概要
Space.12で度重なるアンラッキーに見舞われたラッキーを激励し立ち直らせたガル…。
しかしSpace.14では、自らが様々なアンラッキーに見舞われる事態に陥ってしまった。
- 仲間の活躍を見て出撃を楽しみにしていたが、立て続けにキューレット選抜で外れてしまい(それも当たる確率が5/8の状況で)「本当に宇宙一アンラッキーな男は俺なんだガル……」と卑屈になる。
- 宇宙竜宮城で怪盗BN団と共にスタッフになりすまし、ダイカーン・ユーテルジャンを接待。彼の持っているリモコンを無理矢理触る物の、押したボタンがことごとく落とし穴起動用だった為にラッキーとスパーダが3度に渡って落下(しかも3度目はスパーダの頭にタライが落ちてくる始末)。その上ユーテルジャンをますます不機嫌にさせてしまった。
- 帰ろうとするユーテルジャンを引き留める為にショウ司令がオトメキュータマを転送するが、それを確認せず装填・使用した結果乙姫ルックの女装姿に。そのあんまりの格好に過去のトラウマが再発、「キュウレンジャーのメンバーにいない方が良かった」とネガティブ発言をするまでに落ち込んでしまった。
- しかしガルの乙姫姿を見たユーテルジャンは、何とガルに一目惚れし一緒に踊りだした。
- ユーテルジャンとの戦闘終盤、いけない方向に目覚めてしまった?ユーテルジャンに告白された(もちろん「ごめんなさいガル!」とお断りした上で撃破した)。
- そもそも今回のキューレットでのメンバー割りが適材適所とは言い難く、潜入行動を得意とする怪盗BN団が接待役、立ち振る舞いやコックのスキルによる接待が期待出来るスパーダが救出役に割り振られた結果、お互いが専門外のアクシデントに対処し切れず余計に苦労する羽目となった。
ガルの卑屈は根が真面目過ぎるが故に陥った物と言える。
総評とその後
結論から言えば、良くも悪くも単純なガルがラッキーの姿勢に影響されて、勝手に「自分はアンラッキーだ」と思い込み空回りした結果がこれである。
だがそんなガルにラッキーが助けられたのも事実であり、ラッキーはSpace.12での借りを返すとばかりにアンラッキーと思い込んだガルを励ます。
その言葉を受け取ったガルはユーテルジャンから奪い取ったリモコンで二者択一の選択を成功、自信を取り戻しアンラッキー状態から脱するのだった。
このSpace.14は
「今までは『ラッキーが持っている、幸運を呼ぶ為の御守り』でしかなく(ガル自身もそう思い込んでいた節がある)Space.12にてラッキー自身が自ら幸運を呼べる様になった事で御守りとしての役目を失った(と同時に自分の役目も無くなったと思い込んでいた)ガルが『改めてキュウレンジャーの正式な1人』になるまでの物語」と言える(Space.12〜14は流れとして自然であるのだがラッキーもガルもこれ以降も今までとあまり変わらない対応だった為かなり分かりづらい物となっている)。
そして、これ以降はある程度自分の心に余裕を持てる様になったらしく、出撃メンバーから外れても必要以上に落ち込んだりはしない、アクシデントに見舞われても適当にあしらうか仲間と力を合わせて乗り越えようとする等と言った、前向きな心の姿勢をいつの間にか会得していた。
後のSpace.17におけるバランスとのやり取り(※チャラい態度を崩さない相手に反発していたが、その裏でダイカーン・シャイドスの能力を調べる為の情報を集めていた事を素直に関心して認め、かつそれを無駄にしない為自ら身体を張ってシャイドスを誘き出す作戦を実行した)は、この前向きな心の姿勢を得たガルだからこそ出来た事であろう。
Space.25では、テッチュウの攻撃によって惑星トキの時空が歪んだ事によってメンバー達のトラウマや後悔といった過去の記憶が具現化される。
ガルはジャークマターによって一族を皆殺しにされたという壮絶な過去があるにもかかわらず、女装姿が具現化される。
宇宙竜宮城の一件がガルにとって最大級のトラウマになっている事が発覚した瞬間だった(正確には女装ではなく『ラッキーの足をことごとく引っ張った事(幸運のお守りとしての役割を失い自分の存在意義を失っていた時)』がガルのトラウマと言える)。
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ラッキーさんマジアンラッキー:この状態に陥ったラッキーを救ったのはガルの一喝とショウ司令の励ましであった。それが切っ掛けで当記事内の状態へ陥ったガルが救われたと言うのが何とも感慨深い。
スティンガーさんガチハードラック:ガルと同じく、一族をジャークマターに皆殺しされた男が辿ったアンラッキーとは呼び難いレベルの不運と災難。しかし彼の場合、それから一人で抜け出そうとして空回りし、よりアンラッキーの深刻さが増すと言う悪循環が起こっていた。
ある意味、ラッキーと出会わなければガルが陥ったかもしれないifの状態とも言える。
???:こちらはこの流れから精神の悪循環を抜け出せなかったガルのifと言える。