データ
性別 | 牝 |
---|---|
生没年 | 2011.2.17-(13歳) |
血統 | 父:フジキセキ/母:ブリズデロートンヌ(by シンボリクリスエス) |
毛色 | 黒鹿毛 |
馬主 | (有)キャロットファーム |
調教師 | 中尾秀正(栗東) |
生産 | 社台コーポレーション白老ファーム |
概要
フジキセキの最終世代。近親にルヴァンスレーヴやチュウワウィザードがいる。
函館競馬場の芝1200メートル・牝馬限定の新馬戦でデビュー。1番人気に推され、その人気通りに2着に1馬身4分の1差で快勝するという華々しいスタートを飾った。
しかし、その後は右前脚に不調が発覚。2戦目に出走するまで8ヶ月かかってしまい、以降3戦で7着・12着・11着と結果を出せなかった。その後はダートへ転向するが、脚の不調はなかなか良くならず、1,2戦使っては半年近く休養ということが3回続いた。
2016年の中京競馬場のダート1800mでやっと2勝目を挙げたが、その後は再び二桁順位が続いてしまい、15戦目を終えたところで引退が決定した。
競走馬引退後は繁殖牝馬となるが、故郷の社台ファームに戻ることは出来ず、繁殖馬のセリに出され、850万円で落札された。
シュシュブリーズを購入したのは、なんとニコニコ動画を運営するドワンゴの会長である川上量生氏。
実はセールの1週間前、ニコニコ動画で立ち上がった10周年記念の新企画「リアルダービースタリオン」において、視聴者から企画で落札する牝馬の候補5頭の内の1頭に選ばれており、その5頭の内からシュシュブリーズが落札されたのだった。
その後は北海道・静内の牧場で繁殖入りし、リアルダービースタリオン企画の中心的な繁殖牝馬となり、その様子を生放送で定点観察できるという前代未聞の企画が始まった。
繁殖実績
番目 | 出産年 | 性別 | 馬名(括弧内は幼名) | 父 |
---|---|---|---|---|
1 | 2018 | 牝 | -(たるこ) | ホッコータルマエ |
2 | 2019 | 牝 | クールフォルテ(くろこ、くぅちゃん) | クロフネ(USA) |
3 | 2020 | 牡 | モーメントキャッチ(茂吉) | モーリス |
4 | 2021 | 牡→セン | レライタム(雷太) | サンダースノー(IRE) |
5 | 2022 | 牡 | ヴァンディヴェール(吹雪) | サンダースノー(IRE) |
6 | 2023 | 牡 | (森羅) | パイロ(USA) |
シュシュブリーズは2018年にホッコータルマエの子を受胎し、無事に出産。しかし、1ヶ月も経たないうちに重い病に罹ってしまい、そのまま病没してしまった。
加えて企画の即戦力の2歳馬の1頭・オーバーザリミッツは入厩したものの、能力試験後に重度の繋靭帯炎を発症。デビューを果たせずに引退となってしまった。
一方、無事デビューまで漕ぎ着けたもう1頭の2歳馬・ファニーフラッシュは大井競馬に所属し、10戦を走り抜き1勝を挙げたが、10戦目の直後に鼻出血を発症し引退となった。
企画存続に黄信号が灯ったが、2019年にクロフネのラストクロップとなるクールフォルテが誕生。ファニーフラッシュと同じく大井競馬に所属し、強豪犇めく世代の中で重賞には届かなかったものの、3歳秋に屈腱炎を患って引退するまで全てのレースで掲示板を外さないという活躍を見せた。しかし、2024年に唯一の産駒を産んだ数カ月後に急死してしまう。
2020年に誕生したモーリス産駒のモーメントキャッチは一口馬主クラブの所属となり、JRA美浦TCの競走馬としてデビュー。芝でのデビュー戦は6着であったものの、ダートに切り替えた2戦目以降は全て掲示板を外さないという堅実な走りで、2022年の2歳馬の中で未勝利ながらも1000万近くを稼ぎ出すという馬主孝行な馬として有名になりつつある。
関連記事
(追記お願いします)