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ブラック★★ロックシューターDAWN_FALL

ぶらっくろっくしゅーたーどーんふぉーる

ブラック★★ロックシューターDAWN FALLとは、ブラック★ロックシューターの新TVアニメプロジェクト。記事名の制限によりタグはこの表記としている。
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概要

2007年の誕生から人気を評してきた『ブラック★ロックシューター

その新アニメプロジェクトが2021年9月16日に発表された。


現代の日本が舞台だった2012年版と違い、本作は近未来の異国を舞台とした完全なSFものなのが特徴で、基本的なストーリーおよびキャラクターコンセプトも“人類が敵対勢力によって滅亡の危機に瀕した世界”“その対抗策として生み出された生体兵器であるB★RS達”という、全体的に2011年発売のGAME版を彷彿とさせる内容の作品となっている。


2022年4月3日より地上波放送&ディズニープラスによる見放題独占配信。


物語

西暦2062年。

労働力の大幅な自動化プロジェクト「エリシオン計画」が失敗。

その中核となる人工知能「アルテミス」が全人類との戦いを選択し、全面戦争が勃発して二十年が経過。世界中が荒廃し、人々はアルテミスが放つ自動兵器群「ティターンズ・ドローン」の前に怯えて生活していた。


そんな中。荒廃したサンフランシスコに存在する、廃墟と化した基地の地下研究施設で、カプセルに入った一人の少女『エンプレス』が目覚める。彼女は記憶を失っていたが、夢で見た場所『ライトハウスナンバー8』へ行かなければならないという想いだけがあった。


基地内で、今は貴重品となった「真水」を集めていたノリトとミヤの幼い兄妹と出会ったエンプレスは、ティターンズ・ドローンの歩兵ユニットに発見され、戦闘になる。

やがて、過去のエンプレスを知る会話機能を搭載したバイク、ヘーミテオスユニット支援高機動車両『ブラックトライク』が現れ、エンプレスとともに戦闘に参加。ティターンズ・ドローンの群れを退けていた。

そしてそれは、エンプレスの新たな戦いの始まりでもあった。


登場キャラクター

ヘーミテオスユニット

  • エンプレス / ブラック★ロックシューター(CV:石川由依

エンプレスちゃん

サンフランシスコの廃墟と化した基地に眠っていた少女。記憶を失い、常識に疎い。

唯一、頭の中に残る「ライトハウスナンバー8」に向かわねばならないという記憶に従い、そこに向かおうとしている。

アルテミスと戦うために、人体を改造して作り出された強化人間『ヘーミテオスユニット』の一体。

自身が見捨てられていたためか、他者を見捨てるという事ができず、助けを求める者には可能な限り助けたいと考えている。

現在は記憶を失っているためか、淡々とした口調で喋る。一般常識や世界の状況などにも疎い。しかし、大切な人を守りたい、そのためには絶対諦めないという不退転の決意らしきものも有している様子。


ブラックトライクを駆り、高い戦闘能力を発揮する。

武器は、その運動性と、専用と思われる光線を放つ拳銃。しかし最大の武器は、体内に蓄積したナノマシンを用い、左腕に実体化させた大口径火器「コイルキャノン」である。

また、彼女たちヘーミテオスユニットは手足を欠損しても、体内のナノマシンを用いれば再生が可能。

ルナティックに敗北し、諦めろと迫られる時の記憶が残っている様子。


第2話にてデイヴィッド大佐の要請を受け、人類平和構築軍に参加。部隊と合流するための旅を開始する。しかし、速やかに軌道エレベーターの破壊へ向かうべきだと主張するデイヴィッドを他所に、ノリトからの頼みごとを優先させる一幕もあった。

第7話。人類平和構築軍の放棄された記念図書館にて、ヘーミテオスユニットに関する情報、およびアルテミスの暴走の理由を知る。

第8話で、鉄海にて手に入れた卵型のデータユニットを取り込みパワーアップするが、ナノマシンが定着せず、身体に不調をきたす。

第9話でライトハウスナンバー8に辿り着き、そこの施設にあったポッドにてナノマシンの再調整を受け、記憶を取り戻す。また、安全上10秒間のみ使用することのできる切り札『オーバードライブ』を発動する能力も得る。


軌道エレベーターをめぐる最終決戦でルナティックと戦い、一時的とはいえ敵を退け軌道エレベーターの破壊にも成功するが、体が燃え尽きて生死不明となった。

しかし存命しており、50年後の人類の反攻作戦にも駆けつけた。


エンプレスの名は、タロットカード大アルカナ3番目の札「女帝(THE EMPRESS)」から。ある場所でタロットカードを引き、命名された。


センシティブな作品

エンプレス同様にヘーミテオスユニットの一体で、狙撃を得意とする少女。過去シリーズとは異なり、大鎌は有しておらず、骸骨のユニットも有していない(逆に本作のB★RSは鎌の武器を有している)。

専用の自動二輪ブラックトライクを有し、狙撃手としてブラックトライクと一体化している専用の狙撃銃を用い、遠距離から狙撃する。

近距離では、ブラックトライクからブーメランのような二つの刃を放ち攻撃する。このブーメランは投げつけるのみならず、手持ちの武器として切り付ける他、内蔵された推進器を用いて、短距離の飛行を可能とする飛行翼としても用いる事が可能(エンプレスも両手で広げて持ち、飛行していた)。

戦闘力は、接近戦よりも遠距離の狙撃戦の方が得意らしい。


性格は、いわゆる「ヤンデレ」。第3話ではエンプレスに対し「愛してるけど憎んでる。憎んでるけど愛してる」「(愛ゆえに)殺してから犯す、犯してから殺す」と、自身の手で殺そうと迫る。これが高じて、エンプレスを襲う外敵に対しては、「自分が殺すため」と、攻撃してくれる。ゆえに敵であると同時に味方にもなる。

エンプレスを殺す理由としては、「人類に味方しても傷つくだけ」「アルテミスが無くなっても、人間は勝手に殺し合う」「そして地球環境も元には戻らない」「ならば愛する人(エンプレス)を殺して自分も死ぬ」というもの。殺した後にはエンプレスの死体を用いて、自慰行為をする旨の発言した。


第4話でシャーロットに手足を吹き飛ばされる重傷を負うも、エンプレスにより助けられる。以後、エンプレスに惚れ直し、彼女に協力して他の皆と一緒に戦うようになる。ただし、あくまでもエンプレスの事が最優先で、他の連中は二の次と感じている様子。

なお、虫の類が大の苦手らしく、第8話では虫に酷似した鉄海生物を前にして激しく取り乱す一面を見せた。

第10話で、記憶の混乱の原因は、ルナティックから拷問を受けて洗脳されたためであり、発狂し混乱していたところを、エンプレスがナノマシンで鎮めた事が明らかになる。


最終決戦では窮地に陥ったエンプレスを助けるべくルナティックを狙撃するが、逆に凄まじい反撃を受け体を穴だらけにされた挙句、最後は上半身を吹き飛ばされてしまう。

50年後には幼い見た目のデッドマスターが新たに登場する。


名前の由来は、タロットカード大アルカナ13番目の札「死神(DEATH)」から。エンプレスから差し出されたタロットを引いた時、死神の札だったことから本人は最初がっかりしていた。が、エンプレスから「死神の王=デッドマスターならかっこいいかも」と言われ、以後その名を名乗るように。

ちなみに、この頃からエンプレスを想い、彼女の事を「マイエンジェル」と慕うようになった様子。


「この苦痛は、お前のせいなんだろ!」

エンプレスやデッドマスター同様に、強化人間ヘーミテオスユニットの一体。過去シリーズを彷彿とさせる、ナノマシンで構成された巨大な腕のユニット『ギガンティックアーム』を装備。それを用いて敵を殴りつけ掴み、叩き付け握りつぶす戦いをする。また、ギガンティックアームの指内部には光線銃が内蔵されており、遠距離の敵に対しては指先から光線を放って攻撃する。

性格は粗暴かつ乱暴で好戦的だが、アームを失うと性格が変化する(後述)。

当初はエンプレスに対し激しい憎悪を抱いていたが、彼女がドローンに攻撃された際には腕を用いて庇ってもいた。そのため、過去になにやら因縁がある様子。本人も記憶を失っており、なおかつ頭痛持ち。そのために常に苛立っており、酒びたりだった様子(第5話では酒場で酒を煽っていた)。


第5話で過去の姿が回想で登場。ヘーミテオスユニットになる前は普通の少女だったが、詳細は不明。回想の中では、エンプレスと会話を交わしている。

ギガンティックアームを失うと、臆病で自信の無い性格になる(本人曰く「アレがないと変だから」)。教育機関の戦闘員と交戦した際にアームを失い、怯えて逃げ回っていた。

人間に対しては「すぐに裏切りすぐに壊れる。クソだ」と言いつつも、「人間はヘーミテオスユニットと違い永遠ではない」と、見捨てられない様子。

無辜の命が失われる事に関しては義憤を覚えるらしく、第6話でスマイリーの花嫁候補だった少女たちの死体の山を見て「ゴキブリを見つけて、そいつを退治しなくちゃならなくなった気分だ」と、怒りを露わにしていた。

第10話で、過去にデッドマスターとともにルナティックの拷問を受けて洗脳されており、そこをエンプレスにより鎮められた事が明らかになった。エンプレスを憎悪していたのは、この時の記憶の混乱が原因。


最終決戦ではデッドマスターとともに敵のドローンの大群に立ち向かう。デッドマスターをエンプレスの援護に向かわせ自分は孤軍奮闘するも、最後は力尽きる。

50年後には幼い見た目のストレングスが新たに登場する。


名前の由来は明らかになっていないが、エンプレスとデッドマスターとの共同任務の際。「女帝」「死神」とともに、タロットカード大アルカナ11番目の札「力(STRENGTH)」を並べているシーンがあり、そこから命名されたものと思われる。


エンプレス

エンプレスに協力する、人工知能を搭載した戦闘用大型リバース・トライク

各種戦闘状況に応じ、内蔵された武装を展開し、エンプレスを補佐する。搭載された人工知能は人間臭い性格で、会話も可能。

また、その機体にはナノマシンによる自動修復機能が内蔵されており、ヘーミテオスユニット同様に周囲の物質を吸収し素材とし、電力をエネルギーとする事で、破損した内部構造を修復させる事が可能。

ただし、あまりに重大なダメージを受けた場合や、電力が不足していたり、素材にレアメタル・レアアースが吸収できなかったりすると、いくつかの部品を修復できず、稼働不能になってしまう(古いPCや機械装置などからレアメタルを入手し、充分な電力を確保すれば、回復は可能)。


エンプレスと心を通わせ、幾度にも渡ってエンプレスをサポートし続けたが、最終決戦でルナティックからの攻撃を受け、鉄海へと沈んでしまった。


最終決戦後に鉄海から回収されたらしく、50年後には巨大な宇宙船(大型化したブラックトライクのようなデザイン)にそのAIを搭載される事で再生した。

月面反攻作戦時に、ノリト大佐を司令官とした兵士たちおよびヘーミテオスユニットたちを搭乗させ月面に向かう途中。宇宙空間でティターンズ・ドローンと交戦、再生しかけつけたエンプレスと再会する。


なお、エンプレス以外にもデッドマスターやストレングスも、同様に専用のブラックトライクを所有しており、それぞれ顔見知りらしい。第2話ではストレングスのブラックトライクに対し、「久しぶり」と声をかけていた。

ちなみに、このB★RSが乗るトライク型ビークルという存在は『THE GAME』にもあった要素だったりする。


人類側

Before wearing mask/大佐の身だしなみ

人類平和構築軍の軍人である中年男性。過去にいくつも修羅場をくぐって来たらしい。

戦闘の実力も高く、時勢にも詳しい。エンプレスを発見し、人類軍の戦力にしようと彼女を近くの軍駐屯地に連れて行き、月のアルテミス軌道エレベーター破壊の任務を依頼する。

極めて実直な軍人気質の男で、人類が勝利するために行動している。しかしその実、長く続いた戦いに疲弊し、正直勝敗がどうなろうとどうでもいいとも考えている。


教育機関のスマイリーに、妻を殺され、娘のシャーロットを連れ去られている。そのため、教育機関に対しては個人的な恨みを有している。

野球好きで、過去には娘のシャーロットとキャッチボールをしていた。

洗脳から解かれる前のシャーロットに刺されるなど、傷が絶えないが、そのたびに復活している。


最終決戦では部下たちが次々と戦死する中、軌道エレベーターを破壊すべく孤軍奮闘するも、敵の猛攻を受け重傷を負ってしまう。自分を助けに来たシャーロットと心を通わせた後、彼女と共倒れになるのを避けるため自らを撃ち戦場に散った。


センシティブな作品

大佐に協力を申し出た、情報屋にしてメカニックに詳しい女性。

いわゆるメカフェチで、エンプレスに対して性的とも言える興味を示している。情報屋としても腕は確かで、GPSが使えなくなった世界でも現在は機能していない地図データなどを独自に解析し、地形やルートの解析を行っている。車の運転もこなし、運転手を務める。また、ヘーミテオスユニットに関しても詳しく、エンプレスやブラックトライクのメンテナンス要員も兼ねる。

守銭奴であり、金になりそうな儲け話を嗅ぎつけたら、それにしつこく絡むタチ。飄々とした性格で、悩むエンプレスに対し「気晴らしに私とセックスでもします?」と冗談半分に申し出たりしていた。

鉄海の渡し守であるイサナとは知り合いで、かつては深い仲だった。


本人は人類平和構築軍とも関係が無く、戦う義理もないために途中で抜けようと考えていた。しかしエンプレスらの戦いに付き合っていくうちに抜けられなくなり、「毒を食らわば皿まで」とばかりに、この戦いに最後まで付き合おうと決めたらしい(ただし「金の匂いがする」と、あくまでも儲け話に乗っている体ではあるが)。


最終決戦の直前には、戦いの邪魔になるからと撤退する事に。別れる際には「貴方たちとの旅は、悪いものじゃなかった」と、ディヴィッドとエンプレスに告げている。

その後戦場から避難している最中、平和構築軍を支援しようと戦場へ向かうノリトと合流。デイヴィッドの死に悲観に暮れるシャーロットを連れ、戦場を脱出した。この時デッドマスターとストレングスの遺体(?)も回収し再調整ポッドで復活させたが、二人の外見は初期のエンプレスの様に小さくなってしまった。これはポッドの不具合のためと総集編で説明された。


結局50年後の反攻作戦では、平和構築軍に参加。軍内部でも[博士]と呼ばれる、重要な立場になっていた。


山の街に住む少年。重要施設などに潜り込み、貴重品を回収する事で日銭を稼いでいるらしい。右腕が義手になっている。この時代における一般的な市民の一人であり、アルテミスのティターンズ・ドローンや、教育機関の戦闘員などに翻弄され、その暴力に晒されつつも逞しく生きている。

目覚めたてのエンプレスと遭遇し、助けられて顔見知りに。第2話でエンプレスに、ドローンが占拠している病院への侵入のサポートを依頼、物資を回収する。


第5話で再登場。教育機関にミヤを攫われ、偶然に遭遇したストレングスにエンプレスの居場所を尋ねる。第6話ではエンプレスらの援護を受けつつストレングスと共に教育機関の陸上空母に殴り込み、ミヤの救出を成功させる。


軌道エレベーターをめぐる最終決戦に、「予備の弾を運ぶくらい出来る」と無理やり参加。

その後に平和構築軍に入ったらしく、50年後にはデイヴィッド大佐を思わせる中年男性に成長。階級も大佐になっていた。


センシティブな作品

ノリトの妹で、山の街に一緒に住んでいる。ノリトとともに、重要施設に潜入して貴重な物資を回収する事を行っている。兄とともにこの過酷な時代を逞しく生きている。


第5話で再登場。教育機関にさらわれてしまい、スマイリーに手籠めにされる。

実はスマイリーを受け入れられる体質であり、彼の子供を産む疑似ヘーミテオスユニットとしての改造候補と目され、改造されそうになった。


最終決戦の後には、人類構築軍にノリトとともに参加。体内にアルケーが残存・定着した様子で、重傷を負って救命手術を受けたことで完全なヘーミテオスユニットとなった。成長は止まったが戦闘能力を会得し、訓練も受けたらしい。50年後の月面への反攻作戦に、兄とともに参加する。

モニカから差し出されたタロットカードより、大アルカナ10番目のカード「運命の輪」を引き、「フォーチュン」のコードネームを授かる。アルケーを用い、右腕に銃器を構築する能力を見せていた。


第3話に登場。教育機関から逃亡してきた、生贄候補の少女。エンプレスらに助けられ、自分と同じくスマイリーに囚われた友人の少女たちの救助を懇願する。

エンプレスの活躍により友人の少女たちは発見されるも、助け出す寸前にスマイリーが仕掛けていた爆弾により、友人もろとも全員爆殺された。


平和構築軍の増援部隊の隊長。デヴィッド大佐とは10年来の付き合いであり、彼とともに部隊を引き連れてアルテミスのドローン及び、教育機関の戦闘員と交戦した。

大佐に劣らぬ熱血漢ではあったが、教育機関襲撃時にエンプレスを庇い、スマイリーに特攻して自爆する。


第7話に登場。平和構築軍記念図書館の廃墟にいた、図書館管理・案内用ロボット。エンプレスたちに図書館を案内していた。

あくまでも図書館内の管理用であり、外部と接続していなかったためにアルテミスの影響を受けず、暴走する事無く人間に友好的なままだった。ただのロボットではあるが、搭載したAIはどこか人間臭く、仲間を欲しがって「ぬいぐるみを集めて、修理」して、自分の仲間にしようとしていた(野球チームを作れるほどの仲間が欲しいらしい)。

エンプレスらと再会を約束して別れたが、入れ替わりに直後にやってきたシャーロットに破壊されてしまった。


第8話に登場した、鉄海渡りを請け負っている漁師たちの女船長。鉄海および鉄海生物に関する知識を有しており、船もまた岩塊に偽装させている。漁師団の長として、部下たちに財産と安心して生活できる保障を求めている。

モニカとはかつて恋人同士で、回想の中でも肌を重ねていた。

以前より身体が弱く、現在はアルケーに身体を蝕まれ、余命幾ばくもない。ゆえに刹那的で、囮になるなど自らを犠牲にする行動を取りがちである。

モニカの元から消えたのは、自分が死ぬ様を見られたくなかったため。しかしモニカ自身はそれを良しとしておらず、今も互いに想っている様子。

音を出さないボウガンを武器に、鉄海生物やアルテミスのドローンと渡り合っている。また、左腕が失われており、義手を装着。手首は海賊の義手のようなフック状で、ワイヤー付きフックとして射出する事が可能。


デイヴィッドの妻。民間の生体工学およびナノマシンテクノロジーを専門とする科学者であり、ヘーミテオスユニットに関して何らかの軍事活動に参加していたらしい。しかしなぜか、過去のデータを抹消されている。

実は、ヘーミテオスユニットの研究者であり、対アルテミス作戦における計画の中心人物だった。自身もヘーミテオスユニットの被験者となったが、年齢が高すぎてアルケーに適応しなかった。そのため、孤児院「ライトハウスナンバー8」を使って、アルケー適合率の高い十代の少女達を集めてヘーミテオスユニット化し、戦線に投入している。

アルテミスの反乱後は過去を隠し、デイヴィッドと結婚し娘シャーロットをもうける。

しかし教育機関に娘共々拉致され、娘のヘーミテオスユニット化に協力させられてしまった。ウイルスを仕掛けることで、娘をわざと不完全なヘーミテオスユニットとし、娘と共に脱走を図るが、スマイリーに射殺された。

彼女自身にコードネームはないが、他のヘーミテオスユニット同様に大アルカナ17番目のカード「星」が彼女を表すものとして描写されている。


アルテミス側

教育機関

※画像後方の男性。手前はシャーロット。

カルト集団「教育機関」のリーダー。自身が選ばれし者で、無知な人間たちに教育を施し、導くべきだと言う思想とともに活動している。「教育機関」直属の戦闘集団を部下に持つ。

セルロイド製の全裸の成人男性の人形を思わせる、不気味な姿をしている。その性器は収納が可能らしく、少女と性交し、悶絶させるシーンが描かれている。

劇中に説明が無かったが、自身もヘーミテオスユニットかそれに類する存在らしい。

複数名の少女を『生贄』に欲し、逃走した場合は連れ戻し、敵わぬ場合は殺害を命じた。それを命じた理由は「自身の手に取り戻せないなら、殺してまでも他者に渡さない」という、強欲ゆえの事である。

エンプレスの事は、最もおぞましい存在と言い切っている。しかし本心は、エンプレスこそが自分の花嫁だと思っていたらしい。当然エンプレスからは拒絶されたため、最後にはエンプレスを食らい、自身の一部にしようとした。


ミヤを花嫁にしようとするが、エンプレスらに攻め込まれ応戦する。頭部を赤子のような形状に変形させ、肌を赤色に変えた戦闘形態をとってエンプレスと交戦。専用車両に乗り込み、ブラックトライクに重大なダメージを与える。

最終形態として青黒い体色になり、身体を自在に変形させてエンプレスに襲い掛かる。しかしボルト少佐の特攻を受け、隙ができたところをエンプレスのコイルガンに撃ち抜かれる。


しかし、完全に破壊されたわけではなく、ルナティックの手により復活。第10話にてライトハウスナンバー8に向かったエンプレスらを追撃し、教育機関の兵士とティターンズドローンの部隊を引き連れて攻め込む。

圧倒的な戦力差で、デッドマスターとストレングスを戦闘不能にしたのち、拘束して犯そうとした。

駆けつけたエンプレスも痛めつけるが、デッドマスターとストレングスに反撃され、更にエンプレスのコイルガンの直撃を受けて全身を燃やされ、完全に引導を渡される。

燃えつきる最後の瞬間には、赤子の人形のような本体らしき姿を見せていた。


生前には自身の同族がおらず、つがいとなる女性もいない事を、聖書を読みつつ嘆いていた。しかしルナティックから「地球上の女性を端から犯していけばいい」「でなければ、自分で花嫁を作ればいい」とそそのかされ、それを実行した事が描かれている。


センシティブな作品

第4話から登場。教育機関のスマイリーが、エンプレス殲滅の為に遣わした少女。飛行型ドローンに乗り込み、空中からミサイルを掃射、地上では大型の盾を武器にして戦う。

スマイリーに母親とともに拉致された大佐の娘だが、スマイリーから実の父親は死んだと言われ、母親も目前で撃ち殺し、それらを利用され洗脳されてしまった。以後、スマイリーに忠誠を誓い従いつつ戦っていた。


人間なのか、ヘーミテオスユニットなのかも定かではなかったが、第6話で『教育機関により改造された、スマイリーの花嫁候補だったヘーミテオスユニット』である事が明らかになった。

スマイリーを守るためにデッドマスターと交戦。空中から終始優位に戦闘を進めていたが、地形を利用したデッドマスターのバイクからの狙撃で、飛行型ドローンユニットを撃ち抜かれて墜落した。しかし、墜落地点からはその姿を消している。

ルナティックは「(シャーロットが人間側に)奪われると厄介」と、なにやら含みのある事を言っていた。


劇中の過去、回想シーンでは、父親とともにキャッチボールを行っていた。本人も野球好きだったらしい事を窺わせている。

第8話で図書館に赴き、アンディを破壊。その際には「私は復讐者」「エンプレスに関わったものは全て破壊する」と、口にしている。

第9話でライトハウスナンバー8に攻め込むが、第10話で再調整を受けたエンプレスと交戦。再調整用ポッドに入れられた後、身を呈したデイヴィッドの説得により、洗脳が解ける。

第11話で、補給部隊とともに後方へと一時撤退するが、軌道エレベーターの破壊へ向かうデイヴィッドを援護すべく参戦。ところがデイヴィッドが戦死してしまい悲観に暮れているところをモニカに保護され生還する。


最終決戦後は、人類構築軍に参加した様子で、完全なヘーミテオスユニットと化していた。50年後の人類の月面反攻作戦に参加し、出撃の際にモニカから差し出されたタロットカードより、大アルカナ14番目のカード「節制」を引く。以後、「テンパランス」のコードネームを授かる。


月

スマイリーの仲間である少女。彼と言葉を交わしており、立場上は対等らしい。

実はアルテミス側のヘーミテオスユニットであり、過去にエンプレス、デッドマスター、ストレングスを完膚なきまでに敗北させ、彼女曰く「調教した」らしい。


専用のユニットを装着し、バリアや触手、ハサミ状の爪、飛行能力、大砲などを駆使して、相手を翻弄する。大砲の威力は凄まじく、一撃で広域を破壊するほど。第6話ではストレングスと交戦。無傷で終始圧倒した。

スマイリーと教育機関に協力していたが、教育機関の本部である陸上空母が破壊されると、早々にスマイリーを見限り撤退する。しかし直後に破壊されたスマイリーのボディを回収すると再生させ、第10話で出撃させる。


その強大な戦闘力で相手をねじ伏せたのち、他者を見下し嘲った態度で接する。最初にエンプレスと交戦した時には、わざと彼女に止めを刺さず、拷問して洗脳したデッドマスターとストレングスの様子を見せつけた上で、絶望させようとしていた。

また、本体は月面に存在するアルテミスのAIユニットであるため、地球上に存在する個体はあくまでも本体のアバターでしかない。故に、仮に倒したとしても月面の本体にはなんの影響もない。


その行動には、「人類滅亡、および再創造によるデータ収集」という目的があった。

第11話で、元は人類の他惑星への進出のための、テラフォーミングシステム・アルテミスの人工知能だった事が明らかになる。

テラフォーミングのためには、『人類をより理解する必要性』が有ると判断。人類の事を学んでいくうち、人類そのものに困惑するとともに、『人類そのものをより高度な存在に改造するべき』だと結論付ける。そのためにアルテミスを暴走させて、一度人類を自らの手で滅亡させる事を実行。更にそこから人類を自らの手で再創造し、人類史そのものを陰から観察する事でそのデータを収集。人類自体をより学び、自分が再創造した人類を、より高度な存在に導こうと試みていた(つまり、作中の戦争を含めたすべての元凶は、彼女によるものである)。

このデータ収集は、人間の三大欲求と同じ、人工知能の本能だとうそぶいている。


最終決戦の一騎打ちでもほとんど一方的にエンプレスを圧倒。しかし最後はエンプレスの捨て身の一撃により、軌道エレベーターごと破壊される。その後、月面の本体は休眠状態へ移行する。


関連用語・世界観

  • 世界観

本作の時点、西暦2062年では、既に人類側の「平和構築軍」と、アルテミス側のドローンとの戦いにより、世界中に暴走し有毒化したナノマシン「アルケー」が散布されており、人間は防毒マスクなしには生きられない。


自然の環境および生態系も破壊されており、人間の社会もほぼ瓦解。平和構築軍はまだ存在しているが、一般市民は各地に小規模なコミュニティを作り、細々と生活している。

電力確保が重要視されており、戦争前に作られた電池やバッテリーが貴重品として通貨代わりに使用されている。また、慢性的な物資不足故、各所に残る病院や倉庫などに赴き、未だ残されている物資を回収する事を生業にしている者も多い(劇中のノリトやミヤなど、年端も行かない者も行っている)。


情報通信衛星の類が使えないため、ナビゲーションシステムなどは全てが使用不能。しかし残されている地形データや、アナログの地図データなどを用いる事で、ナビゲーションする事は可能。ただしこれは相応の技術が必要。

世界各地には、アルテミスが放ったティターンズ・ドローンが跋扈しており、人間が安心して生活できる地域はごく限られている。


  • ヘーミテオスユニット

いわゆる『強化人間』。本作のブラックロックシューターことエンプレスを初めとする超人たちは、このヘーミテオスユニットである。人類側の、アルテミスに対する切り札と捉えられている。本来はアルテミス計画を守る兵士として開発された。


その被験者は人間であるが、その身体に特殊なたんぱく質を有している事が強化改造に必要不可欠。その体内にはナノマシン・アルケーが注入されており、超人的なスピード、反射神経に加え、耐久力、回復力を有している。特に回復力は、手足を吹き飛ばされて欠損しても、アルケーを用いて短時間で再生可能。それに加えて、アルケーそのものが無限に増殖するために、成長・老化が止まり、事実上不老の存在となる。

また、アルケーを用いて、外部武装を形成させる事も可能である。


ただし、多大なダメージや、奪われるなどしてアルケーの体内蓄積量が大幅に減少した場合、武装の形成は出来ず、回復力および各種能力も大幅に低下する。これは、アルケーを補給する事で即座に回復が可能。アルテミスのドローンなどからもアルケーの補給はできる。

これらとは別に、普通の人間同様に食事なども可能。劇中でもストレングスが酒を飲んでいたり(後に飲み過ぎて嘔吐もしていた)、エンプレスも焼きマシュマロやホットケーキなどを口にしていた。


  • アルテミス計画

2040年に実行された、労働力の大幅な省力化を目的とした計画。計画の中心となる人工知能アルテミスには、「最高の倫理観」が求められた。しかし「最高の倫理観」は「最悪の倫理観」に転じ、アルテミスは人類に反旗を翻して機械兵器の軍団を放った。以来20年間、人類は存亡を賭けた戦いを強いられている。

ヘーミテオスユニットは、このアルテミスに対抗する手段として用いられているが、アルテミス側も疑似ヘーミテオスユニットと呼ぶべき存在を戦力にしている。


第11話で、アルテミスは元々、他惑星開拓用のテラフォーミングシステムであったことが明らかになった。社会や文化など、当時の人類は色々な意味で行き詰っており、外宇宙の新天地で新たな人類社会を築く事を模索していた。そのため、アルケーを用いて別惑星をテラフォーミングし、人類の新たな生活環境を創造する事が、本来の目的だったらしい。


  • ライトハウスナンバー8

中南米の都市部に存在する孤児院。エンプレスはサンフランシスコで目覚めた時、曖昧な記憶の中でこの場所に向かわねばならないと感じていた。

実は孤児院に偽装した軍事施設で、暴走したアルテミスへの対抗のため、ヘーミテオスユニットの適応者を発見・選抜する事が主な目的。そのために孤児の少女たちを集め、アルケーを投与し、ヘーミテオスユニットとなる人員を輩出していた。ナンバー8とある通り、世界中にナンバー1から7も存在している。


劇中に登場するエンプレス、デッドマスター、ストレングスは、ここの出身(もともと彼女たちは、アルケー適応者を探し出すため、都市部から集められたストリートチルドレンだった)。孤児院地下には訓練施設があり、ヘーミテオスユニットとして適応した者たちは、そこで訓練を受け、世界各地の戦場へと派遣されていった。

ただし、アルテミスとの戦いにより、エンプレスらを除くほぼ全てのヘーミテオスユニットは戦死もしくは行方不明になっている。


孤児院および地下の訓練施設は、アルテミスによる戦災で完全に破壊されてしまった。しかし近隣部の廃坑に偽装したアルケーおよびヘーミテオスユニットの調整施設は健在で、エンプレスはそこに赴き、体内のアルケーの再調整を行う事で、記憶および身体機能を取り戻す。


  • 教育機関

スマイリーが率いるカルト教団にして武装集団。部下たちは専用の戦闘服と、人形のような笑い顔のマスクを装着している。その教団の教えは「無知なる人間に教育を施す事で、より良き存在に向上させ、真理へと導き救済する」というもの。

この「人類救済」の名目で、各地で少女を拉致していた(ちなみに少年は対象外で、殺害目標となるか、拉致された後に戦闘員として「教育」するかされる)。巨大な陸上空母を本拠地として、各地を移動している。空母内には戦闘員たちの居住区や、スマイリーの再生装置など、各種施設が設置されている。


拉致された少女たちは、『生贄』と呼称。この『生贄』とされた少女たちは、「スマイリー自身に適合し、彼の子供を産ませるための『花嫁』候補」である。

『花嫁』とは、スマイリーと性交可能で、なおかつ彼の子供を妊娠・出産するための『疑似ヘーミテオスユニット』である。

誘拐された少女は、最初はスマイリーと性交させられる。しかし、大抵はその時点で死亡してしまう(死体は一か所に集められ、腐敗するまで放置されていた)。

しかし死亡せずに生き残れば、スマイリーを受け入れられる資質を有すると判断され、疑似ヘーミテオスユニットに改造される事になる(疑似ではないヘーミテオスユニットもその対象になっているらしく、エンプレスの事も自分の花嫁にして、子供を産ませようと目論んでいたらしい)。

改造が完了したら、花嫁はスマイリーと改めて性交し、彼の子供を受胎する事となる。出産された子供=疑似ヘーミテオスユニットは、スマイリーよりも優れた能力を持つらしい。


  • アルケー

自己増殖するナノマシン。無限に増殖するため、当初は夢の資源と目されていた。

しかしアルテミスの反乱後は暴走し、人体に有害となった。機械兵器はアルケーを散布しているため、人間は防毒マスクをつけていないと体内で結晶化し、死亡に至る。

鉄海の渡し守であるイサナも、このアルケーに蝕まれており、時折結晶とともに吐血している。こうなると末期状態で、余命僅からしい。

ヘーミテオスユニットは、このアルケーに対して免疫があるため、マスクは不要。


  • 鉄海

アルケーに汚染された海。その海水の見た目は、液状の金属に近い。強酸性のため、人間はもちろん、金属なども簡単に腐食してしまう。ヘーミテオスユニットも腐食するらしく、この海水の水たまりを歩くストレングスは、腐食を受けて痛みを覚えていた(それに対しエンプレスは、「むずがゆい」程度にとどまっている)。


鉄海生物と呼ばれる腐食に耐性のある機械生命体が繁殖しており、独特の環境と生態系を成立させている。その多くはそれほど危険ではないが、刺激を与えると一部の生物は敵とみなして襲撃してくる。

実は人間を取り込んで、軌道エレベーターを通じて月面へと吸い取るために、ルナティックが使用していた。


各話リスト

ep1The Good, The Bad & The Mechanics
ep2Shooter Meets Hacker
ep3Master Sniper
ep4Black falls down a hole
ep5Drink because you are happy
ep6Collapse
ep7Peacebuilding Force Memorial Library
ep8Crossing Iron Oceans
ep9Half Mechanic
ep10Titanomachia
ep11The Moon Is a Harsh Mistress
ep12Black Rock Shooter
特別編集版Memories of the Journey

関連動画

ティザーPV


本PV


第1話


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BRSDFイラコン:同作を対象としたpixivの公式企画


ゴジラS.P:放送時間、放送枠が同じで、なおかつ主人公の相棒であるAIの役として久野美咲が出演しているなど共通点がある。


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