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増山江威子の編集履歴

2024-12-08 03:30:30 バージョン

増山江威子

ますやまえいこ

日本の女性声優、セクシーボイスに定評が有った(1936~2024)。

解説

1936年4月22日生まれ、東京都出身。劇団山王 → 劇団四季青二プロダクション所属。本名・政田知子(まさだともこ)。様々な声質を用いて、多種多様な性格の少女・女性を演じてきた。


愛称はトンチさん一休さんで母上様を演じたり、作中の語り部を担当したためこの愛称が付いたとされるが、実際は本名のトモコにかけて、早い段階から同業者から呼ばれていたものだという。


峰不二子勇退後はナレーションでの活動が多くなり、声優としての目立った活動は2013年のカップヌードルごはんや2019年のばかうけなどの、平成天才バカボンの声優を再集結させたCMでバカボンのママを再演するくらいであったが、2021年にWebアニメ「暗黒家族 ワラビさん」の丘田フキ、それいけ!アンパンマンであきかぜさんを新たに演じており、最晩年まで精力的に活動を続けていた。


2024年5月20日に肺炎により死去。享年88歳。


自分の役との関わり

峰不二子は元々増山がパイロットフィルム版で演じていた。しかし当時はお色気シーンをどうしても演じることができなかったことから、第1シリーズは二階堂有希子が演じることになった旨を当時のアニメスタッフであるおおすみ正秋が語っている。だが、不二子への思い入れが強かった増山はルパン三世PART2のオーディションに参加(この時、制作局から不二子と五ヱ門の声優を変えるよう要請されていた)し、ふたたび自力で不二子の役を獲得。その後、沢城みゆきが三代目として就任するまで30年以上に渡り演じ続け、不二子は彼女の代名詞的なキャラとなった。

ちなみに番組が始まる前は納谷悟朗に憧れており、その最中に決まったのがルパンだった。


増山の死去により、山田康雄時代(part1から山田死去の1995年)までのレギュラーキャラクター(ルパン、次元、五ェ門、不二子、銭形)を演じた声優のうち、存命は初代不二子役の二階堂のみとなった(これにより第2シリーズのレギュラー声優は全員が鬼籍に入った事になる)。増山の死去が公表された6月3日は奇しくも不二子役を引き継いだ沢城みゆきの誕生日の翌日だった。


おかあさんといっしょ』では人形劇コーナー第3作目「とんちんこぼうず」の主人公で小坊主3人組の一人であるとんねんぼうの声、第5作目「うごけぼくのえ」のポリの声、土曜版人形劇「ヤンヤンムウくん」のムウくん(初代)の声を担当した。


バカボンのママはアニメ第一作から第四作まで務めたが、これは原作者である赤塚不二夫が増山をいたく気に入っていたためであった。バカボンのママは増山が演じる事を絶対条件にしていた程で、赤塚の生前最後の第四作でも「ママの声だけは変えないでほしい」と条件を付けていたほどだった。

またこちらも増山の死去により雨森雅司時代(初代、元祖)のバカボン一家のキャストは全員が鬼籍に入ることになった(バカボン役の山本圭子は7月に死去が発表されたが実際に死去したのは4月であるため5月の増山の死去に伴いバカボン一家キャスト全員が鬼籍に入った)。本官さん、レレレのおじさん、ウナギイヌを含めた初代、元祖のキャストで存命は元祖のウナギイヌ役である池水通洋のみである(レレレのおじさん役であった槐柳二は2017年に、本官さん役は初代、元祖両方とも亡くなっており、初代はウナギイヌは未登場であるため初代に限ればレギュラーキャスト全員が鬼籍に入った事になる


UFO戦士ダイアポロン」ではクイーンアポロンを担当していたが増山の死後1ヶ月後の6月8日に同作品で五郎を担当していた山下啓介が、「とんちんこぼうず」では増山の死後の4ヶ月後の9月29日には同作品で同じく小坊主3人組の一人であるかんねんぼうを担当していた大山のぶ代が、「ヤンヤンムウくん」では増山の死後3ヶ月後の8月には同作品でバクさんで出演していた沼田爆が死去している。


若い声質であったためか、もうじき70代に差し掛かろうとしていた2005年頃でも、年相応の老け役の仕事よりも、実年齢よりも若い役柄の仕事が多かったものの、増山自身は歳をとるにつれて、少しずつ自分の声の音程が下がってる事を感じて、若いキャラクターを演じるための音程を維持するトレーニングに苦労していた事を明かしている。


2023年に出演した毒蝮三太夫のYouTubeチャンネル(6月1日投稿)では、同年の4月23日にテレビ放送されたルパン対複製人間を視聴し、若い頃と現在の声質の変化に大きく戸惑い、動揺してしまった事を明かしている。

(増山曰く「不二子の声が違う、私じゃない」と、感じる程にショックが大きかったとの事)


また、増山がヒロイン役を演じた相手の男性の役者は、何故か早死にしてしまうというジンクスがある。『天才バカボン』で、バカボンのパパを演じた初代声優の雨森雅司は、1984年に53歳の若さで亡くなっており、『ルパン三世』で主人公のルパン三世を演じた初代声優の山田康雄も、1995年に62歳で逝去している。

本人もその辺のジンクス「私の相手役みんな早死なの…」と気にしていたが、2020年に野沢雅子のラジオにゲストで呼ばれこの話をすると、野沢は「みんなさ、トンチにあげたのよ、あげて逝ったのよ」と励まし、お互い長生きしようと話していた。増山はそれから4年後に亡くなったが、88歳と長生きであった。





主な出演作



ナレーション

一休さん

小さなバイキングビッケ

太陽の子エステバン(次回予告)



CM

小学館「俺、つしま」のCMナレーション

小学館まなびwith(ウィズ) のCMナレーション(2019年1月)


関連イラスト

増山江威子さん私の中の増山さんベストキャラ声


関連動画


関連タグ

声優

三輪勝恵:怪物くんやパーマンなどで共演経験のある声優。同年6月に亡くなった。


外部リンク

公式プロフィール

Wikipedia

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