概要
女児を対象にしたアニメ作品「アイカツ!」をこよなく愛する大きいお友達、その中でも特にデータカードダスアーケードゲーム版のプレイヤーでもあるファンを指す。
(場合によっては、ファンのみならずゲームやアニメの製作に従事する、スタッフも含めることがある)
出所は不明だが、そのどこか変質者を連想させるような哀愁を感じさせる妙な語感の良さから主にネット(特にツイッター上で)を中心に使われるようになった。
ちなみに2013年6月のバンナムの株主総会にて社長の口から存在が公認された(「アイカツおじさん」の名称自体は公認されてない)、その後、イベントでもこの言葉が使われるようになった(主に2018年9月16日『ポプテピピック スペシャルイベント POP CAST EPIC!!』で試みられた、でも......トークは検閲されていた?)。
アイカツおじさんについての解説
元々、アイカツはデータカードダスを使った女児向けアーケードゲーム版が企画の出発点であったが、テレビアニメ版がアーケード版の稼働に先行する形で放送が開始された。
するとアイドルをメインテーマにスポ根要素をミックスした明るくも熱い物語や、しばしば挟まれる対象年齢不明のブッ飛んだギャグ、魅力的な登場人物達とその感情の機微を丁寧に描いた作劇、MONACAによる質の高い楽曲群に魅了され、女児向けアニメながら成年層からもファンとなる人々が続々と出現。
そしてアーケード版の稼働が開始されると、成人プレイヤーがデパートの屋内で女児に混じって筐体前に並んでたり、人がはけた時期を見計らってゲームに没頭する光景がよく見かけられるようになっていった。
こうしてアイカツおじさんが誕生した。
プレイスタイルによって普通のアイカツおじさんから、光のアイカツおじさんか闇のアイカツおじさんの二種類いずれかに進化すると(あくまでもネタとして)言われている。
しかしその定義は特に決まっているわけではないため、人によって認識が食い違うこともある。
いくつかネット上でよく見かける定義とされている例を挙げると
光のアイカツおじさん
- アイカツへの依存が軽いライトプレイヤー。ライトなだけに。
- 日中にプレイすることが多いプレイヤー
- 幼女先輩(女児プレイヤー)およびその保護者、他のアイカツおじさんに紳士的なプレイヤー
- 悪い闇のアイカツおじさんを粛清する想像上の存在
闇のアイカツおじさん
- 大量にお金をつぎ込み、プレイするのに必要なICカードも複数枚持つ廃人プレイヤー
- 幼女先輩に配慮して、未成年者のいない夜間帯にプレイすることが多いプレイヤー
- 後ろに人が並んでいるにもかかわらず連コインを行う迷惑プレイヤー
- 大人の財力にモノを言わせて関連商品の買占めやカード掘りを行うプレイヤー
- 女児向け健全路線の作品であるアイカツのキャラにエロ要素を見出してしまった業深いファン
他称が基本だが、アイカツファンが自虐的な意味で自称することもしばしばある(特に闇のアイカツおじさん)。
pixivにおいてはアイカツの成人向け二次創作を投稿してるユーザーを闇とすることが多い模様。
但し、連コや台キープなどのマナー違反を行うプレイヤーについては「闇のアイカツおじさんですらなく、ただの迷惑プレイヤー」とする意見も存在する。
ただメイン層である幼稚園~小学生プレイヤーでも問題が起きているようで排出率が低いかつ条件を満たさないと出ないプレミアムレアカードなどの盗難事例が多発するという問題も抱えている。
特に性能が優秀で定期ランキングでも必ず上位に食い込んでくるユリカ、美月の二人のコーデはシングルでもかなりの価格をたたき出している(特にユリカはプレミアムを全て揃えようとすると余裕で諭吉が二枚は吹き飛ぶ)。
保護者同伴かつ同意がないとプレイできないメイン層のプレイヤーは余りプレイする機会がないゆえに高レアリティのカードに手を出してしまいやすい。
一部自治体では学校などでも取り上げられるほどの問題に上がり各デパートでは告知なしで筐体を撤去してしまったこともある。
またイベント参加やプライズなどの限定品も狙われるという事例もある。
この問題を受けてか2014年シリーズよりその旨の警告画面が追加されている。
プレイする方はマナーを守り、犯罪など絶対に起こさないように。
プレイヤーが成人女性である場合は「アイカツおばさん」や「アイカツお姉さん」などと呼称されることもあるが、ややこしいのととある事情(下記の都合)で成人プレイヤーを纏めて指す際は「アイカツおじさん」でほとんど統一されている。
比較的メディアミックスの広い作品だけにダブったノーマルカードやカードファイルに付いてくる余分なICカードをおすそわけしたり、キャラソンCDを聴かせたり、アニメを見せたりしてアイカツに興味のない大人たちにアイカツを布教するアイカツおじさんも多い。
こうして今日も何処かで、アイカツおじさんが増えていく・・・
この呼び名が定着した経路
ツイッター上で主流になっていったがあくまでアイカツファン同士で使われているのみであり、当初は非アイカツファンには余り知られていなかった。
そんな中2013年4月より同じくテレビ東京系で放送していた銀魂が放送終了し劇場版で完結、銀魂終了後の後番組になる形でアイカツの放送時間が木曜18時に放送時間変更となった。
しかし、銀魂の一部の女性ファン(主に中高生を始めとする若年ファン層)は後番組であるアイカツを受け入れられず、凄まじいブーイングの嵐でトレンドに上がるなどとんでもないことと化していた。
(前にもHEROMANなど後番組が銀魂ファンに批判されることがあったが今回はTV版が完全終了という告知と、アイカツが完全な女子アニメだったのが大きな要因と化した)
無論、アイカツおじさん達の間でも波乱を呼ぶが完全に大荒れだった銀魂ファンに対し、「穏やかじゃないわね」「まずオムライス食べな」「貴方達も血を吸われたいの?」「らぶゆ~♥」とアイカツの劇中のセリフを使ってネタにしたり柔軟な対応をしたりと全くギャップのある正反対の対応を見せた為話題となり、(女性ファンが多くおじさんという名の反対という意味で)銀魂ファンを「銀魂おばさん」と命名、そしてこの騒動は「銀魂おばさんvsアイカツおじさん」と呼ばれネタにされることになり、アイカツ未視聴者にもこの話題が広まってアイカツ及びアイカツおじさんの呼び名が定着することになった。
- 当時のツイッターでの様子のまとめ(外部リンク)↓
『アニメ銀魂終了で何故かアイカツ!を叩く銀魂おばさんとアイカツおじさんの反応まとめ』
なお、その肝心の銀魂はやはり2015年に終わる終わる詐欺を謝罪してアニメ新シリーズを放送再開した。
「アイカツ!」サービス終了、そして「アイカツスターズ!」へ…
2016年3月でアイカツのアニメシリーズが最終回を迎え、これに伴いアーケードもサービス終了となる。
同年4月からは新シリーズアイカツスターズ!が始まるがアニメ本編に繋がりはなく、完全に切り離された形となった。
現在提供されているサービスは全てアイカツスターズ!のものであり、文面そのままのアイカツおじさんは事実上消滅した事となる。
この大胆な世代交代の影響でアイカツおじさんを卒業した者、そのままアイカツスターズに流れた者、無印アイカツを引きずって時間が止まった状態の者(通称「アイカツロスおじさん」)にファンは分裂した。もちろんアイカツスターズからハマり出した大友も少なくない。
このため現在アイカツスターズにハマっている大友の事は単純にアイカツおじさんと呼んでいいのか、それともアイカツスターズおじさんと名乗るべきなのかは議論の種になっている。
余談
アイドル活動をテーマにした作品だけあってアイマスP(アイドルマスターファン)、ラブライバー(ラブライブ!ファン)と一部のファン層が被っており、アイマスP兼ラブライバー兼アイカツおじさんという剛の者も少なくない。
ちなみに「アイドルマスター」「ラブライブ!」「アイカツ!」の3作とも全てバンダイナムコグループの作品である。
もっとも既に世に出て幾分たち定着しているアイマスやラブライブ!と異なり、アイドルアニメが飽和しつつある中で特徴的な作風や呼び名のせいでアイカツ及びアイカツおじさんは単なる愛称とは捉えきれない面があり、アイドル作品内でもある意味変わった存在と化している。
それ故に他のジャンルと同様、他アイドル作品の一部のファン同士で対立することがあるが、そこは冷静によく考えるべきだろう。