「……まあ、勝手にするといい。僕は僕の好きにさせてもらおう。」
※本作品関連記事作成・編集にあたっての注意
2023年9月26日に本作のサーヴァントの真名やストーリーの核心に迫る内容についての動画・画像のアップロードについてのガイドラインが表明された(『Fate/サムライレムナント』動画、画像投稿ガイドラインが公開。サーヴァントの真名やストーリーの核心に迫るイベントの発信には「ネタバレあり」の記載を)。
「配信してはならないシーン」は指定されていないものの、サーヴァントの真名やストーリーの核心に迫るイベントの発信には「ネタバレあり」の文言をサムネイルやタイトルに入れるようお願いしている。特に「終章」開始以後の内容や二周目に初めて現われる要素については特に念を押している(x(旧twitter)公式アカウントのツイート、コーエーテクモゲームス公式サイト)。
つまり、現時点に於いて公式的には真名等の情報の無制限の流布を望んでいない状況にある。
そのため、ピクシブ百科事典にある本作初出サーヴァントの項目ではページ上部のプロフィールの真名欄を「???」表記にしたり、冒頭にネタバレ警告がなされ、画面をスクロールすることではじめて閲覧できる仕様となっている。
また、「真名+(Fate)」形式の記事作成もなされていない(9/28現在)。仮に存在していると、直接親記事につけなくても目に入るだけでプレイ途中の人や未プレイでもFateシリーズのファンなら察しがついてしまう恐れがある。
作られているのを見つけた場合は白紙化+親記事外し、利用規約第14条禁止行為1.「第三者の著作権、その他の権利を侵害する行為、または侵害するおそれのある行為」への抵触を挙げた上での削除依頼をお願いします。
その他、意見等がある場合はこちらにて。
プロフィール
※ プロフィールの出典地域は本百科の推測なので注意。
概要
『Fate/Samurai Remnant』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。
盈月の儀の主催兼見届け役である土御門泰広と契約しているが、マスター共々その思惑は不明。
真名
日本最古の歴史書である古事記の編纂に関わった人物、「稗田阿礼」。
人並み外れた記憶力の持ち主であり、それを見込んだ太安万侶の指示で、様々な文献を誦習していたとされている。しかし、それ以外は出自や生没年、性別すら不明であり、その実在すら判然としていない謎多き人物。二次創作では女体化されやすいが、Fate時空では男性の設定。
古事記の編纂者であるがゆえに、情報戦の面では日本神話系サーヴァント全般の天敵といえる。
人物
一人称は「僕」。
常に他人を値踏みし見下すような言動が目立つ、細身の男性。
自分の記憶能力と生前の功績に対する自負が強く、英霊となった現在でも"記録すること"に執着しており、そのためなら如何なる手段を用いてでも現界を延ばし生き残ろうとする。聖杯にかける願いも「この世の全てを記録し、自分の古事記を完璧な歴史書にする」というものである。
また彼の関心にあるのは「実際に存在した事実・英雄」であり、"後世の人間が語った幻想"に多かれ少なかれ影響されている英霊・サーヴァントの存在は逆に嫌悪の対象となっている。
能力
身体面のステータスが全て最低値のEランクと極めて低く、純粋なフィジカルでは最低クラスの作家系サーヴァントと同列の水準である。能力は書斎の作成、観測用の魔術礼装や使い魔を使用する等、自身の存在意義である"記録すること"に特化しており、高度な魔術の行使も不得意。
よって宝具で押し切るのがメインとなるのだが、その宝具も使い勝手が悪く、全体的にアタッカーとしてもサポーターとしてもピーキーな性能をしている。しかし、その分ハマればかなり強力。
ステータス
保有スキル
陣地作成(D) | キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。稗田阿礼が作るのは工房ではなく書斎であり、物語ではなく記録を紡ぎ続ける。 |
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道具作成(C+) | キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。彼の場合は、観測用の魔術礼装を幾つか作成可能となる。現代でいうところの監視カメラや撮影ドローン。彼の周囲に浮遊する目玉を模した使い魔はこれによるものと思われる。 |
宝具
傀儡遊園(くぐつゆうえん)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~5
- 最大捕捉:3人
「夫れ、混元既に凝りて、氣象未だ效れず。名も無く爲もなし。誰か其の形を知らむ――森羅万象、我が牢記の網の内と知れ。『傀儡遊園(くぐつゆうえん)』!!」
完全記憶を保持した稗田阿礼が発動する固有結界。彼が尊ぶ「史実・現実」という外殻で覆われたそれは、彼が嫌いし「非実在の神秘」を纏う英霊たちの霊基に干渉し、その性能を低下させる。
一見サーヴァントの天敵とも言える強力な弱体化系の能力だが、逆に言えば記録が比較的明瞭で神秘に依存しない近代英霊のような一部サーヴァントには効果が弱く、そうでない英霊にも何らかの手段で歴史上の実在を証明されると効果が無力化されるという弱点を持つ。
擬神招来・八十禍津日神(ぎしんしょうらい・やそまがつひ)
- ランク:EX
- 種別:創造宝具
- レンジ:なし
- 最大捕捉:なし
「災厄の化身よ、太虚(たいきょ)の果てより来たれ。顕現せよ!『擬神招来・八十禍津日神(ぎしんしょうらい・やそまがつひ)』!!」
彼が著した古事記に記されし災害・厄災の神 “八十禍津日神” を、サーヴァントの要領で召喚する宝具。だが、あまりにも強大な神霊召喚を不完全に行うため、この宝具の行使には極めて繊細な制御が要求され、ほんの少し何かのズレが生じただけで、八十禍津日神は暴走する。
魔力消費自体も極めて膨大で、聖杯などのバックアップが無ければ維持は困難である。傀儡遊園が奥の手であるのなら、こちらは勝利に固執し命も顧みず用いる「禁じ手」と言えよう。
関連人物
生前
元明天皇の命によって阿礼が暗記した各家に伝わる歴史伝承を筆録、『古事記』を編纂した大和朝廷の文官。彼は執筆において古代日本語を重視し、それに従って日本語を日本語の発音そのままに記そうと尽力しており、これが日本語独特の表記法が形作られる起源とされ「日本文学の創始者」とも称される偉人である。
同年代である古代日本の皇族で、天武天皇の第六皇子で淳仁天皇の父。『古事記』と並び伝存する最も古い史書『日本書紀』の編修事業の総裁を務めたことで知られる。『日本書紀』には日本の独自信仰である神道や祭祀が重要なものとして取り上げられ、同時に海外から伝来した仏教や寺院に関する記述もあり、双方が国柄と矛盾しないよう説明されている。これは『古事記』には見られないもので、彼が祀られている「藤森神社」には石碑に「日本最古の学者」「学問の祖神」と記載されている。
Fate/Samurai Remnant
契約したマスター。どちらかと言えば彼の方が本来の魔術師である。
個人的には気に入っているものの、お互いの目的のために手を貸しているビジネスライクな関係。
その他
物語の語り部繋がり。ただし、こちらは口頭での語り部である。
余談
CVを務める勝氏は本作が『Fate』シリーズ初出演。
何気に「マスターの名が土御門」「魔術師のクラス」ということで、勝氏の代表的な持ちキャラである混沌とした世界で暗躍する多角スパイの魔術師を思い浮かべた人も多いだろう。