「私が立案した作戦行動に臨めること、光栄に思いなさい」
概要
CV:手塚ヒロミチ
アーキバス・コーポレーションのAC部隊「ヴェスパー」の次席隊長。
指揮官としての自覚に欠ける首席隊長のV.Ⅰフロイトに代わって、ヴェスパー部隊の指揮および作戦立案を担当している。
エンブレムは左右に開かれた顔。
ACシリーズでは珍しく良い人揃い、かつそんな良い人達を取捨選択しなければならないAC6において、その「主人公の敵役」を貫く姿勢は「遠慮なくぶっ飛ばせる」と高評価。
非道の数々を成す一方、部下にも上司にも恵まれない哀愁漂う姿も加わり、界隈の歪んだ愛を一身に集める、ある意味超人気キャラクターである。
そのせいだろうか二次創作では「陰険オールバック眼鏡」の確率が高すぎる男。
人物
第8世代強化人間だが、その後新しい技術が生まれる度に再手術を繰り返している。
彼が受ける再手術の安全性を保証するため、多くの強化人間を実験体として使い潰してきた。
アリーナランクは6。
アーキバス主導での「壁越え」作戦にC4-621を参加させるべく彼に接触してきたハンドラー・ウォルターの提案を慇懃無礼な態度で一蹴するが、部隊長でありながら独断専行の多いフロイトの不在を皮肉りなおも食い下がるウォルターの要求を呑んだ。
この時の交渉で621の事は「駄犬」と呼んでおり、ハンドラー・ウォルターに「駄犬」呼ばわりを止めろと文句を言われて以降、当人の前では「独立傭兵レイヴン」と呼ぶようになる。
他人と会話する時は常に高圧的な態度で相手を見下しており、最初に聞ける通信の段階で会ってすらいない独立傭兵レイヴン(=プレイヤー)を見下す発言をしているため、初見で悪印象を持ったプレイヤーも多いかもしれない。
記事冒頭のセリフは、ミッションブリーフィングを行う際に最初に言い放つセリフである。
もっとも企業所属のAC乗りが独立傭兵を馬鹿にするのは珍しい事ではなく、レッドガンのG5イグアスも621にしつこくマウントを取ろうとしている。
しかしスネイルの場合は誰に対しても見下した態度で接することが多い。また、自己顕示欲が強いのか、フロイトを除いた他のヴェスパー部隊員に自分の事を「閣下」と呼ばせているようで、作中で何度か「スネイル閣下」もしくは「スネイル第二隊長閣下」と呼ばれている。(ヴェスパー隊員がフロイトを呼ぶシーンでは「第一隊長殿」と発言しているため、上位隊長を「閣下」呼びしている訳ではなくスネイルが部下に呼ばせている模様)
一方、部隊長としての職務を放り出していながら自身よりも序列が上なフロイトに対しては、直接的な描写こそ無いが内心苦々しく思っている模様。
前述したように「壁越え」では売り込みをかけてきたウォルターを最初は一蹴したが、「フロイト以外に頼れる人材がいないのは不幸だな」と煽られたことがきっかけで最終的に621を雇っているあたり、フロイトにこれ以上手柄を立てさせたくないことが窺えるが…?
当然ながら他人からの評価は散々で、レッドガンのG1ミシガンから(序盤のミッションで621の実力を偉そうに評価したG4ヴォルタに対し「批評家は要らん」と言っていた事もあり)「ヴェスパーは批評家で務まる」と皮肉を言われ、G5イグアスからも、ヴェスパー上位で指揮権限を預けられてはいるもののやってる仕事は辺境の星ルビコンでのコーラル調査という内容を揶揄されてか木端役人なんてあだ名をつけられている。
同僚からも内心疎まれているのか、V.Ⅴホーキンスに「人を呼びつけるのが好きで、そのくせ偉そうに遅れて来るのはいつものこと」評されている。
V.Ⅳラスティもスネイル立案のミッション内容を伝える際に呆れた口調で「私の上官からお言葉がある、まあ聞いてみてくれ」と言っており、信頼されていないことが窺える。
その一方で、自分と企業に忠実な者は遠慮なく捨て駒にする。
明確に序列が上のV.Ⅰフロイトには、自分が指揮権限を持っているのに平然と命令を無視される始末(フロイトが戦闘に注力したいがためにスネイルに指揮を丸投げしている感があるので、それならスネイルの命令はちゃんと聞くべきなのだが…尤も、スネイル主導の無人ACのテストに付き合っている事も示唆されており、決してスネイルの言う事を全く聞かないわけではない模様)。
忠誠心の足りない者は懲罰任務とすら言える厳しい任務に着かせ、忠実な者は使い捨て、その果てに彼の周りに何が残るのだろうか?
しかし本人の能力は当然ながら優秀で、作戦指揮を執りつつ必要な場面では自らACを駆って戦闘を行う等、アーキバスへの献身は確かである。
AC乗りとしての腕前についても、あのラスティから「次席ナンバー持ちは伊達じゃない」と評価されるだけ有り、弱体化される前までは猛威を振るった強武器「ワーム砲」ことスタンニードルランチャーと、高負荷重量機体であっても猛烈な長距離突進力を発揮できるレーザーランスを駆使する実力者でもある。
アーキバスの運営する「再教育センター」の長官も兼任しており、収容人数は日に日に増えている模様。
収容された人間に対し、より非人道的な加工を行う「ファクトリー」にも関わっているようで、無人ACの性能テストではファクトリーへ「次は胴まで残した部品を送るのです」と伝達している。
「無人機の時代を終わらせたのがACなら、その優位性はどこから来るのか」ということに興味を持ったらしい。
ストーリーでの活躍
- 「壁越え」
初登場はチャプター1のミッション『壁越え』開始前の幕間のシーン。ミッション開始前のブリーフィングでは「せいぜい犬死にしない様気を付ける事です」と嫌味な態度でブリーフィングを締めくくるが、実の所最初から621を捨て駒にし、良いとこ取りするつもりだった。このことは作戦成功後に対ジャガーノート戦で共闘したV.Ⅳラスティより伝えられ、「だがこれでスネイルも君の名を覚えるだろう」とのことだったが……
(ラスティは共闘中に敵の増援が迫っているという連絡を受けて離脱したが、これもスネイルの嘘という可能性もある。しかしラスティがそこまで言及していないし、それで壁越えに失敗したらスネイルの責任になるため可能性は薄いだろう)
- 「旧宇宙港奪還」
惑星封鎖機構の2拠点への同時襲撃作戦、片方の拠点はラスティが襲撃し通信網を分断、増援要請を妨害しもう片方の拠点へ621が襲撃をかける作戦を立案する。しかしこれまたラスティより「通信網の分断は一時的な物で、621の方へ増援が向かうだろうから、自分の仕事が終わったら救援に行く」と621に伝えられた。つまりスネイルはまたしても621を捨て駒にするつもりだったが、ラスティが約束通り駆けつけたこともあり、辛くも生還を果たした。
- 「アイスワーム撃破」
作戦のブリーフィングを仕切ろうとするが、途中でG1ミシガンに話を遮られるなどコミカルな面も見せる(この作戦の総指揮官はミシガンなので当たり前だが)。
現場指揮官として前線へ出る事を申し出るが、その際も相変わらずの様子で「寄せ集めには統率が必要です」と語る。
ちなみにここでスタンニードルランチャーを装備せずに出撃するとミシガンに怒られるが、意外にもスネイルからのコメントはない。
呆れて物も言えなくなったか、あるいは621を雇ったのはベイラムだから自分の責任ではないということか。
乗機「オープンフェイス」
彼が駆るのは重量二脚型AC「オープンフェイス」(OPEN FAITH)。
エンブレムは顔だがFACEではなく「信仰」などを意味する「FAITH」の方である。
アーキバス先進開発局が製造した重量二脚型パーツをフルフレームで使用し、スタンガンと『VI』からの新型ブレード「レーザーランス」、そして対アイスワーム兵装「スタンニードルランチャー」を搭載した強制放電ダメージ特化仕様。
アセンブル
頭 | VE-44A | アーキバス先進開発局製重量頭。重装甲で各種防御性能に優れる。 |
---|---|---|
コア | VE-40A | アーキバス先進開発局製重量コア。ジェネレータ出力補正と各種防御性能が売り。 |
腕 | VE-46A | アーキバス先進開発局製重量腕。反動制御と防御を重視。 |
脚 | VE-42A | アーキバス先進開発局製重量二脚。圧倒的なAPと耐EN防御、ホバー移動が特徴。 |
ブースター | BUERZEL/21D | シュナイダー製。アサルトブースト特化型。 |
FCS | VE-21B | アーキバス先進開発局製。中遠距離射撃戦を重視しつつミサイル向け性能も良好なモデル。 |
ジェネレータ | VE-20C | アーキバス先進開発局製。高いEN射撃武器適性を持つ重装機体向けジェネレータ |
コア拡張 | アサルトアーマー | 弾をかき消しつつ広範囲にダメージを与えることを目的としたアーマー。 |
右腕武器 | VP-66EG | アーキバス製のスタンガン。強制放電を誘発する兵装。接近戦で真価を発揮する。 |
---|---|---|
左腕武器 | VE-67LLA | アーキバス先進開発局製のレーザーランス。チャージにより多段ヒットの長距離突撃を繰り出す強力な近接武器。 |
右肩武器 | VE-60SNA | アーキバス先進開発局製のスタンニードルランチャー。連射が比較的効き、高い直撃補正と強制放電のダメージが売りの極めて強力な兵装。通称『ワーム砲』。 |
左肩武器 | Vvc-70VPM | VCPL製の垂直プラズマミサイル。垂直発射による高い命中率、広い攻撃範囲、良好な連続発射数を持つ優秀なプラズマミサイル。 |
最大の特徴は内装面も含めて大半のパーツがアーキバス及びその傘下の製品を使用している点。
ここまで徹底的にアーキバス製品を使用しているのはヴェスパー内でもホーキンス(と独立傭兵のシャルトルーズ)くらいであり、スネイルのアーキバスに対する思い入れの強さが良く分かる。
重量機らしく防御力・AP・姿勢安定性に優れ、特にEN属性に対する防御力は作中のACでもトップクラス。武装面は弾速の早いスタンガンで強制放電(相手を強制的にひるませ、固定ダメージを与える状態異常)を狙いつつ回避しにくい垂直プラズマミサイルで確実に相手のAPを削り、レーザーランスで距離を詰めながら火力も確保、動きを止めれば高い直撃補正を誇るスタンニードルランチャーで一気にダメージを稼いでくる。
更に重量機の弱点である機動力の低さはレーザーランスの突撃とアサルトブーストに特化したブースターを用いることで小回りを犠牲にしながらも克服しており、高い防御力に物を言わせた接近戦を主軸にしながら優れた兵装で全距離に対応し、アサルトアーマーによるカウンターも可能と中々完成度の高いアセンブルとなっている。
一方で内装面はややチグハグであり、ジェネレータのVE-20Cは高いEN射撃武器適正を持つものの武装が実弾系のスタンガンとニードルランチャー、EN属性だがジェネレータの補正が適用されないレーザーランスと垂直プラズマミサイルなので強みを活かし切れておらず、FCSのVE-21Bも中~遠距離戦向けなのでガンガン突撃していく戦法とは少々ミスマッチ。加えて重量機故に立体的な動きは苦手としており、レーザーランスとニードルランチャーを警戒しながら足を止めない立ち回りを意識すれば大半の攻撃を躱すことができる。
とは言え耐久力の高さと各武装の火力は決して侮れるものではなく、特にミッション「集積コーラル到達(ALT)」では乱入してくるもう一機に気を取られているとレーザーランスとニードルランチャーの手痛い横槍が入ってくるので油断は禁物。
ちなみにアイスワーム戦に参加した際には、右腕武器に双身式レーザーライフル、右肩武器に拡散レーザーキャノンを装備している。
これが本来のアセンブルとした場合、アサルトブーストとレーザーランスで迅速に距離を詰め、高い防御力と安定性で近距離に居座りながら高火力のレーザー兵器を叩き込んで削り勝つというコンセプトであったと思われ、これであればジェネレーターの性能を最大限引き出せる。
武装が変わっている点についてはスネイルの言動から推測するとアイスワーム戦で有用性が実証されたので相性の良い武装と共に導入した、あるいはスタンガンの作中テキストも考慮すると上層部の指示で621を捕獲する為に換装したと言った所だろうか。
関連タグ
ACVI アーマード・コア(ロボット) アーキバス・コーポレーション
重大なネタバレ
…まったく 企業を出し抜こうなど
身の程を弁えない駄犬には 教育が必要です
…それから
その飼い主にも
ミッション「集積コーラル到達」で621がアイビスシリーズを撃破した直後、不意撃ちでスタンニードルランチャーを撃ち込み捕獲。
ほぼ同時にウォルターも拉致した様であり、その後技研都市の下水道へ監禁した621へ「再教育」を施そうと企む。
ちなみにこの直前、V.ⅥメーテルリンクとG3五花海が技研の無人兵器や621と戦っており、メーテルリンクはスネイルに増援要請をしていたが、スネイルは無視して見殺しにした。
- ルート「レイヴンの火」
直接対決することはなく、「企業勢力迎撃」でのフロイトとの通信が最後の出番となる。
今まで高慢なれど用意周到なスネイルだったが、アーキバスの勝利を目前に気が大きくなったのか、もしくはフロイトが動いたからか、ザイレムと621を「些事」と言い切って部下に丸投げした。
しかし封鎖機構から鹵獲した高性能機が悉く撃破され、「些事ではなかったのか……?」と動揺を見せる。
それでもまだフロイトがいると余裕をかますが、そのフロイトはザイレム破壊という命令を無視して621とのタイマンに熱中。
スネイルは本来の仕事をするよう指示するも、空返事だけでスルーされるというオチだった。
彼自身は地上で指揮を執っていたようで(相手は不明、解放戦線かベイラムの残党か?)、この時点でまだルビコンにいたのであればレイヴンの火に巻き込まれ死亡した可能性が高い。
- ルート「ルビコンの解放者」
尻尾を巻いて逃げたものと思いましたが…駄犬がまだ歯向かうつもりですか
…どいつもこいつも身の程というものを弁えない
途方もない頭の悪さだ…!
ミッション「シンダー・カーラ排除」の道中で遭遇。
こちらではフロイトが動かなかったのか、自分がザイレムへの攻撃部隊を率いている。
撃墜する事も出来るが無視する事も出来る。
あくまで噛みつくつもりか…?
…そう言えば旧世代型だったな 涎を垂らして獲物を追うしかできないわけだ
あなたの飼い主も…実に反抗的でしたよ
駄犬は駄犬らしく 惨めに遠吠えしていろ…!
当ミッションのスネイルは状況が切迫し始めているからか非常に苛立っており、戦闘時は普段以上にこちらを煽ってくる。戦闘中の通信によると621の再教育はアーキバス上層部の命令だったようで、そんな命令を下した上層部を間抜け呼ばわりしている(621が脱獄した際にもスネイルは即座に「抵抗が激しければ殺せ」と命じている)。
また、ウォルターも再教育を受けさせられていた様であり「実に反抗的でしたよ」と語る。
上記の通り無視しても構わないことに加え、リペアもキッチリ使ってくるので侮ってかかれる相手ではない。更に後に控えているカーラ及びチャティとの戦闘は本作でも難所にあたり、道中には補給シェルパもない為スネイルだけに構ってもいられない。
だが、バトルログの対象である上に「集積コーラル到達」でウォルター共々スネイルに嵌められ、彼を捕捉したエアもそれとなく報復を勧めてくるのでそのまま自称企業を抹殺しに行った621も多かったのではないだろうか。
どこまでも鬱陶しい駄犬め…!
だがプランはまだある…二重三重にな…!
戦闘の末撃墜すると不穏な捨て台詞を吐きながら戦域から撤退し、彼との決着は一旦お預けとなる。
そしてその次のミッション「動力ブロック破壊」の最終局面で…
…独立傭兵レイヴン
駄犬というのは訂正しましょう
貴様は…
駆除すべき害獣だ!
アーキバスが鹵獲した惑星封鎖機構のバルテウスを改修し有人機とした機体『AAP07A アーキバス・バルテウス』に搭乗し、普段の冷静さをかなぐり捨て、怒り剥き出しで621を駆除しにやってくる。
裏切り者の第4隊長
頭の悪い上層部
そして何より火種を撒き散らすルビコンの害獣…
どいつもこいつも…この私を苛立たせる…!
死んで平伏しろ!
私こそが企業だ!!
その一方で企業上層部への愚痴なども少し吐き出しているため、彼にも中間管理職の辛さが有ったのかもしれない。
実際、アーキバスがここまで優位を形成できたのは(やり方は非道なれど)確かにスネイルの作戦に寄るところが大きく、そればかりかこの手のキャラには珍しく必要あれば自分も前線で戦っていた。
それに加えて真面目に隊長職を務めてるとは言い難いV.Iフロイトに手を焼き、組織内部の不穏分子を警戒し、現場を分かっていない上層部との折衝もしていたとすれば、自分こそが企業(アーキバス)そのものだと言いたくなるのも分からなくはない(なお、ACシリーズにおいて企業は現実における国家に相当、あるいは匹敵する存在であることを留意すべし)。
だが、実は裏切ったラスティ以外のヴェスパーの面々に不満があったとは一切口にしていない。特に一番スネイルに迷惑をかけているはずのフロイトの文句を言わなかった事は注目に値する点だろう。火ルートでもスネイルはアーキバスの部隊が621とチャティに壊滅させられた際にも「そのためのV.Iです」と嘯き、621と交戦するフロイトに「何を遊んでいるのです」と言う(つまり無視しろと言いつつもフロイトが621に負けるとは微塵も思っていない)などフロイトの実力については絶対の信頼を置いている事がわかる発言もしており、そもそもスネイルがまともに名前で呼ぶ相手はフロイトだけだったりする。
この事から、「フロイト以外に頼れる人材がいないのは不幸だな」と煽られた際に「あなたの駄犬がフロイトの代わりが務まるとでも?」と言ったのはフロイトに手柄を立てさせたくないのでなく、フロイトの代わりがいるはずがないというフロイトの能力への信頼によるものだった可能性もある。
ちなみに、前のミッションでスネイルを撃墜したかスルーしたかでセリフが変化する。
前者の場合は殺されかけたこと、後者の場合は無視されたことに激怒している。
高いEN耐性と火力を持って攻撃してくる強敵ではあるが、実は実弾属性の耐性が非常に低い。
この際なりふり構っていられないのなら、両肩にアイスワーム戦で支給されたスネイルも愛用のスタンニードルランチャー、両手に重い方のショットガンを積めば戦い易い。
どちらもPA特攻は付いていないがなまじ素の火力や衝撃力が高いので、ボコスカ撃ってればあっという間にPAを剥がしスタッガーさせた上で高火力を叩き出し、ついでに強制放電による追加ダメージ及び硬直と不憫になるくらいボコボコに出来てしまう。
やはり移動が重くなりがちなのでレーザーキャノンには注意。
極めて強力な兵装であるため、是非ともスネイルへ意趣返しをしてやろう。
但し、かつて戦ったバルテウス同様、HPが半分を切るとアサルトアーマーを発動し、以降はなりふり構わない攻撃を仕掛けてくる。
乗り換えた二番煎じの改修機と思って油断すると手痛い反撃を受けるので注意。
上記装備でやられる前にやってしまうか、HPの調整をしよう。
激闘の果てにアーキバス・バルテウスは限界を迎え、スネイルは最後まで企業を自称しながらかの逆流王子を彷彿とさせる字幕すらつかない程の凄まじい断末魔とともに地獄に落ちていった。
そんな…
私は…企業だぞ…!?
最後の…プランを…
ぐああああああああああっっっっっ!!!!!
(なお、英語版ではEAARGH!と字幕がついている。こっちも中々の絶叫である。)
彼が最期に残した最後のプランとは次のミッションで相対する事となる…
- ルート「賽は投げられた」
ミッション、「集積コーラル到達」で621を不意撃ちする計画をオールマインドに伝えられ、直接スネイルの排除に向かうこととなる。
その道中にて、スネイルがメーテルリンクと五花海を助けなかったのはその計画のためと判明。
技研都市下水道最奥部で交戦となるがその際「…身体に聞くことにしましょう」とどこかで聴いた様なセリフを放つ。
しばらく戦闘を続けるとG5イグアスが乱入、イグアスに「木端役人」と呼ばれるがスネイルもイグアスのことを「狂犬」と呼ぶ。
馬鹿な…この私が そんな…!?
三つ巴の激戦の末、最終的にはイグアス共々621に撃墜され戦死。
他ルートの暗躍ぶりが嘘のような、呆気ない最期となった。
このため、他のルートと比べて退場が早い。
この時のスネイルは少数の部下と潜伏していた上、通信妨害も相まって友軍による救援を受けることができず、結果として自分が策略の為に見捨てたメーテルリンクらと同じく誰にも助けて貰えずに技研都市の下水に沈むことになったのは皮肉としか言いようがない。
これによってスネイルが死亡したことに加え、オールマインドの工作によってアーキバス陣営は大混乱に陥ることになるのだった。
ネタバレを含む余談
- 過去作で聞いたことがあるような台詞をよく言う。
先述の「…身体に聞くことにしましょう」以外にも、
- 「そのためのV.Ⅰです」
- 「消えろ!害獣!」
- などなど。また、彼がプランに拘る性格であることや強烈な印象の断末魔を残すところは『フォーアンサー』に登場する彼に通ずる部分がある。
- 最終決戦で放った「私こそが企業だ!」という名(迷)ゼリフから、二次創作では「アーキバスの宣伝活動にも熱心で、アーキ坊やを偏愛している」というキャラ付けをされることがある。
- スネイルがなぜ強化手術を受け続けていたのか、(いつものように)その理由が明かされることはなかったが、ヴェスパー最強のフロイトが「自己研鑽を積み重ねてきただけのただの人間」でしかなかったこと、そして「自分こそが企業(アーキバス)だ」と自負しながらもフロイトの次席に甘んじ続けていた自分に、何か思うところがあったのではないかとも言われる(それでもなおフロイトに勝てないという特大の尊厳破壊を喰らっているわけだが)。
- 最期まで「狡猾な野心家」「神経質な実利主義者」という印象の彼だが、よくよくヴェスパーの面々を振り返ると……
- バトルジャンキーで、リーダーの自覚に乏しいフロイト
- 実力は問題ないが、積極性に欠ける言動が多いオキーフ
- 気鋭のエースだが、ACのアセンブルに自社を含む大手企業製のパーツを使おうとせず、商売敵の飼い犬との交流に余念がなく、何より頭空力の連中の人材公募で登用されたラスティ
- 部隊内の仲裁役かつ人格者として振る舞うが、その為なら自分への毒舌も辞さないホーキンス
- 自分を崇拝している風だが、土壇場で金をチラつかせ、あまつさえ自分を引き合いに出して命乞いをしたスウィンバーン
- 二重人格者かサイコパスの疑いが拭えないペイター
- と、ACパイロットとしては一級だが企業戦士としては問題児だらけだったりする。もっともホーキンスの毒舌に関しては、スネイルが人を呼び出しておいて待たせることがしょっちゅうあったためで、もっと言えばそれがホーキンス戦死の遠因となっている。なのでヴェスパー部隊は全員人間的にはどっこいどっこいなのだが。
- だが、そもそもスネイルは頭に血が上って不平不満をぶちまけた際もヴェスパーの面々に対する文句は裏切者のラスティ以外は一切言っていないのは前述の通りである。なので、スネイルは文句を言うほど彼らに不満はなかったと見る事も出来る。そんな部下達も必要とあらば捨て駒にするし、部隊の品位を下げれば教育センター送りにしたりもするが。
- しかし「無能な上層部」と言ってることもあり、ルビコンでのアーキバスの巧みな優位形成は全てスネイルの手腕あってこそかもしれない。
- 加えて主目的たる集積コーラルと調査技研の遺産の捜索の他にも、ベイラムへの牽制やテロ攻撃、ルビコン解放戦線の抑止、惑星封鎖機構への対策、突発的に出没したり拠点候補地を不法占拠するドーザーへの対応、独立傭兵として頭角を現しコウモリのような振る舞いをするウォルター一派への警戒など、中間管理職としてやるべきことが多すぎる。
そりゃ神経質にも成るって話である。
そのためか、思い通りに事を進められない彼の実事にほくそ笑むプレイヤーがいる一方で、「本作の苦労性担当」として同情の念を向けるプレイヤーも少なからず存在する。
- 本作では一部のNPCには撃破報酬が設定されおり、スネイルの場合は「シンダー・カーラ排除」「集積コーラル到達(ALT)」のいずれも80,000cで実質ノーザーク二人分となる。ヴェスパー副長かつルビコンにおけるアーキバス陣営の実質的指揮官の割には額が少ない気もするが、「シンダー・カーラ排除」では撤退、「集積コーラル到達(ALT)」では戦死しているものの死亡が確認されていないようで安否不明状態となっている。その為正規の報酬が支払われなかったのかもしれない。