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キョウチクトウスズメ

きょうちくとうすずめ

翅の迷彩色が特徴のスズメガの一種。 名前の由来は幼虫が有毒植物のキョウチクトウを食べる事から。

概要編集

和名キョウチクトウスズメ
学名Daphnis nerii
英名Oleander Hawkmoth
分類鱗翅目 カイコガ上科 スズメガ科 ホウジャク亜科 トモエスズメ属
開翅長8~12cm
前翅長4~5cm
分布域日本(南西諸島小笠原諸島)・台湾・中国南部・インド東南アジアオーストラリアハワイ諸島・ヨーロッパ南東部・中東アフリカ大陸・マダガスカル島・マスカリン諸島セーシェル諸島
幼虫の食樹キョウチクトウ科(キョウチクトウニチニチソウツルニチニチソウミフクラギサンユウカアデニウムなど)・アカネ科(ウスギコンロンカ)
越冬態
成虫の発生期5~12月/多化性

緑、白、桃色、紫、茶色、灰色などの色が複雑に絡み合った美しい迷彩柄の翅をもつスズメガの一種。

同じく迷彩柄の翅を持つウンモンスズメと混同されがちだが、本種の方が一回り大きく、カラーリングも鮮やか。

よく見ると顔も違う。

成虫は夕暮れ時から夜間に飛び回り、ホバリングしながら口吻を伸ばして花の蜜を吸う。

日本での生息域は沖縄周辺(外来種という説も)だが、成虫の移動性が強いため、台風などに乗って九州、四国、本州に飛来する事がある。

本州では近畿地方での確認例が多いが、2023年には静岡県や茨城県、埼玉県でも繁殖が確認された。

元々熱帯性の種なので寒さには極めて弱く、日本本土に飛来するものは冬季には全て死亡する無効分散である。

幼虫は尾角と青白い眼状紋をもち、側面に白い帯がある緑色の芋虫で、主にキョウチクトウの葉や花を食べて成長する。

尾角は成長するにつれて黒から黄色に変わり、先が折れ曲がる。

終齢幼虫は体色が褐色に変化し、葉を綴った繭を土中に作り蛹化する。

キョウチクトウは青酸カリを上回り、死亡者も存在するほどの極めて強い毒性物質であるオレアンドリンを含む有毒植物だが、キョウチクトウスズメはこの毒に対する強い耐性と、毒を分解して無効化する能力をもつ。

毒の一部は天敵への対応策として体内に貯蔵されていると考えられており、成虫・幼虫共に有毒の可能性が高い。

これを食べる物好きなどほぼいないだろうが、くれぐれも口にはしないようにしよう。

アフリカの個体群は毎年ヨーロッパへ渡りを行うことが知られている。

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