概要
リ・エスティーゼ王国の使者として、ナザリックに赴いた儀典官。王国では貴族派閥に属している。
人物像
相手の何処かが嫌いになると、やる事なす事全てが嫌いになるタイプ。
そのせいで、WEB版アインズの貴族の知識や教養の無さと、豪華すぎる服装の不一致に劣等感を燃やしてしまい、ナザリック内部に入った時にそれを最悪の形で爆発させた。
容姿
スケルトンやリッチの様な、骨と皮しかないタイプのアンデッドの類と見間違いかねない程に痩せ細った、醜い外見の老人。
作中の動向
ナザリックを訪れた際は、心根の方も上述の醜悪な容貌に劣らない有様を遺憾無く発揮。応対したユリへの八つ当たりを繰り返し、出迎えたアインズに対しても礼儀作法への無知ぶりもあって侮蔑の念を抱くが、自分ではどう足掻いても手に入れる事の不可能な豪奢な服装や、第九階層の絢爛豪華な財宝を目の当たりにして嫉妬を募らせた事で、ナザリックの財に対して徴税問題、領地の不法占拠等を指摘するという形でアインズの仲間達との思い出を踏みにじる暴挙を働いた。
当然その暴挙はアインズの逆鱗に触れ、護衛として同行していたクロード・ラウナレス・ロキア・クルベルクが必死に謝るよう促すも、ようやく絞り出したのは不貞腐れた子供がする様な明らかに本心からの謝罪では無い事が明白なものであった。
怒りの末にアインズは召喚したケルベロスにクロード共々食い殺させたが、魔物に襲われて亡くなった事故に偽装してもまた同じ繰り返しになる事にウンザリしていた所に、ジルクニフ一行がナザリックを訪問。「友になろう」と持ちかけられた事でジルクニフに興味を持ち、アインズは帝国への鞍替えを決意する。
アルチェルは結果として、後の大虐殺が齎されるという、取り返しのつかない最悪の大失態を犯した。
もっとも、彼の様な愚者であってもアインズが貴族の常識を学ぶ為のきっかけにはなっており、更にバハルス帝国兵のアインズへの恐怖感を抑えるのに役立ったため、アインズにとっては反面教師にはなった。
余談
書籍版には登場しないWEB版のみのキャラクターであるが、作者曰く「(書籍では)きっと仔山羊に潰されてるよ!」との事。
関連タグ
同じくアンデッドと見間違いかねない外見をしているが、こちらは見た目ほど歳を取ってはいないらしい。
書籍版からの登場人物。元は王国を裏から牛耳る為にアルベドとヒルマが用意した操り人形だったが、彼女達の予想を上回り有り得ない程の愚かさを発揮した。
そのため、アルチェル自身はめでたく(?)『作中屈指の馬鹿』から『馬鹿の1人』に格が下がったが、アインズと王国を決別させるという破滅的な役割を果たしたという意味ではあまり大差は無い。
なお、作中では判明しなかったフィリップの父親の名前が、“アルチェル”になる予定であった。