概要
てんとう虫コミックス42巻、及び藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
瓶に入った錠剤で、1粒を半分に割ってからそれぞれ2人の人間が飲むと、お互いの会話が「ツー」と「カー」だけで通じるようになる。主に頭の中で思っている事の詳細や、話すと長くなってしまう話を一瞬で理解する際に使用される。
ただし、心に思った事が相手に素直に伝わるため嘘がつけなくなる。作中ではスネ夫とジャイアンが飲んだ際に喧嘩に発展してしまった。
また、意思疎通の内容を紙などに記載しても「カー」としか書けない欠点があり、ラストシーンでは大きな文字で「カー」とだけ書いてあるのび太の宿題を見た先生が困惑していた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
第941話。1987年10月30日放送。
- 冒頭でのび太は椅子に座らず、寝そべりながら出木杉に電話をかけて宿題を聞いている。ちなみにのび太は既に4回も出木杉に同じ問題を解説してもらっていたが、まだ理解できず、挙句の果てには宿題が多すぎるのが悪いなどの愚痴も言い出したため、これにママがキレて強引に電話を切った。
- のび太からツーカー錠を使わせてと頼まれたドラえもんが渋々OKし、2人でツーカーの会話をしている。この会話の中でのび太は貸してとお願いしたが、断られたので自分を信用していないと泣き始め、ドラえもんもちょっとだけならと貸してあげた。ちなみにこの後ドラえもんは、ツーツーカーカーうるさいとママから注意されてしまった。
- ジャイアンとスネ夫が去ってゆくのび太に気付き、尾行する様子が追加されている。
- ジャイアンはツーカーの仲について知らなかったので、苛立ったスネ夫が今説明するからとジャイアンの口にこれを放り込んだ。その後ジャイアンにボコボコにされたスネ夫が「カーカー!!」と叫び続けると、それに反応したのか周りにカラスが大量に集まって来ていた。
- ラストで先生から廊下に立っているよう怒られ、皆からも笑われたのび太は「ちゃんと宿題やってきたのにどうして~!?」と泣きながら困惑していた。