私は対魔忍、心願寺紅。義により参戦する。よろしくお願いする
プロフィール
ヴァンパイアハーフでありながら、対魔忍として生きる異端の存在。
魔力と剣術に優れ、ふうま一族を支配する
頭目衆“ふうま八将”の一人に数えられているほどの実力者。
先代のふうま八将・心願寺幻庵から受け継いだ二刀の小太刀『白神』『紅魔』を所持。
血に宿る吸血鬼の身体能力を活かした絶大なる戦闘能力を誇り、 二刀の小太刀を高速で操ることで真空の刃を作り出す“絶技・旋風陣”を得意とする。 肉親を魔族に害されたことで魔族を嫌悪しており、
対魔忍の任務に対して強い執念を燃やしている。
性格は潔癖で高潔。凜として張り詰めたイメージの美少女。
規律よりも自己の利益や欲望を優先する傾向がある
ふうま一族の中では浮いた存在。
(公式サイトより)
外見
金髪のツインテール。
水色の対魔忍スーツの上にジャケットを羽織っている。
ヴァンパイアハーフゆえに、耳も尖っている。
普段は色白の肌だが、ヴァンパイアの力を使うと褐色になり、スーツも赤色に染まる。
また、普段は青い目であるが魔人化や後述の神眼剣を使う際には赤に変色する。
能力
対魔忍には「基本となる忍法は1人1種」「忍法は”対魔粒子反応”を持つ特殊な魔力であり、対魔忍は通常の魔力を使えない」と言う制限が有るが、父方から魔族の血を引く紅は「2種の全く異なる忍法を体得している」、「本来、対魔忍が使えない通常の魔力も絶大で攻撃、自己回復、相手の術の妨害、人間の吸血鬼化等の多彩な応用が可能」と制限から外れた特異な存在である。
2種の忍法と通常の魔力を状況に応じて使い分けたり、複合して単独では得られない効果を発現したりと通常の対魔忍には不可能な戦法を使いこなせる。
風遁の術
風を操る遁術。
他の対魔忍シリーズでは甲河アスカと秋山達郎、槇島あやめ、そして母の心願寺楓も同じく風遁の術使いである。
- 絶技・旋風陣
“風遁の術”と小太刀剣術を複合させた強力な攻撃系忍術。
心願寺一門に伝わる『眼』の力により空気中の風の歪みを察知し、 そこに二刀の小太刀を高速で切り込むことで真空の刃が生み出される。
真空の刃は一瞬で小型の竜巻にまで成長し、対象をずたずたに切り裂く。
仮に小太刀のガードに成功しても同時に真空の刃や衝撃波は回避不能に近い勢いで襲い掛かる為、白兵戦を得意とする対魔忍や魔族にとっては天敵ともいえる性能を有している。
この技を使うと必然的に大量の返り血を浴びることになり、 “殲血の紅姫”という異名がつけられることとなった。
破壊力、制圧力共に絶大であるが、後述の様に彼女自身が「酔っ払うと人の見分けがつかなくなる」ので、酒を飲んだ状態でこの技を使うと味方への誤射のリスクが高いと周囲から認識されている。
- 風陣斬
小太刀からに真空の刃と衝撃波を飛ばして離れた敵を切り裂く近距離射撃攻撃。
神眼を使わず、デバフが掛かっている状態でも並の魔族なら一秒もかからずに膾にしてしまう威力がある。
対魔忍RPGではそこそこの威力の斬撃を三連射する技になっており、対単体にも対複数にも使える使い勝手が良い技になっている。
千年戦争アイギスでは連射数は2に落ちているが、一時的に相手の防御力を6割減させると言う追加効果を発揮する。
アイギスでの「一時的に敵の防御力を下げる」効果は対魔忍RPGのストーリー中に逆輸入され、真空の刃と衝撃波による膾切りを耐えたとしても、小型竜巻に捕まり防御行動も回避も出来なくなって絶好の標的と化すと描写された。
風を制御して短距離なら飛行可能。
対魔忍RPGでは僅か3歳の時に使っており、母と其の従者の槇島仁右衛門と共に空港で特務機関Gと死霊騎士一派に襲撃された時に同じ風遁使いの仁右衛門に空高く射出され、何とか迎えに近くまで来ていた父の元まで飛行して命拾いしている。
流石に通常状態では高高度まで一気に垂直上昇する程の能力は無いので炎上中の船からの脱出は難しかった。
邪眼「神眼」
ふうま八将・心眼寺家の忍が代々受け継ぐ邪眼で、使用時には目が赤色に代わる。
母が持っていた邪眼「心眼」の進化版であり、「心眼」の方は使っても目の色が変色したりしない。
「この世ならざるモノ」を見切り、「あらゆる存在を見極める」とも言われる極めて強力な邪眼能力で、下位互換の「心眼」でも初見の相手も含めて一瞬後の未来予知が可能で、次元の狭間に逃げ込んだ相手も追尾可能とチートじみた能力を有し、完全な背後や視界外からの不意打ちか逆に広域に毒を拡散されでもしない限り奇襲はほぼ受けない。
また、同じ市内程度の範囲内なら、意識を集中させれば望んだ場所の現況を偵察するぐらいやってのける。
紅は父方から魔族の血を引いているので、忍法を含めた魔力の流れを見極める事に特に長けている。
「金の流れを読む」「その場で直前に起こった事実を観る」事も可能で、従父(母の従兄)の心願寺左京は投資家として大成功している。
対魔忍RPGでクラブの店主を表向きの職業にしている紅がホステスとしてはド素人レベルにも拘らず、経営破綻していないのもこの能力によるものと思われる。
紅の<神眼>は本人の意思による能力の起動・停止が出来る点を除くと、ダークエルフ族に稀に発現する<魔眼>と酷似した性能を持つ。
魔界においては<魔眼>持ちはその能力故に人体実験に使われたり、目を抉り出されたり、散々悪用されたりと碌な目に遭わない上に、最悪、親に「禍の種になる」と生まれた直後に殺されてしまう例も稀ではない。
実際、対魔忍RPGに登場するダークエルフ貴族の姫君で<魔眼>持ちであるナドラは親による殺害は免れたものの、「貴族である自分達ですら娘の身の安全を守り切れない」と存在を秘匿され、その後に産まれた弟妹の可愛らしさに絆されて彼女が人前に姿を現した途端に両親は周囲から吊し上げに遭い、匿ってくれる筈だった親戚には裏切られと散々な目に遭っている。
RPGでは正統の姫を溺愛する父や本家当主を務める伯母が父が人間である心願寺家に婿入りする形で紅を人間界で育てる様に決断したのも紅の能力を悪用しようとする者の存在を無視出来ない魔界の社会の危険性を危惧したから、と言う一面も考えられる。
紅に関しては父と伯母から絶大な生命力と魔力を受け継いでいるので使い放題どころか、魔力を後述の神眼剣に回す余裕すら有るが、普通の対魔忍が習得しても生命力と魔力が足りないので、後天的に習得した秋山凜子は使用中に猛烈な勢いで生命力を消耗し、長時間の使用が廃人化に直結する程のリスクを負っている。
- 奥義・神眼剣
あらゆる存在を神眼で見極めて魔力で断ち切るもう一つの奥義。
後述の「真技・冥神封殺剣」を魔人化しない状態でも使えるようにデチューンした技である。
存在自体を断ち切る為に、クリーンヒットすれば普通の攻撃では即座に回復する超再生能力持ちや物理的な攻撃を無効化出来る上位魔族や改造人間にも一撃必殺となる。
複数目標への同時使用や洗脳などの持続的な使い方をされている魔力を遮断する事も可能であり、ハロウィンイベントの際には多数の人間の洗脳を一気に解除する威力を見せている。
魔人化(魔人覚醒)
内に秘めた上位吸血鬼の力を解放した状態で、紅本来の姿。
体内に秘められた魔力を意図的に暴走させることで肌が褐色に、瞳が赤色に変色すると同時に着衣の色も一時的に変わる。
魔力と身体能力が飛躍的に向上し、風遁の術や神眼の能力も底上げされる。
魔族としては父以上に内伯母の形質を強く受け継いでおり、フルパワー発揮時には伯母同様の黒と濃い赤の稲妻を迸らせて翼を形成し、更にスピードと機動力を劇的に向上させる。
同時に、変身時に身体に有害な物質の解毒や身体の修復も行われるので、並の対魔忍なら瀕死の重傷になる程の傷を瞬時に再生させ、人の見分けもつかない泥酔状態から一瞬で素面に戻れる。
同類であるフェリシアとの対決の描写を見る限り、頭に血が上って力押し勝負になると劣勢になったものの、冷静さを取り戻すと魔力と対魔忍の技術を複合して勝利したので、「力のフェリシア、技の紅」といったところ。
RPGではこの形態で本気を出して暴れると単身で東京キングダム五大勢力の二車の本拠一帯を瞬く間に壊滅させてしまうとまで金崎銃兵衛に評されている。
実際に通常形態では劣勢になって大流血に追い込まれた魔人化ニールセンを赤子扱いして瞬時に戦闘不能にしてしまう程に強い。
強いて言うならば、膨大な「魔の気」を放出する為、隠密性が低下する点が難点であるのと、長時間の変身を乱発するとその魔の気で人間としての理性や意志、体質を徐々に蝕まれてしまう(ブラックやフェリシアに対する紅の強みは「人間の意志」に支えられた技術なので乱発が自らの優位性を潰す結果に繋がる)。
従って、使用時には「意志力と理性を全開にして」「短期決戦を挑む」事で変身中の「魔の気による精神の浸蝕」を最低限に抑え、通常時に戻った際に心を鎮静化させる(=その時点で危険を除去している必要がある)事で人格を変身する前の状態に復元出来る程度に留める必要がある。
後述のように魔力と忍法を封じた状態での総合的な白兵戦能力で大差無い凜子に比べて、紅は防御技術で勝っているが、このファイトスタイルも「全力を発揮出来る実時間が短い」欠点を補う為との解釈も可能である。
父・ブラックには外部から抑え込まれて、通常形態に切り替えられてしまった。
- 真技・冥神封殺剣
魔人化状態での奥義で、対魔忍の技術とあらゆる存在を見切る神眼、そして父親から受け継いだ絶大な魔力の利点を人間の強い意志をもって融合させた切り札。奥義に採用されるのではと思われたが、RPG魔人化では未実装となっている。
神眼剣同様(と言うよりも神眼剣がこの技を魔人化せずに使えるようにしたデチューン版と言える)に存在そのものを断ち切るために、通常の攻撃がほぼ無効な超再生力を持つ相手に対しても必殺になる。
力押し勝負で劣勢になった対フェリシア戦の土壇場で編み出した技であるが、初使用で同等の魔力と超再生力を持ちパワー面では優位に立っていたフェリシアに一撃で瀕死の重傷を負わせて昏倒させる威力を発揮した。
- サクリファイス
魔人化状態で使える特殊攻撃で、自身の体力を消費して強烈な一撃を加えると同時に敵の生命力を吸い取って自身と周囲の仲間の体力に転化する(なので、ヒットすれば体力消費のデメリットは生じないどころか逆に回復する)。
内伯母(父の姉)である紅血卿カーラ・クロムウェルの得意技<紅い懲罰>と近似した性能を有する。
魔神覚醒
対魔忍RPGで<魔人>の上位版である<魔神>へと覚醒した紅。
其れまでは「呪われた力」と忌んでいた父方の形質を「自身を溺愛している父から受け継いだ力」と受け入れ、此れまで魔人覚醒時の引き金としていた昂ぶりを父によって抑え込まれた事で覚醒した。
外見的には魔人形態と変わりが無いが、魔人形態で時々漏れていた暴力的な衝動が無くなって精神的に落ち着いており、安定性の面では明らかに向上している。
母方の神眼による未来予測&魔力視と内伯母から受け継いだ魔力の赤い稲妻を自在に使いこなして、爆発的な機動性と魔人形態以上の攻撃力を発揮する。
鬼神化した鬼崎きらら、父が用意した剣を装備したゆきかぜと三人がかりかつ上原鹿之助の敵情分析のサポートを受けた状態ながらも第一部ラスボスの天聖テウタテスを圧倒的な機動性で翻弄して『殺さないよう手加減した攻撃』でボコボコにしてしまった。
ユニットとしては、対テウタテス戦でテウタテスを翻弄してゆきかぜときららの攻撃を助けた場面から引用したのか「奥義を使った後で味方の攻撃力を爆増させる」と言う特性がある。
この他、再生・回復能力も強力であり、吸血をすることによって急激な肉体再生と強化が可能となっている。
吸血した相手が死ぬ前ならば、自身の血を分け与えて下位の吸血鬼にすることも出来る。
また、その血は同胞に対しては強力な回復薬になり、同じく半人半吸血鬼のふうま小太郎が重傷を負った際には傷口に自身の血を塗っている。
直射日光等の伝承で吸血鬼の弱点とされているものは平気であるが、唯一、流水を泳ぐのだけは苦手であり、風遁の術で飛んで逃げるのが難しい「炎上中の船」からの脱出には半泣きで泳げる味方にしがみ付く羽目に陥っている。
本人曰く、幼少時から川などでは碌な目に合わない。
本編において
「対魔忍紅」が、本編の1より前の、前日談にあたる。
それゆえ、紅は井河アサギ、水城不知火と並ぶ古株の対魔忍である。
ふうま一族特有の邪眼の持ち主で、邪眼名は「神眼」。好きな食べ物はオムレツとハンバーグ。
母は「心願寺楓」、祖父は「心願寺幻庵」。
幼い頃、楓はエドウィン・ブラックに誘拐されてしまい、幻庵は決死の覚悟で魔界に乗り込むが、楓を奪還することはできず、重傷を負って力を失い失脚。
年老いた幻庵は紅を一人前の対魔忍として育てるために余生を費やし、紅もまた祖父の無念を晴らし母を救出するため、修行に明け暮れた。
幻庵の死後、紅は心願寺家の当主となりふうま八将を継ぐが、ヴァンパイアハーフゆえの偏見によって周囲からは距離を置かれ、
さらに仲間内のいざこざから私刑を受けていた心願寺家の下忍、槇島あやめを救った際に魔人化した件により完全に孤立、門下が次々に離反(これにより生まれた孤独感がバッドエンドにおいて彼女が堕ちてしまう原因の一つである)。
ふうま八将とは名ばかりに没落してしまい、ただ一人忠誠を誓った槇島あやめとともに昼は孤児院「ひまわり」で働き、
夜は対魔忍の任務をこなすという多忙な日々を送っていたが、元ふうま一族の下忍で調査第三部の政府職員である苫利礼一郎と闇商人・天堂数馬の罠に嵌り、あやめ共々悲惨な人体改造を受け、奴隷として調教をことになる。
なお、それによるエロ面においては、歴代対魔忍プレイヤーも脱落するほどハードなプレイが多い。
触手、孕ませ、出産は当たり前であり、ルートによっては一生男の排泄物しか食べられなくなる手術もされる。ファンの間ではうんこと言えば紅と言われる始末。
異様にブサイクな立ち絵やCGのクオリティも非常に不安定な出来の物が多く、本編のニッチさが余計に際立つことになった。
そういった事情からか同じく単作タイトルを持つゆきかぜ等に比べると不遇気味で、主役であるにもかかわらずグッズ化に恵まれていない。
余談だが、後述の対魔忍RPGで彼女を知り、原作に手を伸ばしてみるかと本作をプレイしてトラウマを植え付けられるプレイヤーが続出したという。
出生について
彼女は混血のヴァンパイアハーフである理由は何を隠そう、実の父が宿敵エドウィン・ブラック本人だからである。その高い能力も最強レベルの吸血鬼である父から受け継いだものであった。
ブラックはある目的のために吸血鬼の子を産ませる母体として対魔忍であった楓に目をつけ、誘拐して最初に生まれたのが紅で、彼女が対魔忍をしているのも祖父が重傷を負いながらも、彼女だけは助け出したからである。
魔の対魔忍として
物語終盤。奴隷としてオークションにかけられることとなった当日、天童に従順なはずの奴隷少女フェリシアの助けにより、自由となったあやめと合流、正気を取り戻すが、度重なる調教の末に衰弱しきったことで思うように体が動かず、大勢の敵に囲まれてしまう。
絶体絶命の中、あやめの決死の覚悟から、彼女の血で紅は魔人に覚醒し、危機を脱する。
そこにブラックが姿を現し、今までの出来事は全て紅を覚醒させ、楓が生んだ2人目の娘フェリシア(つまり紅にとって実の妹にあたる)と殺し合わせる為に余興として仕組んだ茶番であったことが明かされる。
さらに母は既にフェリシアに殺害されていたことも告げられ、それを知った紅は暴走状態となり、立ち塞がるフェリシアと戦い、苦戦を強いられるが、紅は祖父の「人魔合一」の教えを思い出したことで冷静さを取り戻し、「魔」の力と「人」の技を融合させ、編み出した奥義「真技・冥神封殺剣」を繰り出し、辛くもフェリシアに勝利する。
娘たちの殺し合いを観戦し、満足したブラックは紅にさらなる成長を促し、気絶したフェリシアを抱え、その場から姿を消すと、紅は唯一の理解者であったあやめを救うために自らの血を与え、眷属として復活させ、対魔忍から離脱することを決意。
そして離脱後は地下都市ヨミハラに潜伏、そこを拠点にあやめと共に「魔の対魔忍」として独自に魔との果てなき戦いへと身を投じていった。
決戦アリーナ
時代的には「対魔忍紅」より数年後。
ふうま家が本筋に関わるストーリーであったが深く変わらず、やや空気気味。シナリオには2度登場。いずれも主人公であるふうま小太郎とはニアミス程度であり、懐かしい程度にしか感じていない。
本作において、紅の後、心願寺家当主となった「心願寺龍」が登場したが、関係は不明。
カード枚数は5枚。Nカード1枚、対魔忍版3枚、米連版1枚。相変わらずエロ面ではニッチ気味なプレイが多かった。
ちなみに「【超神機甲】心願寺紅」が実装された頃から声優が武田あまねからかざりゆえへと変更されている。
対魔忍RPG
おそらく、知名度及び人気を高めることとなった一作。
原作者である笹山逸刀斎氏からは相州蛇子と並んで重要キャラの一人とされ、従来から大幅に設定が変更された。
本作では五車学園の学生にして主人公のふうま小太郎(アリーナとは別人)の少し年上の幼馴染という設定で、原作および決戦アリーナから恐らく十歳以上も若返った。
ふうま八将の一角たる心願寺家の跡目という設定は健在だが、祖父の幻庵は小太郎の父であるふうま弾正が起こした井河家長老衆への反乱をきっかけに失脚。心願寺家は井河長老衆の思惑もあって五車から離れることになり、彼女もまた五車に席を残したまま学園を去ったという設定になっている。
その経緯から幼少期はふうま一門の面々と交流があったようで、小太郎のほか、相州蛇子や二車骸佐といった本作初出の重要キャラと共に過ごした過去が明かされている。
なお、従者である槇島あやめとはふうま一族没落以前から知り合いだった・・・どころかあやめの父が楓の従者で紅の命の恩人と言う設定である(紅があやめを救って忠誠を誓われる流れは原作と同じ)。
現在は首都圏有数の犯罪都市であるセンザキに拠点を置き、フリーランスの対魔忍として活動している。
本編に比べて孤立しておらず、あやめ以外の部下達も率いたり、傭兵たちと飲み交わす描写があったり、原作と違い幻庵も未だ生存している上に彼を慕う門下の者も多数存在する。
心願寺家の関係者も掘り下げられ、2020年の新学期イベントでは紅に熱烈な執着を抱いている心願寺一党の下忍・篝が登場している。また、本作初登場の佐郷文庫は幻庵の世話になっていた事が語られている。
ノマドの最高幹部の一人で、人間社会におけるブラックの右腕と言える心願寺左京は母の従兄で紅の名付け親、彼の姪の鬼壱あずさは又従姉妹と言う関係である。
また、エドウィン・ブラックが認知している嫡出子が紅のみ&エドウィン・ブラックが世界改変の影響で子煩悩化と言う設定が加わったので、ノマドの正統な姫君と言う設定に改変された。
魔界九大貴族の一角である紅血卿カーラ・クロムウェルは父方の伯母に当たる。
特筆すべきは、幼少期からふうま小太郎に想いを寄せているという驚きの属性が追加されたこと。
本人は隠しているつもりだが、その熱愛ぶりはあやめにもバレており、特に酒が入ると泣き上戸(及び人の識別が出来なくなる)になってしまい、「ふうま君は私の王子様」と泣きながら熱弁を振るうため、仕事仲間のアルフォンス達オーク傭兵からからかいの対象になっている。
彼女がここまでふうまに惚れている理由は幼少時代がきっかけで、原作と同じく偏見によって周囲からは距離を置かれていたのだが、ふうまはそうした偏見を一切せず、率先して他の遊び仲間と共に幼少時代の彼女を支えていた。そうした経験から紅にとってふうまはまさしく自分を救ってくれた「王子様」だったようだ。
小太郎と紅の伯母であるカーラがお互いの気配を鋭く察知し、初対面から簡単に意気投合して小太郎が魔族の女王であるカーラを実家に誘った処を観ると、吸血鬼真祖は少数種族故に本能的に最高の生殖相手になる異性の同胞の気配に鋭敏であり、強い仲間意識を抱く傾向が見受けられる。
小太郎も弱視のふうま雪晴を積極的に仲間に誘う等、元々立場の弱い人間を率先して庇う性格だった事は事実だが、小太郎が迫害の対象になっていた紅を庇い抜いたのも、紅が小太郎を熱愛しているのも若干本能の影響もあると思われる。(・・・其れを言うと人間の男自体、妊娠・育児中の妻の世話をすると言う哺乳類として珍しい本能があるので、子作りが出来るぐらい近縁な吸血鬼真祖にこのような本能が備わっていても不自然ではないが・・・。)
回想を見る限り、こちらでもフェリシアによって過去に本編のような凄惨な経験をしたらしい。
その為、設定は変わっているがフェリシアとはこちらにおいても紅と依然面識があり、やはり互いに浅からぬ因縁の相手となっている(ただし本作のあやめは吸血鬼化しておらず、後述の様にフェリシアはノマドではなく死霊卿一味の所属なので、原作の展開をそのままなぞった訳ではないようではある)。
フェリシアの件で痛い目に遭った経験と外祖父・幻庵が健在である点、父親や父方の伯母からも溺愛されている点、小太郎や骸佐等の擁護者が居り幼児時代の友人関係にまだしも恵まれた点、かなり早い時点で母の死亡が確認されて「母の救出に焦る」要素が無くなった点から、『対魔忍紅』での紅と比べて精神的に余裕があり、あやめや篝と適材適所の連携を取る事で母が敗北した「完全な背後からの奇襲」に備えていたり、小太郎に神眼の力を活用したトラップ破りの術を研究して貰って習得したりする等、物語序盤時点から対魔忍としてはかなり慎重で戦術に長けた性格に成長している。
同時にクラブの店主と言う真っ当な社会人としての顔も持っており、ホステスとしては開店当初はド素人だったにも拘らず店を潰す様な真似はしていないので、自営業者としての経営能力自体もそれなりの能力を持っている。
しかし、地の性格は水城ゆきかぜとよく似ているらしく、自分達が死に物狂いで治療しようとして力及ばなかった小太郎が話にだけ聞いていた天宮紫水とシュヴァリエによって治療された際には<焼き餅>と<感謝>の板挟みになった結果、ゆきかぜと共に敵部隊に凄まじい八つ当たりを行っており、篝に「紅様が二人に増えたみたいだ」と呆れられていた。
また、直後に父が紅の助太刀に現れ、「娘の親友のゆきかぜ君」にも友好的に挨拶した際には、紅もゆきかぜも地の性格を出して会話している、とゆきかぜが感想を抱いている。
甲河アスカには、ふうまに惚れている事をあやめ伝いに知られてからは恋敵としてライバル意識を抱かれているが、彼女の上司がある一件以来あやめと親しくなったため共同で任務に当たることが多くなり、そうしているうちにアスカとも友人関係になっている。
ストーリー
ストーリーにおいては、篠原まりが主人公のイベントで初登場。
フリーランスとして仮面の対魔忍から受けた本の魔人を倒す任務の最中、お使い任務でセンザキに来ていたまりと遭遇。
酒場で傭兵オークたちと飲み過ぎてベロベロになったり、本の魔人を追う李美鳳が召喚したレッサーサラマンダーを魔人化して退けたりしながら、最終的にはまりとのコンビネーションで本の魔人を倒した(というと若干語弊があるが)。
介入したことが知られると面倒になるとの判断から、自分の名前は出さないようまりに口止めし、それゆえ五車学園においては魔人を倒したのはまり1人の手柄となった。
ちなみに本人が登場しないイベントではあやめの口から色々と語られていた。
メインストーリーではCP14で初登場。
その直前までに貯めたお金でクラブを開店しており、表向きは其処のオーナーとなっている。
佐郷文庫を敵勢から守るため、アサギ、あやめとの工作で、あやめが佐郷を暗殺したかのように偽装していた。
久し振りに対面したふうまに対してほの字であり、すごく照れていた。
2019年のハロウィンイベントでは主役として登場。
同時に今までの原作立ち絵から可愛らしい立ち絵へと一新された。
魔女をイメージしたハロウィン衣装を着てふうまと過ごす祭日を楽しみにしていたところにかぼちゃの魔物に遭遇し、同じくふうまに誘われていた鬼崎きららと共闘してかぼちゃの魔物を撃破した。
その際、紅はきららの「放っておけない後輩」を上原鹿之助、きららの方は紅の「大好きな幼馴染」を相州蛇子と誤解(正確には紅はふうまを通じて蛇子とも幼少時に交友があり、間違いとまでは言えない)しており、良い友人関係を築けている。
因みに、きららも紅同様に「人間と魔族の混血」「父方を嫌悪し母方に帰属意識が強い」共通点がある。
2020年の新学期イベント「五車に紅がやってきた」では再度主役として登場。
戸籍上では小太郎より一歳年上になっている事、一応五車学園に所属させられているものの、弾正に消極的ながらも味方した心願寺一党が五車町に出入り禁止になっているので幼少期以来学校に通えておらず、祖父やあやめに教育されていたといった事情が明かされた。
シナリオでは、アサギ達が心願寺一党の弁護に回っていたという事情を知らずにアサギを恨んで暗殺を企む心願寺一党の篝を捕獲するという名目で五車学園に転入。ふうまや蛇子たち幼馴染みとの束の間の学園生活を満喫した。
結局、篝を改心させる事には成功したものの、五車町への出入り禁止が正式に解除されていない事情を鑑み、自ら以降の通学を辞退。ふうまとの学園生活が1日で終わった傷心で落ち込むオチを見せた。
その他、このイベントでは「学年を決めるために実力を図る」という無茶な理由で行われた模擬戦に参加する流れとなり、本作における紅の実力が掘り下げられている。
五車の生徒では最強の一人とされ、逸刀流皆伝の腕前を持つ秋山凜子との忍法抜き(加えて紅は魔力と魔人化も自粛)の手合わせではほぼ互角(一撃の重さは凜子、防御技術は紅の方がやや勝る)の白兵戦を演じてのけ、魔力と魔人覚醒を考慮しない身体能力・剣術だけでも相当の域にあることが改めて示された(忍法を含めると凜子の胡蝶獄門、紅の旋風陣&神眼剣ともに初手必殺レベルの絶技であるため、勝負どころか殺し合いになる可能性も否めない。模擬戦として忍法禁止の勝負としたのはごく当然だったと言えよう)。
なお、フリーランスの対魔忍として活躍している件は以前より五車学園内で噂になっていたようで、模擬戦に際しては紅との立ち会いを望む生徒が続出していた。
2020年のハロウィンイベントでも、前年のハロウィンコスで登場。
当初は金崎銃兵衛の提案で、彼と共に人喰い武装難民の仮装をしてふうま達にドッキリを仕掛けた……のだが、笑い方の演技が出来ずバレバレだった。
ちなみに、ふうまと銃兵衛が二車骸佐の話をしている際、「骸佐がふうまを刺した」と聞いた際は即骸佐を粛正しに行こうとしていた。惚れすぎである。
今まで知らなかった理由については、暴走しないようにあやめが黙っていたらしいことが示唆されている。また、ふうまの超再生能力に関しても「忍法」と聞かされており、正体不明の異能であるとは知らない模様。
その後、魔物のデビルランタン王との戦いで、蛇子、きららと共にふうまの上に倒れ込むラッキースケベも発動させた。
センザキが舞台となった2021年の正月イベントでも登場。
晴れ着は遠慮したようで初披露の私服姿での出演となった。
挨拶回りの帰りに小太郎とばったり遭遇し、酔っ払ったあやめと痴話喧嘩めいたやりとりを繰り広げたり、相変わらずオーク兵に茶化されたりと微笑ましい様子を見せた。
その後はあやめ、篝たちと共に、辛丑を盗みに現れたミスター・フールの撃退に貢献した。
この際には以前に学園の模擬戦で立ち会った経験からか、凜子との手合わせに際して「凜子なら(平常時の)自分と互角、少なくとも負けることはないはずだ」と評価する場面が見られた。
その後、本編のCP33『激突、東京キングダム』で東京キングダムの二車の勢力圏にあやめと篝を連れて突撃。
当初は小太郎を刺した上に無差別テロにまで手を出した骸佐を締め上げる心算だったが、裏切り者の骸佐の制裁に現れたものの、首領の娘の捕獲に目的を切り替えたフュルストが近所の人間を巻き込む形で暴れ出したので、止む無く休戦。
当初は力を抑えた通常形態で戦っていたが、あやめの戦場把握と篝の攪乱が有ったとは言え単身でフュルスト達上級魔族3人相手に優位に立ち、更に本気を出した魔人化後はフュルストの切り札の魔人化ニールセンを赤子扱いして瞬時に無力化してしまう。
骸佐が近所の人々を守ろうとした姿勢を観た事と、「最初から力を持っていた」紅に対して抱いていた深刻なコンプレックスを暴走させた結果が現在の姿であると理解した事、そして結果的に篝の危地を二車の奮戦で救われた事で骸佐がまだ完全に悪に染まり切っていないと判断して手を引いた。
1年余り出番は無かったが、2022年のゴールデンウィークイベントでは主役級の一人として再登場。
時系列的には2020年のハロウィンの1年後で、『激突、東京キングダム』の時に、「決着を着けるのは小太郎の仕事」と悟り積極的に二車一派を殲滅する事は控えたものの、「骸佐がこれ以上悪に堕ちたり、余所者に殺されないよう」監視を続けている。
表の職業はクラブの店主でありながら、旧知のカヲルの店でホステスに初挑戦し、四苦八苦するも、客のオークの社長に気を遣って貰って「案外適性が有るかも」とカヲルに揶揄われた。
小太郎と骸佐のシナリオだったので出番自体は控えめ目であったが神眼や旋風陣等の能力も健在であり、偽エレオノールを見破ったり、骸佐達の脱出路を作ったりとしっかり活躍した。
2023年の新学期イベントでは「行方不明者捜索の為にふうまや鹿之助と一緒に他校に転向」と言う状況で二度目の新学期イベントで久々に主軸に絡む。
物語開始時点から3年を超えており、物語開始当時高校1年生だったふうまは普通制の高等学校を卒業している年齢、其れより戸籍上では1歳年上の紅も本来は大学生の実年齢なのだが、ほぼ全く学校に通って無いにも拘らず高校生後半レベルの勉学においてはずば抜けた秀才である事も明示された。祖父やあやめが必死になって教育した結果であるが、紅をからかう為にふうまを誘惑する真似をした部活仲間に怒りかける等、学校慣れしていない態度は隠し切れておらず、却って実年齢を誤魔化す助けとなっていた。
並外れた運動能力とルールを素早く覚える学習能力から此れまでに苦手描写が明示されている水泳を除くスポーツ万能であり、バレーボールやサッカーなどで物語中大活躍を見せた。
メインストーリーCP62『紅き血の秘録』においては3歳時点の幼女姿で登場。
当時既に風の忍法を発現しているという天才児っぷりを披露した。
更に本章において、RPG時空の彼女は母楓と父ブラックが真っ当に愛し合って生まれた子供だったという衝撃の事実が発覚。
また、『対魔忍紅』の世界観と違い、ブラックが楓の元に通い婚をして人間社会で産まれた事も判明した。
楓の死因も異世界のブラックである死霊騎士テウタテスに生け捕られ、逃れようとして失敗し追い詰められた末の自害であった事も明らかになった。
この章で判明した事実を時系列に並べると
2063年:
エドウィン・ブラックが楓の従兄の心願寺左京を「無用に人間を攻撃しない」条件でノマドにスカウトする。
2065年:
心願寺楓が左京に妊娠中のブラックとの子の名付け親になって貰う約束を取り付ける。
心願寺紅誕生。ふうま小太郎より一学年上になっているので、この年の前半の誕生と思われる。
(ふうま小太郎誕生)
2068年
心願寺楓がエドウィン・ブラックとの次女を懐妊。
特務機関Gと死霊騎士一派がブラックと左京に会うべく渡米した楓と紅を襲撃。紅は護衛の槇島仁右衛門の機転でブラックの元に逃がされるも、楓は死霊騎士テウタテスの奇襲で胎内の次女諸共に生け捕りにされてしまう。
テウタテス一味の元から脱走を試みた楓が追い詰められた末に自害した事がノマドと心願寺一門の調査で判明する。しかし、楓が妊娠していた筈の子供の行方までは掴めず。
対魔忍の組織が正式に発足。
(この直後にふうま弾正が謀反を口実に井河長老衆に粛清される)
2082年:
五車とノマドが停戦協定を結び、ゆきかぜ達が心願寺左京を訪ねて当時の事情を追体験する。
対魔忍RPGの物語開始時点で紅より一歳年下の小太郎が高校1年生、それから物語時間で数年が過ぎている事(最低でもハロウィン紅→一年後のハロウィンで紅が二車に激怒→CP33での東京キングダムでの乱戦→更に一年後の設定のホステスコス実装イベントで2年超)を鑑みると、左京がノマドに加入した時点で紅は既に誕生していた計算になる。
物語開始の13年前に亡くなったふうま弾正が2068年時点でも健在な描写(ふうまの内通者が暴露した際の上層部=弾正による粛清を確信している)、物語開始時点から1年超の時間が経っている事が明白で時系列的にはCP62より前のCP34時点から14年前に起こったアサギ&不知火&朧と井河長老衆の全面抗争時点では既に弾正が故人である描写も併せると、「2063年が19年前」=現在が2082年と言った死々村孤路が時間を3~4年間違っているとしか考えようがない。
2023年冬のイベント『紅き血の鎮魂歌』は彼女の母親・心願寺楓が主役を張り、人間と魔族の共存と言う作中世界で重いテーマを描いた物語になっている。
本編の『赤き血の秘録』の楓視点での補完とも言うべき内容で、楓と紅が渡米したのは楓の胎内の次子の性別が分かったので、その名前のお披露目が主目的だった事も明かされた。
魔族に強姦された母親から産まれて人間から迫害され続けてきた対魔忍が吸血鬼と『仲良しごっこ』をしている楓に憎悪を燃やし、人間に対して害意を抱いていない魔族を楓を殺そうとする序に虐殺する場面や、下忍を捨て駒として洗脳教育を施している井河の対魔忍、テウタテスに追い詰められた主人公・楓が自らの頸動脈を切って自害する結末等、悲惨な場面に満ちているが、ブラックの楓と紅への深い愛情や人間に対して善意で接する穏健派の魔族等、確かな幸福の描写も存在している。
楓の最期も乳飲み子の次女・文香を盾にされての凌辱と暴行でボロボロになった身体に鞭打って乳児を守りながら敵の本拠から脱走を試みるも追撃して来たテウタテス一味に包囲され、更に自身の胎内には強姦で宿った危険極まりないテウタテスの子が着床しているという絶望的な状況にも拘わらず『自分の人生は幸せだった』との結論に達して自らの命を絶っている。
その描写が自らを溺愛している父の血を穢れた力と忌み嫌う現在の紅、楓が命懸けで守ろうとした次女・文香が”死霊卿の手下フェリシア”として駒にされている、と言う物語の現況と合さって悲壮感が更に増している。
直前のイベントで紅の伯母であるカーラ・クロムウェルが小太郎を同類扱いして弟や甥のように可愛がる描写が有った直後でもあり、丸々1ヶ月を費やして人間と吸血鬼真祖の雑種として生まれた小太郎と紅、文香姉妹の宿命を描くと同時に、此れまで対魔忍RPG内では肯定的に描かれてきた人間と異種族穏健派の相利共存に反発する者達の心理も描写している。
チャプター65では骸佐の母の訃報を伝えに、小太郎と共に東京キングダムを来訪。
執事の権左に訃報を伝えて、小太郎と別れた後、潜入捜査の篝と神眼の紅とで分担して市内を偵察していたが、二車が母の仇である死霊卿一派と手を組んで近隣住民を巻き込む形で内部粛清を始めた事を知る。
チャプター67では、肺病が悪化して余命幾何も無くなった外祖父・幻庵が「自分を殺させる事で能力をコピーさせる」と言う方法で、秋山凜子に神眼の能力と水遁の術を譲って死亡。
紅自身は納得していた上であったが、此の章で外祖父と又従姉の鬼壱あずさを失う結果になってしまった。
チャプター72では遂に父・エドウィンと共闘。
彼を「パパ」と呼び慕っており、吸血鬼の血を嫌悪していても父のことは嫌っていない事が明かされた。
父娘共に、「楓と文香の仇」と気勢を上げてテウタテスの下に乗り込むが、フェリシアとして洗脳された文香と再会。
文香本来の人格を救出する代償に、エドウィンは紅に文香を託してテウタテスに取り込まれてしまう。
しかし、テウタテスが自分の能力、一度殺された攻撃では殺されない様に世界を改変する、の絡繰りを前世の対決の記憶を持っている小太郎と紫水、そして視界に捉えている限り自身の行動を先読みしてしまう天敵と言うべき紅と鹿之助の前でベラベラ喋ると言う大失態を犯してくれたお陰で、小太郎に『致命傷を与えない程度に手加減すれば攻撃の無効化は出来なくなる』と気付かれてしまう。
父を巻き添えにしない為に止めこそ小太郎と紫水のペアアタックに譲ったものの、紅も母譲りの<神眼>による未来予知と伯母譲りの魔力の紅い稲妻で作り出した翼を使いこなした絶大な機動性と『クリーンヒットすれば存在そのものを滅ぼす』神眼剣によるプレッシャーを最大限活用して、母の仇であるテウタテスを圧倒する強さを見せると同時に、テウタテスの攻撃を見事に吸引しつつ回避し切って、他のメンバーの攻撃を助けたり、回復の時間を稼いだり等の大活躍を見せた。
テウタテスは滅ぼしたものの、エドウィンは封印状態のまま行方不明となり、紅は正気を取り戻した文香の保護者役を果たす羽目になってしまう。
また、エドウィンが封印された事で、ヨミハラの魔界と人間界の門が閉じ、テウタテスが開こうとしていた新たな魔界の門も閉じられてしまったので、魔界で健在な伯母・カーラや母の旧友ローラとの連絡手段も絶たれてしまった。
2024年冬のイベント『ミラベル・ベル』では父の部下である魔界騎士イングリッドと共闘。彼女からは「姫様」と呼ばれている事が判明。
イングリッドからは出来ればノマドの女王、取り敢えずは代表代行に収まって貰いたいと懇願されているが、「父やイングリッドが築き上げた組織に余所に居た自分がいきなりトップに就くのも問題だろう」と(実質的に最高)顧問としてイングリッドを補佐している。
やはりブラック最愛の嫡出子と言うブランドは大きく、リーダーを失ったノマドの混乱を抑える一助となった。
第二部開始の時点ではセンザキの自店とヨミハラのノマド本部を往復しつつ、自店の店主とノマドの最高顧問を両立させる生活を送っている。
元々、自営業者として一応の組織経営経験が有った上に、「対魔忍視点でもアドバイス出来る最高顧問」として嘗ての母・楓の立場を継ぐ形でノマド内部でも重宝されている。
ノマドの女王に就任していない理由として、「行方不明になった父が正気を保っていなかった場合」という最悪の状況を想定して、その状況下では小太郎に味方する心算であると言う決心も明かされた。
エドウィンの不在は組織外には公表されていないが、「首領の嫡出の姫君が帰還された」と内外への影響力は極めて大きい。
第一部ラストで保護した文香はこの時点で昏睡状態である。
ユニット・回想
プレイヤーキャラとしてもサービス開始時から実装している。属性は魔性。
性能も、リーダースキル・素早さ・攻撃力・全体攻撃など優秀であり、「迷ったら入れておく」と言われるくらいで、イングリッドと並んでサポートキャラクターとして人気。
周回のお供として別の意味でも人気者となっている。
回想も、ハードなプレイながらもふうまとのイチャラブであり、本編とは真逆のエロのベクトルで人気を博した。回想シナリオは全て本編ライターの飯田和彦氏が担当している。
非公式wikiで実施された人気投票では非公式ながら1142票を獲得し堂々の1位になるほど人気。
ノーマルは、部下や仕事仲間の傭兵との付き合いに悩む紅がふうまに頼んだ「リラックスマッサージ」を受けて発情してしまうという内容。
ハードな内容ではあるが、悲惨な形で貞操を失った紅のコンプレックスを「王子様」のふうま君が解してくれるという結果オーライの結末に落ち着いている。
ハロウィンコスチュームでは「魔薬の売人を抑える為に仮装変態カップルパーティーに潜入」というシチュエーションの回想。
並みいる変態カップル達が驚愕する程のふうまラブを披露している。
イチャラブなのだが、彼女が告白する時に限って邪魔が入ったり、ふうまが難聴になったりとそこだけは不憫である。
学生服コスチュームでは「土曜日の空いた学校で学園生活を疑似体験」というシチュエーションでの回想。
「王子様」の小太郎の言葉をあっさり信じてしまうのはこれまで通り。
森の中での青姦からふうま家風呂場で白スクール水着を着てのマットプレイとハードコアなイチャラブを繰り広げ、漸く相思相愛をお互い告白する事に成功するも、予定より早く帰ってきた時子と若さくらのせいで7~8回目の中出し直後にライブラリーの助けを得てセンザキに逃走して続きを行う羽目になってしまった。
この回想は飯田和彦氏以外にシリーズ原案の笹山逸刀斎氏が監修として参加しており、エロまでの会話パートも長く丁寧な作りでRPG本編の登場人物も数多く登場し、RPG回想屈指の豪華な仕上がりとなっていた。
ちなみにイベントで知り合ったまりも登場するのだが、回想では珍しくイベント内の出来事に触れる場面が存在している。
対魔忍RPGの回想は原則的にIF設定とされているが、紅の回想はノーマル→ハロウィン→学生服→(BLACKLAGOONコラボ)→後述のバレーボール⇒(全ての起点とも言える紅の受精を描く楓の回想)→父の力を肯定的に解釈出来るようになった【五車新生】と順を追いつつ、第0話とも言える前日譚を母親の物語として入れる連作になっている上に、正史内で起こった事件や公式設定に影響を及ぼす人間関係(幻庵が文庫の恩人である、RPG世界では楓から迫って危険日にエドウィンとの第一子を受精させた等)にも言及されているので例外的に正史の裏話と解釈出来る内容に仕上がっている。
逆に、新学期イベント後の2020年ハロウィンイベントでは小太郎も紅が自身を熱愛していることを理解している、本編で紅の頼みで神眼を活用したトラップ破りの術を教授している、紅受精の報告の際に父・エドウィンが照れまくっていた事が明示されている等、回想イベントを経ていると辻褄が合う描写が本編中にも存在している。
似たような例に本編内では明らかにしておらず、回想内でしか知り得ない情報をふうまが知っていた獅子神自斎の回想等がある。
BLACKLAGOONコラボにおいては、エダのシスター服でHRでユニット化した。どういうわけか属性が科学になっている。HRとしてはATKが900を超える破格のステータスを誇る。
設定としてはパイロット映画のエダの代役として選ばれた形らしい。実際、金髪が共通しているので違和感が無かったりする。だが、自身と真逆のキャラということもあってか、演技がガチガチで何度もNGを出しているらしい。
回想もコラボ相手もあってかエロ無しで、映画の一シーンの撮影後、同伴していたふうまとジュースを飲んで休憩といったもの。
連作、及び連作と連動している本編の流れを継いでおり、相変わらずふうまにべた惚れで、上手に小悪党を演じるふうまを絶賛して休憩後に演技の自主練に移行する。
小太郎は紅のふうまくんラブトークを「宗家への義理立ても入っているのでは?」と照れつつも、対魔忍にあるまじき健全な恋人関係を魅せている。
覚醒(魔人化)の回想は例外的に一連の回想連作から外れており、「敵に強姦された挙句(全く別の記憶を植え付けられたとはいえ)、寝取られ風味」なIF設定の物語となっている。
2022年のゴールデンウィークイベントで【恋の夜会】というホステス姿が実装されたが、この回想も「あやめを人質に取られて悪徳政治家のパーティーで嬲り者にされる」と連作から外れた凌辱であった。
原作内の最終形態とも呼べる魔人化での実装であることやこの方向転換をしたことから以降は「ネタもやり尽くしたので本作の本格的な出番及び役割は他に譲って終了」するのではないかと似たような前例があることから心配しているプレイヤーが多かった。
実際、骸佐を監視する役割になった後は以前に比べると出番が減り、登場してもちょい役のような立ち回りが続いていた。
が、それを払拭と言わんばかりに2023年春に追加された【青春スパイク】というバレーボールコスチュームでは、イベント本編と連動する形で年齢をふうまと同年と偽って他校で起こった連続行方不明事件を捜査しに潜入している状況での回想となった。
既に仲間の女子バレーボール部員からも公認カップル扱いされており、部活終了後、汗だくの紅をふうまが悪戯⇒怒った紅が「自分が満足するまで逃がさない」と体育倉庫に連れ込む、と珍しく紅が攻めに回る一面を見せている(今まで陵辱が続いた反動では?とメタな見方もとれる)。
また、イベント本編内でも以前にように主役としてヒロインらしい見せ場も多く用意されていた。
紅本人のユニットではないが、2023年11月末に実装された母・心願寺楓はヴィジュアルチェンジを行うと紅出産直前の臨月状態になる。
乳出し対魔忍スーツを着て、恥ずかしがると同時に発情気味の母の子宮の中で元気に動いて、「この子も早く外に出たいでしょうね」と言われている。
楓のお腹の大きさと強豪対魔忍として鍛え抜かれた母をして「動き難い」と言わしめている事から、出生時はかなり体格の良い赤ちゃんだった模様。
楓の回想は2話構成になっており、第1話は処女の楓が危険日にブラックの泊まるホテルに突撃して中出しを懇願すると言う、紅受精の瞬間である。
他の大部分のIF設定の回想とは異なり、明らかに正史の裏話として作られている点は長女・紅の回想連作と同様で、言わば紅回想シリーズの第0話となっている。
本編第二部開始時に【五車新生】心願寺紅として二度目の五車祭登場。
自身の魔神化能力に関しても、父との再会後なので「父と母から受け継いだ力」と以前と比べると肯定的に解釈する様になった。
イベントの時間軸は第一部終了直後の時点で、銃兵衛が「小太郎の進級祝い」「かがりが壊した高価な品を揃えた棚の弁償」と言う口実で、高級娼館で小太郎と紅のデートをセッティングする、と言うシチュエーション。
高級娼婦のお姉さん達直伝のフェラテクで小太郎を攻めまくる前半と、「好色な頭領に御褒美を授かるくノ一」と言うシチュエーションを設定して小太郎が攻めまくる後半という構成になっている。
カナヅチ設定にも拘らず、二着目の水着として白のマイクロビキニ姿を披露している。
設定的には「敵の大ボスクラスを倒し得る打撃力」「相手の存在を確実に把握する照準能力と再生能力や力学的攻撃の無効化が通用しない攻撃手段」「短期決戦・速攻型のファイトスタイル」を兼ね備えているので、「超大物の敵にとっても交戦のリスクが高過ぎる(同じ血と基本能力を有するフェリシアですら直接交戦を避けている)」「本気を出すと過剰攻撃になる(味方であるアルフォンスや銃兵衛ですら真剣に制止する程)」、即ち相手を生け捕る事が目的だったり、本気の戦闘を行わないギャグ回でなければ動し辛いキャラと化している面もある。
強過ぎるので下手に動かせないと言う点ではアサギと似た様な枠と言える。
更にRPG世界ではエドウィン・ブラックが子煩悩化している上にノマド上層部がフェリシアの正体を確認していない=ブラックが認知した嫡出子は現状では紅のみなので、ノマド正統の姫君である紅への加害が魔界屈指の実力者であるエドウィン・ブラック、伯母であり吸血鬼真祖の女王にして魔界九大貴族の一角で同じ九大貴族の死霊卿を小物扱い出来る魔族穏健派の筆頭格のカーラ・クロムウェルの激怒を買うリスクに直結すると言うとてつもない爆弾と化している。
実際、エドウィンの元カノであり、エドウィンの家で大暴れをする等の手段を択ばないストーカーと化したアルメリアですら、「紅に加害したらエドウィンを本気で激怒させる」と理解しており、「愛する男が他の女に産ませた娘」と内心で苦々しく思っていても、表向きは丁重な態度で接していた。
アクション対魔忍
プレイヤーキャラとして参戦決定。
スキル『嵐の陣』は、敵単体を竜巻で包み込み、ぶっ飛ばす攻撃。
サポーター編成による強化で、至近距離までカバーできる。
今作ではアサギ同様、魔人化は自重しているのか使用しないが、カラーチェンジにてその姿が使用可能となっている。
シナリオでは桃知東洋の情報を追って東京キングダムに潜入した特務中隊の助っ人として登場。
現れたノマドとの衝突では、当初は折が合わなかったスウ・ジンレイとの連携によって2人がかりであのイングリッドを押し返す活躍を見せている。
気まぐれに現れた父親:エドウィン・ブラックとの邂逅も果たし、魔族の血を巡る問答において再び因縁を仄めかせた。
対魔忍GOGO!
得意武器 | 短剣(小太刀「白神」「紅魔」) |
---|---|
固有スキル | 吸血鬼の血筋、小太刀述心得、【共鳴】攻撃速度強化、疾風の術、【共鳴】生命力増強 |
2023年9月にプレイアブル参戦。
本作では普通に五車学園に通学しており、武装風紀委員の委員長として、学園の風紀を乱す不届き者を成敗している。学園祭の際には興奮して暴徒と化した一部の生徒と魔族たちをたまたま居合わせたしのぶと共に鎮圧した。
なお、学年は不明だが、作中でのしのぶとのやり取りを見る限りでは、少なくともしのぶよりかは先輩である模様。
キャラ性能としては、相手を攻撃した際一定確率で体力を回復し、さらに5秒間攻撃力が上がるという吸血鬼の血を引くという出自に違わぬものとなっている。また、奥義発動後にも30秒間攻撃速度を上昇させるため、長期戦になりがちなステージで火力バフ要員として活躍できる。
作中では直接言及はされていないものの、「ブラック先生には娘が2人いる」という原作と同様の設定が語られていることから、恐らくこちらの世界でもブラックの娘という設定は踏襲されているものと思われる。なお、姉妹との関係はこちらの世界でもかなり悪いようで、ブラックの悩みの種にもなっている模様。
また、魔人形態は披露していないが、専用武器の名称にその名残が見受けられる。
千年戦争アイギス
対魔忍RPG世界から召喚される形で登場。
運悪く召喚されて早々に召喚者であるローバー博士と鉢合わせしてしまい、凛子共々ローバー博士の手勢に大打撃を与えるも土地勘も無い状況で物量攻めに押し潰されて捕獲・洗脳される。
逆に王国軍に保護されていたアサギときららの奮闘で何とか正気を取り戻し、元に世界に帰って行った。
ユニット・回想
魔人化を封じて、<神眼>が<心眼>にデチューンしている状態でプラチナユニットとして参戦。
スキルを覚醒させるかどうかで大幅に運用が異なって来る。
単純なスペック的には「まあまあの強さのプラチナ近接ユニット」に過ぎないが、スキル使用中は相手に与えたダメージに比例して体力を回復させる上に、常時二連続攻撃を行うので意外と攻撃力やタフネスは高い。
覚醒前スキルの<風陣斬>は最大HPを一時的に上昇させる上に、被弾した敵の防御力を一時的に6割減にする効果が有るので強敵向けと言える。
従って、物理攻撃を行う遠距離攻撃持ちと組み合わせると紅が足止めしつつ、物理遠距離攻撃の集中砲火で敵のHPをガンガン削る事が出来る。
覚醒スキルの<旋風陣>は足止めが出来なくなる代わりに、即死効果持ちの物理遠距離攻撃をマルチロックオンで飛ばす事が出来るので雑魚敵のラッシュと相性が良い。
また、紅はスキル再使用までの時間が短いので、スキルを高頻度で使えるメリットもある。
他の対魔忍と異なり、魔法防御力が高い反面、「完全な人間でも魔族でもない」立ち位置故に、種族限定のバフが受けられないのが欠点と言えば欠点である。
通常回想では王国軍所属の吸血鬼始祖と交流を持って、「自分の世界の吸血鬼真祖と違って真っ当な性格だ」と評している。
尤も、先に述べられたようにRPG世界のブラックは楓を大事にしており、相思相愛になった結果、紅が誕生&文香が受精していて、3歳時点までの父娘仲も良好だったのでかなり深刻な誤解が含まれているが。
更に、好感度が100%になると、酔っぱらって王子の執務室に押しかけて「ふうまくんとアイギス世界を観光したかった」と王子やランプやゴミ箱に泣きながら熱弁を振るい始める。
R回想は対魔忍RPG以上にマイルドなアイギス世界らしくふうま君とのイチャラブセックス。
中々会えない紅が自分の知らない間に異世界に跳ばされていた事を知って、「会える時に少しでも愛し合いたい」といきなり背後からふうま君に抱き付かれる。
流石に「学生の間ではこういうのが流行っている」との詭弁は通じなかったが、紅の方もふうま君以上に発情していたので、問題無く生本番に移行。
前戯から潮を吹くわ、潮をぶちまけながら生中出しの連発を受けて月夜にアクメ声を響かせ、相変わらずの凄まじいふうま君Loveを披露した。