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概要編集

2023年公開のゴジラシリーズ作品『ゴジラ-1.0』に対する前評判から生まれたネットスラング、のようなもの。


2022年、邦画としては2016年の『シン・ゴジラ』以来となる令和のゴジラシリーズの新作製作が発表されたのだが、その監督に抜擢された山崎貴氏に対するある不安要素からこのようなスラングが生まれた。


というのも、山崎氏が過去に手掛けた作品の中には原作物に対する設定の解釈違いからくる展開および結末の変更、そしてそれらの中にねじ込まれた押し付けがましいお涙頂戴劇で批判されたものもあり、特に前科に関しては厳しい意見が飛び交っていた。


そこから彼が作ることになった『ゴジラ-1.0』もまた「ゴジラはただの添え物で中身は人間ドラマで占められたお涙頂戴路線になるのでは?」というファンからの不安もあり、2014年に山崎氏が手掛けていた『STANDBYME ドラえもん』のキャッチコピーだった「ドラ泣き」にかけてそれを揶揄した「ゴジ泣き」というワードがTwitter上で頻々とトレンド入りする事態となってしまった。


その一方で、山崎氏は日本でもVFXの作り手としての実績は高く評価されており、また氏が手掛けたゴジラ・ザ・ライドはそのクオリティから非常に好評であった。


ともあれ、要するに山崎監督を不安視する層の「どうせ邦画(特に山崎氏の過去作品)にありがちな感動押し付け系映画になるんじゃないのか?」といったマイナスイメージから来た批判じみたネットスラングであり、決して肯定的な意味のワードではなかった。


予告編解禁編集


しかし、その後に公開された正式な予告編ではゴジラの破壊活動によって多くの人々が巻き込まれるショッキングなシーンが連発。以降のPVでも人間とゴジラの距離が異様に近い危ない場面が多く映されており、2001年の『GMK』の時さながらに「これは(悲鳴と絶望で)ゴジ泣きですわ」とか「ゴジ泣きはゴジ泣きでもどちらかというと泣きっ面にゴジラ」と、少しずつこれまでのイメージが変わり始めていった。


ついに迎えた公開日編集

2023年11月3日、満を持して公開された『ゴジラ-1.0』だが、蓋を開けてみれば“情け容赦のない圧倒的な破壊の力による暴威を見せつける迫力のあるゴジラの描写”“そのゴジラの前に為す術なく蹂躙され、運命を狂わされながらも日本を守るためゴジラに果敢に挑んでいく人間たちのドラマが両立した恐ろしくも燃えるストーリーが繰り広げられ、期待値低めに見たら想像以上の出来で驚かされた人も少なくなく、



……といった本当の意味でゴジ泣きする人々がX(旧Twitter)上で続出し、公開初日は再びゴジ泣きがトレンド入りした。


最初は否定的な意味で生み出されたゴジ泣きというワードであったが、実際に泣かされた以上はもはや褒め言葉になってしまったと言うべきか。


そして…編集

快挙!

2024年、現地時間3月10日のロサンゼルスハリウッド

同作品はなんとアカデミー賞視覚効果賞を受賞、世界中のファンが再びゴジ泣きすることになり、三度ゴジ泣きがトレンド入りすることになった。


関連タグ編集

ゴジラ-1.0

ゴジラ2023


どうあがいても絶望

アカデミー賞

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