マスターロゴス「現れたか…ビクトール。」
ビクトール「今はタッセルと呼んで欲しいなぁ。」
概要
本編第26章において、タッセルの正体は最初にワンダーワールドに降り立った「始まりの5人」の1人であり、ワンダーワールドを守るために同世界に留まった人物であることが判明。その為、初代マスターロゴスやメギドの3幹部とは面識があった。また、タッセルという名もあくまで現在名乗っている呼び名であり、本名はビクトールである事が明かされた。
世界支配を目論む現在のマスターロゴスを非難し、彼の攻撃で消滅するが、第27章で生きていた事が発覚。同話で神山飛羽真の前に初めてその姿を現す。
「世界は今、最悪の方向へ向かっている。君は、早くあの子に会わなければダメだ」
そして、プリミティブドラゴンを救った飛羽真に、ルナに一刻も早く会うようにと告げた。
第33章において、失った体を再生中であることがユーリの口から明かされた。
(前述の「飛羽真の前に姿を現した」というのも、飛羽真とプリミティブドラゴンの化身の少年が会う飛羽真の脳裏の世界での出来事)
第36章でユーリが富加宮賢人に「ワンダーワールドの力を手にした者はワンダーワールドの守護者となり、この世界から消える」と語ったように、ビクトールはワンダーワールドの力を手にし、守護者としてワンダーワールドの住人となっていたのだった。聖剣や物語の裏設定に精通していること、飛羽真らの存在を知っていたことも、目次録によって全てを知っていたから、と考えれば説明がつく。
第39章冒頭でようやく身体の再生が済み、久々の登場。
何時もの自室で視聴者に語り掛けつつ、光の鳥に労いの言葉をかけた。
直後、世界を繋ぐ少女が再び現れた事を察知し、ラストでも探し回る様子が見られた。
続く第40章ではワンダーワールドを傘で飛びながら世界を繋ぐ少女を探し回った。途中、仮面ライダーソロモンの邪魔が入りつつも最終的に世界を繋ぐ少女を保護する事に成功する。
関連タグ
始まりの5人
ネタバレ注意!!
「全知全能の書とは何か、ワンダーワールドとは何か……全ての始まりは、2000年前……」
第41章にて、ノーザンベースで束の間の休息を謳歌していた飛羽真たちの前に現れる。そして、上記の台詞と共に語り始めた。
当時、ビクトールは4人の仲間たちと共に人が持つ閃きや神の啓示……その起源とも呼べる知識の源を探していた。それは決して単純な好奇心でも私利私欲のためでもなく、貧困や疫病で苦しむ人々の暮らしを豊かにするという目的のためだった。
やがて彼は「世界を繋ぐ存在」と出会い、彼女から託された知識の源は一冊の本へと変わった。後に全知全能の書と呼ばれるその本はワンダーワールドを創り出し、広大な景色に感動した仲間たちも、その力を人類の繁栄のために尽力する……はずだったのだ。
だが、レジエル・ズオス・ストリウスの3人はビクトールから全知全能の書を奪うと、あろうことか断片を自身の肉体に取り込んでしまった。「知識の源から生まれた魔物」・「一冊の本から誕生した魔人」とも呼ぶべき悍ましい怪人へと変貌してしまった彼らは今度は全知全能の書その物とワンダーワールドを手中に収めるべく、争いを引き起こしてしまう。
その身を犠牲にした「世界を繋ぐ存在」である女性の消滅と、かつての仲間たちの暴走に心を痛めたビクトールと初代マスターロゴスは残った全知全能の書を二つに分け、世界の均衡を守ることにした。これがメギドと剣士の長い戦いの始まりである。
タッセルは争いを止めようにも、力を手に入れた代償として既に現実に干渉することが出来なくなり(ワンダーライドブックなどを持つことはできるが、それ以外の現実の存在をすり抜けてしまう)、繰り返される悲劇を観ることしか出来なかったのが彼の真相だった。同時に、最初の聖剣である闇黒剣月闇(と、恐らく光剛剣最光も)を創り出したのも彼であることが判明した。
一連の事実を語った後、飛羽真の決意を聞き届けたタッセルはワンダーワールドに帰還。
だが、拠点の家で保護していたはずのルナの姿はどこかに消えており、うろたえているところで周囲が暗転。
固い表情を浮かべる彼の前に現れたのは……。
ストリウス「探しましたよ……ビクトール!!」
狂気的な表情を浮かべたかつての友・ストリウスだった。
自身の持つ「全知全能の書」の一部を狙う彼に、かつての志を語りかけるが、既に終焉に心を囚われたストリウスはそれを一顧だにせず、「物語の結末を他人にゆだねるのは愚かだ」とタッセルを刺し貫いてしまう。
「君たちはきっと……大丈夫だよ、飛羽真……」
書の一部を持ち去られ、残されたタッセルは飛羽真の可能性を信じたまま消滅。
守護者の消滅に伴いワンダーワールドの境界線は崩れ、現実世界の浸食が本格化し始めることに……。
ユーリ「……逝ったか、ビクトール……。俺もいずれそちらに行く……」
それから1年
世界を救い、自身が新たなワンダーワールドの守護神となり、たった1人でやり残したことを終わらせるために物語を描き続けた飛羽真。
そして消滅した始まりの5人とバハト、自身がブックとなったルナと共に精霊として再登場を果たす。彼らに見送られ飛羽真は仲間の元へ戻ることとなった。
「これでみんな、元の世界に戻れたはずだ」
関連タグ
イズ:1年前に終盤にて退場した令和ライダーの登場人物。なおこちらも偶然にも42話である。
不破諫/仮面ライダーバルカン:ほぼ同時期にて死亡するような描写を見せた同じ令和ライダーの登場人物。こちらは生死不明となっている。
日向恭太郎 常磐順一郎 :ライダーシリーズにおいて、当初視聴者から「悪役、または黒幕なのでは?」と疑われながらも、結局最後まで清廉潔白だった人物繋がり。