概要
てんとう虫コミックス38巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
やらなければいけないことを紙に書いてこの中へ入れて枕の下にして寝ると、眠っている間にそれを実行することができる。
カラーリングは大山版と水田版共に紫色のケースに黄色い星の模様が描かれているが、大山版では、星の数が5つに変更されている。
ストーリー
夜中に目を覚ましてしまったのび太は、明日提出の宿題を忘れていたことを思い出す。だが問題を見ても全く分からず、小便をして再び寝ようとするが、足音がしたので玄関の方に行ってみると、外に走っていく人影を目撃する。一瞬泥棒かと思うが、そこにドラえもんがやってきて、パパがまた太ってしまったことに悩んでいたので、このねながらケースを貸してあげたという。
これの説明を聞いたのび太は今晩だけと約束し、ねながらケースで宿題を済ませることができ、パパも少しやせることに成功していた。帰宅後のび太は、もう10枚ほどドラえもんにねながらケースを貸してもらおうとするが、ドラえもんは「宿題を楽に片付けようなどと思うのが間違い」と強く主張し断って来た。そしてのび太は諦めて漫画でも読もうとしたが、ジャイアンに取られていたことを思い出し、返してもらおうと急ぐが、どうせ上手くいかないと諦めてしまう。するとそこにスネ夫が、ファミコンの新しいソフトを買ったと自慢しにやってきて、壊すからのび太には貸さないと去っていった。そんなのび太は次にしずかを訪ねるが、スネ夫からの誘いで電話で外出中だった。
やけになって帰ってきたのび太は一心不乱に宿題を片付け、これで文句ないだろと、ドラえもんからねながらケースを3枚借り、ジャイアン、スネ夫、しずかの枕カバーに隠しにいく。すると夜中にジャイアンが漫画を、スネ夫がファミコンを持ってやってきて、その後しずかもやって来た。のび太はしずかを家に招き入れ、二人でゲームを楽しむが、上手くプレイできないのび太はいら立ちのあまり、ゲームを壊してしまう。翌日のび太はこっそりとゲームを返したものの、謝ったらネチネチと嫌みを言われると思い、再びドラえもんからねながらケースを1枚だけ借り、スネ夫に寝ながらペコペコと謝るのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1987年11月27日に、水田版は2023年10月14日放送にそれぞれ放送している。
1987年版
- のび太がトイレに行った後、ドラえもんは「だから昼間からやっとけって言ったのに」と押し入れから顔を出しつぶやいている。
- のび太は外に出た際ははだしのままで、それからドラえもんと共にタケコプターでジョギングするパパを見に言っている。
- パパとママの会話のシーンには、「もう若くないんですもの」「こう見えても会社では女子社員のあこがれの的なんだぞ」「のび太の勉強と一緒で続いたためしがないんですから」などの会話が追加されている。
- ドラえもんは最初、のび太にねながらケースを貸すのを渋っていたが、のび太の泣き言に負け、貸すことにした。またのび太は部屋を暗くする前に眠っている。
- のび太が漫画をジャイアンに取られたことを思い出した際には回想シーンが追加されている。そして返してとお願いしようとした際にも予想のシーンが追加されている。
- スネ夫がファミコンの新しいソフトを自慢した時には、スネ夫が眩く光を放つというエフェクトがなされている。
- のび太がプレイしたファミコンは天井からつるされた巨大な斧から逃げるという内容のもの。また、ゲームが壊れた際の表現はコントローラーのボタンが飛び出してしまうというもの。
- 眠ったのび太が謝りに来た時、スネ夫達はバトミントンをしていた様子で、スネ夫は最後、のび太から逃げて電柱のてっぺんまで登っている。
2023年版
- パパとママの会話のシーンには、前にパパがランニングシューズを買ったのに一度も使っていないことをママが言う描写が追加されている。
- 先生が宿題を集めようとする場面が追加され、のび太は自信満々に手を上げて自分から宿題を持ってきた。
- 今回も大山版と同じくジャイアンに漫画を返してとお願いしようとした際の予想のシーンが追加されている。だが、取られた際の回想シーンは描かれていない。
- のび太はスネ夫が持ってきたテレビゲームをテレビに接続した後、人影を見てしずかだと思い廊下に出たが、それはジョギングに行くパパで、この直後にしずかがやって来た。
- のび太がプレイしたテレビゲームの内容はレーシングやテニス、ボクシングで、途中からドラえもんも加わり、それからは植物を擬人化したキャラクターを戦わせるというゲームをプレイしている。また、--ゲームが壊れた際の表現はコントローラーの本体に日々が入るというもの。
- のび太が謝りに来るまでスネ夫は、ジャイアンにしずかにゲームの感想を話していた。