戦艦ナデシコ
『機動戦艦ナデシコ』に登場する宇宙戦艦。
尚、一番艦ナデシコ以外は、TVアニメ本編後の作品に登場する。
ナデシコ級一番艦「ナデシコ」 NERGAL ND-001 NADESICO
全長298m、全高106.8m、全幅148m、総重量37,530トン、収容人員214名
相転移エンジン2基、核パルスエンジン4基搭載(Yユニット装備前)
中枢コンピュータ:オモイカネ(思兼)
武装:グラビティブラスト1門、ミサイル発射口16×2
艦載機:エステバリス×4
民間企業であるネルガル重工が計画した、火星奪還作戦「スキャパレリプロジェクト」のために建造した戦艦の一番艦。
ネルガル重工が火星で発見した相転移エンジンを搭載しており、インフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。
艦底部には強襲揚陸艦「ひなぎく」を搭載。
『スタートレック』の宇宙船「エンタープライズ」号とホワイトベース、ウルトラホーク1号を組み合わせたと思えば良い(月刊ニュータイプ97年5月号付録小雑誌より)。
Yユニット
+相転移エンジン2基
Yユニット戦闘管制コンピュータ:サルタヒコ
武装(合計):グラビティブラスト2門、ミサイル発射口48×2、相転移砲
元々は四番艦シャクヤクに装備予定だったが、同艦が木連の攻撃によって大破したため、装備予定だったYユニットは、ユリカの『使えそうなものなので、持って行きます!』と強引な決定でそのままナデシコに移設された。
ただし、電装系が全く違うユニットの接続を急ピッチで行ったため、武器管理コンピューター「サルタヒコ」の調整に手間取り、実戦に投入されるのは遅れた。
Yユニットが装備されたことで相転移砲の使用が可能になったナデシコは、艦隊を瞬時に殲滅できるほどの火力を手に入れた。 破壊力を目の当たりにしたユリカは『(相手がいる空間ごと破壊するなんて・・・)こんな兵器・・・反則だよ・・』と、恐怖した。
次世代モデル
ナデシコB NS-955B
ナデシコ級第二世代戦艦。実戦データを収集するテスト艦。 より細かな情報はリンク先にて
ナデシコC NS-966C
ネルガル重工の月ドックで秘密裏に建造されていた、ナデシコ級第2世代型宇宙戦艦の最新鋭艦。より細かな情報はリンク先にて
ナデシコ級戦艦
- 二番艦「コスモス」 NERGAL ND-002 COSMOS
- 物資の補給や戦艦の整備を行うドック艦としても機能する大型戦艦。多連装グラビティブラストが艦首に装備されている。※劇中では、二回登場している。
- 三番艦「カキツバタ」 NERGAL ND-003 KAKITSUBATA
- 単胴型機動戦艦。フィールドブレードと一体化された大型レールカノンが装備されていることと高い機動力を武器としている。
- 四番艦「シャクヤク」 NERGAL ND-004 SHAKUYAKU
- 月の工場で建造されていた機動戦艦。艦橋が複数あり、Yユニットと呼ばれる特殊兵装が装備される予定だったが木星蜥蜴の襲撃により瓦礫の下敷きになって大きく破損してしまう。 ※Yユニットは、装備前の状態だった事もあり破損は逃れたので、ユリカの案でナデシコに装備された。
スーパーロボット大戦シリーズでは
TV版のナデシコはスパロボの中では版権作品中最強の戦艦ユニットの1機と言われている機体である(オリジナル機体を含めると史上最強の家を入れなければならない事情があるためである)。
純粋な戦闘力は確かに真ドラゴンや超銀河ダイグレンに劣るかもしれないが艦長を筆頭に強力な精神コマンドを持ったサブパイロットを何人も揃えているのでサポート役としても立ち回れるのが長所である(追記すると真ドラゴンには指揮官技能が無く超銀河ダイグレンはマップ兵器もない)。
また、出演作品のシステムと長所が合致するという非常に恵まれたユニットでもある。あえて弱点を挙げるなら、ENの燃費が悪い点であろう。
(強化パーツがないBXに関しては、補給装置持ちのユニットを随伴させれば何とかなる)
一方劇場版では最大の武器であるサブパイロットが減っているがそれでも中堅程度の戦闘力を持っていた(なお、これが原因なのかスパロボJではルリがボスボロットに対して嫉妬しているような描写があった)。
しかし、『V』では新しい特殊能力と自身の全盛期の象徴を引っ提げて帰って来た。
ぶいっ!
なお、Vでは偉大なる先輩(の正当リメイク版)がTV版のナデシコと似たような長所であり強い戦艦系ユニットのテンプレートを作ったと言える。
余談だがスーパーロボット大戦シリーズのパッケージに初めて載った戦艦系ユニットであり、更には後継機とはいえ版権スパロボでのパッケージに続投するというとんでもない偉業を達成した。
コミック版では
麻宮騎亜氏によるコミック版『遊撃機動戦艦ナデシコ』では、「武蔵」という名前が付けられていたらしいが艦長に就任したユリカが「ナデシコ」と命名。(由来は、彼女が聴いていた小泉今日子の曲【ヤマトナデシコ七変化】から)
またエンブレムのデザインは、艦内応募された多数の作品の中から選ばれた(整備スタッフの竹田さんのエンブレムが当選した。)
同作ではナデシコの試製戦艦(作中では、【零番艦】と称された)「カグヤ」が登場。
Yユニットによる強化は、イネスの案で火星にて隠されていたヤマトユニットを装着・強化させることで誕生した。また平行世界「大和」の技術が組み込まれ、名称も『ヤマト・ナデシコ』と変更される。武装に呪術砲(シャーマニックキャノン)と呼ばれるものが追加されている。
艦長は、ユリカからある人物に代わる。
立体物
アクアマリンから1/1500スケールの模型としてラインナップ。後にクリアパーツ仕様のクリアエディション、Yユニットが装備された「Yユニット装備型」もラインナップされた。