概要
アプリゲーム『スクールアイドルフェスティバル』(以下『スクフェス』)で初登場した、スクールアイドルによるスクールアイドルのための文化祭。
順位を競い合う全国大会のラブライブ!と違い、とにかく大人数のスクールアイドルが招待され、ステージパフォーマンスなどをし合って楽しむフェスのような祭典である。
ゲーム版(『スクフェス』『スクスタ』)では、登場人物達は必ず「スクールアイドルフェスティバル」と、略さずに正式名称で呼んでいる。Aqoursメインストーリー6章にて略称は「スクフェス」であると明言されたが以後その略称は使用されなかった。
対して、アニガサキでは「フェス」「フェスティバル」「SIF」と呼ばれることもある。
アプリゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』が「スクフェス」と略されるのとは、この点が異なっている。
各メディアでの違い
スクフェス
大型スクールアイドルイベントに位置しており、アニメ版における大会ラブライブ!相当の知名度を持つ。(逆に、ラブライブ!はあまり劇中で触れられていない)
設定は大まかにしか明らかになっておらず、有名になったスクールアイドルの下に招待メールが届き、大勢のスクールアイドルが集う東京の特大ステージで歌とダンスを披露できる最高に楽しいイベント、とだけ簡単に描写されるイベントだった。
作中では、μ’s、Aqours、Saint Snowが出演者として招待されている。
スクスタ
『スクスタ』では、より詳細に描写されるようになった。
運営は学生で、ゲストは日本全国のスクールアイドルグループ。客も全国から数万人集う。
スクールアイドルを大勢招待してのステージパフォーマンス、屋台での飲食、他にスクールアイドル同士によるプレゼン大会やダンス対決などの催しなど。ゲストのスクールアイドルは地方ライブイベント入賞など資格があれば招待されるが、メインステージで歌うには相応の知名度と実力が必要である。
運営は会場、ステージ、機材、食材、スクールアイドルの手配、広報や、セットリスト管理、司会業、案内、屋台での調理、ボランティアの総指揮まで行う。
昨年開催の3日間の集客は約20万人、ボランティア人数は1000人規模。
イベントの創設者は、企画を一から自力で立ち上げた事で有名である三船薫子。
劇中の前回開催までは例年通り、薫子の意志を継いだスクールアイドルフェスティバル実行委員会が運営していたが、委員のメンバーが皆卒業し解散、開催予定の会場もオリンピック予定地に取られたことで運営不可に陥り、突然の開催中止が発表された。
それを悔やんだ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、μ’s、Aqoursが、あなたを中心に運営を受け継ぎ、代表28名で開催に漕ぎつける。
メインストーリー第17章で開催。
過去に開催されたスクールアイドルフェスティバルと同じイベントとして開催されたため、虹ヶ咲、μ's、Aqours以外のスクールアイドルも多数出演した。(メインストーリー28章1話の背景に、ゲストと客の姿が映った詳細な会場画像がある)
会場は、虹ヶ咲学園の敷地内の各所を使用。
他校の生徒を巻き込み、大規模な人数の一般客を相手にする大規模イベントであることから、生徒会長の三船栞子から、無償ボランティアを1000人集めることを開催条件として提示され、トラブルを経つつも、クリアした。
観客として参加した鐘嵐珠をスクールアイドルの世界に惹き込んだイベントでもあり、虹ヶ咲ライブステージ(動画アーカイブあり)の光景は第40章の今でも嵐珠が一番感動した思い出である。
次回開催については触れられていない。
以降に開催された作中の大型イベントは、薫子考案の全国のスクールアイドルPV投稿企画「スクールアイドルエキシビション」となった(メインストーリー第25章~第38章で開催)。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
「スクールアイドルフェスティバル」は『スクフェス』『スクスタ』といったアプリゲーム内にのみ存在し、アニメ版や雑誌などのメディアミックスに登場する事はなかった。
しかし2020年。アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』で、高咲侑がダイバーシティの音楽フェスを観て、ラブライブ!ではなく「スクールアイドルフェスティバル」実現を目指すストーリーが展開され始めた。アニメ時空でついに「スクールアイドルフェスティバル」の名が登場するに至った。
『スクフェス』出身キャラクターである桜坂しずく、近江彼方、エマ・ヴェルデ、その他東雲学院や藤黄学園のメンバー達が登場してきた本アニメらしい展開である。
第1回
侑が考案者かつ実質的な実行委員長となって、虹ヶ咲、東雲、藤黄のスクールアイドルとともに、彼女たちが出演する新規の合同イベントとして開催した。
そのため、3校以外のスクールアイドルが誘われたり、出演したりする描写はない。
会場は、虹ヶ咲学園校内と学園を中心としたお台場一帯の商業施設や公共施設を貸し切っている。各スクールアイドルがスケジュールに沿って各施設でライブを行ったり、出し物やファンとの交流イベントを開催した。
運営スタッフは、侑と、生徒会を中心とした虹ヶ咲の生徒の他、出演する3校のスクールアイドルたちが出演者とスタッフを兼任した。宮下愛の家のもんじゃ焼き店が屋台を出店し学生が経営した。ボランティア集めについては特に描写がない。
日程は1日間、時刻は10時~19時。ただし昼~19時は急な雨のせいでほとんどの開催イベント中断を余儀なくされた。
ライブは動画配信され海外にいても鑑賞できる。これを嵐珠が観た事が彼女の来日理由となった。
ちなみに、1期13話(最終回)のサブタイトルも「みんなの夢を叶える場所」と書いて「スクールアイドルフェスティバル」と読ませている(タイトルのルビとしても表記されている)。
第2回
アニメ2期においては第2回スクールアイドルフェスティバルが秋に開催されており、前回の虹ヶ咲、東雲、藤黄に加えY.G.国際学園、紫苑女学院の計5校が主体となり参加。他の学校のスクールアイドルも参加している模様。
当初は虹ヶ咲を会場にし虹ヶ咲学園の文化祭と同時にやる予定が席のキャパオーバーにより延期しかけたが、東雲、YG、紫苑、藤黄の4校も同時期に文化祭があるのを活かし5日連続で5校から1校ずつ会場として1日貸し切る文化祭×スクールアイドルフェスティバルの横断開催を虹ヶ咲学園の生徒会長の中川菜々が提案、実現した。
各校文化祭との合同開催となったため、メインイベントこそ開催校のスクールアイドル主体のライブステージ(他校スクールアイドルとのコラボステージも実現)だが、紫苑ではバーガー店や遊べるスポットが、虹ヶ咲ではクラスの出し物あり(コスプレ喫茶、音楽科の発表会など)、各部活動運営の大量の屋台やブースあり、と第1回より更に「なんでもあり」具合に磨きがかかっている。
イベントの総まとめ役は、最初に虹ヶ咲学園の文化祭とスクールアイドルフェスティバルの合同開催を提案した実績で、虹ヶ咲学園の文化祭実行委員の中から特別任命された三船栞子が担った。
- 日程
1日目:東雲学院
2日目:藤黄学園
3日目:Y.G.国際学園
4日目:紫苑女学院
5日目:虹ヶ咲学園
ラブライブ!スーパースター!!
毎年春に「代々木スクールアイドルフェスティバル」が開催。
スクールアイドルフェスティバルの名を冠しているが、競技はなかった『虹ヶ咲』のスクールアイドルフェスティバルと違い、合同ライブイベントに招待した出場アイドルのライブの順位を決め、優勝賞品、ほか新人特別賞の枠も設けている。
ちなみに、1つの学校につき1グループしか出場できない(3期2話より)。
- 1期3話の1年目はクーカーとSunny Passionが出演。優勝はSunny Passion。
- 2期3話の2年目はLiella!6人が出演。実力を認められたウィーン・マルガレーテが招待される。優勝はウィーン・マルガレーテ。
- 3期3話の3年目はかのんを除いたLiella!8人が出演。このほか、2話ではかのん・マルガレーテに鬼塚冬毬を加えた3人がトマカノーテとして1つのゲスト枠出場を賭けたリモートライブに挑むが、本選出場には至らなかった。
余談
なお、複数の学校のスクールアイドルと一般客が関わる文化祭的なイベントは、2015年公開の劇場版ラブライブ!でも開催されていた。
こちらは、A-RISE(UTX)やμ's(音ノ木坂)のお膝元である秋葉原一帯を貸し切っての大規模イベントであり、ハイライトでは、参加したスクールアイドル全員が揃いの衣装を着て、中央通りでSUNNY DAY SONGを踊るというシリーズ史上最大規模のダンスが披露された。屋台の出店もありスクールアイドル考案の白米スムージーなどがあった。
こちらのイベントは名前が明かされなかったが、性質的にはスクールアイドルフェスティバルと同じと言えるだろう。