概要
CV:入江雅人
バカラ軍曹とは、『ビックリマン2000』の登場人物。
幾度となくタケル達の前に立ち塞がる悪魔軍の軍人である巨漢の悪魔。
左目の星柄の眼帯と額のスペードの刺青がトレードマークなナイスガイ。
飛行艇ガスベラスを操り、部下であるピンゾロイドとダンディーラー(途中からはポーカードも部下に加わった)を引き連れる。かなりの実力を持つが、割と抜けた面も持っているために作戦の詰めが甘さ故に、最終的に逆転負けすることが多い。また、ハートを見せられることと、曲がったことが嫌いで正々堂々とした戦いを好む漢らしい性格で、前者に至っては「俺にハートを見せるな!」と言うこともしばしば。そんな性格ゆえに、下位の者たちからは「悪魔の中の悪魔」と慕われているが、絶叫魔神、暴満漢らワルサ四天王の半数をはじめ上位の者たちからは疎まれている。ただし四天王の中では動ピングラマーははっきりとバカラを気に入っており、父と親しく育ての親でもあるシネス皇帝は何かと庇っていた様子もある。
実力も相当なものであり、眼帯を外ずと「漢力(おとこぢから)」と呼ばれる筋力と魔力を最大限に解放し四天王三人をほぼ同時に相手をして撃破することが出来るほど。
前述の漢らしさ溢れるキャラが確立される一方でネタキャラとしての人気も高く、アニメのエンディング曲は彼の勇猛さ(と間抜けさ)を讃える「バカラのマーチ」が主に流れていた。
「バカ・ラ」と区切られたり、「バカ・バカ・バカラ」とどもられて呼ばれることを嫌っており、チャージングカードゲーム版では「区切るな!」というカードがある。
実はゲンカク番長と時幽心コマチの息子だが、「漢力」を受け継いでいる事を「トリスダルナ」に知られ、赤子の頃にゲンカク番長達を暗殺されてシネス皇帝に引き取られた。そしてシネス皇帝の下で忠実な悪魔軍の軍人として鍛え上げられた。
タケルのことを「少年」と呼んでいる。仲間のカンジー、ポーチにも「少年・少女」と呼んでおり、カンジーに至っては「少年の仲間の少年」とも呼んでいる。(なお、完全に和解した後には「ちっこい少年」と呼称が変わっており、チップが生まれた時の頑張りを聞いて、その呼称と共に感謝を伝えていてカンジーも照れつつ受け入れている微笑ましいやり取りがある。)「集中豪無編」において、タケルが成人した後も「少年」と呼んでおり(!)、あだ名にしているようだ。
漫画版
コロコロコミックに掲載されていた漫画版では初期からタケルの前に立ちはだかり、岩山をも切り裂くタケルのブーメランを一撃で叩き返すほどの実力を見せるものの、その性格故に周囲からはネタキャラ扱いされ、話数を追うごとにおバカな一面を強調されるハメになる。しまいにはタケルが自分より強いことを知っただけで気絶するなどの失態を見せた。
しかし魔王・カリスマデビルXの直属の配下になると、タケルの持つ天源核を追い求め卑劣な策を講じようとするカリスマデビルに命を張って抗議するなどの男らしい一面を見せ、カリスマデビルの怒りを買ってサイボーグにされてしまう。
サイボーグ化されたバカラはカリスマデビルの腹心であるノクスJrに譲渡され、ノクスJrの側近・ハートブレイカーのラジコン人形としてタケルに挑みかかる。しかしタケルとの拳のぶつかり合いで遂にコントロールを無視し無意識でタケルと戦うようになり、最後はタケルのパンチを受けて完全に洗脳が解けた。
その後も巻戻死神によって異次元空間に残されたタケルを助けるために次元の穴をこじ開けようとしたり、完全に復活したカリスマデビルXに対しバズーカで砲撃を加えるなど、男の意地を見せつけた。
小学館の学習漫画雑誌で連載していた、むさしのあつし版では、アニメの影響もあってピンゾロイドに「区切って呼ぶなー!」とお約束のやり取りがなされている。終盤で次界卵をタケルたちより先に奪取しており、また、タケルたちが来ることも想定して次界卵の埋まっていた穴に潜り込んで尻だけを出し、予想通りやってきたタケルに「次界卵がバカ、ラどもの手に渡る前に(取ろう)」とペチペチと叩いた途端に、「だれがバカだ!?」と言って放屁し、タケルの顔に尻を押し付けて「次界卵は先に貰った」旨を話した(その際、タケルは「うわーっ、バカ、ラのケツじゃねーか!」と返した)。そのうえ、悪魔状態のW仏KINGを手先にして(アニメ版とは設定が違う)タケルと戦わせるが、顔がひっくり返って天使に変身したW仏KINGに制裁され、それを恐れて次界卵そっちのけでタケルとのW仏KINGの顔回し合戦の末、横になってしまいエネルギーが暴発し、それを前後して次界卵が割れたが、その正体は「次回へ続く!!」と書かれたくす玉だった。