演:マーシュ彩
概要
黒い衣装を纏った青い瞳と長いロングヘアーが特徴的な少女。
かつて眼魔世界で生きる為に世界に生きる人々を改造して人為的に人類を進化させ、決して死なない存在へと生まれ変わらせようと試み、その思想の違いや無から命を生み出す神の領域へと踏み込もうとした為にアドニスと対立。世界を二分する戦争を起こし、敗北を喫し、グレートアイの力で宇宙の果てへと追放されたダントンの娘。
劇中では詳しく説明が無かったことから、その正体はダントンが“決して死ぬことのない次の世界の人類”のモデルとして作成した人造人間だと思われていたが、後述する小説で明かされた設定では彼の細胞を元に作られたリアクターを取り付けられて強化された一種の改造人間であったことが判明している。
同じく彼によって生み出された深海マコトと深海カノンの姉のような存在でもあり、彼の研究所の奥深くに隠されていた(実際にはコールドスリープだったらしい)が、眼魔世界へと帰還したダントンの手によって永い眠りから覚めると、父親であるダントンの理想実現の為に活動を開始する。
父親であるダントンを誰よりも慕っており、その見かけによらず高い身体能力と戦闘能力を有している。
ダントンの計画を邪魔するものを排除するべく彼の障害となる人物の1人としてタケルを襲うが、彼との戦いの中で父・ダントンの死を察知すると「生きる目的が無くなった」と戦意を喪失。自分の生きる意味を見失いかけるが、その言葉を聞いたタケルから「君は君の為に生きるべきだ」と諭される場面で画面が変わった為、その後の行方については謎のままであった(小説によればその直後に姿を消したらしい)。
小説では
小説『仮面ライダーゴースト 〜未来への記憶〜』で、彼女にまつわる謎がいくつか補完されている。
それによると、眼魔世界の環境汚染が原因で蔓延した赤死病で亡くなる直前の母親からダントンに託され、彼からの強化改造を施されたのを契機に彼から娘のように可愛がられるようになった過去を持つ(つまり彼女はダントンとは血の繋がりは無い。ダントンの養子が一番近いのかもしれない)。
当初はダントンにも心を開いていなかったが、強化改造後、初めて外の世界を見せてもらったのを契機に次第に彼に心を開いて行き、ダントンを父と慕って彼に対して強く依存するようになっていった。
その後、ガンマの民(眼魔のこと)の長であるアドニス及びイーディスとダントン考え方の違いから勃発した眼魔百年戦争では、ダントン側が敗色濃厚になった事を受けてアドニスから守る為にダントンによってコールドスリープさせられ、Vシネマのストーリーへと繋がって行く。
『仮面ライダーゴースト RE:BIRTH 仮面ライダー スペクター』でタケルの前から姿を消した後、タケルが言った「君は君の為に生きるべきだ」という言葉の意味を確かめる為にアランが開いたゲートを通じて密かに地球を訪れる。
しかしながら初めて訪れた未開の地の一般常識など持ち合わせている訳でもなく、更に眼魔百年戦争に参加していた事も手伝い、攻撃を受けると反射的に反撃してしまう癖の為に機動隊が出動するような大騒動を引き起こし、さらにダントンから授けられたリアクターの力は使えば使う程に自身の命を削ってしまうという副作用があった為(ダントンは勿論、本人も知らなかった副作用だと思われる)、長くは生きられない状態に陥ってしまう。
意識が朦朧となりながらもタケルを探して街を彷徨っている最中にトラックに惹かれそうになっていた所を見つけたタケルが自身を庇って意識不明の重体になってしまう。
そんな彼を看病する中で、タケルや彼の仲間達の魂の繋がりを見た事で、ようやくタケルの言葉の意味を悟った彼女はタケルが目を覚ます前に病室から抜け出し、青空の下で最期を迎えようとするが、駆けつけたタケルからグレートアイの力を通じてムゲン眼魂の力で彼の命の半分を譲渡され息を吹き返し、彼女に取り付けられていたリアクターも無事に彼女から外された。
余談
マコトはかつてタケルに「お前は他人の為に自分の命を諦められるのか!?」と問いかけたがまさか、生き返った後に自分の命の半分を本当に彼女に譲渡してしまうとは当時の彼も思わなかった事だろう。
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