CV:若本規夫
「このバッジはな、ジム戦で戦った勝者だけが貰えるんじゃ」
概要
ポケモンサイドストーリー第5話「カスミ! ブルーバッジをゲットせよ!」に登場するゲストキャラで、リフレ村のバッジ職人。
ハナダジム三姉妹の長女・サクラからブルーバッジが無い事を聞かされ、バッジを貰いに来たカスミと彼女に同行していたケンジ・サクラ(「カスミの姉の方」ではなく、金銀編においてエンジュシティで出会った友人)に対し、ジムバッジ作りの修行を受けさせる。
因みにその理由として…
①バッジ作りを経験すれば、バッジのありがたさが増す
↓
②(自分が苦労して作ったバッジを)益々取られたくないと、ジムリーダーは頑張る
↓
③それ(ジムバッジ)を取ろうと、ジムの挑戦者の腕が上がる
…というもの。これも日々ポケモンを育てているトレーナー達の腕を上げる為だという。
尚、初登場時は坂から滑り落ちて足を負傷していた所をカスミ達に助けられたので、「困ってる人を助ける」という第一関門は合格と見なされた。
何と自分のポケモンも所有している様で、相棒はオーダイル。劇中ではその腕前を披露する事はなかったが、ジムリーダーに「試練」と称してバトルを挑ませる姿勢から見て、相当の実力の持ち主だと思われる。
その後、カスミ達が過酷なバッジ作りに耐え抜いた事で「最後の試練」としてカスミにポケモン勝負を申し出るが、その最中にカスミのコダックが勝手にモンスターボールから出てきたばかりか、キンゾーのオーダイルに怯えて逃げ出した際に池にハマって溺れた光景を見て、「みずタイプなのに泳げないのか」と激怒。「バッジは渡せん!」と試練を中断してしまう。
しかし、留守中にバッジの盗難に遭った際、その窃盗犯達をねんりきで圧倒したコダックの実力を見て、「泳げなくてもOKじゃ」という理由で何とオーダイルとのバトルを免除した(しかもバッジの窃盗犯達にさえ、ジュンサーに突き出そうともせず、冒頭の台詞を使って説教だけで済まし、あっさりと解放している。幾らなんでも寛大過ぎなのでは…?)。
その後、サクラとケンジが最後までバッジ作りの修行に付き合ってくれた事で「ジムリーダーはみんなに好かれ、良き友達を持っていないといけない」という最後の関門をカスミがクリアした事で、ようやくカスミにブルーバッジを渡したのだった。
余談
長年、ポケモンのアニメを視聴してきた往年のファンなら、キンゾーの考えに共感を抱いた人もいるハズ。
実際、アニポケに登場するジムリーダー達の中には、キンゾーが激怒してもおかしくないほどいい加減なジムリーダーも少なくない。
例えばナギサシティのジムリーダーであるデンジに至っては、「対戦相手がつまらない」という理由で町の改造に没頭するあまりバトルを行わなくなり、ジムの前にバッジを大量に放置して挑戦者に持ち帰らせるという愚行を犯している(これについてはサトシのみならず、DP編の彼のライバルであるシンジも「あんなジムは俺は認めない!」 「最低のジムだ」と本気で憤っていた程)。
また、フキヨセシティのジムリーダーであるフウロに至っても、「趣味のフライトをする時間がなくなる」という理由で、互いのポケモンを見せ合い実際のバトルをせずに、フウロ自身のイメージのみで勝敗を決める「エアバトル」という名のとんでもない方法を考案し、以降はそれでバッジを賭けたジム戦を行うなど、上記のデンジ以上の問題キャラであり、こちらは同じ地方のジムリーダーであるデントを憤慨させている。
「寧ろコイツ等にこそバッジ作りの修行を受けさせるべきなのでは?」と思った人もいただろう(そもそも上記のジムリーダー達は、キンゾーの言う様に「ジム戦で戦った勝者だけが貰える」という、正に「勝者の証」とも言えるジムバッジを蔑ろにしているばかりか、本来ならジムの挑戦者=トレーナー達の成長を促す立場であるはずの「ジムリーダーとしての職務」すら全うしておらず、特に本気で強さを求めているサトシやシンジからすれば、許し難いと感じるのも当然である)。
因みにキンゾー登場回において、カスミに彼からバッジを貰いに行ってほしいと頼んだ張本人である姉・サクラに至っても、初期のサトシに対し、「ジム戦できるポケモンがいない」という理由で、デンジと同様、ジム戦をせずにブルーバッジを彼に渡そうとした事があった(当時のサトシはまだルーキーだったが、「戦わずしてバッジを貰うのはどうなのか」と流石に疑問を抱いていた)。
もっとも、キンゾーは彼女と知り合いであると同時に、彼女の悪態を突くような描写がなかった事から、(少なくともカスミがサトシの旅に同行した以降に)サクラに対してもバッジ作りの修行を受けさせていた可能性は高いだろう。
関連タグ
ジョーイさん:言わずと知れたポケモンセンターの女医だが、無印編第42話とDP特別編、及びサイドストーリー2話において、「ポケモンジム監査官」という、キンゾーとはまた違った立場でジムリーダーに対する厳しい姿勢を取っていた人物がいる(因みにカスミは奇しくもキンゾーに出会う前に、そのサイドストーリー2話において彼女と出会っていたが、ギャラドスへの恐怖心を克服した事でジム閉鎖を免れている)。とはいえ、キンゾーはバッジ作りの修行というやり方でジムリーダーの成長を促しているのに対し、こちらは相手の現状次第でジムリーダーそのものを辞めさせようとするなど、ある意味キンゾー以上に非情かつ厳格である。
ジムリーダー関連
- アカネ:ジョウト地方のジムリーダー。一応、ジムリーダーとしての職務は全うしているが、試合に負けるとバッジを渡そうともせずに子供みたいに泣き出してしまうと言う問題点が見られた(特に彼女の手持ちであるコイツに苦杯を舐めさせられたプレイヤーなら「寧ろこっちが泣きたくなる」と思った人もいるだろう)。とはいえ、もう一度話しかければちゃんとジムバッジは渡してくれるが(なお、アニメ版ではこの様な醜態は晒していない)。
- イブキ:同じく、ジョウト地方のジムリーダー。こちらは勝っても「長老に認めて貰わなければバッジは渡さない」という半ば身勝手な思想を掲げており、前述のデンジやフウロとはまた異なる問題児(当然、彼女はこの後、長老からお説教を喰らった)。上記のアカネといい、ジョウト地方にはまともなジムリーダーはいないのだろうか…?(ただし、これはゲーム版の設定であり、アニメ版ではここまで酷くはない)。
- グルーシャ:パルデア地方のジムリーダー。こちらは挑戦者に対し「冷たい現実を教えてやる」と称して厳格な態度で試合に臨むなど、一見するとジムリーダーとしての職務に全うしている様にも見えるが、アニメ版において「次はない」「負けたら二度と来るな」などと明らかに挑戦者の成長を促そうともせず一方的に敗者を切り捨てるかのような姿勢が見られたため、一部の視聴者から賛否が分かれてしまっている。因みに彼はジムリーダーでありながら、勝っても挑戦者にジムバッジは渡さない(最も、これはグルーシャに限った事ではないが)。