概要
2009年8月に公開された『平成版ヤッターマン』の劇場用映画。
正式タイトルは、『劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合! オモチャの国で大決戦だコロン!』。
おもちゃの国を舞台に映画オリジナルを含めたヤッターメカ総出演が見どころで、本作ではガンちゃんと父親との家族の絆やヤッターワンの誕生についても語られている。
ストーリー
夏休みのある日、おもちゃの国「トイトイ王国」に招待されたヤッターマン一行。
そこでわがままだが寂しがり屋のプラモン王子や忙しすぎるブリキン王、そしてパ・ズール大臣と出会う。
一方、ドクロベエからの情報でプラモン王子のペンダントの中にドクロリングが入っている情報を得たドロンボーもパ・ズールからの招待でトイトイ王国にやって来る。
しかし、突如現れた謎のメカ・ヤッターゼロがヤッターワンに襲いかかり、ヤッターマンは最大のピンチに陥る。
主なゲストキャラクター
- プラモン
CV:沢城みゆき
トイトイ王国の王子。寂しがり屋な性格で、父親と遊べない寂しさを紛らわすためにわがままを言って周りを困らせていた。
ドクロベエの情報では、プラモンのペンダントの中にドクロリングが入っていると言われていたが、入っていたのは巨大な地球型ジグソーパズルの最後のピースだった。
- ブリキン
CV:緒方賢一
トイトイ王国の国王で、プラモン王子の父。
トイトイランドを作ったが、息子と遊ぶ時間を作れないほど忙しい日々を送っている。そのため、息子に寂しい思いをさせてしまい、申し訳なく思っている。
CV:森川智之
トイトイ王国の大臣。ブリキン王に忠実な部下だが、その裏では地球を破壊できる宇宙釘を使い、密かに世界征服を企む本作の黒幕。
あらゆる効果音の鳴るサウンドマシン(CV:春日俊彰)をよく持ち歩いている。
- ダンシング・フラワーメカ
CV:若林正恭
常にパ・ズールの傍にいるサングラスをかけた花(薔薇)型のメカ。かなり口の悪い毒舌家で、度々パ・ズールに小突かれている。
CV:菅生隆之
ガンちゃんの父親。第1作目でもしばしば登場しており、第2作目では本作が初登場。
高田玩具店の店長を務めると共に、天才的な科学者であり、ヤッターワンおよびトイトイ王国の設計者でもある。
冒頭における初登場での顔アップシーンは『科学忍者隊ガッチャマン』の南部博士のパロディ。
- 高田ひとみ
CV:山下亜矢香
ガンちゃんの母親。本作にて初登場。
夫と共にトイトイ王国へ赴いていたが、自分は一人豪華エステに行っていたため、今回の事件のことは全く知らない。
映画オリジナルメカ
ヤッターメカ
詳細は個別記事を参照。
ドロンボーメカ
- アトラークッション
- ゴールデンバー
詳細は個別記事を参照。
- ハンマーメカ
ボヤッキーがパ・ズールに唆される形で作ったメカ。頭部が巨大なハンマーになったダチョウのような形状をしている。頭部のブースターで加速し宇宙釘を打ち、地球を破壊しようと企んだ。弱点は尻尾の部分に当たるレバーで、ここを上げられると頭部についたブースターが強制停止する。
ただし1発打ち込んだ後はチャージが必要という欠点があり、チャージにもかなりの時間を有することになるが、頭部を破壊されても行動可能。
また、ゴールデンバーからの外部操作によって、様々なコックピットメカを出現させることが可能。
- プレゼントメカ(正式名称不明)
パ・ズールが脅迫の材料として世界中に送りつけたプレゼントの箱の形をした巨大メカ。ボタンによる遠隔操作で起動する。
しかし実際はボヤッキーがハンマーメカの製作中に単なる息抜きで作っていたものであり、事情を知らないパ・ズールによって独断で世界中へと送られたが、中身は巨大はコックピットメカ(女子高生メカ)だった。
作中用語・舞台
- 宇宙釘
遥か昔、宇宙の彼方から飛んできて地球に刺さった巨大な釘の形をした隕石。
この釘が刺さったことによって、かつて一つだった大陸はバラバラとなり、地球は現在の姿になったとされている。しかしもう一度同じ場所に釘を打つと、パズルのように地球がバラバラになってしまうといわれている。
- トイトイ王国
ブリキン王が治めるおもちゃの国。
- トイトイタワー
トイトイ王国の象徴とされているランドマーク。
その高さは1キロにも及ぶが、実はパ・ズールによってトイトイタワーとして偽装された宇宙釘そのものだった。
- トイトイランド
トイトイ王国を中心に、徳兵衛の設計で作られたおもちゃのテーマパーク。全部で7種類のパークが集まっている。
・近未来宇宙パーク
近未来の世界と宇宙をテーマにしたエリア。
・恐竜パーク
恐竜の時代を再現したエリアで、恐竜のぬいぐるみやロボットと遊ぶことができる。
・デジタルパーク
テレビゲームの世界を再現したエリア。
・アミューズメントパーク
ガチャガチャやクレーンゲームなどのバラエティに富んだエリア。
・ファンタジーパーク
人形や童話の世界を再現したエリアで、体感RPGを楽しむことができる。
・テーブルゲームパーク
その名の通り、チェスをはじめとするテーブルゲーム、および世界中のあらゆるゲームをテーマにしたエリア。
・王宮パーク
ブロックやパズルをテーマに、実物大で実際に動くおもちゃの電車や車がたくさん通っているエリア。
- カラカラタウン
トイトイ王国の外れにある小さな町。所謂貧民街であり、この町に住む子供や大人はトイトイ王国に入れず、日々不満を募らせている。特に重労働(穴掘り)を強いられている大人たちは裏でトイトイ王国に対する陰口を叩いたりしていた。しかし今回の事件で考えを改め、和解に至った。
エンディングではカラカラタウンの大人たちがブリキン王やヤッターコング・ココングと共にトイトイ王国の復興に協力し、子供たちはプラモン王子と仲良くなった様子が描かれている。
また、本作の特別ゲストであるオードリーは上記のパ・ズールのサウンドマシンやダンシング・フラワーメカの他、カラカラタウンの住民役で登場している。
関連タグ
おもちゃの国は秘密がいっぱい!?:本作同様、2009年に公開された『フレッシュプリキュア!』の映画作品で、おもちゃの国を舞台としている点も共通する。