏… 強いパパがあの悪魔を消すからね…… だからもう少し辛抱だよ……」
鍵縄を使ってアジトへと侵入する。
そして…
「一年生になったらぁ……」
エイジ「へえ… 嬉しいねえ 俺を殺そうなんて奴がまだいるんだぁ」
「友達100人できるかなぁ……」
ついに、真犯人である殺し屋 エイジを捉えた。
涙を一切隠そうとせず……
「あの子は6歳だった……」
エイジ「お前 なんで既に泣いてんの? ところで俺は鶴城史之舞だよぉ…… 死にたいの?」
だがエイジは、イヌワシを前にしても笑みを崩さず、嘲り笑う。
「嘘をつくなぁ…… お前はエイジ…… 人間の皮を被った悪魔だ」
そして自身を鶴城と名乗るエイジに対し、こう返す。
エイジ「おいコラ…… なんでその名前を知ってんだ この野郎」
それを聞いた直後、エイジは殺気を放つ。
それでも表情一つ変えることなく、エイジに問う。
「お前はある実業家の息子を殺した…… 覚えているか」
エイジ「覚えてるかよそんなもぉん…… お前は飯食った店のコックを全部覚えるのかぁ?」
「足の不自由な子だよ…… 家に忍び込んだだろう」
エイジ「足が不自由なガキ…… あぁ いたな…… 特徴のおかげで覚えてたわ」
「その子は私の息子だ…… なぜ殺した…… 孝宏は足が悪くても懸命に生きようとしていたのに……」
その質問に対して……
エイジ「お前を殺して会社を潰すつもりだったが、お前がいなかったからだ」
エイジ「でも息子を殺したらお前が塞ぎ込んで、結果会社が潰れた…… つまりそれは天の思し召しってこと」
エイジは畜生にも劣る最低の言葉を吐いた。
それを聞いた瞬間、背中の筋肉を隆起させる。
「どうせ八つ裂きなんだ…… とことんゲスの方がいい」
次の瞬間
「さあ死ね 肉片になって」
狂気の顔を浮かべながらスタートを決める。
「ヒャアアアアアア!」
エイジ「いきなりかぁあああ!」
まずは強烈な唐竹割りを振り落とす。
エイジはそれを躱すが……
「ヒョオオオオ!」
エイジ「速ぇえなぁあああ!」
流れるように横薙ぎを飛ばし、それがエイジの胸を浅く切る。
エイジ「鋭いなパパァ…… 息子を殺された怒りのパワーだぁ」
「黙れ…… この世に存在するな」
そのまま一切止まることなく次の一手を飛ばそうとする。
エイジ「俺に同じことは通じねえ」
するとエイジは投擲用のナイフを投げた。
「それがどうした」
そのナイフは目尻を切り裂き、血しぶきが舞う。
「さあ…… 中身を晒そう」
それでも止まることなくエイジとの距離を潰し……
「ハァアアア!」
強烈な唐竹を落とす。
エイジ「横っ飛びぃいいい!」
エイジは真横に跳んでそれを躱すが、すぐに二の手の攻撃に繋げようとする。
しかし…
エイジ「連結部分狙うぜ」
エイジはなんと前に出た。
エイジ「ここ止めぇえええる」
「ムゥウウ!」
エイジはイヌワシの手を抑え…
エイジ「肝臓をいただきまぁああす!」
「ぐぅう!」
右手のナイフを腹に刺した。
「うぉおお!」
だがイヌワシは強引に動き、横薙ぎを繰り出す。
「ヒャアアアアアア!」
エイジ「やるなぁああああ!」
しかしエイジは咄嗟に身を屈めてそれを躱す。
エイジ「ナイフだけじゃないっしょおおお!」
エイジは途端にバックステップをとり、同時にチャカを放つ。
「クゥウウウ!」
咄嗟に躱すが、鉛玉がコメカミを抉る。
エイジ「今ので死なねえんだ…… すげえじゃあああん」
「死なないよぉ…… 絶対に……」
エイジは胸の浅い傷だけだったが、イヌワシは頭部に二か所の裂傷、そして腹を深々と刺された。
「やっと探してた悪魔を見つけたんだ……」
「手足がもげようが…… 心臓が取り出されようが…… 俺はお前を殺す」
だがそれでも、目の奥にある怨嗟の炎は消えていなかった。
エイジ「マジかヨォオオ! じゃあ心臓を取り出そうか!」
だがエイジは、それでも不敵な笑みを浮かべた。
そして再度エイジと向き合う。
エイジ「どうしたメガネおっさん…… 威勢だけ一丁前でもうビビったの」
「私は恐怖など感じない…… あるのはお前への恨みだけだ」
次の瞬間、
「もしもし亀よぉおおお!」
エイジ「亀じゃダメだろぉがぁああ!」
イヌワシは爆発したようなスタートを切る。
エイジ「亀なら減速しろよ」
エイジは再びナイフを投擲する。
「さっきと同じだ」
それに反応し、斬撃でナイフを弾き飛ばす。
だが…
エイジ「同じじゃねえよ」
エイジは弾くことを見越して突っ込んでくる。
「入らせるかぁああ!」
イヌワシはすぐに斬撃を落とそうとするが…
エイジ「ピンポイント! ここで剣は止まるぅ!」
「ぐぅ!」
なんとエイジは振り落とす直前の手を蹴り抜いた。
エイジ「次は胸をちょうだいよ」
「キィイイイ!」
そして刃が自身の胸を捉えてしまう。
たまらずバックステップで距離を取ろうとするが…
エイジ「その判断も手の内だ」
「ぐうぅ!」
エイジのチャカが脇腹を捉えてしまった。
エイジ「強すぎてごめんなぁ 昔から器用でさぁ」
エイジは余裕の笑みをこぼすが…
「孝宏の痛みに比べればこんなもの…… 痛いうちに入らなぁああい!」
エイジ「おっとぉおお! まだギアあったかあ!」
それでも速度を落とすことなくエイジに突っ込む。
エイジ「でも同じことが起きるだけ」
エイジは再度ナイフを投げるが…
「起きなぁあああああい! ヒャアアアアア!」
なんと刀の面を向けて、ナイフを打ち返した。
エイジ「マジかぁあああああ!」
エイジは咄嗟に反応するが、予想外の一手に僅かながら隙を晒す。
「入った……」
その一瞬で…
「アヒャアアアアア!」
エイジ「チィイイ!」
ついに渾身の袈裟がエイジの胸を捉えた。
エイジ「やるじゃあああん…… 久々だぁ… ちゃんと血を流したのは」
だがエイジは際で致命を外していた。
「なぜ貴様の血は赤い…… 悪魔なのに」
さらに肩には投擲用のナイフが刺さっていた。
それでも尚、エイジと向き合っていた…
その時だった。
男「鶴城史之舞って…… そんな不細工じゃないよ」
「む…」
エイジ「あん?」
鶴城「エイジ 好き勝手やってくれたね」
そこに現れたのは、本物の鶴城史之舞だった。
鶴城はイヌワシが勝てないことを悟り、ヤサに向かっていたのだ。
手下に苦戦しそうになるが、鶴城を追っていたバースの活躍により、現場に到着したのだ。
エイジ「てか鶴城ぃ…… 随分顔色悪いねぇ…… その動き… もしかして……」
エイジ「胸裂けてる? いや裂けてるな」
エイジは一瞬で鶴城の状態を看破した。
エイジ「ここで鶴城を殺せば、宇宙に鶴城史之舞は俺だけ…… これも神の思し召しだぁ」
「八つ裂きにする」
鶴城(動けて1回だ……)
そしてこの戦いは、壮絶な終わり方を迎える。
仇討ちに震える暗殺者VS.比類なき外道暗殺者 息子の仇を討つ……
- 2024年5月25日の動画(瓜生龍臣)
鶴城が加勢するが、状況は未だに最悪だった。
鶴城「整形してたんだなエイジ…… 原型がないぞ」
エイジ「そうだ お陰で暗殺の仕事はひっきりなしだ」
エイジ「これは神の思し召しだ…… お前を殺して本物になれってな」
「鶴城史之舞…… なぜ来た…… その傷…… 死ぬぞ」
「いや そんなことはどうでもいい 復讐の邪魔をするな」
イヌワシは、鶴城に強烈な眼光を浴びせる。
鶴城「邪魔はしない コレはあなたの人生を賭けた仇討ちだから」
鶴城「でもあいつは俺の真似をしてるんで…… 一発くらい殴る権利はあるでしょ」
そう語る鶴城だが、胸の傷は全く治っていない。
鶴城(全力で動けば傷は完全に開くな…… 手の震えもある…… チャンスは1回か)
次の瞬間、エイジが鶴城に対してチャカを放つ。
エイジ「今日から俺が鶴城史之舞だぁ!」
鶴城「ハァアアアア!」
鶴城はそれを全弾避けて、ソファーの陰に飛び込む。
鶴城(傷が少し開いた…… どこで勝負をかける)
だが無茶に動いたせいで胸の傷が少し開いてしまう。
「悪魔ぁああ! お前の相手はコッチだぁあ!」
それと同時にイヌワシは突っ込む。
エイジ「ヒャッハァ! いいぜ来いよ!」
そしてエイジのチャカが火を噴く。
エイジ「無理ゲーなんだよ」
「ヒョオオオオオ!」
イヌワシはそれを躱す。
エイジ「避けりゃあ即ち隙だぁ!」
それと同時にエイジはナイフを持ってスタートを切る。
イヌワシは迎撃しようとするが…
エイジ「なんてな…」
「キィイイ!」
膝に投擲用のナイフが突き刺さってしまう。
そして…
エイジ「息子の元へ送ってやる 感謝しろよ」
「グゥウウウウ!」
エイジのナイフが鳩尾を深く捉えてしまう。
鶴城(マズイ! あれは命に届く…)
「キャシャァアアア!」
エイジ「まだ動けんだね! パパァアア!」
それでも執念で横薙ぎを放つが、余裕で躱される。
エイジ「パパ その深さはダメだ 勝負決まったね」
ナイフの一撃は臓腑まで届いており、激しく吐血してしまう。
しかし…
「孝宏はもっと痛かったよね…」
「大丈夫だよ パパはあの悪魔が死ぬまで、絶対に死なないから」
愛する息子への思いとエイジへの怒りが、肉体を超越したのだ。
エイジ「おいおい こいつゾンビなのかぁ」
エイジは倒れないイヌワシに少し動揺する。
鶴城(ここだ)
その瞬間を鶴城は見逃さず、瞬間的にソファーから飛び出す。
鶴城「俺の権利として、一発殴らせてもらいます」
エイジ「素手とは舐めてんなぁああ!」
エイジは超反応し、投擲用のナイフを手に取ろうとする。
鶴城(そこか)
だが鶴城は、そのナイフの出所をジッと見ていた。
次の瞬間、ナイフが飛ぶ。
エイジ「俺の為に死んじゃてぇえ!」
鶴城「俺には当たらない」
鶴城は突っ込みながらナイフを躱す。
エイジ「死に損ないのくせに速ぇええええ!」
至近距離となり、エイジがナイフを降り下ろす。
鶴城(極限まで引き付ける)
エイジ「かぶってる顔切り裂くわぁああ!」
鶴城「ハァアアア!」
振り落とされる斬撃を鶴城は皮一枚で躱す。
エイジ「エグぅう! (なんちゅう見切りだ)」
鶴城「隠し持ってる物を出せよ」
そして鶴城は懐に飛び込むと同時に震脚。
鶴城「もうナイフは投げるなよ」
エイジ「ぐぉおおおお!」
そして鶴城が放った渾身の一撃により、エイジの投擲用のナイフが全てばら撒かれる。
鶴城(コレは完全に開いたね)
だが鶴城の胸の傷は完全に開いてしまう。
鶴城「でももう…… 捕まえている」
エイジ「ちぃいい! (手首を折られる!)」
それでも鶴城は、エイジの手首をチャカごと掴む。
しかし…
エイジ「甘ぇええ! 離れろやぁあああ!」
鶴城「グゥウウ!」
エイジは無理矢理腕を引き抜き、鶴城の胸部に強烈な蹴りを入れる。
この一撃で鶴城を引き離すことに成功したが…
鶴城「ゴフ… (さすがにもう動けないな…)」
鶴城「でも目的達成だ チャカ、投擲ナイフはもうないよ」
なんと鶴城はエイジのチャカを奪っており、エイジをナイフ1本の状態にしてみせた。
鶴城「これで気が済みました…… 後はどうぞ…… イヌワシさん」
だが鶴城はもう限界を超えており、力なく床に倒れた。
「鶴城史之舞…… ありがとう 気を遣わせた」
エイジ「今の攻撃ダメージはねえぞ (さて どうするか…)」
エイジは状況を即座に読んだ。
エイジ(鶴城の出血と痙攣 あれはもう戦闘不能だ)
エイジ(だがナイフ1本でメガネの剣… 受けきれるか? いや たぶんムズイな)
そしてエイジが導き出した答えは…
エイジ「じゃあ一発もらう覚悟でブッ込むかぁあああ!」
正面衝突だった。
「キェエエエエエ!」
搦手無しの突撃にイヌワシは袈裟を落とそうとする。
「ヒャアアアアア!」
エイジ「痛ってぇええええ!」
そして袈裟がエイジを捉えるが、エイジはその場で激しく回転した。
「むぅ! (切ったが手応えが浅い)」
エイジ「左肩はイったが、殺しゃあいいんだろぉおお!」
エイジは強引に回転することで、イヌワシの太刀筋を逃れていた。
エイジ「心臓を抉るぜぇええ!」
そして回避不可の刺突が飛ぶ。
「イィイイイイイイ!」
イヌワシは命を守るため、咄嗟に右腕を出す。
エイジ「モノが違ぇんだよぉおお!」
「ぎぃいいいいい!」
そしてエイジの刺突が右腕を貫いてしまった。
エイジ「オラァアア!」
「グゥウウ!」
そのままエイジは腕を縦に切り上げる。
(近すぎる 剣の間合いじゃない)
その時、イヌワシは剣を捨てる。
そして…
「キシャァアアアア!」
エイジ「グォオオオ!」
なんと右腕にナイフが刺さったまま、左拳を後頭部にねじ込んだ。
エイジ「がぁ…!」
その一撃は強烈であり、エイジはナイフを離す。
だが…
エイジ「こんなもんで意識飛ぶか…… 調子乗んなよメガネ」
「ぼぉおおおおおお!」
エイジはお返しで拳を顔面に打ち込む。
「ごぉ…… あ…」
その一撃で刺さっていたナイフは吹き飛び、衝撃が脳天にまで襲ってきた。
エイジ「じゃあ撲殺でいくかぁあああ!」
「ゴォオオオオオオ!」
そのままエイジは徒手空拳を繰り出していく。
だがその時…
「あぁあああ!」
エイジ「うぉお!?」
なんとイヌワシはパンチを受けながらも前に出た。
そして…
「がいぃいいい!」
エイジ「ぐぉおお!」
なんとエイジの首元に盛大に噛みついた。
エイジ「離れろやぁあああ!」
「ぐぅう!」
エイジは咄嗟に腕を伸ばして、イヌワシの左目を突き刺す。
だが…
「キィイイイイ!」
エイジ「グゥウウウウ!」
イヌワシは強引にエイジの肉を噛みちぎったのだ。
エイジ「畜生かテメエ… (動脈が切れたか… マズイな)」
エイジの服はみるみると血で染まっていく。
「死ね 悪魔」
イヌワシは猶予を与えずに飛びかかる。
「キシャァアアア!」
エイジ「見えてんだぁああ!」
そのままパンチを繰り出すが、エイジはそれを躱し…
エイジ「腕折っとくわぁああ!」
「ぐぅううう!」
関節技で左腕を折られてしまう。
エイジ「これで両腕不自由だぁあ! 息子とお揃いだなぁああ!」
その時、イヌワシの脳裏にある風景が浮かぶ。
孝宏ーパパ リハビリ頑張ったら、歩けるようになるかなー
孝徳ー孝宏 きっと歩ける 夢を持つことに意味があるんだー
孝宏ーうんー
孝宏&孝徳ー僕の大好きなクラリネット♪ パパからもらったクラリネット♪ー
孝宏&孝徳ーとっても大事にしてたのに♪ 壊れて出ない音がある♪ー
愛する息子との思い出だった。
そして…
エイジ「勝負ありだぁああ!」
イヌワシは折れた腕を意にも返さず…
「パッキャラマドオォオオオ!」
エイジ「グゥウウウウウウ!」
強烈な頭突きをエイジの顔面にねじ込んだ。
エイジ「うお… (マズい… 平衡感覚が)」
予想外の攻撃にエイジは大きく怯む。
「パオパオパンパンパァアアン!」
そしてエイジを体を預けて押し倒し…
「あの子は必死に生きてたんだ! 足が悪くてもぉ!」
「あの子の痛みを 恐怖を 味わえぇえ!」
エイジ「ガハァアアアア!」
イヌワシはエイジに馬乗りになり、怨恨を乗せた頭突きを飛ばした。
「ぽっぽっぽぉおおおお! はとぽっぽぉおおおおお!」
エイジ「ゴォオオオオ!」
イヌワシは何度も何度も、己の頭蓋すら叩き割らんほどの頭突きを打ち込んだ。
エイジ(やべえ…… 意識が…… 死んじまう)
エイジ「やめてくれ…… まだ死にたくねえんだ…… 許してくれよ」
エイジはこの期に及んで、醜すぎる命乞いをしたが…
「命乞いをしてくれて嬉しいな…… より絶望が深まる」
エイジ「う…… お……」
「ダァメ…… 孝宏も生きたかったんだ」
「息子を殺した悪魔を、パパが生かすわけがない」
エイジの命乞いを一括して…
「キシャァアアアアア!」
エイジ「たす…… け…… て……」
再度激しい頭突きを叩きこみ、エイジの整形で作った鶴城の顔面は完全に陥没した。
「キシャアアアアア!」
もうエイジは喋らなくなったが、イヌワシは何度も頭突きを続けた。
そして、息子を殺した悪魔の殺し屋 エイジは死んだ。
それを確認すると…
「うぉ…… あぁ…… (孝宏 悪魔は死んだからね…)」
イヌワシは力なく地面に倒れた。
エイジとの死闘で刻まれた傷は、もう命にまで届いてしまっていたのだ。
「やっと…… 終わった……」
イヌワシは無事に復讐を終えたことを喜んだ。
そして…
オーパッキャラマド…… パッキャラマド
パオパオパパパ……
孝宏…… パパもそっちに行くからね…
愛する息子を殺されて殺し屋になったイヌワシは、最後に仇を討れたことを喜びながら、笑顔でその命を散らした。
鶴城「イヌワシさん…… なんで…… こんな……」
鶴城「こんなの…… 救いようがない…… クソ…… 」
鶴城は地面を這いながら、イヌワシの死に大粒の涙を流した。
そこへバースがやって来る。
バース(この男 エルペタスのイヌワシか… 死んでいる)
バース(なんと穏やかな死に顔なのだ)
すると鶴城が口を開く。
鶴城「バース…… お願いだ その人も連れてって欲しい…… エルペタスにお返ししたいんだ」
バース「何…… お前を斬った男だろう」
鶴城「そうだけど…… とてもかわいそうな人なんだ」
バースは一瞬困惑するが…
バース「分かった… 死ねば仏だ 雷一族ならば、エルペタスにアクセスできるだろう」
バースはそれを承諾し、死体はバースが担いで行った。
その後、イヌワシの死体はエルペタスに送られた。
世良「イヌワシ… 極めて悲しい… だがよくぞ孝宏くんの仇を討った… お前の人生を俺は決して忘れない」
上司の世良もイヌワシの死体を見て、大粒の涙を流した。
そして世良の指示により、遺骨は孝宏くんと同じ墓に入れられることになった。
余談
彼が「鳩」と並んでよく口にする歌である「玉ねぎの歌」にある「オ パッキャマラド パッキャマラド パオパオパン(Au pas camarades, au pas camarades, Au pas, au pas, au pas)」というフレーズはフランス語で、「進もう友よ 進もう友よ 進もう 進もう 進もう」という意味である(ただし「パッキャラマド」と歌詞を間違えている場面が複数回あり、同じくフランス語の口癖を持つ半グレとは違って意味は理解していない模様)。この歌は元々はナポレオン戦争の頃にフランス軍の軍歌として作曲されていた。
ほか、「今日の日はさようなら」、「クラリネットこわしちゃった」、「フニクリフニクラ(鬼のパンツ)」、「おもちゃのチャチャチャ」、「糸巻き」、「むすんでひらいて」、「チューリップ」、「シャボン玉」、「故郷」、「かたつむり」、「うさぎと亀」、「お弁当」、「茶摘み」、「1年生になったら」なども一部分を口にする場面を見せていた。
考察
孝宏君を殺した実行犯は誰か?
イヌワシの息子を殺害した殺し屋の正体は現時点で明らかになっていない。しかし、イヌワシの自宅に設置された防犯カメラに残っていた犯人の後頭部の画像と鶴城史之舞の後頭部が似ていることから、視聴者の間では改心前の鶴城がイヌワシの息子を殺した犯人ではないかという説が提唱されている。
このことに関連して、公式X(旧Twitter)では「イヌワシが子供を殺された映像…そこに写っていた後ろ姿が…心身共に厳しい展開となるかもしれません」という投稿がされている(参照)。
2024年3月30日の動画にて、4月5日の動画で鶴城とぶつかる事が予告されており、鶴城が息子殺しの実行犯であった可能性が高まっており、視聴者間でも多くの考察が展開されていたが…
ついに2024年5月18日の動画にて、息子を殺した真犯人は鶴城そっくりに整形した元CODE-ELの殺し屋エイジだと判明した。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 エルペタス 暗殺者 イヌワシ 童謡 哀しき悪役
犬亥鳳太郎、祇園織文 - 前者は獅子王組所属の構成員、後者はエルペタスの同僚。武闘派としては冷徹非情だが、幼い子供(娘)の前では家族想いな一面を見せるという2面性を持つ敵キャラ繋がり。ただし、イヌワシと異なり犬亥・祇園ともに子供は存命である。
西園寺健吾、別府 - 両者とも京極組所属の構成員かつ娘思いの父親だったが、イヌワシとは真逆で本人が落命し子どもが存命。
坂槙圭悟 - 天羽組の元構成員で香月紫苑の舎弟。敵対者によって妻(及び誕生前の子供)共々殺害された。
我妻京也 - 戒炎のトップ。恋人を誕生前の子供共々敵対者によって殺害された。
衣笠芳男 - 伊集院シリーズに登場した人物。身体に疾患を抱える息子の為に命を張る父親繋がり。ただ、衣笠の息子は五十嵐梢以上の重い喘息持ちであり、外道に監禁されていたがゲストキャラの香月に救助されて無事父親と再会できたという相違点がある。因みに息子の中の人も、イヌワシの愛息の孝宏と同じである。
智也(鵺の一族) - かつてCODE-ELに所属していた鵺の一族出身のアサシン。現在は敵対組織株式会社モーリーの社員。伊集院・流川・紅林との邂逅経験があること、本来守るべき存在を守れなかった(智也は主君だった銀田栄角、イヌワシは自らの息子)こと、行動や言動から『完全な悪』とは言い難い点、冷徹非情そのものの初登場時から時を経て印象がガラリと変わったなどの共通点がある。
株式会社モーリー - 上記の智也を含むモーリーの面々は殺し屋から毛利は経営者、それ以外も各々の店で働くなど、カタギから殺し屋となったイヌワシとは真逆の人生を歩んでいる。ただし、外道専門の暗殺を請け負うなど完全に殺し屋稼業を辞めた訳ではない。
小林幸真 - CODE-ELの元構成員で現在は天羽組の構成員。理由は違えど悲しい過去、歌いながら敵を屠る点が共通している。
伊集院茂夫の父親、飛鳥井康成、鬼頭丈二 - 三人ともイヌワシ同様、優秀な実業家であることや命を狙われた点が同じ。ただしイヌワシを含めた前者二人は競合相手に、鬼頭は強盗団に狙われた点が違う。伊集院の父を殺害した黒幕は現在エルペタスと結んでいる御前であり、飛鳥井を殺害した実行犯はエイジと同じくCODE-EL出身者であり、鬼頭の護衛はエルペタスと敵対している人物だったりする。
佐久間義景 - 京都の極道組織五条組の若頭。顔立ちが似ていると一部の視聴者から指摘された。ちなみに鶴城に討たれたダックスもイヌワシに似ていると言われた。
鏢(うしおととら) - 符の力を用い妖怪を退治する符咒士。名は捨てており、得物の縄鏢にちなんで「鏢」と名乗っている。
元は一般人であり、家族を殺されたことで復讐を誓い裏稼業(イヌワシは殺し屋、鏢は符咒士)になる、仇を間違えて殺しかける、復讐を果たして自分も死ぬなどイヌワシと共通点が多い。
相違点はイヌワシが実業家であったに対し鏢は労働階級だったこと、子とともに妻も殺されたこと(ちなみに鏢の子は娘)、名前が最後まで明かされなかったことである。