プロフィール
※アニメ勢ネタバレ注意
概要
魔界を代表する13人の高位悪魔「13冠」の一角で「雷皇」の異名を持つ大柄な青年。南方の悪魔を取り仕切る猛将。サブノック・サブロの父の弟で、サブロとシルビアの叔父。
13冠の中では若輩者だが、常に不遜な態度を取り、目上に対しても物おじせず意見をするほどの胆力の持ち主。
今の平穏な魔界に不満を抱いており、かつての混沌とした魔界に戻すべく裏で魔界秩序崩壊を狙う黒幕である。
悪魔学校(バビルス)卒業生でかつては魔具研究師団に属していた。
作中での暗躍
- 本編開始前
バビルス在学中に魔具研究師団でアミィ・キリヲと知り合い、幼少期からすでに「元祖返り」の血が濃いキリヲを気に入り、彼の後見人のような立場になる。
キリヲに対してよく怒鳴ったりして扱いは良くないもののよく様子を見に来ている。だが、キリヲはそれにうんざりして罠を仕掛けているが、アトラクション感覚で易々と突破して楽しんでいる。
- 師団披露編
サリバンが人間界に不正渡航した疑いがあるとアザゼル・アンリにタレコミし、サリバンをバビルスに戻らせないよう足止めする。
サリバンが不在の隙に、キリヲが入間軍達と作った「花火」にガブ子ちゃんで魔力を溜めたあとで中庭へと投げつけて生徒をまとめて殺戮する「学園ぶっ壊し計画」を始動する。
イルマに師団披露前に部屋の存在を知られた事とキリヲがそれを教えた事が仇となり、アスモデウス・アリスとウァラク・クララの力を借りてキリヲの元にたどり着いたイルマが、キリヲからの絶望に屈せず祖父サリバンから貰った魔力を使って計画を阻止され、キリヲが逮捕される。
- ウォルターパーク編
配下の六指衆を招集し、キリヲを脱獄させる計画を始動。
「ウォルターパーク(遊園地)は悪周期を発散させる不必要なもの」として全壊を目論み、六指衆が召喚した魔獣が暴れまわったものの、タイミング悪く終末日(夏休み)でイルマたち問題児クラス(アロケル・シュナイダーとプルソン・ソイ除く)の旅行中に起こった出来事だったため、同行していたナベリウス・カルエゴ、オペラ、バラム・シチロウの高位階悪魔3名を中心に全て討伐され、その後魔獣が集結して残る魔力で避難所を消し炭にしようとするも家系魔術「カリスマ」を持つロノウェ・ロミエールが囮になった事とイルマがアリクレッドを変化させて呑み込んだ為に失敗、被害も最小限に抑えられてしまった。
- しかし、キリヲを脱獄させる事には成功している。
- 収穫祭編
部下であるオチョを収穫祭に潜入させる。収穫祭開始直後にオチョが入間に盗聴機を仕掛けた事で、オロバス・ココの家系魔術「幻燈(トラウマ)」によって落下したイルマがトラウマを撃ち抜いた直後、収穫祭の優勝を改めて誓った際に「僕は人間だから」という言葉を発してしまった為、バール達はイルマが「ニンゲン」であることを知る。
⚠️以下アニメ勢ネタバレ注意
- 音楽祭編
音楽祭終了後、ウエトトによって元13冠であるアムドゥスキアス・ポロを引き入れる事に成功する。
ここでバールが魔王デルキラを復活させる目論見が示唆されている。
- 13冠の集い(サーティーン・ディナー)編
三傑の孫が次期魔王候補である事をサリバンに異議を唱えるも、三傑からの話を聞き、次期魔王を選び出し育成するための計画「TS(トリックスター)計画」に賛同する。
その後、三傑の孫…ついにイルマと対面し、彼がどんな魔界を創造したいかを聞く。
実際には「悪魔は糧(食事)を喰らう瞬間にこそ素が出る」という事で質問は意味が無いのだが、13冠の集いでおかわりを要求する程のイルマの食欲を見て「底無しの欲」と見抜き、もし彼が魔王になる事を想像して密かに戦慄していた。
- 206・207話
兄であるサブノック・サブザンに武器の依頼に来た所、帰省した甥のサブロに出会い、彼を次期魔王に推薦する意思を述べるも、自身の力で魔王への道を目指すサブロには断られた。
その後、サブザンから武器を受け取った際に家族に関わるなと警告を受けた。
- 心臓破り編
六指衆のシーダとアトリを新任教師としてバビルスに潜入させ「デルキラの遺物」の奪取を命じる。
正体が露見した場合は生徒数人の始末も容認し、さらにイルマの拉致をも命じていた(実際、心臓破りでもアロケルがアトリに殺害される寸前にまで陥っている)。
任務に失敗したアトリが持ち帰ったイルマの能力調査票に「デルキラの紋章」があることから、イルマがデルキラの魔力を有していることを確信した(考えられるのはやはり…?)。
- 大貴族会(デビキュラム)編
大貴族会では、ナベリウス・ナルニア(に変装したアンリ)のエスコートとして登場。
新13冠が発表された際、バールはなんとデルキラの席も空けるべきだと提案し、さらにその空席に候補者のバルバトス・バチコを推薦した。予想外の提案に参加者の多くは戸惑い、中にはあまりの横暴な要求に怒りを見せる者もいた。
直後、行方不明だった13冠のベヘモルトが正気を失った状態で会場に乱入し、拘束しようとするアンリらを払い除けて上位魔神のシュラ姫に襲い掛かろうとした。だが、それを密かに潜入していたキリヲがバリアで動きを封じたところをバールがベヘモルトを倒してシュラ姫を救った。
だが、この一連の騒動(後に「裏切りの13日」と呼ばれる)は、バールによって仕組まれた自作自演であり、目的はシュラ姫の寵愛を得るためであった。これによってシュラ姫と深い親交と周囲から高い名声を得ることに成功し、英雄次席にまで上り詰め、シュラ姫の後押しもあってデルキラの席を空席にすることが出来た。
関係者
バビルス在学中に知り合い、生粋の「元祖返り」である彼を気に入る。彼の後見人のような立場にあり、よく怒鳴ったりするものの彼に物や知識を与えている。
- 六指衆、オチョ
配下。彼らと共に暗躍している。
- 魔王デルキラ
バールはデルキラを復活させてその力を取り込むことを目的としているが…?
- イルマ(鈴木入間)
サリバンの孫である人間で、甥であるサブロのクラスメート。師団披露(バトラパーティー)編やウォルターパーク編等で計画を阻止されている。実際に面識したのは13冠の集い(サーティーン・ディナー)編。どうやら狙ってる様で……。
- サブノック家
兄がサブノック・サブザンであり、入間のクラスメートであるサブノック・サブロ及び後輩のサブノック・シルビアは甥と姪にあたるが、サブロ曰くサブザンとは本当の兄弟ではないとの事。また、サブロの魔王になるという野心を肯定しており、13冠の集いではサブロともう一人(恐らくキリヲ)の2人を魔王候補に推薦する旨を明かしている。
- シュラ姫
「裏切りの13日」でベヘモルトに襲われそうになったところを助けられたことで、バールに好意を寄せて支持する。
以来、バールと親密な関係にあるが、短い頻度で何度もお茶会に招待したり、執着心が強い花言葉(あなただけ見つめる・決して放さない・死ぬまで共にetc…)ばかりの魔花を贈ったり等かなり重い。しかし、バール自身もシュラ姫をただ利用しているだけとも言い切れず、シュラ姫の悪魔族の鉢植え文化に興味があるという僅かな発言を覚えており、悪魔族の鉢植えをプレゼントしたり、頻度の多いお茶会を断らずに気が済むまで付き合おうとするなど、目的のためとはいえバールにしては珍しく誠実な姿勢を一貫している(しかも、お茶会続行をアムドゥスキアスに伝えた際には珍しく穏やかな表情を見せていた)。
余談
本編中で元祖返りを思わせる描写はないが、公式ファンブックに於けるキャラ紹介にて、彼も元祖返りしていることが判明している。