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結実のとき
春に蒔いた
苦闘の種が
夏の陽射しに
ようやく芽吹く
そして血族の雄姿
私の心の中には
奮起の華が咲いた
胸を躍らせながら
いま迎えよう
結実の秋を
≪名馬の肖像 2020年エリザベス女王杯≫
プロフィール
生年月日 | 1992年4月9日 |
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英字表記 | Sakura Candle |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | サクラユタカオー |
母 | サクラクレアー |
母の父 | ノーザンテースト |
近親 | 半兄サクラチトセオー、サクラヤマトオー |
生産 | 谷岡牧場(北海道静内町) |
馬主 | さくらコマース |
調教師 | 境勝太郎→小島太(美浦) |
戦績 | 18戦5勝 |
主な勝鞍 | エリザベス女王杯(GⅠ 1995年) |
獲得賞金 | 2億4216万4000円 |
死没日 | 2019年3月4日(27歳没) |
概要
サクラチトセオーは95世代の競走馬。
半兄サクラチトセオーは95年天皇賞(秋)の勝ち馬。
谷岡牧場生産で、馬主はさくらコマース。
現役時代
1994年12月4日、中山競馬場の新馬戦(芝1600m)でデビューし、1着。
春のクラシックに出走するために、1月から7戦走るが勝ちきれず、春のクラシックに出走することは叶わなかった。
秋になりようやくデビュー以来の1着を取り、その勢いでクイーンSに出走。
この時出走した馬の中には既に重賞タイトルを取っているサイレントハピネスや、その他実力馬たちが集まった事もあり、8人気に。
結果は直線から12頭を豪快に差し切り優勝。優先出走権を獲得し、エリザベス女王杯に出走が可能となった。
迎えたエリザベス女王杯では、当年の優駿牝馬(オークス)馬ダンスパートナーが菊花賞を選んだため、不在となっただが、前走で負かしたサイレントハピネスが引き続きこちらに出走してきた事や、当年の桜花賞馬ワンダーパヒュームが人気の中心となり、サクラキャンドルは10人気とまたも穴人気に。
しかし、その人気をまるで笑うかのように快勝。主戦騎手小島太に初牝馬GⅠタイトルと京都競馬場でのGⅠタイトルをプレゼントした。
サクラキャンドルがエリザベス女王杯を勝利する少し前に、兄サクラチトセオーが天皇賞(秋)を勝利し、グレード制導入後、87年ニッポーテイオー&タレンティドガール、88年タマモクロス&ミヤマポピーに続く史上3組目の秋天エリ女兄妹同年制覇となった。
3歳牝馬限定時代のエリザベス女王杯最後の勝利馬となった。
その後はまた勝ちから遠ざかり、96年中山牝馬S敗北後に主戦騎手が引退。蛯名騎手と新たなコンビを組み、府中牝馬Sを勝利。エリザベス女王杯連覇に向け調整を行ったが、直前で故障し回避。
休養中に境勝太郎厩舎から小島太厩舎に変わるも、レースに出走することなく引退した。
繁殖牝馬時代
新和牧場で繁殖入りするが、目立った成績をあげた産駒はおらず、2013年10月に用途変更。
以降は功労馬として過ごしていたが、2019年3月4日、足元の怪我が元で死亡。27歳だった。