概要
てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集19巻
ハサミや糊を使って、簡単にロボットを作ることができるセット。コードでコピーした人物の頭とロボットの頭をつなげることにより、その人の知能や性格と同じようにロボットが動くようにできる。作った者の指示に従うが、多少自我がある為、勝手な行動をとる事が多い。
ストーリー
ドラえもんはこれから自分は出掛けるけど、一休みしたらちゃんと宿題をやるようのび太に言い、のび太もやると返事をしたが、「明日の朝になって大騒ぎするなんてごめんだからな」と言ったたため、のび太も「そんなに僕を信用できないの!?」と怒って反論。
これでやっとドラえもんは出て行ったが、すぐに戻って来て、信用できないからと「インスタントロボット」を取り出し、これで自分をコピーした身代わりロボットを制作し、後をこれに任せてようやく出て行った。これにのび太も面白ろそうとロボットを作ろうとしたが、ドラえもんのコピーに宿題を先にやるよういわれたので、ネズミのびっくり箱を使い追い出した。
そして自分そっくりのロボットを作って自分のやりたことが分かっているか聞いたが、昼寝を始めてしまった。それでも宿題をさせ、何とか出来上がったものの、自分の脳のコピーだから答えが合っているか不安になり、出木杉のの脳をコピーしてロボットを作り、改めて宿題をさせた。更にこのロボットが明日の予習まで始めたため自分は安心して昼寝をしようと思ったが、既に自分のコピーが寝ていたので枕を取り上げ昼寝を始めた。
だがその時ママが草むしりを頼みにやって来て、今度はちゃんと根っこから抜くよう言われたので空地に向かい、ジャイアン、スネ夫、しずかの脳もコピーしてロボットを作製。これらに草むしりを任せ、自分は他に用はないかママに尋ね、硝子吹きや雑巾がけ、靴磨きなどを自分からやる代わりにお駄賃をもらい、途中空地にいた皆のことを「草むしりさせられているのも知らないで」とクスクス笑いながらケーキを買いに行った。
漫画でも読みながらこれを食べようと上機嫌で帰宅したのび太だったが、部屋ではまた自分のコピーが昼寝をしていて、怒ってこれを追いかけていくと、風呂にはしずかのコピーがいたため水をかけられてしまった。「誰がロボットの裸なんて見たがるか」と思っていると、庭では自分のコピーがジャイアンにいじめられていて、止めに入ったものの、その時スネ夫のコピーがいないことに気付いた。
一方スネ夫は自分のコピーに案内され、ジャイアンと共に野比家にやって来たが、そこで自分達のコピーが草むしりさせられているのを目撃。これでのび太は2人にボコボコにされてしまい、帰って来るとドラえもんがろくなことに使わないからと、既にロボット達をしまっていて、更にのび太はちっとも草むしりなどが進んでいないと、ママから怒られる羽目になってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1984年10月19日に、水田版は2008年10月17日及び、2018年6月1日にそれぞれ放送している。
1984年版
- ドラえもんのセリフは「宿題をさぼっちゃだめだよ」や「大騒ぎするなんてごめんだからね」と、原作に比べマイルドな口調になっていて、のび太も寝ぼけながら「僕を信用して」とハンカチを振ってドラえもんを見送っている。
- ドラえもんがロボットの手足を短くしたのは、その方が可愛いからだった。
- のび太はママに話しかけた際は「心配しないでよ。ママ」と言っていた。
- スネ夫は自分そっくりなロボットを見た際「何かある」と言っていて、ジャイアンも「俺も今、誰かに殴られたような気がしたんだ」と言っていた。またジャイアンは、「僕に草むしりをさせてくれてありがとう。たっぷりとお礼をさせてもらうからね」と言ってのび太を殴っている。
2008年版
- サブタイトルが「のびロボは役立たず」に変更
- 冒頭ドラえもんが出けなきゃならないと言う描写はカットされていて、口調は1984年版と同じような感じだった。
- 出木杉のコピーが予習をし始める描写はカットされている。
- スネ夫は空地でじぶんちのテレビが地デジ対応になったことを自慢していて、ジャイアンは最初理解していなかったが、テレビが綺麗に映るようになったと説明されると、これから毎日見に行ってやると言いスネ夫は青い顔になった。
- のび太は今回も「安心しなないな、きみ」とは言っておらず、原作でママが言った用事は自分から例を挙げていて、この後ママは出掛けている。また小遣いでのび太が買ったのは、新しい漫画とどら焼きだった。
- のび太が帰宅した時、ジャイアンとスネ夫のコピーは居間でテレビを見ていて、しずかのコピーを発見した後部屋に戻ると、その時昼寝をしている自分のコピーと予習をしている出木杉のコピーを発見した。
- そしてドラえもんのコピーは宿題をやったかのび太に注意しに来た時、どら焼きで買収され、この後のび太のコピーがいじめられているのを報告した。またのび太が止めに入った時、しずかのコピーは出木杉のコピーと仲良くしていたため、のび太が注意したがこのことで泣き出してしまい、この後労働を再開した際も除外され、花飾りを作っていた。
- スネ夫のコピーが実際に報告をしに行く様子が描かれていて、しずかも一緒に付いてきている。
- 帰宅したママは庭でのび太を叱っていて、約束を守れなかった罰として、のび太は草むしりが終わるまで晩御飯抜きとなってしまった。一方ドラえもんのコピーはもらったどら焼きを食べようとしていたが、口がなかったので食べられなかった。
2018年版
- 冒頭でのドラえもんの口調は今までのバージョンと似たようなもので、一休みしたら宿題をやるか聞かれた際のび太はいびきで返事している。
- ネズミのびっくり箱はドラえもんのコピーに開けさせている。
- のび太がおやつのケーキを食べるも、コピーも一緒に食べに来てしまい、ママに人形遊びをしていると勘違いされてケーキを没収される下りが追加されている。
- ママに話しかけた際のセリフは原作通りだったが、やはり「きみ」は言っていなかった。また、お小遣いをもらった後コピーの知らせを聞いて帰ってきたドラえもんに遭遇し、宿題はやったか聞かれたが、終わったからこうしてお小遣いももらったと言い、先を急いだ。
- クスクス笑ったことで気分を損ねたジャイアンに殴られてしまったので、のび太はジャイアンのコピーをもっとこき使うことを強く思った。
- しずかのコピーに湯をかけられた際はドライヤーで乾かしている。
- ラストでドラえもんは「お小遣いももらったんだから自分でやれば!」とも言っていた。