曖昧さ回避
概要
コンピューターの待機モードで、電源を切らないまま休止状態に入ることをスタンバイ(またはスリープ)という。Windowsでは「スタンバイ」はWindows98〜XP時代の呼び名で、Windows95では「サスベンド」だった。Vista以降は「スリープ」が標準の呼び名となった。Macintoshでもスリープと呼ぶ。
通常のスタンバイは、モニタやCPU/GPUなどの電源を切り、ストレージ(ハードディスクやSSD)を停止してメインメモリにのみ電源供給を行う。短時間(ノートパソコンで1〜3秒、デスクトップパソコンでは10秒近くかかることもある)で使用可能状態に復帰できる。スタンバイ中の電力消費は稼働状態に比べればとても少ないが、それにしても数日も経つと目に見えてバッテリーは減ってしまう。
作業状態をストレージに保存して電源を落とす機能をハイバネーションという。通常のスタンバイより復帰に時間はかかる(1分以上かかることも)ものの、休止中の電力消費をほぼゼロにできる。
モダン スタンバイ
Windows8で「コネクトスタンバイ」、Windows8.1では「Instant Go」と呼ばれていた機能。スリープ中にも無線LANなどに接続し、スマートフォンのようにメールなどの着信を継続する。Windows10、Windows11では従来のスリープ(スタンバイ)に代わって標準となっている。
しかしこの機能が曲者で、カバンに仕舞い込んだノートパソコンが勝手に稼働状態に入り、気がついた時にはバッテリーが空になっている、という事態がまま起こりがち。オフにして従来のスタンバイに戻すこともできなくはないが、コマンドプロンプトなどを使わなければならず、多くのユーザーには敷居が高い。
余談・Macintoshのスリープ
Macintoshではノートパソコン、デスクトップを問わず瞬時にスリープモードから復帰する(他社のモニタを接続している場合はその限りではないが)上、モダン スタンバイに相当するPower Napをオンにしていても支障が生じることは少ない。この辺はOSとハードウェアをほぼ一社で完結させているAppleの強みであろう。