概要
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』およびリメイク『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場。
焼失したやけたとうとは対となっていた。
伝説のポケモンホウオウが降り立つとされているが、実際に出会うにはにじいろのはねが必要。
内部は一方通行が大量に存在する迷路とワープパネルを駆使した迷宮になっており、フロア数も多いためうずまき島に比べて攻略に手間がかかる。
『クリスタルバージョン』では、とうめいなスズの入手後、入り口付近で3人の坊主との連続勝負となり、その際にエンジュの伝説についての話が聞ける。その後、中に入るとスイクン・エンテイ・ライコウがおり、エンテイとライコウはすぐに去ってしまうが、スイクンとはここで必ず戦闘となる。
なお、それより上の階に行くためには同一ロム内でスイクン・エンテイ・ライコウを全て捕まえ、にじいろのはねを貰うことが必要。(この当時はサーチ機能などポケモン遭遇を補助する機能はなく、エンテイ・ライコウの居場所はポケモン図鑑で確認するしかなかった)。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では塔の手前に紅葉が降り積もる「スズネのこみち」というエリアが追加されている。特にイベントなどはないが、ダウジングマシンを使うとちいさなキノコが見つかる。
住んでいるポケモンはコラッタとゴースばっかりだが、ホウエンサウンドを流すとジグザグマ、アサナン、パッチール、シンオウサウンドを流すとペラップが出現する。座禅を組んだ姿に修行僧のイメージを思い浮かべやすいアサナンはともかく、他がこの塔との関連性を見出しにくい。
HGSS裏話
うずまき島のルギアにも言えることだが、ここでホウオウを倒してしまっても殿堂入りすれば復活する。
実はこの「殿堂入りすると復活する」フラグがポイントで、反対バージョンのパッケージポケモン(HGのルギア、SSのホウオウ)はフラグ管理がデフォルトで「出現後倒された」状態になっている。
このため、殿堂入りすると同時に復活フラグが成立しシンボルが配置されるのだが、対応する羽はニビシティでもらえるため、必然的に殿堂入り前には出会えない仕組みになっている。
なのでチートを用いて殿堂入り前に反対バージョンの羽を入手すると、奉納イベントは発生するが「出現した後倒された」扱いであるためシンボルは現れずフリーズしてしまう。
余談
現実のモデルは、五重塔がある東寺が挙げられている。
朱雀大路を挟んで東寺と左右対称の位置に西寺という寺院が過去に存在しており、こちらにも塔が存在していたが1233年に焼失、以降廃寺になったとされている。
二つの塔の存在やスズの塔と焼けた塔の位置関係はこの東寺・西寺と一致している。
また塔の主が「金」を象徴するホウオウである事を鑑みた場合、焼失した金閣寺と焼失しなかった銀閣寺も要素として含まれているのではという説もある。
名前の由来は、やけたとうの本来の名前がカネのとう(鐘の塔)でありクリスタル版以降ではキーアイテムとしてとうめいなスズが存在するため恐らく「鈴」。
ただしカネのとうは金の塔とも解釈できるため「錫(白銀色の金属)」の意味合いも込めたダブルミーニングともとれる。
これは英語版での名前がHGSS以前はTin Tower=錫の塔、HGSS以降ではBell Tower=鈴の塔と表記されているうえ、カネのとうの英語表記にはBrass Tower=「黄銅(五円硬貨の材料にもなっている黄金色の金属)の塔」が使われていることからも窺える(その他海外版も英語版に準拠)。
別名・表記ゆれ
記事執筆時点ではすべてひらがなで書かれた表記の方が多い。