概要
多くは「こんもり-と-した」などと助詞「と」を添えて用いるが(※a1)、「こんもり-した」も間違いではない(※a1)。「こんもりとした森」「こんもりした森」
表記揺れ等
tag1は小説を含む全作品が検索対象で、タグ数は完全一致検索で検出される作品の総数を意味する。tag2はイラスト部分検索結果。いずれも検索結果の数字は2024年4月12日のもので、随時更新推奨。
こんもり(tag1,tag2)(作品総数: 7|イラスト部分検索数: 10)… 本項。
コンモリ(tag1,tag2)(作品総数: 0|イラスト部分検索数: 1)
- 類義語
もっこり … 周囲よりも丸く盛り上がっているさま(※d)。
蒼鬱(そううつ)… こんもりと茂る(※e)。
鬱蒼(うっそう)… 樹木が茂ってあたりが薄暗いさま(※f1)。ほの暗い(※f2)。
茂密(もみつ)… こんもりと茂る(※g)。
森茂(しんも)… 樹木などがこんもりと茂ること(※h)。繁茂(※h)。
森然(しんぜん)… 樹木などがこんもりと茂ったさま(※i)。
関連イラスト
- 木と森
こんもりとした木。こんもりとした森(※a2)。
- 地形等
こんもりとした小山(※a2)。アニメ『まんが日本昔ばなし』や絵本によく出てくる“山盛りごはんのような形の山”は典型。
実在する山々から例を挙げるなら、上古より信仰対象とされてきた三輪山(大和国)や、俵藤太と百足退治伝説で知られる三上山(近江国)に、山容がこんもりとしているイメージがあるが、改めて確かめてみると案外尖ってはいる。
なお、粘度の低い物(ボタ山など)はいくら積み重ねても丸味を帯びることなく円錐形になってしまうので、「こんもり」という表現にはそぐわない。地形以外では盛り塩 (cf.tag,Wikipedia) も同様。
例示したイラストの3つ目は、古墳(神奈川県川崎市にある西福寺古墳)の復元想像図とのことだが、盛土などをして造成されたこの構築物も「こんもりとした」と形容できる。また、手付かずで現代まで遺された古墳は小高い丘のようなものだったりするわけで、これは「こんもりとした丘」にしか見えなかったりする。
- 料理
- スイーツ
- 髪の膨らみ
アフロヘアーは「こんもりヘアー」の代表格。しかし世間では、やや膨らみを持たせたような髪型も「こんもりヘアー」と呼んでいる。
また、近代ヨーロッパの王侯・貴族の婦女子(例えばマリー・アントワネット)や風俗系のおねえさん方がやっている、盛り盛りの髪型、いわゆる「盛り髪」は、だいたい当て嵌まる。
- 体の膨らみ
女性の胸の豊かな膨らみを「こんもり」と形容する場合がある。童貞を殺すセーターを纏ってる女性とか、アンナミラーズの素敵なウェイトレスさんなんかは、間違いなく「こんもりしてる」のをアピールしてる。これ見よがしに、丸味を帯びて盛り上がってるからね。
一方、男性の股間に付いている竿状と玉状の物も、ボディスーツのせいで妙に目立っていたり、制御の利かない生理現象として盛り上がっていたりする場合、「こんもりとしている」が、日本語の慣習上、そのようには表現することは少なく、「周囲よりも丸く盛り上がっているさま」を意味する語「もっこり」(※d)で表わすことが多い。
他方、女性の恥骨部が盛り上がっている、いわゆる「盛りまん」の場合、定義上は前述した男性の股間の盛り上がりとおおよそ同義と思えるが、こちらは「こんもり」という表現が慣用されている。
- その他
ここに示したアジサイの花ように、花弁の集合体が丸味を帯びて見える場合や、草花が丸味を帯びて群落(植物群落)を形成している場合、「こんもりとした」などと表現されることがある。
クリーチャーを描いた作品。緑に包まれているこんもりとした土の塊 か岩にしか見えなかったその怪物は、蹄のある四つ足でのっそりと立ち上がり、総身に草花を茂らせる異形を見せ付けた。おぞましくもそこだけ人間じみた口元に笑みを浮かべながら…。
脚注
出典等
※a1 「こんもり」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※a2 「こんもり」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※b 「こんもり」 コトバンク > 小学館『プログレッシブ和英中辞典』第5版
※c 「こんもり」 コトバンク > 小学館『日中辞典』第3版
※d 「もっこり」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※e 「蒼鬱」 コトバンク > 平凡社『普及版 字通』、白川静
※f1 「鬱蒼」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※f2 「鬱蒼」 コトバンク > 平凡社『普及版 字通』、白川静
※g 「茂密」 コトバンク > 平凡社『普及版 字通』、白川静
※h 「森茂」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※i 「森然」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
関連タグ
外部リンク
- 「「こんもり」とは?意味や例文や読み方や由来について解説!」 コトバスタ