ところで、箱の中身はナンダロウ?
わかった、箱の中身はナンダロウ!
いつもあなたのことを見ているダロウ。(リメイク版のモンスターリストの内容)
概要
『スーパーマリオRPG』ではフィールド上に「?」マークが書かれた宝箱が空中に浮かんでいることがある。
これをジャンプして下から叩く事で中に入っているアイテムやコインを入手したりできるのだが稀にあからさまな「ハズレ」が入っている場合があり、大半のプレイヤーが最初に遭遇するものがキノケロ水路に存在する宝箱のひとつ。
叩くと明らかにアイテムではない上の画像のような悪い笑みを浮かべた黒い球体が現れてそのまま戦闘に突入してしまう。
宝箱の中から目玉を覗かせているこれが「ナンダロウ」という敵キャラクターであり、要するにマリオ版のミミックである。
戦闘BGMはクリボーなどの通常モンスターと変わらないが周辺のモンスターとは一線を画す戦闘力を持っており、しかも遭遇すると戦闘から逃げられない。
レベルが足りていない場合、強烈な攻撃力と妙に高い耐久力の前に苦戦は必至で特に攻撃力2倍な上にアクションコマンドによるダメージ軽減が不可能である「かみつき」が脅威で防御力が低いマロは下手をすると一撃で致命傷になり得る。
通常攻撃は箱から謎の生き物が現れるが防御のタイミングが掴みづらく全体攻撃の「ほのおのかべ」なども使ってくる他、火や雷属性といったほとんどのスペシャル技がナンダロウには全く効かないため正面からぶつかるとなかなかの強敵。
しかし、対抗策が全く無いわけでもなくナンダロウはマリオが得意とするジャンプ系のスペシャル技が大の苦手でこれを使えば大きなダメージを与えられる(キノコ城にはこれに関するヒントを教えてくれる人がいる)。
本作においてジャンプ系攻撃は多用するほど強化されていく仕様なのでここまでに何度もジャンプを使ってきたならもっと簡単に攻略できる。
とはいえナンダロウとの遭遇はストーリー上ではかなり序盤なので、一撃で倒すレベルまでの強化はさすがに難しい。
後述の派生種を含め、ナンダロウ系統のモンスターを倒すと大量のコインや貴重なアクセサリーが入手できる。
特にナンダロウは倒すとキノケロ水路のボスであるベロ〜ムに対して有効な「へんしんふせぎバッジ」を入手できるので、多少は苦労してでも倒しておく価値がある。
このバッジはクッパが仲間になった後、中盤までは主要アクセサリーの候補となる(クッパはカカシになってしまうとほぼ無力化してしまうため)。
なお、エリアを変えてナンダロウが潜んでいた場所に戻ると宝箱が復活しておりコインを獲得する事ができる。
マロの「なにかんがえてるの」を使うと「まったく・・・・ひとがねてたのを おこしやがって。」と寝ていたところを起こされたと愚痴ってくる。
リメイク版のモンスターリストでは自身の名前を言いながらいつもあなたを見ていると解説されており、これは派生種も概ね同じ内容となっている。
派生種
- ナンダロナ
はてさて、箱の中身はナンダロナ?
そうです、箱の中身はナンダロナ!
いっつもキミを見ているよ。(リメイク版のモンスターリストの内容)
ちんぼつ船でマリオを待ち構えるナンダロウの派生種で外装は緑色になっている。
タコつぼゲッソーを倒した後の中間地点とも言えるセーブブロックのすぐ近くにある宝箱から現れ、油断していたプレイヤーを恐怖に陥れる。
やはり他のモンスターとは一線を画す戦闘力を誇り、しかも最初のターンに4体のマメクリボーを召喚してくる。
マメクリボーはナンダロナと比べれば弱いが、こちらの通常攻撃に反応してカウンターで反撃してくる面倒な敵で全滅させると再び4体のマメクリボーが召喚されるので1体だけ残してナンダロナを優先的に叩くのが吉。
ナンダロナも「ウィルオーウィスプ」「フレイムストーン」「ほうでんげんしょう」といった魔法の他にマメクリボーと同じく通常攻撃で攻撃するとカウンターで反撃してくるのでマリオ以外のキャラはマメクリボーの数を減らす事に専念したいところ。
通常攻撃は箱の中から緑色のパックンフラワーが現れて噛み付いてくる(本作にはパックンブルーというパックンフラワーの派生種が登場する)。
なお、マメクリボーはこのナンダロナ戦でしか戦えないレアな敵であるが「なにかんがえてるの」を使うととんでもない台詞が飛び出す。
ナンダロナを撃破すると全ての状態異常を防ぐ「あんしんバッジ」が入手できるがちんぼつ船はこのアクセサリーの上位互換とも言える「セーフティーリング」が隠されており、これを入手すると一気にありがたみが失われてしまう。
しかし、全状態異常の完全防御は決してあって困るものではないので予防及び保険として持っておく価値は十分に残されており「セーフティーリング」はピーチ姫に装備させて「あんしんバッジ」は他のキャラに装備させよう。
ナンダロウと同じくエリアを変えて潜んでいた場所に戻るとこちらも宝箱が復活していてコインを獲得する事ができる。
「なにかんがえてるの」を使うと「オレ強いでしょ?逃げ出したいでしょ? でしょ?」と逃げられないのをいい事に自身の強さをひけらかしてくる。
- ナンダベェ
そんでヨ、箱の中身はナンダベェ?
ンだな、箱の中身はナンダベェ!
ずーっとアンタを見てんだナ。(リメイク版のモンスターリストの内容)
ビーンズバレーの地下に潜むナンダロウの上位種で外装は灰色になっている。
特定の宝箱の他、一部の宝箱を叩くと始まるスロットの絵柄をバラバラに揃えてしまうと出現する。
ただし、ナンダロウやナンダロナと比べてナンダベェが潜んでいる宝箱の元に辿り着くまでが少し面倒なので下手をすれば存在にも気付かずエンディングを迎える人もいるかもしれない(リメイク版では逆にモンスターリストのためにナンダベェを探し回る事になるのだが)。
戦闘の最初のターンに「モックン」というランプの魔神のような姿のモンスターを召喚してくる。
両者共に強力な全体攻撃や状態異常を多用する上、ナンダベェはこちらのスペシャル技に対して「ばくはつ」によるカウンター攻撃を仕掛けてくるため、ジャンプで倒し損なうと返り討ちに遭うという事故も起きかねないのでやはり無策では厄介な相手となる。
通常攻撃は箱の中からお化けのようなモンスターが登場するが顔面が割れるように攻撃してくるためプレイヤーによっては精神的なダメージも受けるかもしれない。
倒してもアイテムはもらえないが代わりにとりわけ大量のコインが手に入る。
ナンダロウやナンダロナと異なり、こちらは倒した後にエリアを変えても宝箱が復活しない。
スロットで出現させて戦う個体も含めナンダベェとは最大4回まで戦う事ができる。
「なにかんがえてるの」を使うと「カラカラカラ 100年まってた カイがあったわ。」と100年も宝箱を叩かれなかった事が判明する。
- ナンジャロ
どれどれ、箱の中身はナンジャロ?
そうネ、箱の中身はナンジャロ!
チミのことを、いつも見ておると思うのヨ。(リメイク版のモンスターリストの内容)
クッパ城のバトルコースで最後の相手として登場するナンダロウの最上位種で外装は紫色になっている。
ナンダロウ系統ではこの個体のみ宝箱から出てこずイベントでのみ戦う事になるが、実力はナンダロウ系統どころかボスキャラを除けばクッパ城の敵キャラ全体の中でもトップクラスの強敵。
戦闘の最初のターンにドッシーというヨッシーとドラゴンを足して2で割ったようなビジュアルのモンスターを召喚する。
両者共に耐久力が高く特にナンジャロは魔法防御にも長けているため、弱点であるジャンプ攻撃を受けても簡単には倒れてくれない。
しかもナンジャロは「だいかいふく」も多用するため、生半可な攻撃力ではダメージが足りずに戦闘が長引く事態にもなりかねない。
もし攻撃力が足りないと感じたなら逆にあえて敵側の攻撃を耐え続け、技のパワーが尽きるのを待つ戦術もあり。
倒すとナンダベェを上回るほどの大量のコインが入手できる他、初見時ではバトルコース突破のご褒美としてクッパの最強武器「ドリルクロー」が入手可能。
なお、ナンジャロはその仕様上からナンダロウ系統の中では何度でも戦える敵キャラとなっている。
「なにかんがえてるの」を使うと「この よくばりさん♡」と他の個体と比べるとお茶目な性格をしている。
ナンダロウ系統ではこの個体のみ通常攻撃を使用しないが、SFC版においてデータ上では通常攻撃のモーションが残っていた模様。
モンスタウンには友好的な個体がおり、彼に話しかけると未だ世界中に眠る隠し宝箱の総数を教えてくれる。
あくまで教えてくれるだけで、全部開けたら「マメな人」と言うだけで特に何かくれたりするわけではない(リメイク版でも同じ)。