「うるさい! ドワーフにはドワーフの戦い方がある!」
概要
ドワーフ族の男性。腕利きの細工師であり、屈強な戦士。頑強な外見に似合わず、頭の回転は速く、機転がきく。(パーティメンバーの中で一番早くカーラの秘密に気づいた。ウォート曰く「頭の良い酒樽」)
鉱山事故で大怪我を負った時、六英雄の一人ニース(大ニース)に命を救われた恩があり、その折に失踪したニースの義娘 レイリアを救い出すために旅立った。
(ギム本人は「旅に出たいから出るだけ」と否定していたが)
ザクソン村の魔術師スレインとも旧知の仲であり、村を悩ませていたゴブリンに立ち向かった若者パーンとエトに助太刀し、一行を組む。
なお、OVA版では大振りの斧を投げてゴブリンを屠り、そのままブーメランのように戻ってきた斧をキャッチする、同じく斧を投げてレイリアの身体には傷一つつけず額のサークレットだけを弾き飛ばすというとんでもない離れ技を披露していた。(その為、OVA版ではウッド・チャックは自らの意思でサークレットをはめたのではなく、レイリアの身体から離れたサークレットに無理やり身体を乗っ取られたような描写になっている)
ハイエルフのディードリットとは種族柄なにかと言い争いが多かったが、互いに認め合う所はあり『喧嘩するほど仲がいい』といった所(曰く「相手の能力を評価するのにいちいち感情を持ち込むのは人間だけ)。
またギムとの交流はその後のディードリットのドワーフに対する印象に良い意味で影響を与えている。
上記のセリフはパーンの危機に対し、攻撃のタイミングを計っているところでディードリットに急かされて返したものである(小説版では竜牙兵との戦い、OVA版ではモスの大洞窟におけるドラゴンとの戦いでのセリフ)。
灰色の魔女カーラとの決戦の中では声を張り上げてレイリアに呼びかけ続け、完全にその身体を支配していたはずのカーラの魂を動揺させるも、魔法をその身に受けて命を落とす。
ギムの死を受けてディードリットは種族間のしがらみを越えて心から悲しみ、涙していた。
(小説版では怒りと悲しみのあまり、支配が解けて気を失っているレイリアの胸にレイピアを突き立てようとしており、スレインに「そんなことをしてもギムは喜ばない」と諭され、制止されている。このことはかなり長い間尾を引いており、ディードリットがレイリアを許せたのは第二巻、ザクソンのスレイン宅で再会した後。その時ですら「ギムはこの女に殺されたのだという気持ちも強く残っている。あの時、この女性の胸にレイピアを突き立てようとした感情は一時の気の迷いなどでは決してなかった」と記述されているほどである。)
元はコンプティーク誌上TRPGリプレイ第一部のキャラクター。
ネーミングは指輪物語に登場するドワーフの戦士、ギムリに由来する。
クラスはファイター(D&D)/ウォリアー(コンパニオン)/戦士(T&T)
コンパニオンルールのリプレイではカーラとの決戦後も生き残っており、その流れを汲んだ第二部ではGMの口から「ギムは生きていて細工師として暮らしている」という旨が語られている。
(同じくウッド・チャックも原作と違ってサークレットは被らなかったが、こちらは第二部にて「結局カーラのサークレットを奪ってしまった」と語られており、原作通りウッド・カーラとなってしまっている)
フォーセリアを舞台とするリプレイに於いて第3部に登場したグリーバス(マイリーの教えと駄洒落を言う神官キャラ)系イロモノドワーフに対し、ギム系を正統派ドワーフとするが、D&Dのリプレイに於いて「暗視があるから安心」と宣ったのは誰であろうギムである。