ENOUGH FOREPLAY―(前戯は十分だ―) I'LL NAIL YOU!!(ブチ込んでやるぜ)
概要
通称 | "皇帝" |
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所属企業 | ボスバーガー(企業序列15位) |
身長 | 192cm |
体重 | 107kg |
拳願仕合戦績 | 1勝0敗 |
企業獲得資産 | 76億4600万円 |
年齢 | 28歳 |
誕生日 | 2月22日 |
趣味 | 銃のコレクション |
ボスバーガーの代表闘技者。元々はNHL(プロのアイスホッケー)チーム「テキサス・スノーマンズ」の選手。アイスホッケーでは特殊なルールの下に黙認されている殴り合い「ホッケーファイト」が存在するが、彼はそれのための「乱闘要員」であった。在日歴2ヶ月。
典型的なアメリカの不良青年然とした見た目をしており、腕部分のタトゥーと前歯に掘られた「FUCK」が特徴(アニメでは前歯は「DAMN」に差し替えられてた)で、喋る時は褒めるにも貶すにも挨拶にもいちいち「Fuck」だの「ペ◯ス」だの「ビッ〇」だの下品な言葉を遣う。周囲もそのことはよく理解しており、
「アダム君も元気だった?」
「FUCKッ‼」
「それはよかった!」
という部外者からしたら意味不明な会話も繰り広げられる。
しかし荒れた言葉遣いや乱闘要員という出自とは裏腹に根は悪い奴ではなく、負けた相手に怖い顔で威圧しようとしても「俺と次闘うまで負けんじゃねぇぞ」と台詞が妙に優しいので全然プレッシャーを与えられていなかった。また呉雷庵が必要なく相手の首の骨を折って勝利した時は激しい嫌悪を示している。阿古谷清秋の独善的な残虐性にも「ダーティハリー症候群(警察官が陥る心理状況。自分の成すこと全てが正義だと信じ込んでしまう危険な状態)」だと解説するなど、荒事師ならではの知識を披露することもある。
ロナルド原口が拳願絶命トーナメントの代表としてスカウトしようとしていた、テキサスのストリートファイトのチャンプであるパンク・アボットを倒したことにより闘技者デビューと相成った。
表紙を飾った22巻のカバー裏では自身の肉体とタトゥーを惜しみなく披露している。
トーナメントの予選で敗退した、アメリカ人闘技者のジェリー・タイソンはアダムのことを知っており、彼のことを思い出して片原鞘香の横で喋り始めたことが、その後の仕合解説者としての活躍のきっかけとなった。
またトーナメント期間中のインターバルで、アダムと肩を組んで懇意にしている様子が覗える。
アメリカ人だが座敷童子を知っている。
戦闘スタイル
ホッケーファイトで培った発達した脊柱起立筋に基づく、鍛え抜かれた強靭な体幹を最大の武器とする。体系化された武術は修めておらず、基礎体力だけで相手を圧倒するという戦闘スタイルは室淵剛三やユリウス・ラインホルトと似ている。我流の喧嘩師といったところか。
その体幹を源に繰り出されるパンチは、立つことすら精いっぱいで腰の入った打撃を打てないような氷上や、マウントを取られて腕を振りかぶれない状態でも一撃で相手を倒せるほどで、もはや交通事故レベルといえる威力を誇る。
アメリカの打撃のみで戦うストリートファイト出身のため、寝技を「ホ〇野郎」が遣うものと軽んじている。
活躍
以下ネタバレ注意
一回戦で今井コスモと対戦。
恵まれた体躯を活かして舐めプで圧倒するが、コスモの必殺技『ゾーン』を見事に決められ、軽蔑していた寝技に敗北した。
その後自分を負かしたはずの西品治警備保障組と行動を共にしており、速水勝正のクーデターの際には西品治明のことを雇い主と呼んでいた。
コスモとも打ち解けており、負傷したコスモの介護をして車椅子を押してやるなど、言葉遣いこそ相変わらずだが登場時の印象とは真逆に紳士的な振る舞いをしている。
ちなみに元雇用主のロナルド原口は速水と内通しており、鎮圧後収監されていたが、彼についてアダムからの言及は特にされていない。
トーナメント終了後は今井の在籍するクレイシ道場に入門。ケンガンオメガでは道場に訪れた成島光我のトレーニングに協力している。
汚い言葉の語彙力にも磨きがかかっているようだ。
関係者
今井コスモ…対戦相手にして後の友人、または兄弟子
ロナルド原口…元雇用主
西品治明…いつの間に雇用主になってた
ガオラン・ウォンサワット、金田末吉…クーデター時に合流
龍旼…クーデター時に対峙
暮石光世…後の師範
余談
- パンク・アボットを倒して観衆の歓声を浴びている1コマで、アダムに抱きついていたカウガールがかわいいと読者間で人気になり、22巻カバー裏の外国人女子の会にて再登場している。
- 同原作者の漫画『ダンベル何キロ持てる?』35話にも、件のカウガールたちとともに登場。テキサスで立ち往生しヒッチハイクしていた紗倉ひびきたちを拾い、街雄鳴造が出場するハリウッドのボディビル会場まで車で送っていった。