概要
悪漢に囲まれ、絶体絶命の主人公・キックアス。そこへ突然と現れたスーパーヒロイン。
幼い体つきとは裏腹に、戦闘マシンのような動きで悪漢を殺戮する。
彼女こそ、それまでただのコスプレヒーローだったキックアスが、初めて見た"本物"だった。
本名、ミンディ・マクレイディ(Mindy Macready)。
物語の中核をなすキャラクターで、その活躍は読者・観客に強いインパクトを残す。
映画版のポスターはヒットガールが中心に添えられているほか、日本語版タイトルロゴにもヒットガールの姿がほどこされている(「キック・アス」の「・」の部分)。
pixivで見られる「Kick-Ass」タグのイラストは、大半がヒットガールを描いたものである。
完全に主役を食っている。
映画版で演じた女優(子役)は、クロエ・グレース・モレッツ。日本語吹き替え声優は沢城みゆき。
原作コミックスと映画版では衣装のデザインが異なっているが、イラストでは映画版がほとんど。
(左:原作仕様 右:映画仕様)
人物
原作コミックス
10歳。
赤ん坊のころから、父親のデーモン・マクレイディ=ビッグダディにより、男手ひとつで育てられてきた。
母親については、もともと警察官であったデーモンを悪党が買収しようとしたが、デーモンがそれに応じなかったため報復により殺された、と聞かされている。
父親の徹底した教育により、人並み外れた戦闘能力と、残酷な拷問も平気でこなす感性を持つ。
いわゆる「女の子」的なものには興味がなく、クリスマスプレゼントにはM-16やメリケンサックをおねだりする。
学校には通っておらず、友人はいない。
また、父親の影響で政治的には右翼寄り。
父親のことを慕っており、母の仇を討つため、この世の悪を一掃せんと戦い続ける。
ヒットガールの間は、ウェーブがかった黒髪をポニーテールにしている。
普段はブロンド。髪型はまちまち。
ウィッグなのか、染めているのかは不明。
銃器類のほか、2本の刀を自在に使いこなす。決戦時は鉈を使用している。
映画
キックアス
11歳(演者のクロエ・モレッツと同じ)。
ミンディが生まれる前のこと、マフィアの買収に応じなかった警察官デーモンは、無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。
耐え切れなくなった妻は自殺を図る。それにより母親は死んでしまうが、胎内にいたミンディは奇跡的に助かり、デーモンの相棒警官マーカスに養われる。
五年後、服役を終えたデーモンは、かつて自分たちを陥れたマフィアに復讐するため、ミンディに戦闘員としての教育をほどこしはじめる。
原作との大きな違いはその衣装で、特徴的な紫のおかっぱはウィッグである。
メイン武器は薙刀。
また、バタフライナイフを体の一部のように振り回す。
普段の姿は、ブロンドのツインテール。
(おそらくは父親の指示で)悪党から金品を奪取している描写があり、相当な額の貯蓄がある。
父・デーモンの設定が原作と映画で異なっているため、ミンディのエピローグ後の人生も、それぞれ異なった示唆がされている。
キックアス/ジャスティスフォーエバー
15歳。
高校生になった。
ヒットガールとしての仕事をつづけていたが、マーカスに見つかり辞めさせられる。
その後、マザーファッカー(クリス・ダミーコ)を倒すため再び立ち上がる。
関連タグ
ヴァレンタイン_ヒーロー誕生:インドネシアのヒーロー映画。主役のヒロインが「紫のスーツ」「家族が警察官」「並外れた身体能力を持つ」などといった共通点を持つ。ただし、立ち位置的にはむしろこちらに近い。