概要
CV:佐久間レイ(サクラ)、川上とも子(アヤメ)、浅田葉子(ボタン)
アニメ版『ポケットモンスター』シリーズに登場する、カスミの三人の実姉たち。
下敷きとなった原作ゲームの初代(第1世代。RGBP)には登場しないアニメオリジナルのキャラクターだが、後の『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』では逆輸入されるかたちで登場(後述)。
長女が金髪のサクラ、次女が青髪のアヤメ、三女が桃髪のボタン。
作中では
無印編第7話で初登場。
三人でハナダシティのハナダジムでジムリーダーを務める傍ら、大規模なプールのあるジムを利用して水中ショーを展開しており、「ハナダジム美人三姉妹」の通称で有名になっていた。
しかし、元々成り行きに近い形でジムリーダーを務めていたのが原因なのか、他のジムリーダーたちと比べても実力はお世辞にも高いとは言えなかった模様で、ジムリーダーとしての向上心も低く、むしろ水中ショーの方に意欲を見せていた。
主人公のサトシがジム戦を申し込んできた頃には、同じマサラタウンから訪れたシゲルら新人トレーナーの三人にあっけなく負けてしまっており、主力のポケモンたちのほとんどが病院送りにされ、トサキントとパウワウくらいしか残っていない始末。完全にやる気をなくしていた三人は、無試合でサトシにブルーバッジを渡そうとするという後に登場するこの人みたいなことをしていたが、そこへ帰ってきていたカスミがサトシとバトルする展開になるも、ピカチュウが共に旅してきた情から戦意喪失していたため他のポケモンで対応している最中にロケット団が乱入して妨害してきたのを追い払ったのち改めてサクラがブルーバッジを渡したことにカスミが不服を申し立てるも「はじめからピカチュウを出されてたらカスミのポケモンに勝ち目はないわ」と諭した。(実際はゲームの赤緑でカスミに生半可なピカチュウで挑むとスターミーのバブル光線で返り討ちされる可能性が高く勝ち目は大いにある。)
自分達三姉妹が周囲に持てはやされる中、カスミは常に蔑ろにされる日々を送っており、特に三女のボタンからは「美人三姉妹とその出涸らし」と揶揄され、更に三姉妹のファン達からも「美人三姉妹の四番目のカスミちゃん」とぞんざいな扱いを受け続けてきた。
この三姉妹も三姉妹だが、自分たちより更に前のジムリーダーであった両親もかなりいい加減で無責任な性格をしていたようで、小説版では「ジムをやっていけない」と言い残し、実の娘たちを置き去りにして蒸発してしまっている。
結果、精神的苦痛によって三姉妹や両親の存在自体がコンプレックスとなってしまったカスミは、現在の勝気ではねっかえりなわがまま娘に育ってしまった……ということらしい。
61話では水中ショーですら経営難となり、帰ってきたカスミに半ば無理矢理水中バレーショーの主演を押しつけただけでなく、カスミのポケモンであるタッツーやスターミーを取り上げてしまう(なおカスミはコダックも置いて行こうとしたが「それはいらない」と却下され、更についでとばかりにサクラは水ポケモンですらないトゲピーやピカチュウもサラッと取り上げようとしたが当然カスミとサトシ両名には「絶対ダメ!!」と拒否されている)。
無印終盤の273話に至っては福引で世界一周旅行を当てたのを理由に、遂にはジム経営すらも放棄。カスミを後任にする形で悠々と世界旅行に行ってしまう等、カスミへの皺寄せは悪化する一方となっており、ポケモンサイドストーリーでは遂にポケモンジム監査官を務めるジョーイさんが査察に来る程の事態にまで陥ったが、ジム経営を引き継いだカスミの行動によって、何とかジムの閉鎖だけは免れた。
両親が出て行って間もない頃は、まだ幼かったカスミの面倒を3人で見ていたと思われるので、カスミ本人も断るわけにはいかず、皮肉にもこれが原因でカスミは姉たちを凌駕する実力を持ったジムリーダーへと成長することとなる。
『サン&ムーン』では、42話のラストで久々に動向が語られている。相変わらず旅行に出ているとのことで、再会を期待していたタケシを落胆させた(その後102話で帰って来てカスミがアローラ旅行に行く間、代わりにジムの代理をした事がカスミから語られている)。
一部のファンからは、「ハナダニート三姉妹」とも評されている。
またEDではタケシのパラダイスの映像にてタケシのストライクなお姉さんの内の一人として登場。
そして彼女達は前述の通りお世辞に性格は良いとはいえない(寧ろどちらか言えば末っ子のカスミをぞんざいに扱う悪女そのもの)のだが、
犯罪者という悪人なラインは超えていないからかタケシが例外的にセーフな悪女という稀有な存在として描かれている。
しょうもない彼女らだがそれでも自分達の手持ちポケモンは普通に可愛がってはいるようで、ロケット団が盗んだ吸水機にパウワウやサトシのピカチュウが吸い込まれそうになった際には動揺しており、少なくともポケモンそのものを蔑ろにするような人間性の持ち主ではない。
その他の媒体での扱い
アニメをもとにした漫画『電撃ピカチュウ』では割とまともな性格をしている。
ゲーム『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』では逆輸入され、ハナダジムのジムトレーナーのおとなのおねえさんとして登場する。
手持ちポケモンはそれぞれ一匹ずつ。サクラがパウワウを、アヤメがシェルダーを、ボタンがトサキントを使う。
関連タグ
ボタン(ポケモン)…三女のボタンとは同名の別キャラクター(『ポケモンSV』に登場)。
ダイスケ(アニポケ)…三人と同じく無印編を代表するクズキャラでかつ怠惰でポケモンバトルや育成への意欲がなく、他事(ポケモンの捕獲)にハマっているトレーナー。三姉妹や両親がカスミにぞんざいな扱いをしていたのに対して彼は捕まえたポケモン(後のサトシのヒトカゲ)をそれも三姉妹ですらやらないような外道な仕打ちをする程に酷く扱っていた。