オピオタウロス
0
おぴおたうろす
ギリシャ神話に登場する怪物の一種。
オフィオタウルス、オフィオタウラスとも表記される、ギリシャ神話に登場する怪物の一種。
その名は“蛇牛”を意味しており、その名の通り身体の半身は牛で、後ろは蛇の姿をしているとされ、大地母神ガイアから生まれた存在であるとされる。
帝政ローマ時代最初期の詩人の一人であるオウィディウスが書いた6冊のラテン詩『祭暦』の記述によると、オピオタウロスの内臓を燃やして犠牲に捧げたものは神を打倒す力が授けられるといわれており、それ故に運命を司るモイラたちの教えを受けた女神ステュクスによって、暗い聖林に三重の壁で囲われ閉じ込められていとされる。
しかしゼウス率いるオリュンポスの神々と、クロノス率いる巨神族ティーターンとの大戦『ティタノマキア』の最中にティーターン陣営のブリアレオースに捕まり殺されるという事態が起こってしまう。しかしその内臓を燃やされる前に、ゼウスが遣わした一羽の鳶がそれを奪い取って阻止しゼウスの元に届けたという。
尚、この鳶はその後、一連の働きを認められて天へと上げられ鳶星になったといわれている(ちなみにこの鳶星は『祭歴』と『博物誌』以外に言及が無い為度の星を指しているのかは不明となっているらしい)。