「よし…最高のが出来たぜ、大切に使ってくれ」
概要
元はリト族の戦士であるが、家業の弓職人を継ぐために戦士を辞めて弓職人となった。(※1)
羽毛は墨色に近い黒色である。
(光の当たり具合によっては、灰色もしくは鈍色に近い色に見える。)
髪型はサイドパートの長髪で、左目が隠れるほど左側に流した特徴的な髪型をしている。
ハーツの自宅はリトの村の最上層にあり、テバの家とはリーバル広場を挟んで隣家である。
一人娘である『モモ』の父親。
妻については、作中・マスターワークスにも言及がないため、詳細は不明。
娘の『モモ』がテバの息子の『チューリ』と齢が近く、テバの家族とは家族ぐるみの付き合いをしている。
ハーツの名前の由来は焼き鳥の『ハツ(鶏の心臓にあたる部位)』であると思われる。
英名表記は『Harth』であり、日本語と同様に『心臓(Heart)』が元ネタであると思われる。
活躍
ブレスオブザワイルド(BotW)
テバと共にリトの村上空に出現した神獣ヴァ・メドーの偵察に向かったが、ハーツが砲台からの攻撃に被弾したことから退散となる。
ハーツ曰く、「近付いた途端いきなり撃たれ、必死で応戦する中、不覚にもヤツの攻撃を喰らった」とのことなので、不意打ちは回避できたが、テバとハーツは執拗に攻撃を受け続けた挙句、ハーツが被弾したと思われる。
「ガンガン撃ってきやがって」という発言もあることから、メドーのバリア無展開時の通常武装である『速射砲(※2)』が彼らに向かって掃射されたものと推察される。
また、ハーツが「墜落する俺をテバが拾ってくれたんだが、そうなりゃもう退散しかねぇ…テバがいなかったらと思うと…今考えてもゾッとするぜ…」と発言していることから、メドーからの射撃が続く中、テバが墜落するハーツを拾ったということになるため、彼には相当な恐怖があったものと思われる。
ハーツは負傷後に自宅で療養しているが、リンクが初めて出会うことになるのはこの時。
リンクが神獣ヴァ・メドーを解放し、リト族の族長であるカーンからリンクにオオワシの弓が託された後は、同弓を壊したり無くしたりした場合、素材(ツバメの弓1張(※3)、薪の束5つ、ダイヤモンド1つ)をハーツに渡すと作り直してくれる。
また、どんな時間に依頼をしたとしても、翌日午前5時までに必ず仕上げてリンクへ渡してくれる。
ティアーズオブザキングダム(TotK)
ブレスオブザワイルドの続編である本作にも登場。
弓職人であることに変わりないが、リト族の族長となったテバの相棒としてリトの村を支えている。
本作では、リトの村は大寒波により食糧難の危機に瀕しているところから物語が始まる。
テバは子供たちがいるリトの村を守るために村内にいるが、ゼルダの行方と異変の調査をしたい旨をテバに話すと、情報収集の任についているハーツに聞いたほうがいいのではないかと、居場所を教えてくれる。
ハーツは吹雪の調査や食料調達のためにヘブラ山脈登山口の小屋で作業をしている。
リンクがハーツと再会するのはこの時。(※4)
チューリの居場所をハーツやギザン達から教えてもらい、単騎行動をしているチューリに出会うと、ハーツとギザンが追いかけてきて、チューリはリンクに同行して雲の調査に向かうようにハーツから指示を出される。
「テバには俺から伝えておく」と発言していることから、ハーツの独断の指示である。(※5)
これは、ハーツがチューリの大人顔負けの飛行力を信じているからこその指示。(※6)
異変の調査が終了すると、ハーツは「リト族として力になれることがあるはず」と、リト族の代表として監視砦に向かう。
その後は監視砦の物見櫓で会うことができる。
(BotWの時のように弓の修理を依頼することは出来ない。)
また、賢者会議を実施する時だけ、監視砦を訪れたチューリとハーツの会話を聞くことができるイベントがある。(※7)
注書き・補足
- 冒頭のセリフは、BotWでオオワシの弓をリンクに託す際にハーツが毎回言うセリフ。
- ※1:BotWのマスターワークスでは『元はリトの戦士』とされているが、BotWの作中では「昔は戦士を目指してた」とハーツが発言していることから、見習いの戦士だったのか、もしくは現役の戦士としてどの程度の期間その職に就いていたのか等は不明である。
- ※2:神獣ヴァ・メドーの武装は厄災の黙示録に登場した名称を参照。
- ※3:ハーツはBotWでは常時自宅におり、弓職人の家だからか、当然のように机上にオオワシの弓の素材のツバメの弓が1張置かれており、拾うことができる。(一度拾った弓は赤い月の出現により復活する。)
- ※4:リトの村でテバに会う前にハーツに会うと、「リンクじゃねぇか!」と驚かれた後に、「テバも心配してたがもう会ったのか?」「テバならリトの村にいるから顔を見せてやれば喜ぶぞ?」とリトの村に行くことを提案される専用のセリフが存在する。(本作ではBotWの未プレイヤーに配慮してか、リンクのことを覚えている設定のリト族が少ないが、チューリやテバとサキのようにBotWの物語後にもリンクやゼルダのことを気にかけてくれていたリト族がいることがこの会話から読み取れる。)
- ※5:シャリバ岳の一本杉でチューリに出会う前、ハーツにもう一度会いに行くと、「…ここだけの話だがその調査(雲の調査)をチューリに任せようと考えているんだ」という会話が聞ける。
- ※6:ハーツが元戦士だからか、若き戦士であるチューリのことをかなり気にかけている様子。ヘブラ山脈登山口の小屋では「飛行力も弓の腕も大人顔負けだし」、「アイツの風を生み出す技は俺たちにもまねができない代物でな」と嬉しそうに話してくれる。また、チューリが自分の力だけでなんでもできると思い込んでいるふしを懸念しており、「あの思い込みさえなけりゃあって、テバともしょっちゅう話しているんだが…」と話していることから、元戦士ではあるが、現役戦士たちの訓練やチューリの訓練にも何かしらの関与をしていることを示唆している。
- ※7:リンクが会話に入ることは出来ないが、監視砦を訪れたチューリをハーツが見て、「しばらく見ない間に大きくなったんじゃないか!」、「…その羽の傷つき方…並大抵の事じゃなきゃそうはならない、頑張ったなチューリ…」とハーツが言っているシーンを見ることができる。
引用・参考書籍
・ブレスオブザワイルド、ティアーズオブザキングダムのゲーム本編で登場するセリフ。
(セリフの引用箇所は「 」で表記。)
・ブレスオブザワイルドのマスターワークスのハーツ設定画ページ (第6刷版_P.121)